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インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
2019.02.28
【座談会】『寺井一択さん & Ritzさん with 編集長』による特別座談会!
チワッスあしのっす! さてインタビュー・ウィズ・スロッター『寺井さん・Ritzさん編』の後編はいつもとちょっと趣向を変えて『座談会』になります。そしてMCは我らが編集長。俺は隣でメガネPと酒飲んでただけですけど大丈夫。ICレコーダー君がバッチリ働いてくれてるんで問題なしです! 纏めりゃいいんだよ纏めりゃ! なぁ! ちなみにオイラ座談会の記事書いたことないんで『インタビュー 座談会 違い』とかで検索したのはナイショ。イエーイ!
というわけで早速行ってみましょう。 座談会・ゴーッ!
★結局お二人って仲いいの? 悪いの? の件。
(パチ7編集長:以下『編』)
「早速だけど、この座談会では2人がどういうスタンスで動画を作っているのかとか、お互いに対して思うこととかをざっくばらんに聞いていこうかと思っててね。とりあえずだけど、ウォーミングアップとして……さっきRitzさんは寺井さんの事を最初嫌いだったって言ってたけど、じゃあ寺井さんは、Ritzさんに会った時の『第一印象』ってどうだったの?」
「第一印象ですか……。素敵な女性やと思ってましたよ」
「オブラート一回取ってみ? 素直に言ってみ?」
「オブラートなんか無いて……。うーん。真面目な話すると、僕、人生で初めての、一発目の収録でオープニングをRitzさんに撮って貰ったんですけど、他のメンバーは何テイクも撮り直してるって聞いてたんですね。だから最初はちょっと怖かったんですけど、実際にやってみたら『はいオッケーでーす』って……。一発オーケーやったんです。なんや優しい人やん良かった! って思ったのが第一印象でしたね」
(編)「実際それどうだったの?」
「その時は寺井の事どうでも良すぎてリテイクとかももう別に……」
「ほらね! そうなんですよ。この人は自分が興味ない人にはホントに冷たいんですよ!」
「最初は嫌いでしたからね……」
(編)「それでなんで『寺やる』で組む事になったんだろう……。俺も編集してるから人選とか気を使うんだけど、大丈夫だったのそれ」
「うーん。実際は『寺やる』のちょっと前くらいから、そんな嫌いじゃなくなってたんですよ」
「うん。その頃には割と『寺井と言えばRitz』みたいなのが出来てて。その前に『行列ハンター』っていうバラエティ寄りの番組があって、それを編集してたのがRitzさんなんですけど面白く仕上げてくれてるんですよね。カメラでもちょいちょい来てくれるようになって、それで『あ、この2人のやり取りは結構面白いんじゃないか』みたいな雰囲気は出来てたんですよ」
(編)「あー、だんだんそれで仲良く……。じゃあ最初はネタとかじゃなくてホントに嫌いだったんだ」
「ほんま嫌いでした」
「僕も最初の頃は『編集の人』くらいの印象で、そんなにこの人はこうだ、みたいなイメージが無かったです」
(編)「最初わかんないもんね。カメラとか編集やってる人がどれだけ大切かとか……」
「全く分からなかったです」
(編)「寺井さんは、Ritzさんに嫌われてるの知ってた?」
「そりゃ知ってましたよ。人の目を気にし続ける人生だったんでそういうのには敏感やし。あ、これ好かれてないなってのはすぐわかりました」
(編)「うん。俺も思ったもん。動画見てて」
「え、うそん。わかりました!?」
(編)「うん。ドライだなーと思ってた(笑)」
★演者として。編集としてのスタンスについて。
(編)「じゃあ次はね……。寺井さんは演者。Ritzさんは制作・編集じゃないですか。お二人が、それぞれの立場で大切にしてる事って何かありますか?」
「大切にしてる事……。ちょっとちゃうかも知れないんですけど、チヤホヤされたい、というのは凄い原動力になってますね」
(編)「ああ、前も言ってたねぇそれ。でも今結構チヤホヤされてるじゃない。もっとって事?」
※前が気になっちゃったら、コチラで確認を!
