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名機復活! サミークラシック特集!
2022.02.01
4号機おじさん必見! アナタの愛する機種に投票するサミークラシック総選挙! の前に。サミクラのナゾに迫るインタビュー!
筆者がパチスロを打ち始めたのはノストラダムスの大予言がスコンと外れた年の事。当時はCTや大量獲得機全盛期で、ホールは良い意味でも悪い意味でも今とは全く別の雰囲気を纏う、鉄火場のような空間だった。
そういう時分に青春時代を過ごしたジェネレーションXのオッサンたちにとっては、例えば『ディスクアップ』であったり『ガメラ』であったり、それから『獣王』であったり『ハードボイルド』といった超絶名機を次々と世に送り出した『サミー(グループ)』という会社は、記憶の中で少し特別な、時代のアイコンのようになっている。
当時のスロッターはある意味で、『サミー世代』なんじゃなかろうか。
……チワッスあしのです! さてこちらは、そんな『サミー世代』のおっさんをブチ刺しに来とると思しき恐るべきプロジェクト『サミークラシック』についての記事になります。
昨年2021年『6号機パチスロガメラ』が復刻された際に唐突に発表されたシリーズ名ですが、実際の所、細かい部分がやや謎に包まれておりまして、その辺を調べて丸裸にしてみようと。で、ただ調べるだけだとあんまりおもしろくないので、どうせなら「作った人」に根掘り葉掘りお聞きできないかなぁ、みたいな感じでワンチャン打診してみたところ、太っ腹な事に快くOKを頂けた次第なり。マジカヨ!
というわけで今回は我らがパチ7編集長を聞き手に据え、インタビュー記事にしてみたいと思います。 果たしてサミークラシックは具体的にどういう機種なのか。そしてどんな人がどんな想いを込めて作ってるのか。早速掘っていきましょう。いざルネッサンス!
★『サミークラシック(サミクラ)』って割とナゾですよね。
※『サミークラシック(サミクラ)』とは?
サミーグループの過去の名機を現代に蘇らせるリバイバル・プロジェクトの事。現在「パチスロディスクアップ」「パチスロガメラ」「アラジンAクラシック」「パチスロディスクアップ2」がリリース済み。
とこんな感じで定義が割とフワッとしているんですよね。過去というのはどこまでを指すのか? どのメーカーまでが範疇に入るのか? タイプの制限はあるのか? 気になるそのあたりを暴いていきますよ!
目次読みたいところまで飛べます
▲いずれも開発歴15年を超えるベテラン!
『ディスクアップ&ディスクアップ2』の開発に携わったDさん、『アラジンAクラシック』に携わったAさんは、なんと同期入社だそうでインタビュー中も同期ならではの空気感ビンビン。『サミクラ全体を統括』しているPさんも開発歴15年を超えるベテラン戦士。Pさんはオンラインでの参加だ!
▲こんな格好ですみません……(笑)
今日はもうホント、お忙しい中でお時間を頂きましてありがとうございます!
「いえいえ。こちらこそありがとうございます……!」
なんと今回は3人も来ていただいて──。ちょっと僕も緊張してるんですけども、とりあえず『一体どんな人がサミークラシックを作ってるのかなぁ』というのがありまして。その辺から伺ってもよろしいですか?
「どういう人……。そうですね……。どういう人なんだろう……」
「ここに来てる2人(D氏とA氏)は同期入社ですね」
え? なんですか? 同窓会でもやるつもりですか?(笑)
「いえ、たまたまですよ(笑) 丁度みんな年齢的に、ホールで『ディスクアップ』とか『ガメラ』とか『アラジンA』とかを打ちまくってた世代なんですよね。自分たち自身がこの機種のファン。……だからどんな人が作ってるかというと、ファンが作ってます(笑)」
ああ、それ大事、絶対大事ですよね!
「僕なんか特にそうですね。死ぬほど『4号機ディスクアップ』が好きで実機も持ってるんですよ。当時は家でもホールでも毎日のように打ってて……。サミーに入社したのも『ディスクアップ』が作りたかったからなんです」
「そう、Dさんのディスクアップ好きは僕らも知ってて……だから5号機で新しく作るとなった時も『だったらDさんだろうな』と思ってました。かくいう私も4号機アラジン大好きでしたしね」
うわ、Dさん、夢が叶ってる……! そういうのって、挙手制なんですか?
