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Aプロの面白さをいかに打たない人に伝えるか
Aプロの面白さをいかに打たない人に伝えるか
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sin sparkさん
面白いものを作る人になりたい。 ちょっとプログラミングができるアクロスおじさんです。 - 投稿日:2024/05/19 00:50
ご無沙汰しております。sin sparkです。
この記事は「第三回パチ7自由帳コンテスト」寄稿作品となります。
テーマ『パチンコ・パチスロ、こうすりゃいいんじゃない?』に対し、
私なりの視点から記事を書いてみようと思います。
コンテスト寄稿にあたり初めましての読者様もたくさんいると思いますので、
改めて私が何者であるか、まずは少し自己紹介をさせて頂きます。
私は業界に携わっていない、表面上はどこにでもいる普通のサラリーマンです。
休日の趣味として「ゲーム制作」をしており、学生生活を通じて得た
プログラミングを駆使して面白いものを作ろうと日々頑張っています。
他方、私は "かなり拗らせた" Aプロファンでもあります。
2022年の「スロット・ハナビの日」にちなみ開催された
パチ7主催の「Aプロ『愛』決定戦」にて、恐れながら
サンダーVライトニングへの愛王の称号を頂いていたりします。
> https://pachiseven.jp/articles/detail/16472#contents
ここ数年、Aプロ好きが高じて趣味にしていることが2つあります。
1つは、パチ7自由帳への記事投稿です。
パチ7自由帳は愚痴を含め、思うことを思うように書ける面白い場所です。
私は「Aプロ機種やスロットが如何にして作られているか」に着眼し
誰もたどり着けない本質まで踏み込んだ記事を投稿しています。
特に以下2つの記事はその個性が如実に表れています。
>【疑問】1日で「ボーナス100回」引けるのか?
> https://pachiseven.jp/columns/column_detail/19064#contents
>ドン2の配当表を(ほぼ)完全解説する
> https://pachiseven.jp/columns/column_detail/20172#contents
もう1つは、「自分が思う面白いスロットゲーム」を自分で作ることです。
そんなことできるの!?と思うかもしれませんが、
2021年前半にサンダーVリボルトを自分好みにカスタマイズした
「TriSpark」という台を自分のページで公開しています。
> https://m1slot20.dojin.com/
更に現在2作目「A-Rabbit」の製作も行っており、こちらは現在8月前半に
Steam、Androidで公開することを目標に現在急ピッチで仕上げを行っています。
スロット本体だけでなく、最近のAプロ機に実装されている
「リーチ目コレクション」なども実装しています。
お金を取ることも広告掲載も考えておらず、フリーゲームとして公開予定です。
さて前置きが長くなってしまいましたが、今回タイトルに設定させていただいた
「Aプロの面白さをいかに打たない人に伝えるか」
このアイデアの着想は
「A-Rabbitをいかにたくさんの人に遊んでもらうか」
という、下心丸だしの理由から来ています。
僭越ながら今回制作したA-Rabbitは出来に非常に自信を持っています。
そこで元来スロットが好きな人はもちろん、Steamなどで初めてスロットに
触れる人にも楽しんでもらいたいと考えています。
「初めて触れる人」の中には、外国の皆様も含みます。
フリーゲームとする理由は「自分が作った台で楽しむ人を見たい」からで、
無料で手軽に始めた中でスロットの面白さに気付いてほしいという願いがあります。
他方この話題はAプロ機の開発元、ユニバーサルエンターテインメント社も
非常に頭を抱えている問題だったりします。同社はYoutubeで半公式チャンネル
「A PROJECTチャンネル」を展開していますが、先日それとは別に「Aプロ向上委員会」
が「ユニバチャンネル」で公開され、冒頭小野Pさんがこう発言しています。
「ライトユーザー来てくださいってやったんですけど集まるのはマニアばかり…!!」
> https://youtu.be/OcoW5kdF4aA?si=meOcmda-8WkskymW&t=80
また動画の公開に合わせ、X(旧Twitter)にてHYO.さんが
「Aプロを打ったことない人」に向けてAプロ機へのアンケートを取っていました。
私も内容を非常に興味深く拝見させて頂いております。
> https://x.com/o_hyou_san/status/1785944347512549705