「もっとですね。もっとチヤホヤされたい」
「それどこがマックスなん?」
「いやマックスは……ないかな。例えば僕がこのまま寺井一択としてやっていって、50歳とか60歳とかになってもまだ思ってるかもしれん。もっとチヤホヤ……って」
(編)「対象はどこなのそれ。どこからチヤホヤされたいの」
「いや……まぁ、もう、世界……」
「(笑)」
「だってまだ全然不満ですもん。足りないです」
(編)「え、まだ不満なんだ」
「不満ですよ。だってこの居酒屋とかでも……あっちに座っとるあの人らとか、僕の事全然知らないじゃないですか。全然足りてない」
「それもうなぁ、さんまさんくらいにならんと無理やで?」
(編)「例えばYouTuberで言うと、ヒカキンとか? ヒカキンだったらこの居酒屋で半分以上の人が知ってると思うけど」
「そうですね。そうなれるといいんですけど──もちろん僕にはそのスキルはまだ無いとちゃんと分かってますよ? でもそうなる為に藻掻いてます。難しい道やとは思ってますけどね。だってパチンコ・パチスロ業界を盛り上げたいと思ってても、やっぱり自分の知名度がまずないと駄目じゃないですか。一方僕がものすごく有名になって盛り上げたら、自然と業界も盛り上がっていくと思うし……。まずはやっぱりチヤホヤされるのが目標ですね。高みを目指していきたい」
(編)「なるほどね。じゃあRitzさんは、制作の方で大事にしてる事とか、スタンスは……」
「カメラとして撮ってる時は、もちろん喋りもするんですけど、あんまり目立ちすぎないように。喋りすぎないようにしてます」
(編)「俺なんかは逆にRitzさんをもっと欲しがってるんだけどね……」
「(笑)どのくらい喋ればいいんやろうってのはいつも気にしてます」
(編)「実際難しい所だろうなぁ……。俺は欲しがってるんだけどね……。じゃあ、カメラじゃなくて、動画の編集で気をつけてる事ってありますか? 人によると思うんですけど、パチンコ・パチスロの、その台の面白さを伝える為に全力の人も居るし、演者の魅力を引き出すのに必死の人も居ると思うんですよね。Ritzさんはどうです?」
「わたしは……。とりあえず寺井の動画の時は……何かイジりやすいんですよね。ツッコミとかも何も考えなくてもポンポン出てくるし。だからやっぱりそういう方向で面白くしようとしてますね」
「Ritzさんは、そんなに自分が興味ない人の編集は本当に適当ですよ。もうかなり前の話ですけども、たまたまそういうメンバーで撮影やった時があって。しばらくしてどのくらい進んだかなーと思ってパッと見たら全然編集進んでないんですよ。ずっとドラマ見とっていっこも進んでなくて。ビックリしました」
「ああ……。あったな。もう気分が全然乗らんくて……。でもさ、それ考えたら最近わたし頑張ってると思わん?」
「確かに。頑張ってるなぁ」
(編)「頑張ってるっていうのは……、演者の魅力を、しっかり引き出すみたいな方向に意識が向いてきた……って事なのかな?」
「そうですね……。最近はちょいちょい新人の動画とかも手伝うんですけど、その人にあわせて頑張ってますねぇ」
(編)「やっぱ新人さんは寺井さんとは違う?」
「違いますね! でも何が違うんやろ……」
「僕、フリとか多いやん。それちゃう?」
「ああ、それあるな。フリ多いな!」
「要するに僕、何かがあって、オチがあって……って。前提としてオチを決めてからボケてるんですね。何もなくていきなりワーッて騒ぐんやなくて、目的があってフリをする……みたいな。Ritzさんはそれを分かってくれてるから、僕にはツッコミやすいんやないかと思います」
「他の人やとトークの着地点が見えへんことがあって、こっちが考えないといけないってケースもあって……。それがスムーズに行かないことがあるんですけど、寺井にはそれが無いな。確かに」
(編)「寺井さんのそのフリとかボケって、予め考えてるの?」
「考えてるっていうか、元から持ってるのもあるし、その場で思いついたのもあるし……」
(編)「思いついたのも、その場でパッと理解して対応できるんだ」
「何かもう分かるんですよね。例えば鏡があったら『あー鏡に向かって何かやるやろな』とか。『やるんやったらアレかな』とか。だからもうその画角で待っとくし」
(編)「完全に読まれてんじゃん(笑)」
「慣れですねぇもう」
「まあ僕のパターン自体もそんなに多くないんで……。だいたい過去のパターンから推測できるみたいなのもあると思います」