「『パチスロディスクアップ』の場合は本当に作りたかったので……『作るんだったら僕の話を聞いてください』みたいな感じでメンバーの中に飛び込んでいきました」
やっぱり、好きな機種を作る時って普通よりテンションが上がったりします?
「むしろ、ついに来たか……みたいな感じがしましたね。ウォーミングアップはずっとしてたので。自分が担当になる前からテンション上がってました」
ウォーミングアップってなんすか(笑) それは熱が入るだろうなぁ。……何か、他の機種を開発する時とは、ここが違ったみたいなエピソードありますか? 俺は熱が入ってたぞ! みたいな……
「熱が入ってたぞエピソード……。ああ、そうだ。パチスロの開発の時って当然図柄のデザインも決めるんですけど、『パチスロディスクアップ』の時は、なんかスイカが僕の感覚よりだいぶ大きくなりそうだったんですよね……」
ああ、図柄は本当に大事ですよね。
「僕、サミーに入社して一番大きい声を出したのがその時かもしれません。『こんなデカいスイカを僕は認めないっ!!』って。そうして出来た『パチスロディスクアップ』を僕はホールで130万ゲームくらい打ってます。自分が携わってるのに」
Dさん、とても温厚そうなのに(笑)
「ええと……。サミクラはこういう人たちが作ってます(笑)」
大事ですよね(笑) こういう開発者さんがやぐらの上からバンバン矢を放ってくるんだもんなぁ……。そりゃ世代にはビスンビスン刺さりますよ。いや~、なんか安心しました!
▲4号機の魅力ってスペックありきだったりしますからね……
次なんですが、気になるのがやっぱり『どこからどこまでがサミークラシックで復刻対象なのか』なんですね。定義とかコンセプト……。そういうのって決まってるんですか?
「サミークラシックは、昔あった台を今に置き換えたらどうなるかがコンセプトになっています。単なるリメイクや後継機……名機をそのまま再現しよう! というプロジェクトではなく、当時の名機を今の市場で今のユーザーの皆様に楽しんでいただける台にする、というのがまずあるんですね。それにプラスして、もちろん音や配列や遊び方などを含めた雰囲気を再現していく……という風に捉えていただければいいかなと」
なるほど。じゃあ、こうじゃなきゃいけない! みたいな、厳密な決まりというのは……
「それはないですね。枠を決めてその中に収めて作ろうというよりも、どう広げるかのほうに重きを置いています。そのほうがおもしろい機種が生まれやすいですし、ユーザーの皆様それぞれに『昔の機種を楽しむポイント』というのがあって、全部を網羅することは難しいんです。ただ、絶対にはずしてはいけないポイントはあると思うんですよ。『ガメラ』だったら逆押し上段赤7だよねとか、『ディスクアップ』だったらビタ押しでジュワーンだよね、みたいな……」
この機種といえば! っていう部分ですね
「そうですね。そういう『この機種はこうじゃなきゃ!』というポイントを再現しつつ、今の市場にあわせてオリジナルに広げていく……。そうすると、システムは違うのに打ってみると、ああこれは確かに『ガメラ』だなとか、確かに『ディスクアップ』だなとなるはず。開発者は目指してるのはそこですよね。完全再現じゃなきゃ駄目! とか、そういうルールはないです。第一、今の時代にはどうしても合わない部分が出てくるので」
「4号機のアラジンも、特に低設定はBIGをまず当てないと、という面があったんですよ。『6号機アラジンAクラシック』も最初はそういう風に作ってたんですけど、実際やってみたらあんまり面白くなくて……。だからアラジンチャンスが初当りになるように変えちゃいました」
おぉ、確かに。4号機時代は出玉的なリターンがあったんで『アラチャン入んねぇかなァ……』と思って打てましたけど、今だとBIG当ててAC高確に入れてパンクする前にアラチャン入れて……ってキツいですよね。AC高確入れたのに一回もアラチャンランプが光ってる所を見られず帰ったりとか、今は受け入れられないでしょうね……
「『獣王』とかもそのまま再現したら相当厳しいですよね。BIG後の高確率の時に純ハズレ引いて、そこで抽選突破して……。これはもうリスクやリターンというよりも、システムそのものが市場のニーズと乖離してしまってるので……」
先程あった、今の時代に置き換える、という事ですね。それってシステム面だけですか?
