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インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2019.04.01
広告規制はどうでもええ! 業界ジャーナリストPOKKA吉田さんに会ってみたらイメージと全然違った!?
チワッスあしのっす!インタビュー38人目のターゲットはPOKKA吉田さんだ! おお最近すげえ! どうしたインタビューウィズスロッター! 攻めとる!
POKKA吉田さんに関しては今までのインタビュイーの方々とはちょっと毛色が違うので、パチ7ユーザーの諸兄の中にも、もしかしたらよく知らないという方がいらっしゃるかもしれない。
なので先に説明しておくと、氏は著述家として『パチンコが本当になくなる日』(2016年扶桑社)などの作品を発表されたりする一方で、業界紙『月刊シークエンス』の発行人兼編集長をされている方だ。
今だとJANBARI.TVの『誰も教えてくれない業界の話』シリーズに出演されている人だよというと、そっちでピンとくる方も多いかもしれない。
俺なんかは氏に対しては業界ジャーナリストとしてのイメージが強いのでなんとなく「怖そう」とか「気難しそう」みたいな印象が先行してるんだけども……。果たしてホントはどんな人なんだろう。今回はその辺をメインに探っていきたい。
よっしゃそれではいってみよう! POKKA吉田さんとはどんな人なのか。
迫るぜ人生! インタビュー・ゴー!
POKKA吉田さん基本データ |
★47歳AB型。大阪出身。元神童。
★珍しい『両手ますかけ』の持ち主。 ★月刊シークエンス発行人兼編集長。 ★中学3年間ずっとオールA。 ★メンチョが決め手で業界入り。 ★『広告規制はどうでもええ!』 |
★『上海』やりながらスタート! 意外にもゆるふわな滑り出し!
「はじめまして! あしのと申します! 今日はホントにありがとうございます。お時間頂いてすいません……!」
「はじめまして。POKKA吉田です。てかさ。これそもそもなんで俺のインタビューする事になったん? 俺だけ毛色違わへん……?」
「いやーそんな事無いッス! この企画は演者さんであるとかライターさんだけに限らず、もう業界に関わるいろんな人に話を伺おうって企画なので、もう全然大丈夫です。むしろPOKKAさんビタです。ビタ!」
「ビタってなに(笑)」
「いやもうビタッとピンポイントみたいな……何言ってんだろう俺……。あ、ちなみに今までのインタビュー記事とか、ご覧になったりしました?」
「うん。読んだよ。ビワコさんの篠塚選手の話はね……もうあれはお約束みたいになってるけど、やっぱオモロかった」
「恐縮です! まあそんな感じで考えうるあらゆる所に食指を伸ばしてて。で、そう考えた時にPOKKAさんはパチンコ業界ジャーナリストじゃないですか。……特殊だなぁと」
「いや、俺ねぇ、自分からジャーナリストと名乗った事は一回もないのよ」
「あれ。そうなんですか」
「うん。そりゃその媒体のレギュレーションで判断して『ジャーナリスト』って書かれる事はあるけども、自分からは言わんよ。普段はもう、フリーライターとか、そういう風に書いてるけどもな。勝手に書き直されてる時もあるのね。ジャーナリストって。それはそれで別になんも思わん」
「ああ……そうなんですね。じゃあとりえずこの企画的には、ジャーナリストで行かせていただきます」
「別になんでもええよ(笑) ……でさ、最初ちょっとゲームやりながらでいい?」
「おッ──?」
「『上海』やってんねん今」
「……初の展開!」
「いやーちょっとキリのええ所まで……。『上海』わかる? サンソフトっていうねぇ……パチンコの方やとサンタックになるんやけど──コレやりながら電車乗って来てん──」
「やりながらで全然大丈夫ッス。何ならビール飲みますか?」
「もう飲む? まだ明るいし喫茶店やでここ」
「いっちゃいましょう。マスター! 瓶ビールお願いします!」
「ええんかな……(笑)」
「さてじゃあ最初は……POKKAさん、今おいくつでしたっけ?」
「今は47やね。8月5日生まれ」