(編)「うわぁ。凄い信頼関係だなぁ……」
▲いきなりアゴクイッやられるパターンには未対応。
(編)「でもさ、それだけ慣れてると、寺井さんはRitzさんの予想を超える動きをしてみようとか、Ritzさんは編集で寺井さんを驚かせてやろうとか、そういうのって思ったりするの?」
「あー。編集ではそれありますね」
(編)「予想を裏切ってやろう的な……?」
「そうです。撮影してると特に分かるんですけど、喋ってる時に『ああ、ツッコミを待ちながら喋ってんなー』みたいなのがあったら、ちょっとあえてそれをせずに放置したり違うことしたりしてますね」
「なんやそれ。なんやねんそれ……」
「少しあまのじゃくやねん(笑)」
(編)「でもそれ良いことだと思うよ。高め合う、みたいなさ。だって、言い方は悪いけど、サボろうと思ったらサボれる所じゃん。安牌を繰り返すみたいな。いつもと同じでいいやーって。敢えて予想を裏切るとかっていうのは労力がいるけどスベる事もあるわけで。でもそれやんないと繰り返しになっちゃうし……マンネリになるよね」
「そうなんですよ。パチンコ・パチスロ動画って確かにサボろうと思ったら幾らでもさぼれるんですけど、それやると視聴者の方に絶対すぐ気づかれるんですよね。一回くらいええやろと思っても、それでも長期的に見たら人気の下降に繋がると思うし。だからサボろうとは一切してないですね」
(編)「でもボケのパターンは少ない、みたいな」
「それはちょっと持ち帰って検討します」
「サボるのはねぇ……。バレるのが怖くて今は絶対むりやなぁ……」
(編)「バレるっていうのは、視聴者に対して? それとも寺井さんに?」
「……両方かなぁ。Ritzの編集おもろく無くなったってどっちから言われてもイヤですね」
(編)「ちなみにさ、カメラマンがRitzさんじゃない時はどうなの?」
「そりゃ、やり辛い事もありますよ。その人がどういう人であれ、自分の現場に慣れていない人も居て、いつも通りの会話が成立しないから、一人でやるネタを考えるしかないなって時もありました。だから一回『カメラマンを固定してくれ』ってめちゃめちゃ文句言った事もありますもん」
(編)「それは誰にいうの?」
「Ritzさんとか、会社の人とか──」
(編)「本人には言わないんだ」
「いや、本人は悪くないんですよ。ただ人手が足りひんのです。バラエティ向きの人ってカメラだけやなくて編集も上手いから、動画の編集が遅れるとみんなそっちで忙しくなってしまって、だからもう新人がカメラで行くしか無い……みたいな。こっちとしても、寺井の現場やったら新人でも安心なんですよね」
「今はもう慣れましたけど、でもやっぱり満足できるクオリティになかなかならんくて、収録がストレスになった日もありました。でも仕方ないから。僕も会社員やし。そんなね……風俗やあるまいし『チェンジ!』って出来んし……。だからもうね、Ritzさんが来てくれる時はホントに楽しい──」
★お互いの認める部分ってどこ? 直してほしい部分はある?
(編)「じゃあ次なんだけど……。お互いの凄いと思う所ってどこだろう。Ritzさん寺井さんのココが凄い! とかありますか?」
「ハングリー精神。あと自己愛。自分の事がそんなに好きかと。その辺は凄いと思いますね」
(編)「逆に、直してほしい所ってありますか?」
「Twitterとかで、なんでも言ってしまう所……」
「もうそれやめたやん……!」
「なんかねぇ……自分は悪くないよアピールするんですよ」
「まぁ、タレントっていうのは自分を良く見せるのも仕事やからねぇ」
(編)「(笑) じゃあ寺井さんから、Ritzさんのココが凄いみたいな所はある?」
「僕が思い描いてた映像を1つ2つ超えてくるんですよね。そこは凄いなぁと思います。あ、ここでこういう編集方法を取ってくるんやとか。え、テロップこんな動かす? みたいなのとか。手間なんですよ。明らかに。でもその手間を惜しまないのは凄いです」
(編)「逆に直してほしい所とかはある?」
「気分屋な所ですね。前あったんですけど、気分が乗ってない時はドラマみよるんですよ。今日何しとったん、え、もう帰っとる! みたいな」
「最近無いよもう……」
「まあ確かに前の話やけど……。最近でいうと……直してほしい所は特にないなぁ。感謝しかないですよ。あとは不満やないですけど、Ritzさん最近凄く忙しくなって、編集とかカメラだけじゃなくて下の子に教えたりとかもしないといけない立場になったんですね。だから本当はもっと僕の事を見てほしいんですけど、それが叶わなくなって来てるのは不満ではあります」