「もちろん演出もです。例えば『6号機アラジンAクラシック』だったら、ドット演出の矛盾を『状態滞在確定』じゃなくて、もうアラチャンの発動トリガーにしました。これもちょっと悩んだんですけど、今の市場を考えると……。一方で、ドット絵のデザイン自体は敢えて全く同じにしてます。ここは外しちゃ駄目な部分だと思って。あと演出の発生頻度も、最近の機種より抑えています。割と昔の機種に近い感じというか。この辺も実際に打った時の感覚に直結すると思うので、気にしながら調整しました」
演出の発生頻度まで……! ンーなるほど。……音とかはどうです? 投入音とかレバー音なども含めて。
「音に関しては、昔から遊んでいるユーザーさんがかなり気にする所だと思います。聴いた瞬間、気持ちが当時にワープするというか……そういうのもリメイク機種の醍醐味の一つですよね。なので、大きく変えるメリットというのは無いと思っています」
「ディスクアップはちょっとだけ音を変えたんですけど、やっぱり明らかに違うのは入れないようにしました」
「4号機アラジンの場合は、第三停止してからちょっとすると、小さく『ピッ』って鳴ってたんですよ。これ、わかりますかね……?」
あ! 分かります分かります。鳴ってましたね。あれ何だったんですか?
「あれ実はウェイト切れの音なんですよ。僕も入社してから知ったんですけども。あの『ピッ』も今回入れてますからね。これ省いたら怒られそうだなと思って(笑)」
あの『ピッ』意味あったんだ……! 確かにアレは大事かもしれません。いやぁ、盲点でした。何の音なんだろってずっと思ってて……。興味深いです……。あ、ちなみにサミークラシックって対象範囲は決まってますか? いつごろリリースされた機種が対象ですとか
「一応メインは4号機です。ただ、それも厳密に定めているわけではなくて、ユーザーの皆様が求めているものを提供させていただければと」
何が出てもおかしくない……サミーさんは僕も好きな機種が多いんですよね。5号機初期の『スパイダーマン2』とかも好きでしたし……。そういうのも対象になる可能性も? あ、あとタイプの範囲とかもあるんですか? AT・ART限定とか
「もちろん5号機からの可能性はありますし、タイプの制限もありません。ちなみにメーカーもグループとしてのサミーが対象です。既に『ガメラ』が出ているのでロデオはもちろんとして、銀座、タイヨーエレックもですね。ユーザーの皆様の声をお聞かせいただいて、ご要望があれば検討させて頂きたいです」
あーそうか……じゃあ『初代リングにかけろ』とか『マーベルヒーローズ』もあるのか……。いやこれどれを開発するか悩みますね! 僕が悩んでも仕方ないんですけども……
「(笑)」
▲リメイクや後継機の方が圧倒的に難しい場合が多いと思います
ちょっと気になったんですけど、例えばまっさらな新規の機種と、サミークラシックのようなリメイク機種って、開発する上での手法の違いってあるんですか?