「血液型は?」
「AB型」
「ABって珍しいですよね」
「ABもやけど……。手相の方が珍しいよ。これ……。両手が『ますかけ』やねん」
「ますかけ……」
「ますかけっていうのは、ここのさ。線があるやん。ここが普通は途中で切れたりしてるんやけど、それがまっすぐ一本になってんのね。片手がますかけっていうのはそうでもないねん。結構いるのよ。俺の嫁も片手ますかけなんやけど、両手はたぶん珍しい」
「へぇ……ますかけ。あ、ほんとだ俺のはすげえブチブチ切れてる。ここが一直線かぁ……。ますかけっていうのは、どういう意味があるんですかね。良くあるじゃないですか。運命線が長いと何とかであるとか、生命線が何とかみたいな」
「何かよう知らん、大成功するか大失敗するかみたいな──。そういう風に言われてるみたいよ。実際は分からんけど」
「まあ、ギャンブラー的な手相というか……」
「どうなんやろうね。ほんで両手ますかけって今まで周りで見たことなかってんけど、俺以外で初めて見たのが俺の息子なのよ。息子生まれてパッて手ぇみたら、おっ両手ますかけやん。って」
▲両手ますかけ。
「両手ますかけが遺伝……わかりました! 次はですねぇ……ご出身はやっぱり大阪ですか」
「うん。大阪」
「ですよね。ずっとですか?」
「30までかな」
「今の肩書って何て名乗ってます?」
「だからフリーライター。あとは『月刊シークエンス』発行人兼編集長やね」
「ちょっとメモりますね……発行人兼……編集長……」
「ハハハ。なんか警察の調書みたいやな!」
「すいません(笑)」
「昔ね、居酒屋でアルバイトしてて。高校の時よ? お客さんのグループが高校生やったらしくて、俺ら分からんから言われた通り酒出してて。そのグループが店出たあとに、酔っ払ってチンピラと揉めて喧嘩になったらしいのね。それでそいつら全員逮捕されて……。でも未成年やから。酒出したん誰やと。ほんで店の関係者が後から全員所轄に呼ばれて調書とられたんやけど、それ思い出すなぁ……!」
「POKKAさんも取られたんですか?」
「うん。俺もその日バイト入ってたから。店長以下全員で行って──。それがもう物凄く細かい所まで聞いてくるねん。幼稚園のころピアノ習っててこういう事があって、ほんで現在に至る──とか」
「関係なさすぎる(笑)」
「そう。関係ないねん。容疑者でもないのに、言われた通り酒出してただけでよ。バイトやしなぁ俺ッ! ってめっちゃ思ったもん」
「じゃあそれに倣って子供時代から聞いていきますよ……? あ、『上海』大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫。キリのええとこまでいった!」
★成績オールAを3年間! エレキも弾いちゃうヘビメタな中学時代。
「ではですねぇ……。POKKAさん子供の頃はどんな子でした?」
「どんな子……んー……。親に言わせると神童やったらしいけど……」
「おっ。前回の寺井一択さんも神童と呼ばれし男だったんですよ。続くなぁ神童……。やっぱ勉強が出来た感じですか?」
「中学くらいまではね。今思い出すんは、中学1年の時、俺夏休みの宿題を提出しなかったのよ。そしたら2学期の終わりに社会の先生がこっち来て『お前夏休みの宿題出してないやないか』ってめっちゃ言ってきて。出してないって言うんなら出しとらんのでしょうなぁ! みたいな事言ってたら『出せ』って。いや出せってもう2学期の終わりですよ? なんで夏休みの宿題今提出せなあきませんねんって。……そしたらその先生が『お前が夏休みの宿題出さへんかったら、このクラスに社会のAが一人もいなくなる!』って」
「ほぇー。やっぱ賢かったんですねぇ」
「んー。でもさ、そんな言われても宿題のプリントなんかもう手元に無いし。もうそれならばそれでよろしいがなと」
「そしたら──」
「先生が『まあお前は宿題出さなくてもギリAかな!』って言ってどっか行って。結局Aでした」
「神童補正ですねぇ。……ちなみに親御さんはどんな方でした? 勉強しろ勉強しろみたいな」