例えば私が少し気になった意見だと、こんなものがあります。
・専用のスキルがないと扱えない
・隣りに教えてくれる人がいる
・単調なのに技術介入が面倒
・昔から打ってた人には楽しくてしょうがないだろうな
・出ない
議論を始める前に、アプローチする対象者を少しだけ絞ろうと思います。
面白さを伝えるにあたり、今回「出玉」に関する議論はしないこととします。
なぜか。スロットが楽しいことの主因が「出玉」であってほしくないからです。
もちろん「出玉」が好きでパチンコパチスロを楽しむ人を否定はしません。
それはギャンブル性を持って生まれたこの業界の本質を否定することになります。
一方で私は「スロットは好きだがギャンブルは嫌い」な人間です。
これは実際に20スロを打って、五千一万と投資がかさんでいくことに
恐怖心を抱えてしまうようになったことから自身も最近気づいたことです。
随分と金額規模が小さいですが、これは素直に私が恐怖を感じたレベルです。
さらに「出玉」は時代により規制されてしまうので、出玉へのアプローチは
残酷にもAプロ機を打ち続けてもらうには非効率な手段だと私は考えています。
ではどうするか。私はその台の「特徴・面白さ」を知ってもらえばいいと考えます。
「出玉」が好きならユーザーは離れてしまいますが、Aプロ機の「特徴・面白さ」
が好きならいつの時代もユーザーはついてきてくれるのではないでしょうか。
自分のような「ギャンブルは嫌いだがスロットを好き」な人を増やすことも
スロットの客層を広げ業界の活力を取り戻す1つの方法だと私は信じています。
「ギャンブルではない楽しみ方」の台頭は、きっと業界の透明化にも繋がります。
さて「特徴・面白さ」を伝えようとすると、ある課題に直面してしまいます。
先のアンケートにあった「専用のスキルがないと扱えない」という事実です。
先のアンケートとAプロ向上委員会を見て、気づいたことがあります。
それはユーザーが楽しむために必須である「リーチ目」という概念を
Aプロを打たない(打てない)ユーザーは全く知らない可能性があることです。
つまり台によって「リーチ目」がどんな目なのかという話以前に、
そもそもまず「リーチ目」って何だろう、という所から始める必要があります。
リーチ目が当たり前の時代は4号機に終わってしまったのですから。
一方で、この事実には意外と気づけないことでもあります。
例えばリーチ目が当たり前の時代に生きてきた開発者・ライターの皆様は、
「リーチ目を知らない状況」を目の当たりにする機会がどうしても減ります。
このため「リーチ目を知らない人がいる」視点を持つことは難しいです。
現にAプロ向上委員会は、リーチ目の説明がされていませんでした。
終わってしまった文化といえば「目押し」も当てはまるかもしれません。
近年主流になっているAT機は、目押しがいらないものだってあります。
これはゲーム性の多様化として歓迎されることですが、反面昔からある
「目押し」という技術に対し、ユーザーに説明が求められるようにもなります。
今「リーチ目」と「目押し」に説明が必要であることを話しました。
するとスロットを打つけどAプロを打たない(打てない)人に対する
アプローチは、意外にもスロットを全く打ったことがない人に対する
アプローチとほぼ同じになります。
最低限の操作(ベット・レバー・停止)の説明以外の概念については
説明する内容が「スロットを打ったことがない人」と同一となるからです。
ここまでを整理するとAプロを広めるため、また拙作のA-Rabbitを多くの人に
遊んでもらうため、必要になることが少しずつ見えてきます。
細かいこだわりを説明する前に必要なこともあるかもしれません。
コアなユーザは、意外に紹介しなくてもこだわりに気づいてくれますからね。
では整理してみましょう。ここまでを踏まえ私が思う必要なことを示します。
先述の通り、これはAプロを打たない(打てない)人、スロットを全く
打ったことがない人に共通のアプローチとなるのではないかと考えています。
1. 紹介したい台に対し「この台はなにが面白いか」を明確に伝える
2. この台はどうなれば当たりなのかを伝える
リーチ目と演出があるが、演出は「大チャンス」のパターンだけ伝える
3. 「リーチ目とは何か」を改めて説明する機会をつくる
4. 「目押しのコツ」を教え、狙いどころとして "1パターン" のみ教える
5. 連れ打ちできる人がいるなら、ホールで面白さを体感してもらう。
できる人がいないなら、まずはアプリで面白さを体感してもらう。
それがひととおり終わった後に:
・細かい演出法則、これに付随して条件付き2確を教える
・1枚かけを教える
・狙える場所少しずつ広げていく
・すべりの知識を教える
・リール制御表の存在を教える
And more...