「リメイクの方が試行錯誤が多いですね。サミークラシックは現状4号機からピックアップされていますが、あの頃の機種の魅力って、スペックに依存してる部分も大きくあるわけじゃないですか。でも完全再現は無理……なのでどうやったらそこに依存せずに面白くなるかというのは、色々試して模索して……とにかく試行錯誤が必要になりますね」
「『5号機パチスロディスクアップ』もやっぱり色々試しましたし、今回の『パチスロディスクアップ2』も相当やりましたね。で、試した結果が今の形になってます。なので普通の機種を作るよりも、紆余曲折は多いと思います。さっきのルールの話じゃないんですけど、明確な枠があるわけじゃないけど、打った感じの雰囲気を合わせないといけない……というのは、色んな方向からのアプローチが必要になるんですね。どれが近いかなぁ……みたいな。ひとつひとつ試して行くしか無い」
うわーもう、考えるだけでもめちゃくちゃ大変な作業ですよね……。そしたら、開発期間はその分、他のまっさらな機種よりも長めに……
「いや逆の場合もあるんですよ(笑)」
「全部が全部短い訳じゃないんですけどね。そもそも遊技機の開発は短いほうが、トレンドのスペックに乗せられたりしますし、何かと有利な部分が多いのです。現状のサミークラシックのシリーズは4号機がメインで液晶非搭載だったり、搭載してても演出の数が少なかったりで、理論上は新機種よりも短い期間で作れるハズなんですね。……なので、必ずしも長いわけではないです」
開発の難易度的にはどうですか? まっさらな機種より、リメイクの方が難しいとか……
「プロジェクトにも依るとおもうのですが、僕はリメイクの方が圧倒的に難しい場合が多いと思います。やっぱり気にしなきゃいけない事が多いですし……。リメイクだけじゃなくて後継機もそうですよね。過去の機種があると精神的なプレッシャーが……」
※リメイク=アラジンAクラシックのように基本的なゲーム性を変えず、親機をブラッシュアップしたもの。
※後継機=アラジンエボリューションのような、AT機→ストック機のようなゲーム性が変わるもの。
確かに。リメイクとか後継機って、基本売れてる機種ですもんね
「リメイクじゃない『後継機』って、発売される時代がそんなに離れているわけではない事が多いので、ある程度同じに作ろうと思えば作れるんです。だからといって同じにしてもあんまり意味がないんですよ。同じにしても駄目だし、変わりすぎても駄目、みたいな。その辺にかなり気を使います」
分かります。同じだったら同じで不満が出るし、変えたら変えたで不満が出ますもんね……
「一方で、サミークラシックみたいなリメイク機種は、昔と同じように作りようがないんですね。規則が変わりすぎてて再現ができない。なのでこれはもう、ポイントをおさえてそこから広げていって、試行錯誤しながら近づけて行くしかありません。続編を作るのとはまた違った種類の難しさですよね」
強いて言うならば、リメイクと後継機、どっちが難しいですか?
「……両方難しいです。まっさらから作るのも難しいですよ。何だかんだそれぞれ難しいです(笑) ただ、その中でも試行錯誤の数が多いのは圧倒的にリメイクだと思います」
「『6号機アラジンAクラシック』も作ってく上でいろんなバージョンがありました。どれが正解なのか分からないので試行錯誤して……。その中で落ち着いたのが今の形です」
いやぁ……。どんなバージョンがあったんだろう(笑) とんでもないのがあったりするんだろうなぁ……。
▲若者向けにサミクラ機種はスペックを高めにしています
では次なんですが、サミークラシックシリーズの『狙い』とはなんでしょう
「それはやっぱり、今のユーザーの皆様にも喜んでもらうというのが大前提です。ただユーザーの皆様とひとくちに言っても、いろいろな楽しみ方というのがあって……、それぞれにしっかり訴求していかないといけないと思っています。もちろん、昔の機種を楽しんでくださっていたユーザー様には懐かしさを味わって頂きたいです。でもそれだけだと機種として面白いかどうか分からない。昔とはスペックが違いますからね。出玉とリンクしない部分を昔の感覚に近づけつつ、もっと広い範囲のユーザーの皆様に納得していただける台にしないといけない」
あー……。決しておじさん向けだけじゃないんだぞと……
「そうですね。若いユーザーの皆様にも触って頂きたいです。一回打っていただければ、面白さは伝わると思うんですよ。でも『ただ昔の機種を再現しました』じゃあまり興味を持っていただけないと思うので、だからこそ、サミークラシックはスペックをちょっと強めにしてるんですよ」
なるほど! そういうことか。おじさんには懐かしさを、若者にはスペックを……低設定は甘かったり、高設定の出玉率が高かったり!
「間違いないですね。『5号機ディスクアップ』もお陰様で続編がこうしてリリースされるまでになっていますが、もしも低設定域の出玉率が低かったらこうなっていないかも知れません」
「あと、サミークラシックでは『昔打ってたあの台がまた出たらしいぞ……』みたいな感じで、久々にホールに来られるユーザーさんの存在も当然想定されているわけです。もしかしたら初めて6号機に触る方もいるかもしれない。……なので可能な限り取っつきにくい部分を排除したいと思っています。具体的に言うと、『アラジンAクラシック』では有利区間が切れたタイミングというのをかなり分かりやすくしています」
そう! あのショートフリーズですよね。あれちょっとびっくりしました。わかりやすッと思って。見逃しようがないので、おじさんには救いです(笑) しかも、有利区間終了後は約50%で引き戻しなんですよね?
