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『爺様に優しく』『よそ見』打法を検証する。
『爺様に優しく』『よそ見』打法を検証する。
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あしのさん
あしのマスクの中の人。浅草在住フリーライター。インタビューウィズスロッター連載中。パチ7の他は『ナナテイ』『ななプレス』『悠遊道』などでも書いてます。ツイッターもあるよ!@Slot_Ashino - 投稿日:2016/05/11 21:02
『爺様に優しく打法』と『よそ見打法』を検証!
─究極のオカルトを求めて。その8──
チワッスあしのっす。
この自由帳連載を開始するにあたって、俺は電機屋の店内をぐるぐると散歩しながら、まずは使えそうなネタのアイデアを出した。
その中の幾つかはもう実際に書いてしまったか、あるいは今後書くけども、一方で「これはねーな」と俺の中で切り捨ててしまったネタも結構ある。
例えば「自然に感謝打法」とか「母ちゃんと連れ打ち打法」とか。なんとなく内容が想像できるのはまだマシなほうで「整骨院打法」とか「耳なし芳一打法」みたいに、タイトルだけ決めて内容が自分でも分からずに横線で消してるのもある。
今回はそれら「切り捨てたネタ」を一回蘇生させ、小ネタとして有効活用してみようと思う。
ピックアップするネタは「爺様に優しく打法」と「よそ見打法」だ。
毎回毎回長すぎて申し訳ないので、今回はサラッと行こう!
はっけよい!
●爺様と俺。
俺には爺様が居ない。
まあ居ないというと語弊があるけども、会ったことがないというのが正解か。
理由は簡単で、物心ついた頃には既に亡くなっていたからだ。
父方、母方共に、である。
一方で父方の祖母はかなり素晴らしい人で、俺は徹頭徹尾して懐いておった。
父ちゃんも母ちゃんも結構アレな感じの人だったので、俺を人間らしく育てて呉れたのはまさしくお婆ちゃんだったのである。
超級のお婆ちゃん子。
俺以上の婆ちゃん子はそうそう居ないと思う。
ババコンといっても良い。
婆ちゃん、もはやボケちまってて俺の事を「橋本さん」と呼ぶのだけどもそれは置いといて、とにかくそういう訳で、俺は世の中に遍く存在する全ての婆様に優しい。
婆様は婆様であるというだけで、もはや正義なのである。
電機屋勤務の時も、婆様にパソコンの使い方を教える時の俺の熱の入れようったら無かった。
教えたそばから全部忘れてくのも、いとをかしだ。
砂上の楼閣をこしらえる虚しさに負けそうになる事もあるけども、婆様が喜ぶならそれで良し。パソコン買ってくれればなおさらだ。なんなら肩もみ券とかも付けちゃいたい。
婆様いいよ! 婆様! 可愛い!
一方で爺様はというと、これはもう完全に敵性生命体である。
好きか嫌いかでいえばはっきりと嫌いだ。
面倒臭いんだよジジイ。何かにつけて説教したがるし。しかも団塊直撃の世代だとめっちゃ暴力的だからなあいつら。頭イカれたクレーマーとかだいたいその世代だし。机バンバン叩いて恫喝してくるパワー系爺様とエンカウントすると「あーこのひとの孫じゃなくて良かった」と謎の安堵を覚えたりする。
で、我々日本人の価値観を形作る……というかその根底に流れておる思想に「儒教」というのがありまして。
まあ小ネタだからあんまり小難しい説明は省くけど、要するにこれは「年上の言うことを聞いたらうまくいくよ」という思想なのです。(教は「儒家の教え」という意味の教であって、宗教という意味じゃないので注意!)
個人的には「年上が偉い」という考え方は今の時代にマッチしてねぇと思うので切り捨てたいところなのだけども、ゆってもこれは中華における春秋戦国時代から連綿と続いている思想なんで、そりゃあ何か正鵠を射た真理みたいなのもあるだろう。
年上のいうことを聞く。
つまり、年寄りは大事にしよう。
婆ちゃんだけではなく、爺ちゃんも。だ。
良いことがあるのなら、じゃあ見せてもらおうじゃんか。
フリーズ引かせて見やがれってんだ。
というわけで行って来た。
場所は台東区の某ホール。
あんまり繁盛してない──というか、爺様たちの寄り合い会場みたいになってる養老院……じゃないや、パチンコホールだ。
ジャグラー打ってれば目押し頼んでくる爺様の一人や二人いるだろう。
見てみると、いい感じに耄碌した(失礼)感じの爺様が居たんで、横に着座してプレイ開始。
結果。
投資 12k
回収 4k
収支 マイナス8k
アレ……?
爺様は?
ええと、結論から言うと、俺はジジイに負けた。
爺様、ズドーンズドーンと腹に来るような強打で毎ゲームプレイしてた。
で、四ゲームに一回くらいメダルを床に落として、その度に拾う。
ズドーン、ネジネジィ! ズドーン、ネジネジィ!
