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【新ハナビからの難題】リール制御の極意
【新ハナビからの難題】リール制御の極意
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sin sparkさん
面白いものを作る人になりたい。 ちょっとプログラミングができるアクロスおじさんです。 - 投稿日:2023/02/26 15:02
り、理屈で説明できない…。
普段様々な技術記事を書いている私が、珍しく悩んでいます。
どんなことで悩んでいるのか、それは新ハナビのとある制御です。
【注意喚起】
この記事には新ハナビに関する重大なネタバレ(フラグ・一部リール制御)が
記載されています。苦手な方は以降の閲覧をお控えください。
~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~
赤七狙いをしている人は同じ経験したことがあるかもしれません。
新ハナビには枠内に七を押しているにも関わらず枠下まで七を蹴っ飛ばし、
リーチ目が出て赤七頭のボーナスが出てくる制御が存在します。
以下、この事象を「事象A」と呼ぶことにします。
さて事象Aを解き明かすには、多くの前提条件が必要です。下準備をしましょう。
本来であれば悩んでいる点を先に書くところですが、問題として捉えるにも
多くの前提条件が必要なため、今回はこれらの羅列が完了してから書きます。
まず、パチ7の機種ページからリール配列を引用してきます。
ここで事象Aが発生するフラグとして、以下の2種類が挙げられます。
成立役を簡単にまとめておきましょう。
注目すべきは左リール、赤七周りだけ見ると成立フラグが一致している点です。
1.特殊役C+赤七BB
タテ氷 - ヨコ氷 - 七 (BB確定のココナ)
ヨコ氷 - ドン - 七 (通称コドナ)
長男 - 七 - ブランク (通称ドナブ)
ブランク - ブランク - ブランク (ブランク揃い)
七 - 七 - 七 (赤七揃い:ボーナス)
2.特殊役B+バケ
ヨコ氷 - ドン - 七 (通称コドナ)
長男 - 七 - ブランク (通称ドナブ)
ブランク - ブランク - ブランク (ブランク揃い)
七 - 七 - のれん (バケ揃い:ボーナス)
もう一つ、リール制御にかかる基本的な考え方を整理しておきます。
ただし「?」が付いている考えは根拠がなく、私の憶測にとどまるものです。
※「?」のない考えも間違いである可能性があります。方針として捉えてください。
【考え方1-1:子役優先制御】
子役とボーナスを同時に引き込める場合に、子役を優先して引き込む
>1枚役を用いてボーナスを蹴っ飛ばす制御はこのルールに基づく
>取りこぼしのある子役でも、必ずしもボーナスと同時に引き込まなくてもよい?
(いくつかの5号機Aプロの変則押しで見られるようです。理屈は要検討ですが…)
【考え方1-2:ボーナス優先制御】
子役とボーナスを同時に引き込める場合に、ボーナスを優先して引き込む
>子役とボーナスを同時に引き込める場合、必ず当該位置を引き込む
(ジャグラーのブドウ抜きなどで使用されている手法)
~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~
【考え方2-1:枚数優先制御】
複数の子役を引き込める場合、枚数が最も多い組み合わせを含む位置を停止させる
>枚数が多い組み合わせが1種でもあれば、他の組み合わせは無視してもよい?
【考え方2-2:組み合わせ優先制御】
複数の子役を引き込める場合、揃えられる組合せが最も多くなる位置を停止させる
>有効ラインが複数ある場合、全ラインで揃えられる組合せの総数で判定する?
>ボーナスは0枚役として考慮すべき組み合わせに含む?
【備考】
上記2つの考え方はどちらを先に判定するかの話であり、
優先側で条件が一致する場合他方の判定も続けて行う?
例)枚数優先制御 :枚数判定 →(一致)→ 組み合わせ判定 →(一致)→ 両方停止可
組み合わせ優先制御:組み合わせ判定 →(一致)→ 枚数判定 →(一致)→ 両方停止可
また応用的な話として、過去に制御の使い方を考察した記事をいくつか紹介します。
(余談ですがこの問題が難題である理由に、文献がこれだけしかない点があります…)
<文献1>
パチスロにおける押し順役 | パチンコパチスロ開発.com
https://bit.ly/3IuiiEV (元URLが長く短縮URLを使用しています)
G.E.ビジネススクール様が執筆している技術コラムから抜粋。
組み合わせ優先制御における押し順小役の作り方を紹介しています。
上記「枚数優先制御」と「組み合わせ優先制御」にかかる参考文献としています。
<文献2>
組み合わせ優先制御を僕の好きなC.Cで説明するよ! | パチ&スロ やっぱりAが好き!
