6号機史上、最高に狂気な沖スロについて語らせてくれ【ハナペカ】

どうもこんばんわ、かちょーです。
皆さんはパチンコ・パチスロ稼働の際に、「この台、演出に狂気を感じる。」と思ったことはありますでしょうか？

…いきなり何を聞いてるんだって話ですが、こういった質問をすると、多くの方はオーイズミの「大繁盛本舗」や「ドリームクルーン」シリーズ、パチンコではビスティの「CR浜崎あゆみ」といった機種を挙げると思います。


例えば大繁盛本舗。この機種はやたら演出が多数発生するのですが、一例として

・主人公が埋蔵金の発掘を依頼される
→現地に赴きそれらしき場所を見つける
→→掘るための道具を選び、掘り進めていく
→→→埋蔵金はあるか？ないか？…あった！

…この演出を初めて見た人は「おっ！当たった！」と思うかもしれません。ですがレバーオンすると何事もなかったかのように通常画面に移行します。えっ？ボーナス？当たってませんけど？

そう、これらの演出はただの前兆です。演出の成功＝前兆が確定という時代を先取りしてるのかしてないのかよく分からんシステムを搭載した一台なのです。


そして初代大繁盛本舗のお出ましから約13年…オーイズミの第二の狂気、ドリームクルーンがリリースされます。

この機種はボーナス当選＝500枚以上確定と言った衝撃的なスペックのA+ART機であり、機種名の通り筐体上部に液晶のクルーンが搭載されています。

通常時はクルーン演出の突入抽選を行い、当選後は手前の穴に玉が入れば大当たり…といったシンプルな演出が特徴なんですが、そのクルーン演出のパターン数が兎に角多く、数百近くのパターンがあるそうな。

これはオーイズミの「液晶上だしガチっぽさを出して打ち手を飽きさせないようにしよう」という思いの上で搭載した…と思うんですがそれでも数百回もリテイクを取る姿勢はおかしいと思います（誉め言葉）


因みに通常時の演出もなかなかに狂っているのですが、これ以上の解説は貯金爆弾氏の二番煎じとなってしまうので省略します。気になった方は貯金爆弾氏のドリクル2コラムを読んでください。マジで面白いです。

貯金爆弾氏のコラム一覧
https://pachiseven.jp/columns/column_list.html?uId=15560#contents


また、演出が狂っているのはパチスロの世界だけではありません。「CR浜崎あゆみ」は歴代パチンコ全機種の中でもトップクラスにおかしい演出を搭載してます。

こちらはあまりにも有名なので具体的な演出内容は省略しますが、ネットで「cr浜崎あゆみ」と入力してみると、予測変換として

「cr浜崎あゆみ　犬　溺死」
「cr浜崎あゆみ　トラック」

という出てきちゃいけなさそうなものがさも当然のように出てきます。事故物件か何かかな？


さて、前置きはこのくらいにして。上記の例で挙げた機種が3機種だけという事から推測できると思いますが、演出が良い意味で狂っている機種は非常に少なくレアです。故に、これらの機種はスペック的に見たら微妙ですが、演出が話題になり結果として有名かつコアなファンも多い台に昇格したのです。

そして今回ご紹介する機種は、個人的に「それらと良い勝負なんじゃないか？」と感じている、とある6号機です。先日解説したオーイズミの「来雷エイサー」とはまた別次元の狂気を宿した一台となっています。



…長らくお待たせしました。それでは今回の主役、

「ハナペカ」（ニューギン）の登場です！

・簡単な機種紹介

本機は32G以内の疑似ボーナス連チャンで出玉を増やすタイプのAT機です。

簡単にゲームフローを説明すると
①通常時に疑似ボーナスを当選させる。
②疑似ボーナス後のCZ中に再度ボーナスを当てる。
③以降は連荘モード、「HANA CHANCE」に突入する。

…といった感じです。通常時もCZ中も自力でのボーナス当選がメインとなるため、5号機AT機の「南国物語」に近い感じです。


そしてこの機種の最大の特徴が、連荘モードの「HANA CHANCE」です。連荘モード中は32G以内のボーナス当選率が約70%（設定1）と、通常時と比べ大幅にアップしております。

また、連荘モード初回突入時や疑似ボーナス中の抽選でボーナスをストックするのですが…このストック、32G以内に自力でボーナスを当選させた場合は消費されないのです！そのため32G以内にいかにして当てるか？そして追加のストックをつかみ取れるか？そんなハラハラドキドキの連荘ループが楽しめる、沖ドキやチバリヨとはまた違った一台なのです！