「それはない。オヤジなんかは音楽とかパチンコとか酒とか、一通りの遊びは全部やる感じの人やし。俺もその影響は受けてるな……。オヤジの部屋にレコードが一杯あって、『ビートルズ』聴かせてもらってそれが俺の音楽の原点になってたり。パチンコやる時もあんまり抵抗なかったし。俺も酒好きやしね」
「お父様も大阪の方なんですか?」
「もともとウチの両親は福岡県の人なのね。そっから大阪に来て……。だから俺は『かさぶた』の事を『つ』って言ってたしね」
「うわ、『つ』! めっちゃ懐かしい。分かります。言いますね」
「あしのさんどこ?」
「長崎ッス。靴下の穴の事は『いも』って言ってました」
「いや、『いも』は分からん……。でも『つ』は言ってた。大阪でも俺の居た所は九州から引っ越してきた人も多かったんで、最初はそれでなんとなく通じてたんよね。それが高校の時くらいに『つ』って何? って通じなくなって。あ、これ方言やったんや……って」
「『つ』は20年ぶりくらいに聞きました……。なつかしいなァ……」
「まあそんな感じで──とにかく親の影響もあって、俺音楽が凄い好きになって。当時は小遣いでLP買って集めてたんですよ。それが2,800円くらいしてた時代で……小遣いで買うんやったら2ヶ月分くらいになるから、なかなか買えないじゃん。それが、5教科全部Aを取ったら、親から一気に2~3枚買って貰えてたんよ。それで俺、中学の3年間、全部の成績オールAだったの」
「うわすげえ。あんま勉強してなかったんですよね?」
「してへんよ宿題もださへんし──。でも定期テストの順位も多分ひと桁しか取ったことない」
「神童……」
「まあ親が言うにはね。しかも中学の時までですよ。俺は自分では駄目人間やと思ってるけど……。当時は勉強もせんと音楽ばっかりで──」
「何聴いてたんですか?」
「聴いてるのもあるけど、元々幼稚園からピアノをやってて。ほんで小6でフォークギターを買って貰ってんのね。親も好きやから、楽器は買ってくれたのよ。でその後にヘビメタが流行った時に『次はエレキギターなるものを買わな!』ってなって、お年玉も貯めながら成績も全部Aとりながら、中2の頃かなぁ……。ようやく手に入れて。それ弾いたり聴いたり。音楽漬けですよ──」
「当時のヘビメタっていうと誰だろう……」
「やっぱ『ラウドネス』」
「かっこいいっすねぇ!」
「お。話せる? よっしゃビールもう一本頼もう!」
「マスター! もう一本お願いします! 海外はどうです? 当時だったら……。たとえば『ヴァン・ヘイレン』とか」
「『ヴァン・ヘイレン』はねぇ。2~3年前に観に行ったよ。ヒロシ・ヤングと一緒に。当時も聴いてたけど……デイブ・リー・ロスからサミー・ヘイガーに変わった時に意見が割れたよね」
「あぁ。そうなんすか……。自分の場合はオンタイムだとサミー・ヘイガーの後に元『エクストリーム』のゲイリー・シェローンがちょびっと入ったじゃないですか。あの辺なんなんですよね」
「あしのさん何歳なの?」
「39っすね。もうすぐ40です」
「ああじゃもうデイブ・リー・ロスの時代とかは小学生とかか」
「はい。5歳とか6歳かな……。だから後から『ジャンプ』って良いぞ。みたいな噂を当時の洋楽好きのあんちゃんから教えてもらって、それを追いかける、みたいな。完全に後追い世代です」
「『ジャンプ』はねぇ、確かエディがキーボードソロ弾いてんねんけど、オーバーハイムかなんかのアナログ・シンセみたいな音で。あれがすげえ格好良かった。でも俺はあのアルバムだと『ホット・フォー・ティーチャー』がダントツで好きなんやけどな」
「あーパッと出てこない。もしかしたら知らないかもしれません……」
「あーもうそれアカン。聴いた方ええよアホみたいに格好ええから。爆音で聴いて」
★ラジオの電波で当たるんじゃないか? パチンコとの出会いについて。
「POKKAさん、高校時代はどうでしたか?」
「高校時代はまぁ……。成績はみるみる下がっていったよね」
「……脱神童!」
「まあバイトもして、バンドやって……。で高校くらいになると、他にもギター上手い奴山程おんのよ。ヘビメタ全盛期やから速弾きみんなすげぇの。でけへんやんそんな。でもさ、当時の有名なバンドって……たとえば『ホワイトスネイク』とかも鍵盤がいるわけやん。コピーしようと思っても、鍵盤って出来る奴そんなおらんねん。でもバンドに必要やから、ピアノやってる女の子にヘルプ的に入ってもらったり──」
