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若年性パチンコ研究脳
2022.04.15
研究#16-15:『GANTZ=小当りラッシュ』と『シンフォギア=一種二種混合』が規制をぶっ壊す!~CR機の足跡を辿る連続企画2017年編~
どうもこんにちは。『P戦国コレクションBLACK』で負けまくりのraraです。
もうほんと、洒落にならないぐらい負けてるんですが……通常時の演出バランスが最高に良いのでついつい打ってしまいます。もうちょっとスペックと右ゲージがまともだったら最高だったんですけどね、惜しい。
右打ち1500個固定という出玉重視のスペックなんで継続率が低いのも当然なんですが、ST機で継続率70%となると、ST開始時点で残りの回転数が大当り確率の分母とあまり差がない数字になります。まあ、履歴を見るに僕以外の人は平気で継続させてるんですけどね。25連とかあったんですけど、普段何食べてたら達成できるんでしょうか。
さて、今回のテーマは『戦コレ』よりもっと出玉偏重でもっと継続率が低い台ばかりだった2017年のパチンコCR機についてです。
前回取り上げた2016年には”継続率規制”と”ベース規制”という2つの規制が施行され、出玉性能とゲーム性の両方へ大きな制限が掛けられてしまいました。ですが、それに抗うように各社から新スペックが登場。高継続率”感”を出すスペックや、感ではなく本当に継続率の壁を超えることができる、『残保留を利用した一種二種混合機の新スペック』が登場しました。
その流れを汲む2017年のトピックスがコチラです。
★2017年のトピックス
★2017年パチンコ界ピックアップ
◯『V-ST機』の没落
◯出玉量を突き抜けさせる新ギミック『小当りラッシュ』の普及
◯初代シンフォギア登場による『一種二種混合機』の台頭
◯失われたジャンル『ノーマル機(ちょいパチ)』の復活
そんな2017年にリリースされた総機種数は196機種。スペックのまとめはコチラです。(別リンクにて公開中)
05年以降で初めて200を割る数字になってしまいました。ですが、それも仕方のないことではありました。この年には既に、CR機に代わる存在……P機の話が出回っていたのです。
いよいよCR機終焉が目前になった2017年。まずは確率帯のデータから見てみましょう。
★甘デジ戦線異常あり
大当り確率 カテゴリ |
リリース機種数 |
ミニマム (1/1~1/59) |
10機種 |
甘 (1/60~1/139) |
70機種 |
ライトミドル (1/140~1/239) |
46機種 |
ミドル (1/240~1/339) |
60機種 |
特殊 |
2機種 |
MAX機の規制により需要が急増したミドルの割合が増加しています。かつてのミドルは様々な確率がリリースされていましたが、MAX機撤去の需要をカバーするために求められるのは限界ギリギリの出玉力。ミドル機のほとんどが1/319に集中しています。
それでも単純なリリース数でいうと甘デジが首位。、長年1/99が圧倒的に多かった甘デジにおいて、『1/128付近のちょっとだけ重いスペック』が増加しています。その理由として考えられるのが、ベース規制による出玉性能の低下です。通常時のベースを高める以上、同じ大当り確率であれば出玉性能を下げざるを得ません。ベース規制の影響はすべてのスペックにあるのですが、最も如実な差が出てしまうのが大当りが軽い甘デジです。(ベース規制について詳しくは前回を参照してください。)
ベース規制前後でリリースされていた『CRFクィーン』シリーズのスペックを見比べてみましょう。
▲”クィーン”を”クイーン”と表記してしまうとマニアに怒られるシリーズ
CRFクィーンⅡ (2014 規制前) |
CRFクィーンDX (2017 規制後)) |
|
大当り確率 |
1/99 |
1/99 |
ST突入率 |
100% |
100% |
ST中大当り確率 |
1/12 |
1/12 |
ST回数 |
8回 |
8回 |
電サポ回数 |
40回 (16Rは100回) |
40回 (16Rは100回) |
16R比率 |
11% | 12% |
確率的なスペックは完全に共通。16R比率に至ってはDXが1%上回っています。ベース規制による帳尻を合わせているのは出玉面。
CRFクィーンⅡ (2014 規制前) |
CRFクィーンDX (2017 規制後)) |
|
ヘソ賞球 |
3個 | 4個 |
アタッカー賞球 |
11個 (8カウント) |
