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地獄の1日
地獄の1日
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元・店長カタギリさん
シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、 雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。 そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。 タイトルは「しくじり店長」。 パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、 海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。 - 投稿日:2015/11/20 19:15
平成27年6月13日。
この日の午前9時20分ごろ、
私は都内の某有名パチンコ店、
そうですね仮に「マルハム」とでも呼びましょうか、
そのマルハムで朝イチからパチスロを打つため、
入場の順番を決める抽選の時間を待っておりました。
財布の中身は5福ちゃん。
「今日は何を打とうかな、
そして勝ったらウナギでも食べちゃおうかな、
もしくはとてつもなくいやらしいサービスをしてくれる娘さんを、
歌舞伎町界隈に配達してもらうのも悪くないな」と、
100万ペソの笑顔でそんなことを考えながら、
ワクワクしながら抽選時間を待っていました。
ちなみにこれは男性にとってはごくフツーの発想ですから、
女性読者の方は顔に化粧水をつける時のように、
ごく自然な気持ちでお読みください。
その10分後ぐらいでしたかね?
抽選ボタンを押して出てきた恐るべき数字はなんと、
「69」。
ンマー、
なんていやらしい数字ザマスか!!
こんなミラクルな出来事が起きるなんてもう、
マルハムさんったらスネちゃま、
じゃなかった私に5,000枚は出してくれるのかしら、
そしてものっすごくいやらしい娘さんの手配もしてくれるのかしら、
ああもう早く入店させて、
そして何でもいいから早く5,000枚ほど出してちょうだいっ!!
…みたいな事を考えていたこの時が、
そうこの時だけが私にとって、
つかの間の幸せなひとときでした…。
そして時刻は10時。
69番目に入場した私はストップ映画泥棒のような、
クネクネとした動きでライバルをかきわけて進み、
ゲットした台は「緊縛少女 マゾか☆マジカ(仮名)」。
私が気持ちいいことをするにはこの台がふさわしいな、
マジカルチャレンジで5,000枚デリバリー。
…とか思っていましたがこの台は250ゲームで捨て。
何故なら前日履歴がイマイチかつ、
台から据え置きっぽい匂いがしたから。
オマケに言うと左隣の台が、
座って2ゲーム目に黒髪少女の部屋に移行したから。
「…だったら250まで回す必要、無くね?」
今、そう考えた茶坊主は、
白いウナギイヌみたいな生物と契約して、
魔法使いにされてしまえばいいと思います。
向こう30年間は女の人と合体できなくなりますが、
30年後にメラの魔法が使えるようになります。
これでライターも不要だネ!!
…さて次に私が座ったのが、
「アラサーチョットハゲデス(仮名)」という台です。
話のテンポが悪いので結果だけ書きますと、
この台で11万円ヤラれました。
もう一度だけ言います。
11福ちゃんとかボカした言い方はしません。
この台で11万円ぐらいヤラれました。
正確な金額は覚えていませんが、
ハーデス(←言っちゃったよ)に見切りをつけた時点で、
魔法少女の分とあわせて12万円以上ヤラれてました。
もう正確な投資金額なんてわからなくなってますよ、
このあたりの記憶はサッパリとブッ飛んでますから。
総投資が8万ちょっとの時点で、
紫7からペルセポ姉が出てきた時にはちょっとだけ、
ほんのちょっとだけ記憶がありますが、
画面に「+50」と表示されていたことしか思い出せません。
…ええ、
もちろん軍資金は5万ですからね、
この間に3回ほどATMに行きましたとも。
1回目のATMには、
「まあGOD揃えて逆転ッスよ…」
と震えながら向かっていたと思います。
2回目のATMに向かう時は、
「じゅ、
10万円までに何とかGOD様をオナシャス!!」
と天に向かって叫びそうでした。
もしかしたら声に出していたかもしれません。
そして3回目のATMに向かった記憶、
これはもう全くございません。
たぶん私は紫色の顔をしていたんじゃないでしょうか?