メダルジャラジャラッ。
んで拾う時に俺の膝に頭突き。
しかも頭がちょっとくさかった。
きつい。これはプレイきつい。
結構粘って当たりを待ってたんだけども、いよいよペカらせ、やれやれこれで俺が目押ししたらようやく検証開始か、と手ぐすね引いて「目押しするよオーラ」出してたところ、爺様、普通に目押ししてボーナス揃えてた。
プルプル震えてメダル落としてるのに目押しバッチリ。
将来の自分を見るようで怖くなり、居たたまれなくなって脱出した。
結論。
爺様に優しくするのがまず至難。
検証断念だ。
はい次!
●よそ見打法。
これこそ完全に小ネタ中の小ネタだけども、良くホールで「よそ見しながら」打ってる人居ない?
なんかこう、体ごと横を向いて、台に「別にお前のことなんか注目してないよ~」みたいな素振りで打ってさ。
上手く説明きないけど、居るじゃないですか。
そう、アレを検証しよう(どれだよ)。
それだけじゃアレなんで一応学術的な意味付けをすると。
まあ日本はアニミズム信仰が根底にありまして。
つまりはパチスロにはパチスロの意志みたいなのがあるとされているのです。
んでこれ、よく誤解されるけど、ここでいう「八百萬の神」の「神」は「神様」と同義のようでいて微妙に違うのね。
「神」は「しん」とも読むけど、つまりは「こころ」の「心(しん)」なのです。
要するにアニミズムは「物体にも心があるよ」という意味の自然信仰で、物に主軸を置いた多神教と捉えるのはちょっと違うのだ。
ボーナスやらフリーズといった「現象」は誰かが起こしているもの。
その「誰か」はズバリ「擬人化されたパチスロ機本体の意志」でありまして。
それにそっぽを向くというのはつまり、「パチスロの気を引こう」としてるんだね。
恋愛と同じだよ。
ガンガンいくと邪険にされるけど、ちょっと引くと「あれ?」ってなって向こうから来る。みたいな。
何がって? 出玉だよ。
な?(真顔)
というわけで引いてみよう、パチスロの気を!
レッツよそ見開始!
打った台はアステカ!
初打ちだったんでついつい液晶ガン見してプレイしてたけども、気づく度にコレじゃイカンとよそ見。
迎えた120Gくらいで何とかボーナスを当てる。
お。効果あり?
んで、ボーナス中、オールよそ見プレイを敢行してると……!
来た! ラッシュ!
てかサシシ! サシシだよ! サボテンシロシロ!
打ってる最中「どこがアステカだよ」とかめっちゃ思ってたけど、サシシ降ってきた瞬間「あ、アステカだ」ってなった。
いやーいいわサシシ。15年ぶりくらいに見た。いや、アステカレジェンドってのがあった気がするぞ? アレ何年前だったっけ。
で、ボーナス終了後、いよいよアステカラッシュに突入。
業界初! プロジェクションマッピング搭載! とかいう煽り文句だけは知ってたんだけども、いやーー実際に見ると凄いねこれ! へんな感じ! でも綺麗!
プロジェクションマッピングを搭載さそうとか誰が一体思いついたんだよとか思ってたんだけども、実際にみるとなかなかの迫力。すごいなーこれ。ついにここまで来たかーパチスロ。
と、思わずガン見しながらプレイした結果。
これ。
わけわかんないかも知れないけど、データマシンの数字は80回転じゃん?
下の方に見える画面に「準備中」って書いてあるのわかるかな?
つまりART発動前の準備中で80ゲームも粘ってんだよ。
こいよ突入リプ。マジで。すげー減んだよメダル。
このあと96ゲームくらいでリプきたけど。どうせなら3桁いけってんだよ。
ちなみに何か知らんが上乗せ20あった。
結果!
投資 1k(2スロ)
回収 トイレットペーパーとカップラーメン2個
収支 マイナス500円くらい。
よそ見するとサシシきて、ガン見すると準備中で糞ハマるという現象が確認できた。
結論として、図らずもこの小ネタは「効果あり」の判定と相成った次第。
さあ、みんなレッツよそ見だ。隣のオヤジに絡まれないようにしようね!
さあ、駆け足だったけども、どうでしょう。
今週はここまでだ!
来週は大ネタ。「こっくりさん打法」を検証する。
一応準備はしてるけど、こっくりさん仲間(なんじゃそりゃ)が集まらなかったら急遽「占い師の言うとおり打法」にするかもしれん。まあどっちかになるよたぶん。
はいそれじゃシーユーネクスト万枚!
アディオス・アミーゴ!
6
あしのさんの
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このコラムへのコメント(2 件)
チワッス!
冷静に考えたら結構やってる気がする。これ。うん。