「バンドあるあるですねぇ」
「うん。でもさ、俺は子供の頃からピアノやってたから。鍵盤やったら競争率低い所いけるんじゃないかって。それでメインをキーボードに変えたら、バンド活動の幅が凄い広がったっていうのはあるよね」
「引く手あまただろうなぁ……」
「そう。やっぱ薄い所いかにゃ。ね! 王道行ったらね、上手い奴に勝てない。ピアノやる男子はそもそもおらんから。必要になったらとりあえず俺に声がかかる……みたいな。だからバンド幾つもヘルプで入りましたよ。まあしょうもないガキの世界かも知らんけど、そこで名前がだんだん売れていく……みたいなのは、結構面白かったです」
「なるほど……。じゃあ高校時代はずっと音楽……ですか?」
「パチンコもやってたよ」
「おッ! いいすか、パチンコ話!」
「ていうか俺パチンコの話せんでええんかなとずっと思ってたよ(笑)」
「なんかすいません……。ええと、初めてパチンコ打った時ってどんな感じでした?」
「最初はねぇ……。小学校の頃に友達んちに遊びにいったら──彼にはお兄ちゃん2人おんのやけど、そのお兄ちゃんがどっかのゴミ置き場か何かからパチンコ台を家に持ってきててさ。それが三共の『キングスター』やったんやけど、部品とか玉とかも用意して動くようにしてたのね。それを触ったのが最初」
「キングスター……。調べときます」
「うん。三共ね。当時は中身とか分からんから、パチンコってもしかして電波とかで操作出来るんやないか、みたいに思って、それ検証するためにオヤジの短波ラジオを借りてきてさ。ぐわァ回してみて『全然当たらん!』みたいな事も試したりしたよね」
「(笑)」
「小学生やったし仕組みもようわからんしさ。『キングスター』っていう台もいつ当たっていつ終わっとるのか分かり辛い機種やったけど、それでもやってるウチに、羽根物の打ち方なるものをなんとなく覚えて……。ほんで、何年か分からんけど中学校の時に、初めて自分のお金で打ちにいったんちゃうかなぁ。本当は行ったらアカンのやけども」
「何打ったか覚えてますか?」
「自分のお金で打ったんは平和の『スパンキー』が最初だった気がする。あん時500円くらい使ったんかな」
「当りました?」
「いやその時は当たってない。そんで高校になるとバイトし始めて普通にパチンコ行くようになって……。結構打ってたね。羽根物を終了させたらそのお金でフィーバーとか一発台を狙う……みたいな」
「勝ってました?」
「いや、俺そもそもそんなキャラちゃうし。勝ってへんよ」
「なるほど……! じゃあ、自分のお金でパチンコ打つようになった時、どう思いました?」
「どうって……。あの当時はパチンコって格好良かったんよね。例えばタバコを吸うとか、車に乗るとか。あと酒を飲むとかと一緒で、大人の世界っちゅうか──。登っては行けない階段を登ってるみたいな。そういうのをやるのがオモロイ……みたいなのはありましたよ」
「あー、大体そうっすよねぇ最初。若い時から打ってる人は大体そこが最初みたいなのはありますよね」
「うん。あと……ちょっと覚えてるのが、麻雀もそうやん。大人の世界みたいな……。そのね、パチンコ初めて打った時の友人の家が、やっぱちょっとマセてるというか、お兄ちゃんも2人おるし、親も『泊まりで遊びにきてええよ』みたいな感じやったんよね。だから俺も泊まりに行って、家族麻雀に混ぜて貰ってそこでルール覚えたりとか……。だからパチンコも麻雀も覚えるのは早かったよね。そいつのおかげで。だから、俺がこうなったんもきゃつの影響が大きいのかもしれん」
「その友達居なかったら人生変わってたかもしれませんね……」
「うん。かもしれん。あ、ちなみにピヨちゃん知ってる? ガイドワークスの『パチンコオリジナル実戦術』に『ピヨ本』っていう人がおるんやけど……俺すごく仲良くてウチにも泊まりきたりするんやけど……実はピヨちゃんの本名がその友達と全く同じなのよ。字ィは違うけど同姓同名。だからピヨちゃん全然関係ないんやけど『お前は俺の責任者や』みたいな事は今でも言ってる」
「(笑)」
★メンチョのお陰で業界入り……。ん? メンチョってなんだ……?!
