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若年性パチンコ研究脳

若年性パチンコ研究脳

2021.07.02

研究#11:古の『現金機』とは? CR機移行で絶滅した『現金機』の話。

rara rara   若年性パチンコ研究脳


2017年の2月、北海道民の僕は格安のフェリーに乗り込み、人気の無いだだっ広い空間で寝転んでいました。珍しくて古い台。いわゆる、珍古台を打つために遠征に出たのです。

目的地は、青森県の八戸市。これまでにも道内の珍古店へは赴いていたのですが、どうしても打ちたいジャンルが八戸に現存していると知り、いてもたってもいられず……衝動的に、フェリーのチケットを購入してしまっていたのです。


そのジャンルとは「現金機」です。あの時の遠征から4年が経過した今となっては、絶滅してしまったジャンルです。

……と言っても、実際には遠征に出た2017年の時点でほぼ絶滅していたような物でした。パチンコゆとり世代である僕にとって、知識としては知っていても、実際に設置されているのは見たことも無いってぐらいには、中々見つからないジャンルだったのです。

 

★『現金機』とは?

現金機の“現金”とは、現金で玉を借りて遊ぶ機械であるということを指します。台間サンドに現金を入れて、サンドから直接出てきた玉を使って遊ぶのが現金機玉です。台は一切関与しません。

今だってそうじゃないかと思われるかもしれませんが…… 今の機械は、現金を入れただけでは玉を借りた事にはなりません。入れた現金は100円単位で残高に変換され、台に付いている玉貸ボタンを押す事で玉が貸し出されます。
 

▲一般的な残高表示と玉貸ボタンの例


この、今となっては全ての台に搭載されている玉貸の機能が付いていないのが『現金機』なのです。

そもそもどうしてそんな機能を搭載したのかといいますと、当時の現金機には経理上の動きが不透明という弱点があったからです。ハッキリ言ってしまうと、脱税がしやすい環境だった、ということですね。


そんな中、業界の健全化をお題目に作られたのがおなじみの『CR機』です。

遊ぶためにはプリペイドカードを購入する必要があり、カードの残高を使って台から直接玉が貸し出される仕組みになっています。CardをReadする機能が付いているのでCR機という名称。このカードが売上データの管理も兼ねているため、色々な意味で管理しやすくなりました。万歳!

と、素直に行くわけもありません。なんせ、現金機とは全く仕組みが違うのですから、それ専用の設備を整える必要があります。初期投資にて莫大な金額がかかってしまう。それに、お店としては……経理なんて不透明な方がむしろ都合良いってこともあったかも知れませんしね。

そんな状況からCR機の導入を推し進めるには、何か圧倒的な利点を持たせる必要がありました。 そこでCR機の特権として定められたのが『確率変動』です。

 

★CR機のみに許された『確変』機能

現金機にも大当りが連荘してしまう台は存在していたものの、それらの台はメーカーが勝手に連チャンする仕組みを作っていただけ。本来、大当りに連続性を持たせることは禁止されていたのです。CR機及びCR機に許された確変の登場は、大当りの連荘が公的に認められた初めての瞬間でした。

とはいえ、確変という革新的な機能をもってしても、初期のCR機導入は進まなかったといわれています。出玉性能が現金機の連チャン機と大差が無かったからです。

そんな状況に業を煮やした警察は、CR機の性能を引き上げます。#06で取り上げた『確変2回ループ機』がその最たるもので、今に至るまでこの当時を上回る出玉性能の台は世に出ていません。

今も昔も、出玉性能は派手なら派手なほど人気がでるのが世の常です。ユーザーの支持を得たCR機の導入が一気に進められることになりました。

そんなCR機の割を食って設置を減らされてしまったのが現金機。ですが、確変だけがパチンコではありません。羽根物や権利物、一般電役といった確変を用いないジャンルは、引き続き現金機としてリリースされていました。

 

★現金機のみに許された『時短』機能

確変機能に続いてCR機導入後に『時短』という概念も誕生します。 ST機が幅を効かせる現代と違い、次回まで継続する確変機しか存在しなかった時代です。特定の回転数までに、大当りする事を祈る、という時短が持つゲーム性には特別な物がありました。

