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えっ、くそファイル? -謎探求本舗-
えっ、くそファイル? -謎探求本舗-
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岡井モノさん
「ダメです」「反応ありません」「完全に沈黙しました」 サーバーが不安定な時は使徒に襲われたネ○フみたいな雰囲気になる愉快な編集部です。 - 投稿日:2016/08/06 15:05
僕の名前はモノダー、特別捜査官さ。
今日は「終日打って500枚勝ち確定なら何を打つか」について捜査中だ。
ドサドサッ
乱雑に積み上げたリングファイルが崩れて散乱する。
ええいちくしょう、この資料室のいまいましいくそファイルどもめ、
古いものは仕方ないなんて言っていないで、とっとと電子化して欲しいもんだ。
「ハァイ、モノダー、調子はどう?」
カビ臭い資料室に入って来た彼女はスロリー、僕の相棒で同じ特別捜査官。
「それで、そろそろ考えはまとまったの?」
手元のファイルを適当にめくりながら彼女はたずねる。
そうだな、その条件なら演出を楽しめる機種がいいと思うんだ。
アクロス系に代表される、出目に集中できるタイプをじっくり打つのもいいけれど、
出玉が固定されるとなると見どころが多い方がいい。
かと言って所謂テレビ台で演出を眺めるだけというのも味気ない、つまりー
「液晶+ボーナス搭載の機種ね、エヴァシリーズなんかどうかしら」
さすが我が相棒、察しが早い。
どれ、エヴァシリーズを洗ってみるかとファイルをひっくり返す。
しかし、こうして機種一覧をみるとなかなか壮観だ、パチスロの進化の歴史を感じることができる。
いや、今は目的に集中しよう。
そう思った矢先、僕はとあるページに釘付けになってしまった。
「どうしたのモノダー、何か良い機種が?」
200X年、パチスロは演出の炎に包まれた!
モードは示唆され、ホールを盛り上げ、あらゆる打ち手を楽しませたかに見えた。
しかし謎演出は死滅していなかった!
「ちょっと変だけど北斗の拳のくだりね、ボーナス搭載とすると救世主の方かしら?」
ちがう、大繁盛本舗だ。
「…は?ちょっと待ってモノダー、一体何を言っているの?」
大繁盛本舗を打ちたいんだ!
思わず大きな声を出してしまう。
「それって4号機『大繁盛本舗』のこと?あのよくわからない演出だらけの?
突然原始時代に移って突然戻る、アツい演出後にBETで通常時に戻るアレ?」
ああそうだ、一部の層からは、
「システムは悪く無い」
「演出の意味を理解すると世界が開ける」
などと言われながらも、その演出センスが打ち手を突き放したあの台さ。
信じられるかい?連続演出に成功してもボーナスどころかチャンスゾーンですらない、
それどころかボーナスが揃えられる状態でも演出失敗したりするんだ。
一体何なんだこの演出は、宇宙からのメッセージか!?
初日は打ち手全員キュウべぇ状態だったぞ!
液晶演出とバツグンの親和性を持った名機「北斗の拳」の翌年に出た台だぞ!
「モノダー、そこまでわかっているなら何故?
会社前でロケットが発射されてオバケが出現、ドアが開いて『?』登場、
野球勝負演出が始まってホームランで勝利、BETで通常画面、
マッチョが壁をよじ登ってずり落ちて、ドアが開いて『?』再登場、
バイクレース演出発展から3位で敗北、BETで通常画面、
直後に泥棒演出に突入して泥棒を捕まえBET通常画面、
そして『おひるだー』ああ、頭がどうにかなりそうよ」
確かに、文字にすると悪い冗談みたいな内容だ。
…でもな、そんな台だからこそ、資金を気にせずに調べながら打つ、
解析が出ないなら自分が解析してやる、スロッターの矜持だ!
「興奮しないでモノダー、あなた疲れてるのよ」
スロリーはあきれたように両手を開いて首を振り、言葉を続ける。
「いい?大繁盛本舗は4号機、つまりもう設置は無いわ、大人しく救世主を打ちましょう」
言い伝えられしヤツが甦る…
◆大繁盛本舗-2世誕生-◆
coming soon…
「昔のホラー映画みたいなキャッチコピーとサブタイトルを勝手につけるのはやめて」
正確に言うと『大繁盛本舗-江戸バージョン-』さ。
「全然違うじゃないの…でも5号機にも出ていたのね」
ああそうさ、ボーナス&CB+RTで合算は軽め、しかし技術介入要素は多い。
例えば黒チェリー成立時に右リールを適当押しすると、
RT100ゲームの権利を失うことがあるんだ。
「失う、って…でもナビが出るんでしょ、『狙え!』みたいな」
スロリー、僕は大繁盛本舗の話をしているんだ、
そう、この台にそんな甘えは通用しないんだ、液晶も通常のまま、
気付かないうちに成立し、知らぬ間に権利を失うんだ。
「なによそれ、そんな台どうやって勝てっていうの?」
勝つための仕事じゃあない、キミも打ってみたらいい、演出とは何かを考えるいい機会さ。
しばらく江戸バージョンを打つスロリー。
パネルや液晶上に描かれた可愛らしいキャラクターのイメージに反し、
技術・知識介入要素満載のこの台、巧妙な罠だろうか。
いっそ『パワーボム(白パネル)』や『デスバレー』みたいにドクロでもデザインされていれば、むしろ親切だっただろうに。
いつしかスロリーの表情は鬼のさーさん(※鬼神の形相でそろばんをはじく大繁盛本舗キャラ、この台唯一の良心とも呼ぶべき存在)みたいになっていた。
「もう!一体何なのこの台!