https://hazuki777.com/etc-story/kumiawase-yusen-kaisetsu
パチ7の8周年オフ会にも参加くださった葉月様が執筆している記事。
ブランク揃いによるRTパンク役の引き込みを組み合わせ優先制御で解説しています。
本機は3ライン機なのですが、ボーナスの絡まない組み合わせ優先制御において
本記事の解説内容は誤っていないと考えています。
<文献3>
【ディスクアップ2】ボナ判逆ハサミ右黒下段10枚役がREG確の理由 | パチ&スロ やっぱりAが好き!
https://hazuki777.com/pachislot/uchikata-kouryaku/discup2/bonahan-bargedan10-reg
同じく葉月様の記事から、新ハナビと肩を並べえる問題児の紹介です。
結論だけ述べると、2リール目を止めた段階で引き込める組み合わせ数が多いことから
バケ成立時のみBARが下段に停止した形で押し順10枚役が揃うというものです。
本記事の内容は組み合わせ優先制御における下記前提の成立/不成立が分からず、
私も現在真意を調査しています。
・次リール停止時に取りえる組み合わせの最大数を判断材料とできるか?
…ふう、前提がかなり長くなってしまいました。
では本題です。今回私が悩んでいる制御のポイントを下記に示します。
【今回悩んでいるポイント】
前提にて説明した「特殊役C+赤七BB」or「特殊役B+バケ」成立時に
・赤七を中下段に押すと事象Aが発生する
・赤七を上段or枠上に押すと事象Aが発生しない:中段赤七停止
>一方の優先度が高ければ当該位置を最大限引き込む制御が必要だが、
引き込める位置で押した場合でも停止位置が分かれてしまう
→ 赤七中段/枠下が同格に扱われている!?
解説のために、リール配列と成立役を改めて以下に記載します。
1.特殊役C+赤七BB
タテ氷 - ヨコ氷 - 七 (BB確定のココナ)
ヨコ氷 - ドン - 七 (通称コドナ)
長男 - 七 - ブランク (通称ドナブ)
ブランク - ブランク - ブランク (ブランク揃い)
七 - 七 - 七 (赤七揃い:ボーナス)
2.特殊役B+バケ
ヨコ氷 - ドン - 七 (通称コドナ)
長男 - 七 - ブランク (通称ドナブ)
ブランク - ブランク - ブランク (ブランク揃い)
七 - 七 - のれん (バケ揃い:ボーナス)
ここで仮に成立役を「特殊役B+バケ」とした場合、
赤七中段と枠下から揃えられる組み合わせは下記の通り整理されます。
※「特殊役C+赤七BB」でもボーナスの右リールが変わる以外の変化はありません。
【中段赤七】
ヨコ氷 - ドン - 七 (通称コドナ)
七 - 七 - のれん (バケ揃い:ボーナス)
【枠下赤七】
ヨコ氷 - ドン - 七 (通称コドナ)
ブランク - ブランク - ブランク (ブランク揃い)
※上記2フラグは順押しにてダブルテンパイ可能
ここでいくつか思考実験をしてみましょう。
前提として「子役優先制御」かつ「組み合わせ優先制御」とします。
【子役とボーナスを必ず同時に引き込まなければならない場合】
左リールは中段もしくは下段に赤七が停止しなければなりません。
しかし下段赤七からのコドナ揃いは、(成立Gなら)ドンBB確定の制御となります。
【子役のみの組み合わせを最大にする引き込みをする場合】
左リールは引き込める限り枠下に赤七を停止させなければなりません。
これは事象Aのことですが、赤七を早く押したときに再現しない現実があります。
【第2停止で引き込めるフラグ数を最大にする引き込みをする場合】
左リールは中でダブルテンパイを取れる枠下に赤七を停止させなければなりません。
しかし前述の通り、この制御は赤七を早く押したときに再現しません。
以上のことから、この3つの説は否定されてしまうことになります。
…以下は持論です。
この制御を無理やり成り立たせることを考えてストーリーを立ててみます。
自信は全くありませんが、だいたいこんな感じでしょうか…?