見る人が私の顔を見たら、
「アンタ、ハブにでも噛まれたのケ?」
と心配そうに質問して来たかも知れませんね。
出来ればこの時点で本当にハブに噛まれて病院送りになっていたほうが、
金額的に安く済んでいたのかも知れませんが…
そして私は朝イチに座った魔法少女台の左側、
つまりリセット挙動を示していた台が空いていたので、
ワラにもすがるような気持ちで座りました。
スランプグラフは思いっきり右下がり、
いわゆるうなぎ下がりの台でしたが、
私には出せる気しかしませんでした。
さてそこからどうなったのか。
何度目かのBIG中になんと「Wほむら揃い」が決まりまして、
ワルプった一撃で1,000枚ほど出しましたが、
「あと5,000枚でチャラ、
あと5250枚でチャラ、
あと5,500枚でチャラ、
目標をセンターに入れてスイッチ…」
みたいなことを考えているうちにキッチリと全ノマレ。
…はいっ、
しめて13万6千円ほどヤラれましたっ!!!!!
ジューサンマン、
ロクセンエン、
ヤラセテクダサイ… ←サイボーグカタギリさんも故障
しかしながら。
その日が不幸のピークだったのでしょうか?
まずは戦国乙女のパチスロで1時間でフリーズを2回も引いて、
一撃4,200枚の即ヤメ。
翌週に某・討伐系の機種で9,400枚閉店ヤメ。
さらにその翌週に某・ゾンビ退治系の台でエンディング到達、
一撃6,000枚オーバーと、
ヤラセのような連勝が続いたカタギリさんは、
完全なる復活劇を遂げたのです!!!
この爆勝ち後もしばらく勝利の波は続きまして、
「そろそろアメリカ大統領から祝電でも届くかな?」
というレベルでメダルが出まくりましたが、
収支的には13万6千円の半分すら回収できませんでした。
…ええそうですとも、
これらは全て2スロ&5スロの話です。
しかも非・等価店です。
これだけボコられて20スロ打つ余裕は無いっつーの。
とはいえこの日の大負けと、
それに続く低貸しスロットの日々の中で、
「そうだ、
しばらく20スロも打てないから代わりにパチ7だっけ?
なんか面白そうなサイトがあったよな、
あそこで何か書いてみようかな…」
という気持ちが芽生えたのです。
もしかしたらあの日に大勝ちをしていたら。
いや、
少なくとも大負けしていなかったら。
大きな出会いのはじまりは、
いつもささいなきっかけなのです。
いまアナタの頬を濡らしているその涙は、
いつか同じ痛みを乗り越えた人たちと笑い合うために必要な、
冷たく、
そして優しいひとしずくなのです。
(オチに困ったのでセンチメンタルな感じで終了)
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元・店長カタギリさんの
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このコラムへのコメント(20 件)
帰宅途中、
ものっすごい粘り気のある汗が全身を濡らしていました…。
あんな嫌な発汗、
なかなか体験できませんよ…。
思い出しただけで震えますよ、今も。
全部ユニバーサルが悪いんや!
(パチスロは適度に楽しむ遊びです)
13万って凄いすな…
ありがとうございます!
が、
ピノコさんの漫画が書籍化される可能性の方が、
現時点では確実に高いと思います…。
キーッ!
くやしいっ!
(↑ヒステリー)
どっかの雑誌でコラム始めたら絶対売れると思います。でも、売れないで欲しいです。
(古株ファンの心理)
ありがとうございまっす!
私、
パチスロとアニメと女性にしか興味がありませんから(キリッ)。
…先生っ、
生きるって何ですかっ!?
(不意に襲ってくる老後の不安)
この芸風で長年やらせて頂いておりますので、
平にご容赦願いたいと思いますっ!!
(全力疾走からのスライディング土下座)
最初は負け自慢にしようかと思っていたのですが、
自慢になっていないことに気付きましてw
初代スロ乙女はフリーズ4回、
すべて低貸しです。
結構20スロでも打っていたのに…
6万G回やっとフリーズしたのに1時間2回なんて・・・・(´;ω;`)