どうでしょう、結構楽しそうに見えませんか？実際面白いんですよこの台。まさかニューギンがこんなにセンスのある機種を作るだなんて、ぶっちゃけ予想外でしたよ！



…はい、ここで終われば「隠れた面白い台紹介」で終わるんですが、今回はそうじゃない。前回の「来雷エイサー」でもそうでしたがここからが本番です。この台が秘めている圧倒的な狂気について解説していきたいと思います。


◆狂気その① ～ボーナス中の演出～

さて皆さん、「沖スロのボーナス」というとどんな演出を思い浮かべるでしょうか？

ハナハナやシオサイといったノーマル機はハイビスカスが光って、7が揃って、そのあとは軽快な音楽とともにコインが増えていく…といった感じですし、沖ドキやチバリヨといった疑似ボ型連荘機は、ボーナス消化中にナビが出たり予告音が鳴ったりして、時にはランプが光って1G連！天国確定！ドッキドキー！…といった展開になる機種が殆どでしょう。

無論、この機種は疑似ボ型連荘機であるため後者の演出・システムを搭載しております。しかしそれだけではありません。ハナペカには沖スロの中でも数少ない巨大な液晶画面がついている機種のひとつであり、それを利用したダイナミックな演出を見せてくれるのです。

そんなハナペカのボーナス中の演出がこちらです！

なんとこの機種はボーナス中、画面上でシーサーが踊り狂うのです。因みに疑似ボーナスの名前は「ぺかだんしんぐ」です。


このシーサーのダンスがとにかくキモイ（誉め言葉）。この異質で面妖な雰囲気は写真では伝わりにくいと思います。ですがあえてイメージしやすいように伝えるのならば、「星君のゴーゴーダンス」といった感じでしょうか。

星君はディスコで踊る人々を見て「あんなこんにゃくみたいに踊れませんよ」と言ってたけれど、まさかその30年後にシーサーが踊ってるだなんて…これがニューギンスタイルなんです。


話が脱線しましたが、皆さんこの演出に対して疑問を感じませんか？ボーナス中にダンスで祝福するという演出はともかくとして、なぜシーサーが踊るのか。それよりも水着の女の子がダンスを踊ってキャッキャウフフプルンプルンしてたほうが喜ばれると思いませんか？

実はこのナゾを解くためのカギが通常時にあるのです。それがコチラ。

何ということでしょう。先ほどまで元気に踊っていたシーサーたちが石像になっているのです。

そう、彼らは普段は石像となっており自由に動くことができず、唯一身体の自由を解かれるのがボーナス中なのです。
つまり彼らはプレイヤーをダンスで祝福しているのではなく、自由の身となった喜びをダンスで表現しているのです！まあ初当たりの殆どは10ゲームしか自由になれないんだけどね！


長い眠りから覚めたと思ったらまた石化されてしまうシーサーたち。そんな彼らを救うには連荘モードである「HANA CHANCE」に入れる必要があるのです。

上記のゲームフローを見ていただくと分かるように、HANA CHANCE中は彼らの身柄が解放されます。この間に当てれば当てるほどシーサーは自由になれる為、連荘モード中は「早く当ててくれ」と言わんばかりにこちらをじっと見つめてきます。彼らを救うためにもレバーに力を込めてガンガン当ててドンドン躍らせましょう！



…あれ？この台って沖スロだよな？SFとかファンタジー系じゃないよな？



◆狂気その②～女の子～

何とも言えない気持ちになったところで次の狂気をご紹介したいと思います。皆さん、沖スロと言ったら何を思い浮かべるでしょうか？ハイビスカス、大きなコイン、ボーナス、先告知、怪しさetc…などなど様々なものが思い浮かぶと思います。

これらの要素に加え、個人的に重要だなと思っているものが1つあります。それは「女の子」です。

沖ドキシリーズでいうところのカナハナ姉妹、チバリヨのアンちゃん、古くはシオサイのナミエ姉さんなど、沖スロには女の子（女性）がつきものなのです。これらの女の子には共通点があり、

・ミステリアスな雰囲気
・水着
・リール横にランプとして存在
・顔が隠れている
といったものが多いです。

なおスパイキー（七匠）の作る沖スロはこれに属さない、というか色々オープンというか…花人のパネル（右下）とかドスケベが過ぎますよね？なんなんだよこのポーズというか構図というか如何にも、な感じしやがって…！ゲームフローは荒めのツンデレ仕様な癖によぉ！！


