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パチ7自由帳・匠

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2020.08.18

シンフォギアチャンスの元ネタ!? アビリットの変態パチンコ『E-ZONE』を語る。書き手:rara(新人)

rara rara   パチ7自由帳・匠


『シンフォギア』というタイトルに釣られて、こんなところに迷い込んでしまったパチ7自由帳・匠をご覧の皆様、はじめまして。raraと申します。  

本来、この自由帳匠という場所は既にライターとして活動している方が、自由な文章を発表する場なのですが……第2回自由帳コンテストの結果、その末席に加えて頂ける事になりました。  

しかし、困ったことが一つ。既にライターとしてのバックボーンを確立している諸先輩方と違い、突然出てきた僕はそもそも何者なんだって話です。自己紹介をせねばなりません。  

古来より自己紹介の手段は多種多様でありますが……ことパチ業界に置いては、心の名機へ対する熱い思いを吐露する事が、何にも勝る自己紹介方と言われています。そういう風にインターネットの友人から聞きました。思いっきり騙されているかもしれませんが、僕は彼を信じてみたい。人を信じられる人間でいたい。

という事で今から僕の心の名機を紹介します。貴方も騙されたと思って、是非読んでみてくれやしないでしょうか。

 

アビリットの変態パチンコ『E-ZONE』

▲E-ZONE(アビリット:2010年4月)

心の名機と言われて僕が真っ先に思い浮かべたのが、アビリットが2010年に発売したパチンコ『E-ZONE』だった。この台を心の名機と掲げる人はあまりいない気がする。なんなら存在すら知らないって人が殆どなのかもしれない。

というより、アビリットってパチンコなんか出してたのか?  と思う人がいるかもしれないし、場合によっちゃあアビリットという会社すら知られていないかもしれない。社名が高砂になったりアビリットになったりでややこしいし、今や高砂という社名すら消滅してコナミの一部と化してしまった。


そんな、存在すらあやふやな機械と僕が初めて出会ったのは2016年の事。

ピーワールドに載っていない、存在すらあやふやな店の端っこに、E-ZONEはひっそりと漂っていた。 他のパチ屋で見たことすらない筐体に、昔のアレパチを意識したであろうデザインに包まれた7セグ。今思えば、一目惚れだった。

 

アビリットの挑戦、自称超進化型パチンコ。

アビリットという会社が作るパチンコは“王道から逸れた変態スペック”が多く、元スロ専メーカーだからこそ出来る柔軟な発想で、世間を騒がせて……いなかった。王道ってのは皆に人気があるから結果的に王道となっているわけで、そこからズラしまくった台はどうしても世間では受けにくい。

でも、当時のアビリットが作っていたパチンコは、スペックのキーワードを聞くだけでワクワクしてくる物ばかりだ。例えばこうだ。 


「確変率100%&リミット10回!でも8割で潜伏!」

「パチンコなのに“通常A”“通常B”“チャンスA”“チャンスB”“天国”と5つのモードを搭載!  天国突入時の平均出玉9000発!!  でも確変中1/199だから増加速度は激遅!」

「1/99を2000回転!  驚異のST継続率99.999%!  大当たり確率1/159の通常時にいるのは、設置されてから初当たりを引くまでの間のみ!それ以降RAMクリされなきゃ常に確変に滞在!  でも電サポは全然付かないから実質単なる甘デジ!」



と、とんでもない特徴を持った台を乱発していた当時のアビリット。だけど、そんな尖った姿勢を長く続ける事は出来なかった。アビリットは2010年にパチンコから撤退している。 その、撤退する前の最後の一台で、アビリット産パチンコの中でもずば抜けて“変な台”だったのがこのE-ZONEだ。

当時の販促PVにはこうある。


「ランプパターンによる確変判別  その情報を知る者は得をし  知らない者は損をする  現在のパチンコ」

「ガセのモード移行に満足出来るのか?」
「否!!」

「大当たり確率の悪さをごまかす為に  小当りを用いたガセのモード移行が頻発する  現在のパチンコ」
「そんなパチンコに終止符を打つ!」



なんとも心躍る、明確かつ大胆なメッセージじゃあないか!

 

大当たり確率1/10、ラッシュ継続率91.2%?

