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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2019.02.05

『沼』~New島唄-30~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-


明細はスグに破って棄てた。札束と呼べるほどではないが、おろしたばかりの1万円札の束には確かな厚みがある。それを乱暴にポケットへ押し込み、早足でホールへ戻った。

この日、2度目のATM。しかし、気分は滅入っていない。ただ時間が惜しい。やるべきことは山ほどある。振り返るのも、休むのも、閉店後でいい。今はひたすらサンドにカネを入れ続け、レバーを叩き続けるしかない。


カネで捻じ伏せる。
吐き出すまで叩くだけ。


その機種の初打ちは、今でもハッキリと覚えている。編集部のメンバー3人で郊外店へ出向き、後輩1人だけが6万円超の大敗。俺と先輩は5万円ほど勝ったが、特別面白いとは感じなかった。


BIGが連チャンし、なぜか出た。


その程度の印象だった。そんな台を、こんなにも打ち倒す日々が訪れようとは…。

 

 

★底なし。

その機種は、たとえるならば「沼」だった。申し訳程度に救済機能らしきモノも搭載しているが、そんなもの、なんの慰みにもならない。

確かな根拠・確かな期待値を追ったとしても、精神が壊れるギリギリまでカネを吸い続ける性悪マシン。だが嫌いかと問われると、決してそうではナイ。

 

▲4号機「New島唄-30」(オリンピア)

2005年の年末に登場したAタイプストック機。ひとたびBIGを放出すれば、REGを放出するまでBIGが1G連するという夢のようなマシンだ。そのぶん吸い込みは激しく、BIG放出前に力尽きるプレイヤーも続出。そんな極めて荒い仕様ながら、当時のスロプロたちに愛された。いわゆる「ハイエナ」向きのマシンだったのである。


ここからNew島唄-30(以下、New島唄)のボーナス放出システムを紹介しよう。通常時には7種類のモードが存在。
 

【モード別初当り時BR割合】
モード BIG REG
チャンス 90.9% 9.1%
通常A 33.1% 66.9%
通常B 33.1% 66.9%
通常C 33.1% 66.9%
低確A 1.0% 99.0%
低確B 1.0% 99.0%
低確C 0.2% 99.8%


プレイ中は必ずいずれかのモードに滞在し、モードは初当たり時のBR割合に大きく影響する。チャンスまで上がりきればほぼBIGを放出し、通常A~Cでも1/3でBIGを放出。低確A以下は、ほぼBIGを期待できないというわけだ。ちなみに初当たり確率は……。
 

【通常時初当り確率】
設定 初当り確率
1 1/275.4
2 1/274.2
3 1/273.1
4 1/270.8
5 1/268.6
6 1/218.5

設定差こそあれ常に一定で、モードに左右されることはない。小役の当否なども関係なく、毎ゲームこの値で初当たり抽選が行われる。

一見、現代のノーマルタイプのBIG確率より「やや低め」程度に感じられるが、初当りのほとんどがREGなのだ。モードが通常C以上に上がらない限りBIGはほとんど期待できず、やっとこ通常A~Cへ移行しても1/3をパスしない限りBIGにはありつけない。いま改めて見ても相当な鬼畜仕様と言わざる得ない。


「こんな機種、誰が打つか!」なんて声が聞こえそうだが、重要なのはココから。モード移行システムとモード示唆演出が、この化物を稀代の立ち回りマシンへと昇華させた。


■モード移行抽選契機はシンプル
アップ抽選契機…内部BIG成立時
ダウン抽選契機…BIG放出時


モードアップ抽選契機は内部BIG成立時(約1/170)のみで、モードダウン抽選契機もBIG放出時だけ。つまりBIGを引かない限りモードはダウンせず、上がる一方なのである。さらにBIG放出時のモードダウン抽選は同一モード維持or1段階ダウンなので、ダウンしたとしても1段階のみ。New島唄で立ち回るには、まずこの知識が前提となる。