…少々取り乱しました、話を戻します。

先ほども説明しましたが、これらの女の子はただ下パネにいるだけではなく、リール横にランプとして存在していることが多く、時には1G連を、また時には上位連荘モードに滞在している事を教えてくれます。

彼女たちはただ単に癒しを提供するのではなく、きっちり仕事もこなす。まるで打ち手の秘書のような存在でもあるのです。


それを踏まえた上で、ハナペカはどんな女の子がいるのでしょうか？あんなシーサーが踊り狂うような台に女の子がいるのか、という話ですが…

ご覧ください、ちゃんと女の子がいます。女の子のデザインがちょっと気に食わないとか思った方もいるかもしれませんが、この子がいないとただのシーサーのディスコ会場、ディスクアップもビックリな一台になってしまうので許してあげてください。



さて、この女の子ですが…なんと名前が不明なのです。

えっ？と思ったでしょう。あの藤商事の作った沖スロ「美ラメキ」の下パネにいる女の子でさえ「トコちゃん」という名前があるのにも関わらず、この子には名前がないのです。

公式サイトの機種ページにも、各種解説サイトにも、どこにも名前が載っていない。先ほど僕は「沖スロの女の子はミステリアスさがある」と記述しましたが、ちょっとミステリアスが過ぎるんじゃないでしょうかニューギンさん。

おまけに隠しコマンドで聞ける裏ボイスでは「小吉ってじいちゃんの名前と一緒だよ！」と親族の話をしだす始末。おじいちゃんの名前よりもお前の名前を聞かせてくれ。


…まあ、女の子の名前は置いときまして、それよりも重要なのが女の子の立ち位置です。先ほども記述した通り沖スロの女の子は打ち手の秘書的存在。果たしてこの子はどんな場面で打ち手の前に現れてくれるのでしょうか？


A.出てきません。


…ん？

そう、なんとこの女の子は画面上に出ることもなく、またランプとして存在することもない、存在理由が全く分からない子なのです。

かといって、本当に一切出ないわけではなく、疑似ボーナス中の押し順ナビボイスや突如流れる謎のボーカル曲や設定示唆であろう裏ボイスなど、「SE」として彼女は存在しているという、なんというか大人の事情が透けて見えるような…ちょっぴり悲しさを感じてしまいますね。


因みに裏ボイスは10種類あり、一例として

「チバリヨー！…頑張ってって意味だよ！」
「なんでもないって幸せなことみたいだよ」
「しーくわーさー、おいしーさー！」

など、無邪気なボイスを聞くことができます。彼女の存在を踏まえて聞いてみるとなんとも言えない気分になりますね！



◆狂気その③～沖スロの常識～

踊り狂うシーサー、ミステリアスが過ぎる女の子とすでにお腹いっぱいな感じではありますが、最後にもう一つだけこの機種のネタを書きたいと思います。

沖ドキやチバリヨなどといった疑似ボ型連荘機の多くはボーナス当選時のハイビスカスの点灯パターンでボーナスの種別や滞在モードを示唆しております。5号機の沖ドキを例に挙げると、

・同時点滅→B以上示唆
・右のみ点滅→天国以上
・左のみ点滅→ドキドキ以上
といった感じですね。また特殊点滅パターン時にREGが成立した場合は問答無用でドキドキ以上という悶絶パターンも搭載しております。


無論、ハナペカにもハイビスカスの特殊点滅パターンは複数搭載されており、一例を挙げると

・片側のみ点滅
・スロー点滅
・不規則点滅
などといったパターンがあるのですが…ここでクイズです。

どうぞ、ゆっくり考えてみてください。重要なのはヒント➂です。

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…わかりましたか？それでは答えを発表します。

そう、なんとこれらのパターンは設定を示唆しているのです。前回のコラムで書いた設定示唆（設定シーサー）もビックリな演出です。

因みに本機は設定示唆が無駄に豊富でして、ボーナス中のナビ発生時のセリフが違ったりすると高設定示唆だったり、連荘モード中に流れるボーカル曲が長く続けば続くほど高設定の期待度が上がったり…などなど。もうちょっと作りこむ場所あっただろニューギンさん。



◆あとがき

というわけでハナペカ解説、いかがだったでしょうか。
本機は設置店舗数も少なくマイナーな機種ではありますが、連荘モード中のゲーム性は非常に楽しく出玉感も強めなので、気になったら是非お試しいただきたいです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました！



・引用文献

パチ7機種ページ　パチスロ ハナペカ
https://pachiseven.jp/machines/5959

一撃　設定判別　パチスロ　ハナペカ
https://1geki.jp/slot/s_hanapeka/0/

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