「そうです。あれもホントにギリギリまで『どうしようかなぁ……』って悩んだんですけど、有利区間の存在とか、引き戻しの存在を知らないお客様にできるだけそれを伝えるために入れました。ショートフリーズして、ちょっとして『ピッ』って……あ、そうだ、あの『ピッ』がそこで初めて役に立ったんですよ!」
(笑)
「一方で『今風』というか、昔の台を打ったことがない、『アラジン』に初めて触れるユーザー様に寄せるために、 例えば左通常停止形から適度な頻度で出現する『レア月星』を入れたりしていたりしています。『左リールでチェリーが止まらなかったらその遊技はほぼ終わり!』という遊技性が 『アラジン』を知らないユーザー様からするとあまりに苦行すぎるだろうと考えたためです。」
「内部では難しいことや複雑なことを色々とやりながらも、打ってみるとシンプルでわかりやすい。サミクラ機種では特にこれを意識していますね」
▲え? 復刻希望機種を投票できるの?
では最後のトピックなんですが……これ多分答えられないと思うんですけど、サミークラシックの今後のご予定とかは聞けたりしませんか? あのサミクラサイトでシルエットで出ている機種とか……
「えーと……ご期待くださいという事で(笑)」
ですよね(笑) そしたら、ちょっと切り口を変えて……。開発の皆さまが、今後リメイクしてみたいなぁと思う機種ってありますか?
「まあ……僕はもう『ディスクアップを作る』という夢が叶ったので……。しかもふたつも……。だから思い残すことはもう無いですね」
いやいや(笑)
「僕は……○○とか、○○とかですかね。でもアラジンもずっと好きだったんで、リメイクをするなら自分が……! というのはありましたよ。なので、よく考えたら思い残すことはもう無いかなぁ……」
あの、Pさん。みんな燃え尽きてますけども……(笑)
「あー……。開発はみんな毎回全力でやるので、開発直後はこんな感じになると思います。もうちょっとしたらアレが作りたいコレが作りたいってなるんで大丈夫ですよ」
なるほど……。ちなみに今までの機種はどうやって決まったんですか?
「そうですね……。ユーザーの皆様の声などを参考にしながら、検討して決めています。なので今後も、そういった市場の声を聞かせていただいけたらなと」
ユーザーの声というのは、どうやって集めるんですか?
「例えば、今回は『ディスクアップ2』『アラジンAクラシック』の発売に併せて『サミークラシック総選挙』というのを考えています」
※『サミクラ総選挙』の詳細は後述します
おお、なんですと? サミクラ総選挙……! それは、SNS上でですか?
「専用のページから投票できるようにする予定です。好きな機種に投票して頂く……みたいな。一位になったからといって『では開発します』という類のものではないのですが、ユーザーの皆様の貴重なご意見として、社内で共有させていただきます。ちなみに4号機・5号機共に最大3機種まで回答できるので、たくさん回答をいただきたいと思っております。」
ああ、でもそれはいいアイデア試みですよね。冒頭で仰ってましたが、その機種の『どこがポイントなのか』みたいなのってホントに人それぞれ違いますし。サミークラシックの場合は『ツボを抑えながら別の台にする』っていうかなり難しい事にチャレンジされてる感じがするので、まずはもう……熟練のマッサージ師の如く、ツボの位置をしっかり把握して……
「はい(笑) 一位になったからといって作りますとはお約束できないのが非常に心苦しいのですが、ご投票いただければ有り難いです……!」
ではですね、最後にPさん、お三方を代表して、サミークラシックファンの皆さんにひとことお願いします
「はい。ホントにシンプルなんですが、『今後にご期待ください』です」
僕も1ファンとして期待しています。みなさま本日はありがとうございました!
★『サミクラ』の対象年代
基本的には『4号機』が対象になるが、5号機などそれ以外も要望があれば可能性大いにあり!
★『サミクラ』の対象メーカー
『サミー』はもちろん、開発で携わっている『ロデオ・銀座・タイヨーエレック』も対象範囲!