連チャンイメージは…
863 BIG 初当たり
  1 BIG
  1 BIG
  1 BIG
  1 REG 連チャン終了

…といった感じ。連チャン中のボーナスは基本的に1G連で放出され、REGは連チャン終了の合図のようなものだ。そして1G連のBR割合は……
 

【1G連時のBR割合】
モード BIG REG
チャンス 69.2% 30.8%
通常A 69.2% 30.8%
通常B 69.2% 30.8%
通常C 69.2% 30.8%
低確A 69.2% 30.8%
低確B 69.2% 30.8%
低確C 0.1% 99.9%


低確C以外は約7割がBIG。要するにBIGの70%ループと考えていい。70%を引き続け、低確Cまで落ち切れば完璧な連チャン終了だ。

逆にBIGが1・2回で終わるとと、まだ低確までモードが落ち切っていない可能性があるため、再びBIGが連チャンするまで狙い目となることもある。


ずいぶん長々と説明してしまったが、最後にもう1つだけ。

BIG終了時のレバーON時にはフリーズ抽選が行われる。当選率は一律1/7.3。これに当選すればBIGの1G連が確定するだけでなく、モードダウン抽選を免除される。つまりBIG1回分を丸々得するのだ!

ちなみにBIG1回の獲得枚数は、リプレイハズシを実践して400枚程度。このフリーズのヒキも、出玉を大きく左右する。



立ち回りは簡単だ。
①BIG間大ハマリ台を狙う。
②BIG間大ハマリ後、BIG1~2回で終わっている台を狙う。

もちろん想定よりモードが上がっていない恐れもあるが、そこまで上がりにくい仕様ではない。内部BIG成立時のモードアップ率は、最低でも21.88%。簡単に言えば、悪くとも1/5程度で上がるのである。最上位モードのチャンスへは設定6以外ほとんど行かないが、通常A~Cまでなら設定1でも十分上がる。


モード推測に役立つ演出も多々ある。たとえば「遅れ」はモードアップ時の50%で発生するが、通常B以上滞在中はそれ以外での発生率がアップする。遅れ頻発なら通常B以上と予想できるのだ。

また、第1停止時に告知が発生した際も、モード予想のチャンスとなる。遅れ非発生なら通常A確定で、大遅れを伴っていれば通常C以上(もしくは設定変更後の専用モード)だ。


導入当初は特に面白いと感じられなかったNew島唄。しかし、解析が進むにつれ続々と攻略要素が判明。過激ながらもしっかり立ち回れるというゲーム性に、俺はどんどん惹かれていった。打ちながら滞在モードを予想できるという「お楽しみ要素」の存在も大きかった。

現代で言えば「沖ドキ」に近いかな(メーカーすら違うけど)。ただでさえ尖っている沖ドキを、もっともっと尖らせたような機種だった。

 

 

★死闘。

その日の総投資額は10万円を超えていた。とは言っても、収支が-10万円ということではナイ。いま対峙している台は「3台目」で、1・2台目ともプラス差枚を叩き出している。当時の俺は打った全ての台の収支を細かく付けていたため、1台を打ち終えるごとに流していたのである。東京が非等価主流になった今では絶対にできないことだが。


総投資こそ想像以上に嵩んでいるが、1日で3台も「打つべき台」を拾えたことは喜ばしいこと。あとはこの3台目もプラスにして、気持ちよく帰ろうではないか。前任者と合わせると、BIG間で1800Gほどハマっている。遅れ発生頻度も高い。まず通常B以上にいると見て間違いない。初当りを引けども引けどもREGなのは、おそらく1/3のBIGを引けていないからだろう。