今でこそ潜伏確変や小当りを用いたモード移行をする台は絶滅危惧種だが、当時はバリバリの全盛期である。実際、この厭らしい文化に辟易していたユーザーも多いはずだ。それを明確に否定するアビリット、かっこいいぜ。

しかしここで疑問が生じる。「それのどこが変態スペックなんだ?」と。

潜伏や小当りを廃した先にあるのは、海物語を筆頭とした、寧ろ王道のスペックなんじゃないか? ……PVの続きにはこうある。


「次世代確変システムSuperSecretSystem搭載!」(通称SSS)

「遂に…確変判別は不可能になる!」



違う、そうじゃない。僕らが求めているのはそういうことじゃないんだ。PVを見ていた人全員がずっこけたのでは無いだろうか。

確変判別が不可能。確かに平等ではあるのかもしれないが、人間は心の弱い生き物なのだ、潜伏かどうかが本当に分からなかったら、不安で不安で仕方がないし、一回でもモード移行したら可能性を考えてヤメられなくなる。そうなるのが嫌だから……最初から、座らなくなる。ついさっきまでそれを無くしてくれるって言っていた気がするぞアビリット。何を考えているんだアビリット。

混乱する僕たちへ、アビリットは矢継早に情報を叩き込んでくる。


「大当たり確率、驚愕の1/10!」

「小当り確率、1/20!」

「合算モード移行確率驚愕の1/6.9!」



もうめちゃくちゃだ。お前は一体何を言っているんだ。

この特徴だけ聞くと、ちょいパチの先駆け的な、とにかく当たりが軽い台に聞こえるかもしれない。だけど安心して欲しい、なんと特図1からの大当たりは100%出玉無しだ。2R確変と2R通常しかない。要は、電チューサポートに入れない限りいくら当っても出玉は増えない訳だ。そして、電チューサポートは内部で確変に滞在している時の大当たりからしか突入しない。  

ならば、確変にいる時だけ打てば良いんじゃない?  が、そこで例のSSSが活きてくる。イマイチどういう仕組みなのか分からないのだけど、本当に確変か通常か分かんないのだ。ラウンドランプすら非搭載だから、小当りと大当たりの区別すら付かない。どっちか分かんないけど、取り敢えず1/6.9で何かが起こっている。遊技者はひたすら不安になる。

一応、内部確変であることを示唆するモードはあるのだけれど、タチの悪い事に、“内部確変中の確変大当たり”が電サポという訳でもなく、“内部確変中確変維持電サポ無し出玉無し大当たり”というなんだか頭の痛くなる存在まで結構な割合で存在する。小当りでもモード移行しまくってしまうので、示唆モードから通常モードに転落した瞬間も、そこそこの割合で内部確変の可能性があるのだ。

こうなって来るといよいよヤメるタイミングが分かりにくくなってくる。自分がどの状態にいるのかを考えながら、雑な演出でアタッカーがパカパカと開く度に妄想が止まらない。現金投資も止まらない。

そんな苦行とも言える時間を突破した先にある電サポ……もといラッシュが凄い。本当に凄い。

出玉こそ平均100個しか無いものの、91.2%で電サポ99回が選択される。通常時確変時共に当選確率が1/10なんだから、実質継続確定だ。で、ここからがこの台の肝。

そしてやっとこさタイトルにつながっている部分の話だ。

 

『シンフォギア』とは、改良版萌E-ZONEである

91.2%に漏れて残りの8.8%を引いてしまった時にも、電サポが7回つく。これがもう滅法熱い。激アツだ。なんせ大当たり確率が1/10なんだから、その辺の時短とははっきり言って格が違う。STみたいなもんだ。個人的な信条だが、ST機は回数が短い程濃厚で面白いと思っているので、この7回転がめちゃめちゃに刺さった。


さて、みなさん。何か、思い当たる節は無いだろうか?  そう、シンフォギアを筆頭とした一種二種混合機にそっくりなのだ、この7回転は。   

今でこそ市民権を得たスペックだけれど、源流はここにあったと僕は本気で考えている。一種二種を用いずにこんな物を作り出せるアビリットの凄さ!

更に言えば、ST機の当たりは所詮単なる当たりだ。やれる事と言ったらラウンド振り分けを変えるぐらいだ。そしてもう一度STの開始地点に戻るだけだ。その点この台は違う。引き戻せばまた91.2%ループに舞い戻れる。今より上位のモードにブチ上がれる。突破後に無限の可能性があるからこそ、7回転のデジタル演出に心の底から熱狂出来た。大袈裟ではなく、本当に脳汁が溢れ出た。


そして、僕が一番好きなポイントなのが……。

電サポ7回が終わっても、残保留4個で1/10を引いていればまた復帰出来るという事。その残保留に特段演出が無いのがまたニクい。最初の7回転はそこそこ煽ってくるのだけど、神聖なる残保留に関しては一切煽らない。驚く程簡単に消化しきるし、当たる時も何のアクションも無く7セグが揃う。その瞬間がたまらなく好きだった。