お尋ね者を捕まえる演出成功からBETで通常画面、
ボーナスどころかレア役にも当選してない、
剣術大会演出で敗退、少し回すと確定画面、
そのうえCBでは毎ゲームビタ押しを要求される、
もういや!もうたくさんよ!ビンゴプレミアムを打たせて!」
そいつは危険だスロリー!ふぅあふぅあしない限り死亡遊技だぞ!
「危険なのは大繁盛本舗を勧めるアナタよモノダー!」
この世の中にはいまだ、科学で説明できない超常現象も多い、
UFO・UMA・オカルト、そして大繁盛本舗だ。
終日打って500枚確定なら何を打つ?
僕はそんな機会があるなら、『大繁盛本舗-江戸バージョン-』を思う存分調査するよ。
勘違いしないでもらいたいのは、これは決してつらい作業なんかじゃあないって事だ。
完全に解析され、熟知した機種よりも、未知の機種を探ってみたい。
負けないように、損をしないように、
そんなことで頭を一杯にするのではなく
この演出は何を示唆しているのか、
この出目の成立役は、
そんな風に考えながら打つ楽しさ、
このコラムを読んでいるキミにもわかってもらえるはずだ。
え?スロリーはどうなったかって?
僕が勧めた大繁盛本舗を蹴って、わかりやすいジャグラーを打ちに行ったよ。
あれからまったく口を聞いちゃくれなくてね、
良かれと思って勧めたつもりが、すっかり機嫌を損ねちまったってワケさ。
やれやれ、科学で説明できない超常現象に「女ゴコロ」も追加しておくよ。
特別捜査官
オウル・オカイ・モノダー
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岡井モノさんの
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このコラムへのコメント(16 件)
常識があぶない(byたけ挑)
見た目に反したロックな台でしたね、考えながら打てるという意味では家スロ向きかも。
そして、恒例の自己紹介コーナーにも。「サバンナパーク」。1/32768のチケット揃いを抜いた出玉率を掲載して、すげー怒られました(笑)。
先輩コラムニストのゴルシさおりさんにそこまで言っていただくと、コラムニスト名利につきますね。コラムニスト、コラムスト、ん?ドラムスコ?
ご主人の64くんにもよろしくお伝えください。あ、64くんもここ見てるのか、イェーイ64くん見てるー?(突然のハジけ)
岡井モノさんのコラムが最高にすきじゃあああああああ
何回も読んでるw
夫の64くんも好きで何回も来てるので閲覧重ねてすいませんw
あの頃のオーイズミは一体何を考えていたんでしょうね。
打ち手を突き放し過ぎてほとんどの人がついていけませんが、
ついていった一部の人は奇異の目で見られていたような…
打ってるとこっちまでおかしくなりそうでした。
元ネタの人は自分が宇宙人に拉致されたり、妹が宇宙人に拉致されたり、相棒が宇宙人に…って宇宙人拉致好き過ぎィ!
2027の合間にでもいいんで打ちましょうよ、きっとJPSの演出センスの素晴らしさが引き立ちますよ…ってあれ?
江戸バージョンが出た08年はまだ4号機時代の幻影を追っていて、各メーカー試行錯誤していた時代でしたね。
江戸は色々な部分がマイルドにはなっていたと記憶しております、低設定でもそれなりに遊べたかと。静岡県に一台だけ設置あるらしいですよ…
通行人で強いのはオバケ3連かリムジン秘書でしょうか。前兆確定パターンも複数あるんですけど、逆に全員集合とか派手な演出でも確定じゃないというカオス。
打ち手にやさしくない台でしたね(笑)
まぁ元ネタの作品はあまり見てないんですが(笑)。
しかし、大繁盛本舗5号機が出てたのは、このコラムを読んで初めて知りました!
…終日打ちたい台ではなさそうですが(笑)。