ここからは少し詳細を。
1の「なにが面白いか」、私は「間違い探し」という1つの答えを持っています。
「リーチ目」「演出」から普段起きないことを "自分の力" で
探すことが一番の特徴であり、Aプロ機の醍醐味だと考えています。
これはスロットを打つ/打たないを問わず、まずアピールすべき内容です。
この間違い探しの難易度は、実は打ち手が自由に調整することができます。
例えば毎回同じところを狙うようにするとある程度出目が固定されるので
間違い探しの難易度をかなり下げることができます。
コアなユーザには物足りませんが、はじめの一歩には十分すぎる難易度です。
2については「リーチ目」と呼ばれる形が出現すること、または
この演出が当たれば(基本的に)あたり であることを伝えます。
例えば新ハナビの演出だと「打ち上げ花火」と「打ち上げしだれ柳」
最低この2つの演出だけで大丈夫と考えます。
これらの演出は「チェリーをこぼしていなければあたり」です。
チェリーをこぼしている可能性はお伝えしたほうがいいと思います。
はずれる条件が明確でないと混乱が起き、理解を拒否されてしまうからです。
一方で演出が出たらぜひボーナスを狙ってほしいとも思います。
ボーナスを揃えられることで「予感」が「確信」に変化するからです。
この変化はAプロ機を打つうえで、ずっと大切にしてほしい感覚になります。
思えば私もAプロ機が好きになったきっかけは、どうなればいいか分かってから
それを実機で体感した瞬間だった記憶があります。
3と4については、実は「A PROJECTチャンネル」で試されていたりします。
かなり初期ですが覚えていますでしょうか、「はなびっこ育成企画」です。
> はなびっこ育成企画
> https://youtu.be/5-I7cR9N8Gg?si=ralzW1at-7nOP3Vw
この企画はスロットをあまり触っていない3人を主人公に、
小野Pさんが新ハナビを題材にして面白さを伝えていく企画になります。
当時何も思わず見ていましたが、今考えるとこの企画はライトユーザーに
向けて楽しみを伝えるかなり良い方法ではなかったのかなと思います。
一方でこの方法には課題もあります。
面白そうな姿を見て打ってくれる人はいると思いますが、
動画コンテンツとすると視聴者には「他人事」に見えてしまいます。
また楽しそうでも、本当に楽しいか実践するには非常に高い敷居があります。
どうするか。打ってみたい人に安全な環境で触れる機会を作ればいいのです。
拙作のA-Rabbitであれば、アプリをDLすれば誰にも見られずにすぐ試せます。
Aプロ機であれば、例えばユーザを対象とした試打会を開く手段が取れます。
この試打会、少し考えただけでもかなり多くのメリットがあります。
Aプロ向上委員会で述べられた「連れ打ち」も実現しやすくなるはずです。
・初心者だけを集められるので、緊張感も失敗に対する不安も不要
・各地方に持つ営業所を使えば、ある程度の地域はカバー可能
・営業所でデモ機を使えばボーナス確率を調整することができる
→ 短時間でリーチ目や演出の面白さを効率よく、直接教えられる
・練習の題材として、実機アプリの販促ができる
・試打会で知り合った方同士が連絡先を交換すると連れ打ちができる
そしてユーザーがステップ5まで進み面白さを実感できれば、
その先は色々な法則を少しずつ自発的に調べるようになるはずです。
さらに慣れてくれば、いろんな台に挑戦したくもなるはずです。
ここまでくれば、底なしにも見えるAプロ機の魅力をどんどん好きになれます。
――― Aプロ機を好きになってくれる人を増やしたい。
私はメーカ勤務ではないため、Aプロ機を直接販促できるわけではありません。