「そんな感じでバンドとかパチンコやりながら過ごしとったんやけど、俺24とか25の時にプー太郎みたいになってしまってて。仕事も続かなくて、バンドも辞めて、彼女とも別れて……駄目な感じになっとったんよ」
「あらら。それはもう夢を追う期間とかじゃなくて、本格的なプー太郎みたいな……」
「そう。全然しょうもない感じ。オヤジのビールを冷蔵庫から取って勝手に部屋で飲みながらずっとゲームする……みたいな」
「絵に描いたようなプーですねぇ……」
「そう。本当しょうもない……。そしたらやっぱりおふくろが泣くんよね……。それを見た時に流石にこれは働かなきゃアカンなぁってなって……『ビーイング』って本を買ったの」
「ありましたね。リクルートが出してるやつだ」
「そう。『フロムA』じゃなくて『ビーイング』の方ね。そこにこんな感じで……ちっちゃく『パチンコの情報誌』みたいな求人があって。これええやんって。そして面接行って、受かって、雇って貰えて……。でもそれ『業界紙』やったのね。攻略雑誌みたいなのイメージしてたけど。ぜんぜんちゃうかった」
「でも良く受かりましたねぇ……!」
「なんかねぇ……俺面接の日、顔にメンチョが出来てて……」
「……メンチョ?」
「おできの事。関西ではメンチョいうんやけど……、当時ね、その会社に──もう亡くなってしまったけど創業者の三浦健一という人物がいて、その人が酒飲みやったのね。でも若い社員が誰もお酒を飲まんくて……酒の飲める若い社員が欲しかったんやて。そんで、一人の募集枠に、十何人か来た時、酒飲む奴を採ろう、みたいな」
「ほええ……。面接の時、お酒飲むか訊かれました?」
「いや、訊かれてないのよ。俺は面接の時パチンコに対する熱い想いとかを語ってたのね。攻略誌と思ってたから。受かった時『想いが届いたんや!』って思って嬉しかったんやけど、出勤したらいきなり歓迎会や! って言って酒飲む事になって……で三浦健一さんに『やっぱ僕のパチンコに対する気持ちが伝わったから雇ってくれたんですか!』みたいな事聞いたら『いや、メンチョあったからやで』って。普通に言われて。マジかい……みたいな」
「おお……酒飲みってメンチョ出来るんですか?」
「知らん。彼はそういう風に思ってたんやて。でもまあ俺も当時オヤジのビール勝手にガバガバ飲んでたからメンチョ出来てたのかも知れへんし、出来るのかもしれん」
「へぇ……。メンチョ出来てなかったら業界入りもしなかったかも……という事ですよね? すごいなぁ……。ちなみにその時の業界紙って今POKKAさんが発行人兼編集長をされてる『月刊シークエンス』ですか?」
「そう。途中一回離れるんやけどな。でもその間も、三浦健一さんとは魂では繋がりがあったと思ってて……。まあ三年前亡くなってるんやけど、その──亡くなる直前に病院にお見舞いに行った時に『このまま雑誌なくなるんはイヤや』って言うから、『じゃあ任せろ』っていう話になって。奥さんと息子さんともちゃんと相談して……俺が雑誌だけは引き継ごうじゃないかっていう……そういう流れ」
「ふむ……」
「仕事とかの事も何も教えて貰ってないし、師匠でもなんでもなくて、むしろあのオッサンと俺とは全く考え方とかは違うんやけど……仲は良かったな。不思議なもんで、社員時代よりも、離れてからの方がもっと仲良くなった。雇い雇われの関係じゃなくなった方が、サシで飲む機会がすげえ増えて……。だから恩とかよりも……そういう繋がりやなァ」
「そこからだから……20年くらいか……」
「20年くらいやなぁ……。それから、現在に至る……ですわ。もう一本飲む?」
「飲みましょうか。マスター! ラストビアお願いします!」
★『フリーライター』として。忖度なしで言える事。
「POKKAさん、俺今日どうしてもお聞きしたい事があって、ちょっと物議を醸しそうな質問かも知れないんですが、いいですか?」