★『サミクラ』の対象タイプ
特にタイプに制限はない。ノーマルもってことは私(編集長)の好きな『玉緒でポン!』もあるのか!
サミクラの定義としては、上記の通り。明確に定義されているっていうよりも、フワッと範囲は定まっていますが、需要があれば可能性ありという感じですね!
★『サミクラ』のコンセプト
・完全再現を目指しているわけではない。
・ポイントを押さえてそれを広げ、今風にブラッシュアップする。
・システムが大幅に変わっても、打った時に気持ちが過去にワープするように作る。
・おじさんには懐かしさを、若者にはスペックを! 世代を問わず打てる台を目指す。
・元祖機種への思い入れが強い開発陣が携わる。
実りの多いインタビューでした。個人的には「完全再現を目指してるわけじゃない」のはちょっと驚きました。『ディスクアップ』も『ガメラ』も親機とはかなり変わった部分がありましたが、僭越ながら筆者はそれを「再現できないからこその変更」と理解していました。
でも話を聞く限りはそうじゃなく、「そのまま出しても面白くならないから変えた」という、もっとポジティブな意味での「ブラッシュアップ」だったんですね。とはいえあくまでもリメイクなので、「ツボ」「ポイント」をしっかりと押さえなければいけない。そうじゃないとホントに別の機種になっちゃいますからね。これはホントにマストだなと思いました。
ただまあ、その「ツボ」とか「ポイント」ってどこに感じるかは人それぞれ。筆者なんかは初代「ハードボイルド」のツボって、消灯の時の音が微妙に遅い所だと思うんです。これ体感できるか出来ないかくらいの微妙な所なのですが、筆者は「遅い気がする」んですね。それが絶妙だし、グッとくるんですが、もしかの機種がリメイクされるとして、それが再現されてたらおそらく泣いちゃいます。
本文中でも触れましたが、そういう「自分なりのツボ」をサミーさんに直接ブチ込む事ができる「サミークラシック総選挙」という試みが、この記事の公開と同時にスタートいたします。 こういうのはもうバンバン伝えた方がお互いウィン・ウィンなので、「サミー世代」の方は特にぜひ投票しちゃってください。
いやはや『ユーザーのみなさんがサミクラで復刻してほしい機種を投票できる』なんて素晴らしき企画。投票結果は貴重な意見としてサミーさんが受け取ってくれるとのこと。
投票するとプレゼントが当たるというキャンペーンも実施しているので、4号機スロッターの皆様も奮って投票してみてください!
本記事のオマケとして、パチ7ライター陣がサミクラで復刻してほしい機種をピックアップしてみますよ!
パチ7編集長のチョイス
★4号機『レンキン』
いや、分かります。みなまで言わないでください。ええ、マイナーですよ。でもね面白いんですよ、レンキンチャンス(RC)。こいつはストック機で、RC中の抽選でREGをBIGに変換するって流れ。詳しいシステムは覚えていないですが、この変換するって事象がなんだか私の心を掴むんです。なんとなく6号機でも実現出来そうですし、いろんな見せ方が出来そうなので。あと筐体と図柄、大好き。
★5号機『魁! 男塾』
これねぇ、おもしろいんですよ。ビッグボーナス(2種類)の他にミドルボーナス(3種類)ってものがあるんですが、このミドルの内の2つが突然始まる『愕怨祭モード』ってやつなんです。これがですね、通常時のベル揃いが続くといつの間に!ってやつで、通常時にベルが揃うだけで疑似リール演出も相まって、ドキドキしちゃうんですよ。6号機でもいけるでしょ!
ライターあしのチョイス
★4号機『ハードボイルド』
ボババ狙いでババリ止まり、挟んで第二消灯まで行ってリプがズレてたら当たり。ズレなくても中で小山型にハズれればBIG確定!あとはARの引き次第だぜみたいなのを是非再現して欲しいです。あの通常時のよくわかんないルーレット演出も今風にブラッシュアップするとどうなるか見てみたい!あとレバオンバキューンも……!AR1000の代わりに150G越えたらプチュンとフリーズして完走確定状態に突入とか、そういうのも欲しいッス!!