10個 (8カウント) |
アタッカー賞球が1個減ってしまいました。8カウントですから、5Rだと40個、16R時にはおおよそ130個ほど出玉が減少しています。1日打てば何十回も当たるスペックですから、この差は莫大です。
その分、1日打てば数十回どころか、数千回は入賞することになるヘソの賞球が上がっていますので、一概に辛くなったとは言えないのがベース規制スペックです。
ですが……通常時を長時間回すことなく、数回サクッと当てて帰る一般的なライトユーザーからすれば、単に”大当り出玉が少なくなったスペック”になってしまいます。 そこで白羽の矢が立ったのが1/128付近の”ちょっと重い”スペック。
▲特にDaiichiが乱発。僕はテレサ・テン2の1/129で4桁ハマったことがあります。
”ちょっと”なのはイメージだけで、1.3倍も重くなっているというのはとんでもないことなのですが……引き換えに、出玉性能も1.3倍にできます。
ベース規制前の甘デジが平気で残っている以上、同じ土俵だと見劣りしてしまいますから、僕は妥当な落とし所だと思っていたのですが…… 初当り確率が重くなっているというのは悪印象だったのでしょうか、そこまで人気が出なかったイメージがあります。
かといって、出玉性能が下がった1/99が盛り上がった訳でもなく……このあたりから、甘デジというジャンルそのものが盛り下がってしまった気がしてなりません。甘デジ大好きっ子として寂しい限りなので、なんとか人気が再興して欲しいです……
さて、続いてはジャンルに関するデータを見てみましょう。
★出玉上限の壁を打ち破る”小当りラッシュ”
ジャンル |
リリース機種数 |
確変機 |
50機種 |
V-確変機 |
8機種 |
ST機 |
71機種 (通常あり14機種) |
V-ST機 |
24機種 (通常あり3機種) |
転落機 |
4機種 |
V-転落機 |
2機種 |
リミット機 |
4機種 |
V-リミット機 |
2機種 |
V-確変リミット機 | 2機種 |
V-転落リミット機 |
2機種 |
一種二種混合機 | 17機種 |
一般電役 |
4機種 |
役物機 | 8機種 |
ノーマル機 |
1機種 |
スペックの多様性はさらに広がり、いよいよ表が長くなってまいりました。これも規制を越えようとする熱い魂の結晶です。
まず目を引くのがV-ST機の急速な没落です。昨年の70機種から24機種となり、一気に1/3程度に減少してしまいました。やはり継続率65%のSTに突入率というハードルまで付けるのは、やり過ぎだったということでしょうか。出玉はめちゃくちゃ多い台が多かったんですけど、上限の2400発大当りを搭載したとしても、65%継続では厳しいと思われてしまったのかもしれません。
そこで発想の転換、別の方法で上限を越えてしまえばいいのです!
前回触れることができなかったのですが、継続率規制施行の寸前に新しいシステムが登場していました。それが『小当りラッシュ機』です。 確変中に超高確率で当選する小当りによって出玉を増やすこのシステムは、2016年内で『CRエウレカセブンアネモネ』を皮切りに5機種登場したのですが……どれも、市場での評価は芳しくないものに終わっています。
その原因として考えられるのが、イメージと現実の剥離だったのではないでしょうか。アネモネや『CRアニマルパラダイス』といった初期の小当りラッシュ機は、大当りの出玉が徹底的に削られています。
確変=小当りラッシュ突入だったため、ラッシュ性能を担保するには大当りの出玉を削るしかなかったのです。
▲どちらも確変中の7割がほぼ出玉なしの大当り
ただ……大当りの出玉を削ったにも関わらず、”小当りラッシュ”という単語が持つイメージほどに増えないのがこの時の小当りラッシュでした。普通の大当りと同じ量を小当りで出すのって結構大変なんですよね……
そんな小当りラッシュのイメージを一変させたのが、2017年初頭に登場した『CRGANTZ』です。
▲100てん獲得からの人間ビデオは出玉も相まって近年最強レベルの脳汁演出
従来の小当りラッシュ機と違うのは、確変=小当りラッシュではないという点です。小当りラッシュ用アタッカーの手前に超高性能の電チューを設けることで、アタッカーへの入賞を妨害。確変だけど小当りで出玉を増やすことはできないという状態を作り出しました。
もちろん、ただでさえ継続率規制がある確変突入率にさらなるハードルを設けたことで小当りラッシュへの敷居の高さはとてつもないものになっています。なんと確変中でもたったの30%!