「なんでもええよ。俺の事はもう好き放題適当に書いてくれてもええねん」
「いやいや駄目っすよ。サムライ過ぎますそれ(笑) あのですね、POKKAさんはフリーライターっておっしゃってますけど、少なくともジャンルは他のパチンコ・パチスロライターさんとは違うじゃないですか。だから俺はやっぱりジャーナリストさん、というイメージがあるんですね」
「自分では名乗らんけども……まあ業界紙やってるしなァ」
「で、そもそもなんですけど、この業界での『ライター』っていうのが、なんだろう……もうこれ酔っ払ってるから言っちゃいますけど、ぜんぜんライターじゃない人も居るわけじゃないですか。文字の仕事してないけどライター、みたいな」
「うん……。言ってることは分かるよ」
「で、みんな頑張ってちゃんとやってるんで別に何て名乗ろうが良いっちゃ良いんですけども、要は『フリーライター』としてパチンコ・パチスロについて書いてるっていうと、そっちと勘違いされたりしませんか?」
「ある。あるよ。まあ例えばキャバクラで酒飲んでる時にね、女の子から『何やってるんですか』って言われて、『フリーライター』っていうと絶対『なんのライターさんですか』ってなるよね。そこで『パチンコとかパチスロやねん』って言うと、まー言われるね。『わたし誰々さんのファンなんですけど会ったことありますか?』みたいな。そういう事やろ?」
「そういう事です。何て答えてるのかなって超興味あって。違うじゃないですかPOKKAさん」
「『いや俺ガチの方やねん』って答えるね」
「(笑)」
「この工程はなんで要んねんって思うよ。こないだ『SPA!』の対談でも言ったったけどさ。例えばあしのさんがね、映画とか音楽とかのライターやってたとしてよ。『映画のフリーライターです』って言ったら、ああそうなんやで終わる話やないですか。なんでパチンコになったら『キャーッ』ってなるんやと。俺ちゃうから。そういうんや無いねんって……この工程絶対要らんやろ? なんでライターって名乗るだけ名乗って原稿も書きよらん奴の為に俺が余計な工程踏まなアカンねんって。怒ってるんちゃうよ。ただ否定しとかんと、誤解されたままになるのが気持ち悪いねん」
「パチンコ・パチスロ打つ人の中ではライターっていうのはもう『動画出る人』とか『来店やる人』っていうコンセンサスが一部出来ちゃってるのはありますもんね」
「もっと広い世界でね、例えばパチンコとか打ったこともないようなサラリーマンに『俺の仕事はパチンコのフリーライターです』って名乗ったら、そっちのほうがね、俺の仕事は正確に伝わるのよ。それはある」
「はい。まあ俺なんかペーペーもペーペーなんで、別にマジでどうでもいいんですけどもね。ただ今回はPOKKAさんにそれ聞きたくて。だって、恐らく一番あおりを食らってるというか……。もうPOKKAさん攻略ライターですらないし。パチンコ業界……っていうそのものを包括的に書いてるわけじゃないですか。ライターですとしか言えない立場だし。どうなんだろって」
「キャバクラとかで一工程多く踏まなアカンのは間違いないよ。そっちちゃう。ガチの方! って。毎回それが面倒臭いのは間違いないね」
「もう一本だけ飲みます……?」
「飲もう!」
「マスター! ラスト・オブ・ラストビアお願いします! で、持ち上げるわけじゃないんですけど、POKKAさんいろんな意味で好きなこと言えるじゃないですか。特定の媒体とか代理店に紐付いてるわけじゃないし。もう終わりかけてますけども、ライターバブルってどう思います? これ利害関係なしで発信出来る人あんま居ないと思うんで」
「正直ねぇ、どうでもええと思ってる」
「(笑)」