★5号機『桃太郎電鉄』
あれたしか当たりが軽い代わりにボーナスの獲得枚数が少ないとか、そんな感じだった気がするので割と6号機との相性が良いんじゃなかろうかと。演出は今風にしても良いと思いますが絵柄はぜひ土居さんでお願いします! そこはクラシックとして「譲れないポイント」になると思います! 権利関係が難しそうですが、是非……! 桃太郎社長とサミーキャラの共演を見てみたい……!
ライター佐々木真のチョイス
★4号機『マツリ』
技術介入機全盛時代の機種だけに設定判別やBIG中の打ち方で大きな差を付けられたプロ御用達マシン……という部分がクローズアップされがち。しかし順押しでは大量リーチ目タイプ、変則押しではスベリが重要と1機種で性格の異なる楽しみ方ができました。この作り方は『ギャロップ』や『ゴジラ』にも受け継がれ『獣王』以前のサミー系の特徴に。サウンドも世界観に合った和テイストで良し!
★5号機『初代エウレカセブン』
5号機復興の立役者となった機種の1つ。ARTコーラリアンモードのセット数ストックが魅力。上乗せが可視化されるゲーム数上乗せはないが、終わりと覚悟していたところから薄いところをひいての謎連などもあり、ドキドキする32Gを味わえました。コーラリアンモードに至るまでのRTモード推移も絶品。5号機の遊技機規則解説の際によく教科書とさせていただきました。続編も出ていますが是非ともRT系で。
ライターラッシーチョイス
★4号機『旋風の用心棒』
現代風に言えばボーナス+AT機になるだろうか。ATは出玉を増やす役割というよりも、ボーナス放出を促す補助的な役割。正直、スペック面は低めだったと思うけれど、そのウィークポイントを吹き飛ばすほど演出面とAT「旋風(かぜ)チャンス」が面白かった。旋風チャンス告知後、MAX BETを叩くと鳴る汽笛が堪らなく気持ちいい! 演出やBGMも他機種にはない独特な世界観でオシャレな印象。ゲームの流れは蒼天朋友やガメラあたりのシステムともマッチする気がします。
★5号機『ハードボイルド グリフィンの幻影』
4号機の初代は実機を所有しているほど大好き。その後継機ということであまり期待していなかったけれど、納得のデキでしたね。まずボーナス+ARTのバランスが素晴らしい。ARTの純増が0.8枚/Gと控えめだったからこそ、ボーナスの重み(枚数)を担保できたのでしょう。そしてハードボイルドシリーズ最大の魅力が、リールのカッコよさ&美しさ。配列が大胆だから出現するリーチ目も豪快で美しい! これも6号機のボーナス+AT仕様とマッチする気がします。
元店長カタギリチョイス
★4号機『ダブルチャレンジ』
AT100ゲーム獲得時に30倍のドリームチャレンジに成功すればほぼ万枚確定。ただし失敗すれば獲得枚数はゼロ。万枚オーバーor何も無しなどという射幸性が復刻されるとは思いませんが(笑) ダブチャレのような「度胸試し」的なゲーム性はリメイクされても面白いのかな、と。
★5号機『To Heart2』
ARTの純増枚数は1Gあたり0.8枚。にも関わらず複数の万枚報告アリ。その理由は軽快なサウンドと共に突入するデートタイムの超ロング継続によるもの。ART=女の子たちとのデート。つまり、いつまでも続いて欲しい夢のような時間を過ごすにはストックやゲーム数の上乗せが必須。その魅せ方が非常に上手く作られていました。純増枚数が低くてもコンテンツの魅力を前面に打ち出せば面白い機種になり得る、そう教えてくれた台なのです。
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- あしの
- 代表作:インタビュー・ウィズ・スロッター(稀にパチンカー)
あしのマスクの中の人。インタビューウィズスロッター連載中。元『セブンラッシュ』『ニコナナ』『ギャンブルジャーナル』ライター。今は『ナナテイ』『ななプレス』でも書いてます。
- パチ7編集長
- 代表作:ゆる調
パチ7の編集長やっています。1978年生まれ。嫁と息子一人ずつ。スロ歴18年パチは苦手。歴代好きな機種は「花火、ホロQ、キュロゴス、初代ルパン」など。どうぞよろしくお願いします。
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