「寺井放置やもんな最近」
(編)「Ritzさん、じゃあトレーナー的な事もやってるんだ……。編集とかクリエイターとかってセンスが重要な仕事じゃない。そういう人って新人に教えたりするのが苦手ってイメージがあるんだけど、Ritzさんはどう?」
「いや苦手ですよ。向いてないなぁって思います。でももっと上に行くためには避けて通れないんで──」
(編)「あ、上を目指す……。Ritzさんの目標とかって何になるんですか?」
「会社のポジションとかじゃなくてどんな仕事がしたいか、なんですけど、まあ難しいのは分かってるんですけど、叶うなら地上波の仕事がしたいです」
(編)「それは……企画、みたいな感じ? 新番組でこういうの作りたいか……。キャスト決めてテーマ決めて……」
「まぁそれも無くはないんですけど、制作寄りなんかなぁ……」
(編)「俺の話ですけど、これはもう断然企画をやりたい。プロデューサーみたいな事をやりたいのよ」
「それは何でなんですか?」
(編)「やっぱさ。才能ある奴って凄いじゃん。だからそういう人が輝く瞬間をすげー見たい」
「僕と逆や……。僕は自分が輝かんとイヤですもん……」
(編)「俺だってそうだよ。でも自分が企画したもので人が輝けば、結果俺が輝いてる事にもなるじゃない?」
「自分がモテたい! とか無いんですか?」
(編)「あるよそれは。俺ギャル好きだし」
「良かった、人間やった……」
「ギャルて」
(編)「Ritzさんは、テレビ好きなんだ。バラエティですか?」
「バラエティです。だから今もパチンコ・パチスロ動画を作る時は、本編よりもオープニングに流す映像を作ってる方が楽しいです」
★『寺やる』で好きな回はどれ?
(編)「『寺やる』で好きな回ってどれだろう? 寺井さんある?」
「僕は……何か引いて出てる回よりも、何も起きないけど色々自分で工夫して変なキャラが出る回の方が、自分で見てて楽しいですね。『イッタクマン』であったり。足掻いてるんですよね。だから面白い。逆に中途半端に何か引いて力なく『よいしょ~』って言ってる時はそんなに好きじゃない」
(編)「引いたら引いたで面白くしなきゃいけないんだけどね。中途半端だと難しいのかなぁ……。パチンコ・パチスロ動画ってさ、本当は台が主役なんだけども、寺井さんの動画見てると寺井さんが主役なんだよね。面白い事をするための道具として上手く使ってる感じがして、それが独特なのかなぁって思うんだよね。しかもそれがあんまり嫌味じゃない。普通嫌われるんだけどさ。そういうスタンスだと」
「あー……。それはあるかも知れないですね」
(編)「Ritzさんは? 好きな回とかはある?」
「基本的には……自分が上手くツッコめた回」
(編)「編集とかじゃないんだ(笑)」
「編集じゃない。Ritz面白いなぁってなった回」
「Ritzさんも自分の事好きなんですよ」
「好きなんかなぁ……。最近ね、業界の人に『ツッコミおもろい』って言われる事があって、やっぱり業界の方から褒められたり興味持ってもらえるんは嬉しい……」
(編)「なるほどね。じゃあ、逆に嫌いな回はあります?」
「自分が関わって無い回はあんまり見ないですね」
(編)「(笑)」
「あと、他の人の編集だと、何かストレス溜まっちゃうんですよ。感性が一人一人違うし編集も違って当たり前なんですけど、『寺やる』だとどうしてもその違いが気になってストレスになるんですね。だから見ないのもあります」
(編)「それはこうした方がいいよ、とかは言わないの」
「言いません。編集は真似しようと思っても出来ないじゃないですか。結局自分で覚えてやっていくしかないし──」
「一回『寺やるの作り方』みたいな教科書作った事もあるもんなぁ」
「あった。でも全然一緒にならへん。あれ意味ない」
「僕もね。他の人が編集したのとか確認すると『ここはRitzさんやったらこう!』って思うんですよ。でもやっぱり人によって違ってあたりまえやから。それを押し付けるのは窮屈やないですか。余計おかしなことになってしまうし、敢えて言いません」
「そうね。ただわたしはそれを見ない」
「僕は自分が好きなんで見ます」
(編)「ああ、いい企業文化が根付いてるなぁ……。いい話だと思うよ……」
▲しつこくやったら、こうなった。ごめん。
★ライバル的な存在っている?