この時短、当初はCR機にも搭載が認められていましたが、後に現金機のみに許される機能となります。CR機での時短搭載といえば、確変2回ループ+時短付きという究極のスペックを持つ初代大工の源さんなどが代表例で、出玉性能の高さから大人気になります。

ただ、過激なほど人気が出るのが世の常ならば、過激になりすぎると規制がかかるのも世の常。結局、CR機には時短搭載が認められなくなってしまいました。

この規制によって、現金機が時短を独占。特定の回転数までに当てるゲーム性、というアイデンティティーが確立されます。

さらにこの時点では時短の回数に上限は無いため、時短10,000回転などの実質継続確定の振り分けも作ることが出来ました。有りか無しかの2択である確変と違い、個性豊かなスペックが多数産まれていたのが現金機です。

また、確変と違い状態によって突入率を変えられるのが時短です。(実質)次回大当りまで続く時短の突入率が1/15で、継続率が14/15だったファンキードクターなどが有名でしょうか。(後継機が出るって噂はどうなったんでしょう……) 
 

▲あまりにも過激な性能で規制のきっかけになった源さん。この文面、現代に当てはめてもなんら違和感が無いんですが歴史は繰り返すのでしょうか。


こうして、あくまでも主役はCR機ではあるものの、現金機も並行して設置されているという時代が続きます。2002年にCR機への時短搭載が認められてしまいましたが、回数が100回転までだったこともありギリギリ存在意義を保てた形です。

 

★現金機の終焉。

そんな時代に終止符を打ったのが、この連載のレギュラー用語と化しつつある『04年末の大改革』です。確変継続率の自由化や種別の撤廃が行われると同時に、CR機・現金機を問わず時短が100回転までと定められたのです。

この変化は、現金機にとって致命的でした。CR機との差が、確変が使えないという部分だけになってしまったのです。04基準の中で現金機に出来て、CR機に出来ないことは1つもありません。完全下位互換です。

そのうえ、このタイミングで04基準前の台を全て撤去しろとのお達しもありました。いわゆるみなし機撤去です。最近もありましたね。長年現金機を置いていたホールがCR機に入れ替えるのは絶好のタイミングであり、一気に現金機市場は縮小することに。

結果、2005年以降の現金機は、羽根物と平和・奥村・西陣という物好きな3メーカーが、100回転までの時短付きデジパチをちょこちょことリリースする程度にとどまっています。

みなし機撤去問題が直撃していた2006年こそ、ある程度のリリースがあったものの、わざわざ現金機仕様にカスタマイズする必要があるデジパチは徐々に消えていきます。最終的には何も変えなくていい羽根物や普通機もCR機のみでのリリースが普通になっていきました。以下が04基準以降に出た現金機の台数です。年々減少してますね……。
 

【現金機リリース数の推移】
  デジパチ 羽根物 普通機
2005年 2台 4台 2台
2006年 8台 12台 3台
2007年 2台 7台 6台
2008年 1台 1台 1台
2009年 なし なし なし
2010年 なし 1台 なし

※補足:データはp-world調べですが、p-worldに乗っていない現金機を打ったことがあるため、実際にはもう少し多いと思われます。マルホンの「メガトンザウラー2」という台なのですが、p-worldどころかネットのどこにも現金機版の情報がありません。確かに現金機の設備で打ったと思うんですが、僕の幻覚だったんでしょうか。現金機マニアの情報提供お待ちしております。


最後に市場に登場したのは2010年のAネオビッグシューター。既に殆どの店から現金機の島が消えた状況で、2009年には1台も出ていない現金機を敢えて出す平和の男気を感じます。こうして、伝説的な羽根物の後継機という締めくくりに相応しい機械によって、現金機の歴史は幕を閉じたのです。


さて、話は現金機のリリースが終わってから7年経った2017年に戻ります。世間から完全に忘れ去られていた現金機に焦がれる男がいました。言わずもがな僕です。

 

★現金機島は宝の宝庫!? と思いきや……

みなし機撤去の令も出ておらず、堂々と古い台が残っていた2017年。当時の僕は、珍古台を求めて北海道中の店を駆け回っていました。そんなある日、青森出身の友人から、古い台を大量に設置している店があるとの情報を得ます。設置機種を見た僕は驚愕しました。10年以上前の台が大量に設置されている……!