【前提】
・有効ラインが複数ある場合、全ラインで揃えられる組合せの総数で判定する
・ボーナスは0枚役として組み合わせに含む
・平行/斜めラインで同一構成の子役が引き込める場合、組み合わせは1種とカウントする
・取りこぼしのある子役でも、必ずしもボーナスと同時に引き込まなくてもよい
・使用する制御の考え方は「子役優先制御」かつ「枚数優先制御」とする
【処理フロー】
手順1)枚数にて、4コマ先までの停止位置を見て優先順位をつける
1.「1枚役×1種」「1枚役×2種」「1枚役×1種+0枚役×1種」
2.「0枚役×1種」(ボーナスのみ引き込める場合)
3.「役なし」
※STEP1で優先順位が2または3の場合、ここで制御位置が確定する
例えば停止位置により「1枚役×1種」と「0枚役×1種」のいずれかが取れる場合
子役優先制御の考えにより「1枚役×1種」が選択できる
手順2)組み合わせにて、改めて4コマ先までの停止位置を見て優先順位をつける
全停止位置で条件が1つだけの場合は、条件を満たす位置のいずれかを停止できる。
条件が複数絡んだ場合の順位付けは下記要領による
1.停止位置により「1枚役×1種」か「1枚役×2種」の2つを選べる
開発者はいずれかの条件を満たす停止位置を選択できる
※組み合わせの少ない「1枚役×1種」の形を選択可能
2.停止位置により「1枚役×1種」か「1枚役×1種+0枚役×1種」の2つを選べる
開発者は組み合わせの多い「1枚役×1種+0枚役×1種」の形のみ選択できる
3.停止位置により「1枚役×2種」か「1枚役×1種+0枚役×1種」の2つを選べる
開発者はいずれかの条件を満たす停止位置を選択できる
※子役優先制御の観点から、ボーナスを引き込まない「1枚役×2種」の形を選択可能
4.「1枚役×1種」「1枚役×2種」「1枚役×1種+0枚役×1種」の3つすべてを選べる
開発者は組み合わせの多い「1枚役×2種」「1枚役×1種+0枚役×1種」の
いずれかを選択できる
※子役優先制御の観点から、ボーナスを引き込まない「1枚役×2種」の形を選択可能
上記の例において、新ハナビのパターンは手順2-4に該当します。
こうすると赤七中段・下段・枠下で入賞可能な組み合わせ数が2つとなり、
開発者が停止位置を好きな場所から選ぶことができるようになります。
ただ…この考えは一応事象A以外のリール制御表も確認しながら作成しましたが、
5号機を含め他機種に適用した時にまだまだ矛盾が生じる可能性があります。
考えの妥当性については、私も引き続き精査していきます。
本件に関して有用な情報をお持ちの方が居れば、是非教えてほしいです。
「この機種ではこの考えは矛盾するよ!」「これどうやって考えるの??」など
意見でも疑問でも上記考えを磨くきっかけになりますので、大歓迎です。
…ちなみになんでこんな面倒なことを考えているかというと、
これから作るオリスロにてリール制御をプログラミングしないといけないからです。
そのためにはリール制御の仕様を固めないといけないのです…。
5
sin sparkさんの
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このコラムへのコメント(15 件)
今更の遅レス
リーチ目役が4種類あるけど、それぞれ1枚役2種類が同時成立してるので、小役優先で押す場所によりボナ図柄引き込んだり引き込まなかったり。
これが楽しいんだよね。
1枚ベルってベルベルBarのことだよね。
リーチ目役1と2の時だったかと思うけど、同時にプラムブランクBarの1枚役も成立してるから、プラムを蹴って赤7引き込まなかったかと。
記憶違いならごめん。
ただ、この2つの1枚役同時成立がめちゃ楽しい出目を作ってたのは間違い無い。
ほんと素晴らしい台だったなあ
ヒントになりそうです!! ありがとうございますbb
ところでなぜベル頭の1枚+SBBで
左赤7を4コマ引き込まないところがあるんでしょうか…ww
ちなみに最高なのがリール制御が発表されていたので、これを眺めてるだけで旨い酒が飲めたなあ
https://p-gabu.jp/guideworks/machinecontents/detail/4850
この制御表で何かヒントにならない?
あーまた打ちたくなってきたよ。
不二子ちゃんは良く出来ていたんだよなあ
一応その優先度を説明した子役優先/組み合わせ優先で決めているという認識です。
ただ優先する1枚役の組み合わせを押し位置によって好きに変えられるかもしれません。
こうなると結構今までの考えをぶち壊してしまう結論になってしまいますが…。
リプサンドは確かにハズレと氷が分かりやすいのでいいですね♪
こういうわからない事象に無謀にも挑むの、楽しくないですか?((
赤七狙いは私もごりごりの玄人向けだと思っていますb
そうじゃないと物足りない人もいるのです。私とか←
(私も割と氷をよくこぼしてます)
そんな素敵な台をどうやって作ってるか突き詰めるとこんな感じになってしまうのです…ww
ドン2もネタバレ防止のために情報を見ないで
いたのですが、今見るとかなり大変なことに
なっていました!! 併せて解析してみます!!
※具体的にはドンBBで氷頭+リプ頭の1枚が
同時に成立しているにも関わらず枠上ドンが
ビタ止まり出来る制御があった
まさにその現象ですね。
ちゃんと中下段に赤七を押せていて、
それでいて一度蹴っ飛ばしてます。
単独ボーナス状態だと赤七を最大限
引き込まなければならないのでそうなります!
余計なものが邪魔するとこうなりますw