GANTZの確変継続率は60%しかないので、冷静に考えると相当厳しい数字ですが……そのおかげで大当りの出玉を犠牲にしていません。なんと小当りラッシュ突入時の大当りは必ず2400発!
最低でも他機種の上限と同じ出玉がもらえるうえに、小当りラッシュ次第じゃどこまで伸びるかわからない……という究極に荒い仕様がユーザーに大ウケ。小当りラッシュ機としては初めての大ヒット機になりました。
そしてひっそりともう1つ歴史的な台が排出されていました。『ちょいパチ ヱヴァンゲリヲン10』です。
▲一部の好事家から通常時の演出バランスが絶賛されていました。
ちょいパチということもあり設置は希少でしたが、特殊なのはそのスペック。”確変”も”時短”も存在しない、完全ノーマルスペックとなっています。確変機能が認可されたCR機の誕生以降、ほぼ全てのデジパチに確変か時短が搭載されていました。ですが、一切の付加機能が搭載されていない純粋無垢な”ノーマルデジパチ”というジャンルはかつて確かに存在していたのです。
調べたところ1999年の『デラマイッタH-9』や『モナキストダース』が最後の世代だと思われるのですが、正確にどこで断裂したのかは定かではありません。はっきりしているのは、僕がリストを作成した04年以降には1台も登場していないということです。
CR機も終わるという話が出ている2017年に、CR機誕生以前のデジパチ本来の姿をもった機種が登場したことに強いロマンを感じます。まあ、今の交換率高め+無制限というルールで出すには安定しすぎた仕様なので、ホール側は運用しにくいんですけどね……結局、ノーマルデジパチの復活はこの1機種限りでした。
さて、リストを見てもう1つ目につくのが一種二種混合機が増えていることです。継続率に関するデータを見てみましょう。
★一種二種混合機の夜明け
確変継続率 |
リリース機種数 |
49%以下 |
18機種 |
50%~59% |
50機種 |
60%~69% |
102機種 |
70%~79% |
8機種 |
80%~89% |
9機種 |
90%以上 |
1機種 |
継続率65%までと決まっているのだから当然ですが、ほとんどが70%以下に収まっています。
そんなご時世に堂々と70%以上の継続率を扱えるのが残保留を活用した一種二種混合機です。16年時点で注目されていたジャンルですが、遂に花開き大ヒット機種がうまれます。『CRF戦姫絶唱シンフォギア』です。
▲CR撤去に合わせてわざわざP基準で甘デジを出し直したので演出は今でも楽しめます。
継続率アップの仕組みは昨年の戦国無双猛将伝と同じで、時短終了後の残保留を利用したタイプです。1/7.4で当たりを抽選している特図2に4個の保留を設けることで、80%継続を実現しています。
画期的だったのが、初回の抽選方式です。初回大当りに電サポがつくかどうかだった従来機種と違い、初当りには必ず電サポが付与。そのほとんどが電サポ1回限り……なのですが、そこにも保留が残るため実質5回転に挑戦することができます。5回転で当てることができれば晴れて電サポ7回+残保留4回の80%継続モードに昇格です。
甘デジのST機ではメジャーな存在だった突破型ですが、ここまで短い回転数に凝縮されているのは稀。そのうえ、突破時の恩恵も甘デジのそれとは比べものになりませんから、手に汗握る瞬間を楽しめます。
その他にも、超高確率+保留4個から生まれるかつてない保留連の頻度だったり、電サポ最終変動+残保留4個をまとめて消化するため、見た目上は最終回転の当選率が非常に高かったり……と、今ではスタンダードになりつつある画期的な要素が詰め込まれています。(余談ですが、僕はこれらの画期的な要素はアビリットの『E-ZONE』リスペクトだと決めつけています。共感を得たことはありません。)
初代シンフォギアは出玉がめちゃくちゃ少ないので、実はトータルのスペックでいうと65%継続の台と比べてもキツイにも関わらず大ヒット。昨今では珍しい複数回の増産を達成しました。もとから抜け道として注目されていた一種二種混合機ですが、シンフォギアの大ヒットにより一気にその勢いを増していくことになります。
ということで次回、一種二種混合機の時代とCRの終焉が重なった2018年のパチンコでお会いしましょう。
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- rara
- 代表作:若年性パチンコ研究脳
北海道に蠢く24歳のスロパチ好き。珍古店を探して全国を駆け巡ったり、大きいホールに一台だけ置いてあるマイナー台を打って、悦に浸ったりするタイプの人。最近のマイブームはパチスロミルキィホームズ。
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