「だってさ、元々広告規制が原因でバブり始めたわけやん? カラ広告って分かる? ああいう事が出来んくなって、その変わりにライター呼んどるわけやから。要は規制が厳しくなったからバブって、もっと厳しくなってハジけて……って、これホンマどうでもええ。こんなどうでもええこと他にないくらいどうでもええ。元々規制厳しくなって儲かってんやろ? もっと厳しくなったら駄目で、その中間のちょうどええ所であり続けて欲しいみたいなのは、そんなん業界の話でもなんでもないからな。そりゃやってる人からすれば大問題やろけど、俺からするとホンマどうでもええ」
「なるほど……」
「あとな、若くておっぱいが大きいお姉ちゃんとかが来店で来る事もあるやないか。あの子らはね、正義やわ。これは正義」
「(笑)」
「冗談みたいに聞こえるかもしれんけど、あの子らに罪は無いから。背後のオッサンは知らんよ。でもあの子らは正義よ。おっぱい大きくて可愛いんよ? もう正義でしかないじゃん。だから今来店がどうのって色々叩く人もおるけど、おっぱい大きいだけで何も知らん子を叩くのはどうかやめてあげて欲しいと。そう思うね。女子に罪は無いから。シバくなら背後のオッサンをシバかんと……」
「おお……深い……ような気がする」
「ホンマやで。さっきの『ライター』の話もやけど、別にそういう女子がライターって名乗るのは全然ええねん。むしろ可愛い。そういう子に『ライターっていうのはWriteから来てんねやから物書きしてないと……』とかTwitterで突っ込む奴は駄目駄目や。ええねん。可愛い子が何て名乗ろうが。名乗らせてる背後のオッサンはアカンよ。だけど女子に怒るのはスジが違うと思う。可愛くておっぱいが大きい……いやもう可愛くなくてもおっぱい大きいだけでもええわ。正義やからな!」
「(ヤバイ! お酒勧めすぎた──!)」
幼少期からピアノを習い、中学3年間オールAを取り続け。 LPを集めたり、ギターを爪弾いたり。バンドをやり、パチンコを打ったり、バイト中に調書を取られたり、故・三浦健一さんとお酒を飲んだり──。
業界『ジャーナリスト』、POKKA吉田さんの活躍は、あとはご存知の通りだ。
▲この時点で2人してゴリゴリに酔っ払ってました。
★質問ラッシュと総括!!
「おっぱいの話が出たんでちょうどいいや。これ毎回みなさんにお聞きしてるんですけども、最後に質問ラッシュというのがありまして。いいですか?」
「即答すればええんやな? ええよ」
「巨乳と貧乳どっちが好きですか?」
「あんな……。おっぱいは金になるねん(小声)」
「(笑)」
「ホンマやで。よく『おっぱいか尻か』の議論みたいなのがあるやん。みんなビジネス的な視点が欠けてんねん。勝負になるわけがない。ゼニになるのは圧倒的におっぱい……。もう圧倒的やから。そりゃお尻で稼ぐ子もいるよ? でもマーケットで考えると勝負にならへん」
「じゃあ、巨乳が好きと……」
「いや、ゼニになるのはおっぱいやけど、個人的嗜好で考えるとやな……。おっぱい無くて可愛いのも正義。もちろんおっきい方が正義なんやけど、無いならないで他で勝負できれば正義やな。結論どっちでもええ」
「(笑)」
「座右の銘があんねん。聞きたい?」
「聞きたいっす」
「『刹那は巨乳、一生は貧乳』というね……」
「お腹痛い(笑)」
「だから本来は優劣はあっちゃいけないね。どっちも尊い」
「分かりました。ありがとうございます。次……お墓に持って行きたいパチンコ・パチスロ機はありますか?」
「ない。何でなァ、あの世に行ってなァ、三途の川渡る時に台を背負っとかないとアカンねん。重いでアレ。無理やろ。それやったらなァ、もっとちっちゃい、テ○ガとか持って行きたいわ」
「じゃー……テ○ガで。承知しました。んでは次なんですが、POKKAさんのファンに一言お願いします」
「大崎一万発とかヒロシ・ヤングとかとメシ食ってたら女の子が一杯声かけてくるのよ。でも俺に声かけてくるのはオッサンばっかりや。そりゃ応援してくれるのはありがたいし嬉しいよ。でもオッサンばっかりなんや。たまには女子にも声かけて欲しいと思うね」