また個人の都合もあり、残念ながら将来にわたっても
仕事としてこの業界に携わることは難しいと考えています。
しかしいちファンとして自作ゲームから同じものを好きになってくれる人が
増やすことができたのならば、私にとってこれ以上の幸せはありません。
拙作のA-Rabbitについては、これから広報資料を作ります。
本当はこの記事で自分なりの答えをお見せしたいのですが、
残念なことにコンテストの開催期限も限られています。
そこで広報資料はしっかりと準備をさせていただき、
公開できる準備が整えばその時はまた通常の自由帳投稿で
経過報告ができればと考えています。
【2024/05/26 15:10 追記】
この広報資料について、皆様に公開できるものが整いました。
同じコンテストのコラムとして、以下からお読みいただけます。
https://pachiseven.jp/columns/column_detail/21250#contents
大変な長文となってしまいました。
ここまで拙い文章にお付き合い頂いた皆様、誠にありがとうございました。
読んで頂いた皆様が「ギャンブルではない楽しさ」に出会うことで
より一層パチンコパチスロが好きになれることを祈念し、
この記事の締めとさせていただきます。
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sin sparkさんの
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このコラムへのコメント(6 件)
ありがとうございます。
当たっていない時間への魅力は確かにそうで、私もコメントを受けて気づくことができました。
分かりやすい楽しみだけじゃなく、こういった頭を使う台も流行ってほしいものです><
機種の楽しさだけでどこまで行けるか、少しA-Rabbitで試してみようと思います♪
引き続き頑張りますb
動画映え/SNS映えの弊害か、派手な出玉・派手なシーンがある機種にフォーカスが集まりがちですが、Aプロ機の当たってない時間(動画では切られてしまう時間)には魅力が詰まっていると思ってます。
淡々と回していき、打ち込む中で起伏を自分で見つけていく楽しさは替え難いものがあります。
ギャンブルの外側の楽しさをA-Rabbitが描いてくれていることを楽しみに待っています!
ありがとうございます。この記事の伸びを見ていると、案外ユーモアのないド真面目な記事はパチ7に求められていないのかもしれません。
それはさておき、技術介入も知ってほしい楽しみのひとつですね♪
私は枚数的な話、見せ方だけの問題だと考えています。
要は技術介入をしない枚数を宣伝しておいて、技術介入で枚数を増やしたイメージが出来ればきっと今より楽しくなると思うのです。
確かに、その難易度には再考の余地がありますけどね。
ありがとうございます。もはや自分が楽しいだけでなく、どう楽しませるかまで発想が膨らみました。
ひと盛り上がりさせられるリリースにしたいです。いえ、してみせます。
自分としては技術介入成功によるよろこびを伝えて欲しいですね。
ぶっちゃけ面倒くさいREG消化なんですが(笑)
新角刈りだもバーサスも目押しを成功させてMAX、失敗すると激減します。
この激減が初心者を遠ざける理由だと思います。
失敗したら取り上げるのではなく、成功報酬だけでいいと思うのです。
枚数的な報酬だと上級者だけが得するので、設定示唆演出が出やすくなる程度でもいいかと思います。
一番、安心して打てるはずのボーナス中にストレスを与えるのはダメですね。
出来上がるのを楽しみに待ってるよ!