時刻は19時を回った。打ち出したのは17時半頃である。閉店まで5時間もあるからと余裕をこいていたが…。


「8万突っ込んだけど、BIG放出しないまま閉店しちゃってさ」
「俺なんて12万突っ込んで回収ナシだぞ」


編集部員たちの声が脳内にこだまする。俺だって痛い目を見たことは1度や2度ではない。8~9万負けなら幾度も経験している。しかし、それでも期待値はプラス。台選びさえ徹底すれば設定1でも出玉率が100%を超えると言われていたし、実戦からもその甘さは感じていた。

1日スパンで見れば大負けも珍しくないが、試行を重ねれば必ず大きく浮いてくる。New島唄は凶悪な仕様に見えるが、ちゃんと解析数値を見た者には優しいマシンだったと思う。


総投資額はいよいよ13万円を突破。紛れもなく人生最大の投資額だった。もしも回収できずに閉店したら、この日の稼ぎだけでなく、過去数日分の稼ぎが…。


そのとき、レバーONで強烈な違和感が!


大遅れだ。おそるおそる第1停止を止めると、「キュイン♪」と鳴って初当たり+通常C以上滞在が確定。やはり通常C以上には滞在している!

さあ、あとは1/3だ。
ここさえクリアすれば……。


想いを込めてボーナスを狙う。


が、揃ったのは無情にもREGだった。


ちなみにREG後にもチャンスはある。REG後は必ず5G間の「トロピカルゾーン(通称トロピ)」へ移行し、滞在モードが通常C以上ならこの5G間に限り初当り確率が約1/17に跳ね上がる。滞在モードが低確A以下の場合はモードアップ抽選が行われる(当選率は一律1/64)。


案の定、トロピは何事もなくスルー。マズい。

New島唄のハイエナは、カネだけでなく時間も掛かる。すんなりBIGを射止められればいいが、モードが上がっても1/3をクリアできず、ズルズルと引っ張られる恐れがあった。


――「クソっ! 立ち回りは間違っていないのに…。ここまで追ってBIG放出できずなんて、シャレになってねーんだよ」

イヤな汗が全身にまとわりつく。

今日負けても、また明日以降勝てばいい。この街なら、いくらでもNew島唄のオイシイ台を拾える。昨日も一昨日も、たくさん勝ったじゃねーか。

そうは理解していたが、この頃の俺はカネを集めるのに躍起になっていた。その理由は、少し前まで遡る。




ある晩のこと。
自宅アパートに戻ると、分厚い封筒が届いていた。開けてみると、中には大量の振込用紙らしきものが。国民年金がどうとか書いてある。急いで実家に連絡すると…。


母「お前の年金? 自分で払ってっぺ?」
――「払ってるけど……払えって通知来てる」

母「…あっ! なるほど」
――「どうした?」

母「お前が専門学校さ行ってるどぎの、すっかり忘っちぇだっけ」
――「は? 専門学校行ってるときの、払ってないってこと?」

母「んだな」
――「え…うそ…わかった…」


そんなわけで、一気に大量の支払いを抱えることになったのだ。借金ではナイ、借金ではナイよ。でも、義務だから! 国民の義務ですから! もうすぐ結婚するってのに、年金払ってないなんてワケにはいかないでしょ。どのツラ下げてご両親に挨拶に行ける!?


カネじゃ…
カネがいるんじゃ…!



想いとは裏腹に、財布から次々と消えていく福沢諭吉。この台での投資は7万円を突破。いくらNew島唄でも、一撃での回収は現実的でない。ただ期待値はプラスだから、絶対に「降りる」ことだけは許されない。ここで降りたら本当の意味での負け。スロッターとしての負けだから。


もう良いっすわ。今日は良いっすわ。明日以降頑張るから。息も絶え絶えレバーを叩いていると、実に400Gぶりの「キュイン♪」が発生。

天国C以上なのは確定している。
あとは1/3。

簡単じゃないか! 揃う。きっとBIGが揃う。左リール・中リールと祈るように止め、いよいよ運命の右リー…


そのとき、猛烈な悪寒が走り手が止まった!


なんだろう…
REGの気がする!