「ありがとうございます(笑) じゃあ最後です。今回難しいな……そうだな……業界ライター……というか、今のPOKKAさんみたいなライターをこれから目指そう、とする若い人に、なんかアドバイスありますか?」
「儲からんぞ」
「シンプル!」
「俺みたいな立場でフリーでやってる人間あんまりおらんけど、なんでか言うたら儲からんからよ」
「確かに。少ないですよね。似たような感じだと……佐々木真先生とか?」
「彼はねぇ、酒飲む時もパチンコ・パチスロの話しよるのよ。忘れたいじゃん。飲んでる時くらい。俺はあいつと仲良くて一緒にメシくったり酒のんだりちょいちょいするんやけど、彼はとにかく真面目やから、仕事の話ずっとしよるんよ。なんなら一晩中しよる。だからこれ書いといて欲しいんやけど、酒飲む時は仕事の話したらアカン! 絶対書いてな? 約束やで!」
「うわァ……。スーパー書き辛い……。佐々木先生、俺の恩人的な……」
「先生なんか付けんでええ! 約束やで!」
「おおうふ。分かりました……。だそうですマコっさん……。じゃあ最後なんですけども、生まれ変わってもパチンコ・パチスロ打ちますか?」
「うーん……。打つやろうなぁ……」
「しゃっ。ありがとうございます! 以上です!」
「もうええの? じゃあさ、カラオケいかん? ビートルズ歌おうや。あしのさんビートルズ大好きやろ?」
「大好きです。いいすね! 行きましょう! ちょっと片付けますね!」
さて、以上がPOKKA吉田さんのインタビューだった。インタビュー時間はICレコーダーの時間から計算すると大体2時間ほど。回してない時間を合わせると3時間を余裕で越えてる。 流石に本文にはブチ込んでないけども、恐ろしい事に半分以上が趣味の話だった。いやーもう好みがピッタリ。洋楽の話だけで多分1時間くらいずっと話してたと思う。あと映画。ミステリ小説。ゲームも。ビックリするくらい意気投合してマジでこのあとカラオケいって深夜までビートルズずっとデュエットしてたからね。
俺もう『この人は紹介しとかないと』と思って途中で嫁呼んだし。予想外すぎる展開だった。いやー楽しかった。ただまあ、長く業界におられる方だからこそ、書けない内容も流石に一杯あって、話題が飛び飛びっぽくなってるのはご容赦下さいまし。
さて、POKKA吉田さんの人生設定。うわー難しいな! なんだろう。立ち位置が特殊な方だし、そういう台がいいよね。んじゃもうパロットにしよう。決めた!
POKKA吉田さんの人生設定は、時代の徒花としてパチスロ史に燦然と輝く迷機「CRP花月伝説R」の設定……6にしようか。出玉率はわからん! 公表されてない! 多分106%とかだと思う。時代的に。
さあ今週はこれまで! ご通読ありがとうございました!次は……だれだ?(まだ決まってない)
POKKA吉田さんのTwitterアカウントはコチラ。
▲おまけ。翌日二日酔いで目覚めた後に見つけて衝撃受けた写真。
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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2024年12月16日導入予定
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パチスロ
チワッス!
佐々木さんの話、入れるかどうか迷ったんですが約束だったんで入れました(しかも佐々木さんに確認してない)
今度佐々木さんと飲むとき代わりに謝っといてください(笑
チワッス!
あざす! POKKAさんお会いするまで緊張してたんですが、実際に会ってみると近所のイカしたおっちゃん感あってめちゃ楽しかったです!イエア!(もうすぐ40代・男性)
佐々木さんの話が出てきて、個人的にクスクスーって笑った♪
POKKAさんにお会いしてみたいなー(/∀︎\*)