(編)「じゃあ次ねぇ、ここまで売れて、あとライバル的存在っている? 寺井さん」
「いやぁ、もう、ライバルは自分」
(編)「(笑)」
「より正確に言うと、怠けようとしてる自分ちゃいますかね。ホテルとか着いて、ベッドにやっとごろーんと転がって、ホントはやらなきゃいけない事が常にあるわけじゃないですか。その時の自分がライバルです」
(編)「元々さ、『寺やる』も色んなライバルを薙ぎ倒して上に行くぞ、みたいな感じだったじゃん」
「はい。実際そうでしたよ。超えなきゃ超えなきゃって思ってました」
(編)「実際超えちゃった時はどう思った?」
「……前に『黒バラ』のオーディション落ちた事もあって、ジロウくんをフォロワー数で抜いた時は『見たか!』と思いました。僕ジロウくん好きやし尊敬もしてるんですけど、だからこそ数字的な意味でヒュッと抜いた時に『ここまで来た……!』って。それからは、超える超えないっていうのが僕の場合ちょっと微妙になって──もちろん演者さんでもなんでも僕より活躍してる人って一杯いらっしゃるじゃないですか。でもジャンルが被らないんですよね。だから同じ土俵にエントリーしてる選手が自分しか居ないみたいな。だから、あんまりライバルは気にしなくなりました」
(編)「そうだね。他の人ともちょうど話してたんだけど、寺井さんの動画は『寺井ワールド』がもう出来ちゃってるから、競争相手がいないんじゃないかっていうのはあるよね」
「だからもう数字とかじゃないんですよね。僕の動画を見て面白いと思ってくれたらそれでもう勝ち、みたいな。面白さって数値化できないんですけど、視聴者さんの判断って結局そこやないですか。だから例えば、いそまるくんの動画観て好きになった人が、他にどんな動画あるんやろって探した時に、僕の動画も絶対候補に入ってくると思うんですよね。それで観た時に、僕のほうが面白いと思って貰えればもうそれで『寺井ワールド』に引きずり込んで勝ちやし。逆やったら負けなだけで」
(編)「なるほどね。……Ritzさんは? 意識してる人とか」
「トークでいうと……」
(編)「トークなんだ(笑)」
「なんでトークやねん」
「編集でいうと誰もおらん。ていうか知らんのですよ。パチンコ・パチスロ動画見ないんで」
「Ritzさん全然見なんですよ……。『世界の果てまで行ってQ』とかばっかり見よるんです」
「だからもう無理やり言うと、テレ朝の加地さん(※『アメトーーク!』のプロデューサー)とか……」
(編)「(笑)」
「トークでいうと、ないおさんとか。わたしがもっとパチンコ・パチスロに詳しかったら、たぶんこういう事を言うんやろうなぁって事を喋ってはって……。わたしやっぱりあんまりパチンコ・パチスロっていうのを意識せず、寺井っていう素材を生かして面白いものを作るってるんで……業界にライバルっていうのはどうなんやろなぁ。それこそ寺井と一緒で、同じジャンルの人が多分おらんし知らないんで、なんとも言えませんねぇ……」
★ScooP!tvってどんな所なの?