電チュー保留はいついかなる時も超高確率で、それ故に取り残された保留はめっぽう熱い……やっぱり、現代一種二種混合機の元になったのはこの台だったとしか思えない。

今でこそ珍しいギミックでは無くなったが、実は2010年にアビリットがかましていたのだ。偉大なりアビリット。残り保留を使って当たる時のサクッとした演出も似ているので、僕はシンフォギアの事を『改良版萌E-ZONE』と読んでいる。マジだ。

昨今の対策された台と違い、電サポ終了後、残保留一個目を消化しているタイミングで、もう一個保留を増やすタイミングがあるのも最高だ。一個入れるだけで1/10で復帰するのだから、ここを入れると入れないとじゃとんでもない差がある。打ち出しタイミングさえ調整すれば9割以上の確率でねじ込める。この攻略感が好きで好きでしょうがなかった。

正直、ここまでの時点でかなりお腹いっぱいというか、考え抜かれた唯一無二のシステムにメロメロである。だけどアビリットは止まらない。まだある。 実は、特図2の電サポ7回は全て内部的には確変大当たりになっている。つまり、電サポ終了時も必ず内部的に確変と言うことだ。 “内部確変ならチャンスだけど、いつ内部確変なのかさっぱり分からない”この台において、ラッシュ終了直後のみは明確なチャンスタイムになる。

ラッシュ中僅か8.7%の電サポ7回を引き、時短7回+残保留4回+エクストラ1回で1/10の大当たりを引けない人間へ送られる、本当に最後のラストチャンス。ここまで多種多様な展開を魅せてくれる台が他にあるだろうか!

 

日本最後の1台……。

脳みそをシェイクされるような煉獄の通常時という障害があるからこそ、後に訪れる快感が強烈だったのだろうとも思う。苦行の果てに掴んだ超高継続のラッシュと、終了後の自力感溢れる11回転に脳を焼かれた僕は、片道3時間掛けてE-ZONEを何度も打ちに行くようになってしまっていた。

でも、3時間で済むだけ運が良かったとも言える。僕がこの台をはじめて打った2017年時点で、設置台数はなんと全国一台。つまり日本最後の一台を打っていたのだ。道民じゃなければ海を超えなきゃならなかったところを3時間の移動で打てたのだから超幸せ者だ。

まさかの単発落ちで魂が抜けたり、残保留で引き戻しからの時短7回。からの残保留で引き戻してもう一回時短7回で血管ブチギレそうになったり、夜勤明けの無睡状態で自身パチンコ最高記録である240連を達成して、単調な時短99回の連打にガチ寝しながら打ったり。その全てが、とても大切な思い出だ。

だけど、僕とE-ZONEの蜜月は唐突に終わりを迎えた。まあ、単純に撤去されたってだけの話なのだが……あの時はショックだった。いつものように朝6時に出発し、開店と同時に店へ入ったときのあの違和感。定位置にあるべきものがないと気づいた絶望感。

勿論、パチンコはいつかは撤去される。だけど、まだパチンコを初めてから日が浅かった僕にとって、大好きだった台が“絶滅”するという経験は初めてのことだった。遠征すれば打てる他の台との別れとは重みが違う。もうどこに行こうがE-ZONEは打てない。あの熱い11回転で震える事は二度と出来ない。絶望のあまり、思わず富山にあるイーゾーンというパチ屋に行ってしまったぐらいだ。勿論E-ZONEの設置は無かった。なんか天龍が一杯あって凄かった。

撤去から2年経った今、好きな台の絶滅は定期的に起こる事象になってしまっている。みなし機撤去って奴だ。あの時、E-ZONEで別れを経験していなければ、悲しみを乗り越えることが出来なかったかもしれない。鬱病になっていたかもしれない。そういう意味では、僕はE-ZONEに命を救われたのかもしれないのだ。


はい!  以上です!  心の名機に対する熱い想いの吐露って奴でした!  どうでしょう!?  自己紹介になってましたでしょうか!?  僕はなってなかった気がします!  こんな人間の文章ですが、もし次回があればまたお会いしましょう。

 

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この記事へのコメント(2 件)

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rara
投稿日:2020/08/18
ポリンキーさん

ありがとうございます!
E-ZONEには人を熱くさせる魔力がありました...
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ポリンキー
投稿日:2020/08/18
マニアックな話を熱量で脳内にわかりやすく、楽しく注ぎ込んでくれる不思議な文章…。

面白かったです…!

rara
代表作:

北海道に蠢く24歳のスロパチ好き。珍古店を探して全国を駆け巡ったり、大きいホールに一台だけ置いてあるマイナー台を打って、悦に浸ったりするタイプの人。最近のマイブームはパチスロミルキィホームズ。

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