考えてみれば、当たり前のことだったのです。次々に新台が登場するCR機と違い、現金機のリリースはとっくの昔に終わっています。入れ替えたくても入れ替えようが無いのですから、必然古い台も残ります。かといってCR機の設備に入れ替えるのは莫大な金額がかかりますから、それを払うぐらいならそのまま放置しようという腹積もりなのでしょう。

気付いた以上、もう止まることはできません。情報を聞いた次の日にはフェリーに揺られる僕がいました。

胸の高鳴りを抑えながら、誰もいない店内に乗り込み、奥へ奥へ進みます。設備の関係上、現金機があるとすれば店の角になるであろうと判断し奥に突き進んだ結果、妙に薄暗いコーナーが登場! 

これぞ桃源郷、居心地の悪いフェリーに揺られてまで渇望した現金機コーナーに違い有りません……!

が、何か様子がおかしい。現行機のように過剰なLEDを搭載していない現金機の島が暗いオーラを放つのは想定通りですが、それにしたって余りにも暗い。暗すぎる。というか、これは……

▲信じ難いことに営業中の写真

全然、電源が入ってない!! なんたる落とし穴でしょうか。入れ替えが出来ないから珍古台が残るというのは、故障しても入れ替えが出来ないこととイコールだったのです……! 

というか、もう直せないし入れ替えも出来ないんなら、設置機種の情報から外してくださいよ!! それを無垢に信じ切っていた僕はどうすれば……! と、なんだか絶望したかのような書き方をしていますが、実際には動いている台もちょっとあったので割と満喫出来ました。現金機羽根物の中でもトップレベルにレアな逸品であるエース電研の『ショックボーイズ』が打てて大感激。

▲美しき旅の思ひ出。全台の全箇所がこんな状態でした。

でも、本来ならもっと色んな台を打てる予定だったんです。このまま帰るのもつまらない。ということで深夜に数十キロ歩いて徹夜のまま系列店へ。当時はお金が無かったので、タクシーなどという選択肢はありませんでした。

まあ、今考えるとショックボーイズで3万円負けるお金があったんだからどうにでもなった気がしますが、当時の、若く体力に満ちあふれていた僕の価値観は完全に壊れていたのです。 結果、そこまでして行った系列店が……
 


ご覧の有様。系列店なんだから方針も一緒なわけで、こうなっていることは覚悟していたとはいえ痛い。遠距離遠征を決める時は下調べが大切であると痛感させられた八戸遠征でした。(その後別のお店へ赴くと初代黄金ハンターが設置されていたため、結果オーライではありました。)

あの旅から4年が経過した今、みなし機撤去の令によって現金機は完全に消滅しました。僕が八戸で巡った店舗は全て廃業しています。

そして、今度はCR機までもが消滅しようとしています。現金機を減らす為に始まったCR機の歴史も、いよいよ終わろうとしているのです。

といっても、現行のP機はCR機の延長線上にある存在です。現金機からCR機へ以降した時とは違い、設備を導入したりする必要はありません。なので、なんだか実感も湧きませんが……近々、多くの台が同時に寿命を迎えます。

現金機衰退から15年経って、現金機の存在が消え失せた今と同じように、15年後にはCR機も懐かしい扱いされる日が来るのかもしれませんね。今後のパチンコ業界がCR機を過去にするほどに盛り上がってくれる事を祈って今回は終わりです。それではまた!

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rara
代表作:若年性パチンコ研究脳

北海道に蠢く24歳のスロパチ好き。珍古店を探して全国を駆け巡ったり、大きいホールに一台だけ置いてあるマイナー台を打って、悦に浸ったりするタイプの人。最近のマイブームはパチスロミルキィホームズ。

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