これはREGだ!
俺を殺しにきやがった!!


一球見逃そう!


そう心に決め、右リールでワザとボーナス入賞を避けた。


ほとんどのストック機は、ボーナス放出が決まった時点でBIGかREGかが決定される。そして1度決定されると、覆ることは基本的にナイ。しかし、このNew島唄は違った。

通常A~Cで「キュイン♪」と告知が鳴ると、1/3がBIG、残る2/3がREGとなる。レバーON時に1/3をクリアしてBIGと決まっても、ボーナスを揃え損ねると、次ゲームのレバーでまたBIGorREGが抽選されるのだ! つまりボーナスの種類は放出時に決するのでなく、揃えるゲームのレバーで決められるのである。

逆を言えば2/3のREGを引いた際、勘でそれを察知して入賞を避け、BIG成立まで回すことも可能なのだ!(※ただしエスパーに限る)


もちろん当該ゲームで揃うボーナスがBIGかREGかを見分ける方法はナイので、理論的に言えば大人しく揃えるのが正解だ。一球見逃す(1Gを揃えず見逃す)なんて、メダルのムダ遣い。アホのやることである。


だが、ここは勝負所。

嗤えばいい。
恥なんてかけば良いよ。
それでも俺はBIGを揃える!


一球(1G)を見逃し、再びレバーON。今度は納得の感触だった。2台隣の若者が、ゴミを見るような目をしているが、それがどうした。俺はBIGを引いて帰るんだーーーッ!!


デーデデデ デデデデー♪


ファンファーレののち、軽快な沖縄民謡が流れ始めた。勝った。俺は勝ったんだ。この台の総投資は7万円。取り返すのはムリだろう。それでも構わない。BIGさえ引けば、また明日も戦おうって気になれるから。


さて、あれだけBIG間でハマっていれば通常Aにいてもおかしくない。仮に通常Aなら…順調に低確Cまで落とせばBIG5回+REG1回までイケる。最高の形で2000枚。70%のBIGを引き続け、その最高の形を目指すっきゃない!

すると思いが通じたのか、BIG終了後にフリーズが発生! 幸先よく1/7.3を引いてモードダウンも回避。ありがたい。今日は勝ったとしてもショボ勝ちになるだろうけど、十分ありがたいよ。どうやら笑って帰れそうだ。

 

 

★噴出。

店員さん「ヤメでよろしいですか」
――「う…あぁ(コクリ)」


声が出なかった。店員さんだけでは持ちきれない様子なので、俺も3箱を抱えたが、思いのほか動悸が激しく、2度に分けて運ぶことにした。

ジェットカウンターの回転が止まらない。枚数カウントのセグ表示は3000枚を超えた。


店員さん「はい、4782枚です」
――「…(コクコク)」


レシートを受け取る手は、隠しようがないほど震えていた。

まさかこんな結末が待っていようとは! あの一球見逃しから、怒濤のBIG12連! おそらくNew島唄をよく知る人物ほど「ウソこけ! ありえねぇ~よ!!」と思うだろう。俺だって思ったさ。「壊れた」って。でも事実BIGが12連したのだから仕方がない。

New島唄は確かに荒い機種だが、BIGが10連するような仕様ではない。運が良くても4~5連といったところか。脳内でモードの動きを追ってみても、なぜ12連もしたのか分からない。フリーズBIGが4回絡んだから、そのモードダウン免除は大きく影響しているが…。おそらく通常A・Bあたりで奇跡的なループが起きたのだろう。


これだけ出しても、この日の勝ち額は5万円以下。ハイエナという堅いハズの立ち回りを実践しても、こんな風になっちゃうあの時代。やっぱりどうかしてましたね。New島唄は「粘ることの大切さ」を教えてくれて、「折れない心」も育ててくれた一台でした。


今もヒドい展開に見舞われると、スグにNew島唄を思い出す。「こんなのNew島唄に比べたら可愛いもんさ」ってね。

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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