(編)「じゃあねぇ、もう少しで終わるね。ScooP!tvってどんな所か教えてください」
「どんなとこ……。暖かいですよ。トゲトゲしてないです」
(編)「数字で『もっとやれ!』みたいな事言われる事ってないの?」
「それはないですね。社長に呼び出されて『あ、怒られるんかな』って思ってても、凄い優しくアドバイスしてくれたり……。一番強く言ってくると思われてるのがハルクなんですけど、ハルクも不器用な人だから表現の仕方が優しくないだけで、内容は僕らの事を考えて言ってくれてるのがすごく分かるし。強く言われても『ああ、やっぱそうやなぁ』って」
(編)「強めに言われて腹たったりしないの?」
「いえ、逆に今でもそうやって言ってくれる人がおるいうんは、ありがたいですよ。あとハルクだけやなくてスタッフ全員がすごく協力的なのも特徴かもしれません。みんな何とか面白くしようってしてくれるんですよ。メガネPとかも、めちゃめちゃ企画を考えてくれて……。面白いものを作る環境がしっかり整ってるんで。だからウチで売れんかったらどこ行っても売れんと思います。これホンマにそう思ってる……」
(編)「あー、いい会社だねぇ。Ritzさんは? ScooP!tvどんな所だと思う?」
「んー。わたしのモチベーションが下がって、一回全てのやる気を失った時期があるんですね。半年くらい。ずっとドラマ見てて」
(編)「会社で堂々とドラマ観てるって凄いね(笑)」
「いやホント凄いですよ。もう堂々としてましたからね」
「ほんで定時に帰る、みたいな。普通の会社ならそこで『ああもうコイツええわ』ってなってクビじゃないですか。でもウチはそんな状況でも待っててくれたんですね。新人とかも、どんなに駄目で何にも出来ん子でも、出来るようになるまで指導し続ける、みたいな雰囲気があって。それでええ会社やなぁって思いました」
(編)「なんか想定より良い話になってしまったんで……。じゃあここでハルクに直してほしい所をひとつ頂こうか……」
「え、直してほしい所ですか。好きな所とかじゃなくて」
(編)「いやね、もう彼もイジって上げないとへそ曲げるかなと思ってさ」
「わたしあります。上から目線に見えるところ」
(編)「上から目線なんだ(笑)」
「なんか無駄にオラつく事があるんですよ」
(編)「俺初めてあった時は別に普通だったけどなぁ……」
「仲間やと思われたんちゃいますか」
「僕は入った時にハルクさんにめちゃくちゃお世話になった事もあって未だにちょっと怖いんですよね」
「あ、そうなんや……」
「もちろん好きですし尊敬もしてるんですね。んで本人からも『何か困ったことあったら何でも相談してな』って言われてるんですけど、実際に何かあったらついメガネPの方に相談しちゃうんですよ。いやハルクはホントいい人なんですよ。でも相談し辛い」
「(笑)」
(あしの)「俺が何か相談する時にカモ原さんにしちゃうのと一緒ですね」
(編)「あ、俺ハルクと一緒か……」
「あしのさん大丈夫でした? 今日。面白い話ありました?」
(あしの)「はい! 全部面白かったっす」
「もうちょっと破天荒なエピソードとかあれば良かったんですけど……」
(編)「いーやいーや全然。素のまんまでいいんですよ。じゃあ、今日はこの辺で終わるけども……。10年後か20年後か……。チヤホヤされたいみたいな気持ちがもし折れたら、その時はまたインタビューさせて下さい。Ritzさんも今日はありがとうございました」
「いえいえ。わたし自分が死ぬまでにインタビューされるとか想像してなかったんで、凄い緊張しましたけど、楽しかったです。ありがとうございます──!」
以上。座談会でした。 ちなみにこの日のインタビューは寺井さんが50分。Ritzさん50分。そして座談会が90分。 この分量を読み物として漏らさず纏めるのは不可能なので、実際の所色々書けてないお話が沢山あります。その最たるものが寺井さんのScooP!tv入り前後の話なんだけども、この辺はすでに世に出回ってる話なのでカットさせて頂いております。悪しからず……!
最後にまとめとして座談会の様子を傍観してた俺の感想です。 寺井さんとRitzさんはものすごく仲が良かったです。でもそれって友達の仲の良さじゃないし、当たり前だけど男女のそれでも無い。観察してて思ったけど、これは漫才のコンビに近いのかな、と思いました。要するに、お互いがお互いの持ち味を活かしながら、一本の仕事をカタチにする。どっちかが失敗したらその時点で作品が成立しないし、お互いの役割を交代する事も出来ないから、心から信頼して任せ合うしかない。
Ritzさん以外の人がカメラの時はやり辛い。会社に文句を言ったこともある。そう寺井さんは言いました。一方でRitzさんも、寺井さんがやるボケを察知して、カメラをその画角に合わせて待っていると。そう言いました。 視点は違うけども、結局2人が言ってることって全く同じで、要するに相方として、絶対の信頼を置いてますと。その一点に尽きると思います。
いい関係だなぁと、バディが居ない俺なんかは凄く思います。 長時間ありがとうございます。おつかれさまでございました。
……というわけで、いかがでしたか。インタビューウィズスロッター寺井さん&Ritzさん編。次回は果たしてどんな人が……。ふふ。ちょっと以外な方向で攻めるかもね。
以上!
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
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ね! いいコンビですよね。
なんかねー、間が良かったです。間が。
その間がうまく表現出来てれば良いのですけど……。
いつもあざす!