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A+AT機は6号機の希望となるか? 内部解説編 ※9/4一部修正
A+AT機は6号機の希望となるか? 内部解説編 ※9/4一部修正
-
さん
- 投稿日:2020/09/02 17:20
※9月4日、SIN入賞後の弱チャンス目について修正させていただきました。誤解を与えてしまい申し訳ございません。
どうもこんにちは 現行6号機の中で一番好きな台が1000ちゃんなかちょーです。
6号機初となるA+AT機として出た1000ちゃん。この台は大ヒットとまでは行かずともそこそこ固定ファンがついている印象があります。
今回はそんな1000ちゃんの中身であるA+AT機の解説を書きたいと思います。
先に書いておきますが
・誰でも読めるようにかな~りザックリ書いてます。もっと詳しく知りたい方は色々とググってください
・インターネット上で拾った知識、情報が殆どです
・正直、そんなん知ってるよ!って話が多いです
・つか既に先駆者様が何人かいます
この点をご留意ください それでは始めていきます。
*1000ちゃんのようなA+AT機はなぜ作られなかったのか?
まず、大元の問題としてなぜ1000ちゃんみたいなA+AT機は作られなかったのか?って話なんですが、それは5号機になってから新たに出た試験内容が関係しております。
それがシミュレート試験です。このシミュレート試験では「成立した子役を通常時・AT中問わず確実に取得する」といったことが行われます。リゼロを例に出すなら、AT中だけじゃなく通常時に成立している12択ベルも完全取得されてしまうので、通常時も純増8枚の状態になってしまいます。
そしてその試験で「出玉率17500G消化で115%以内」(5号機は120%)という結果にならなくては試験を突破することはできません。ハッキリ言って正攻法では不可能です。
ではどうやって現行機種のAT機は試験を突破しているのかというと、試験のために「打ち手は揃えられず、シミュレーターのみが揃えられる、現状維持もしくは減るボーナスを搭載しているから」です。
それが所謂"ゼロボーナス"や"減るボーナス"と呼ばれているものです。基本的に5号機以降のAT機はこのゼロボor減るボが搭載されていると考えていただいてOKです。
しかし、このゼロボ及び減るボには弱点があります。それはリアルボーナスと同時に搭載することができない点です。
この弱点があるため、今まで1000ちゃんみたいなA+AT機は存在しなかったのです。
じゃあどうやって1000ちゃんはリアボとATを両立させてんだよ!って話なんですが、それについてここから解説していきます。
*1000ちゃんはゼロボ、減るボを搭載していない。
結論から言いますと、1000ちゃんはゼロボ、減るボを搭載していません。しかしそれでは当然のことながら試験を突破することはできません。先ほども記述しましたが、通常時の押し順ベルをガンガン取得されてしまうため簡単に機械割の上限値を超えてしまいます。
じゃあどうやって機械割を抑えているのか?という話なんですが、実は、"リアルボーナス"と"シングルボーナス"が鍵を握っております。
*1000ちゃんのリアルボーナスについて
まず、1000ちゃんのリアルボーナスはリノタイプのボーナスとなっています。ちゃんとした言い方で呼ぶならマニュアルジャック式ってやつです。
このボーナスは普通のボーナス(オートジャック式)と何が違うの?って話なんですが、一言で言うとコインを増やすためにボーナス図柄を揃えた後に"JAC図柄を揃えるor外す"必要があります。この手順を行わないとベルが揃いません。
逆にオートジャック式の台はボーナス図柄を揃えた後、何も揃えなくともコインが増えます。ジャグラーはボーナス図柄を揃えた次ゲームからコインが増えますよね?あれがオートジャック式です。
JACを揃える台として有名なのが不二子タイプAです。あの台のノーマルBIGはJACを揃えるまでコインが増えず、通常時と同じ状態になりますよね?しかしJACを揃えるとコインが増えます。これがマニュアルジャック式です。
え?JAC図柄を揃えないとコインが増えないんでしょ?じゃあJACを外す台って何?って思った方もいると思います。
それが所謂リノタイプと呼ばれるボーナスです。このボーナスはJACを"外すこと"でコインが増える仕様になっており、逆に"揃えてしまう"とコインが減る区間に入ってしまうのです。
例えばリノはボーナスを揃えた後、必ずリプ・リプ・ベルを中段に揃えますよね?あれはJACを外しているのです。
そして1000ちゃん、1000ちゃんはボーナス中白フラッシュが発生したとき左リールに赤7を目押ししますよね?そう、あれもJACを外しているのです。
どうしてJACを揃えると減るのか、またJACを外すとコインが増える仕組みに関しては説明するとメチャクチャ長くなってしまうので気になる人は「リノ ボーナス 仕組み」で検索してみてください。
とにかく、このボーナスを利用することで
・打ち手はJACを外すことで出玉が増える
・シュミレーターはJACを必ず揃えるため出玉が減る区間に入る
といった現象が起こります。これによりシミュレーターの出玉率の上昇を抑えることができます。
「つまり1000ちゃんはゼロボ・減るボの代わりにマニュアルJAC式のリアルボーナスを搭載することで試験を突破してるんだね!すげー!」
と思った方もいるかもしれませんが、実はこれだけでは純増2枚のATを実装することができません。そこでもう一つ、シングルボーナスが仕事をします。
*シングルボーナスによる作用について
まず、シングルボーナス(以下SIN)って何?と思ったでしょう。SINとはその名の通り「1Gで完結するボーナス」のことです。
特徴をザックリと書くと、
・成立ゲームで揃えられなかった場合、次ゲームに持ち越されず消滅する
・通常時、AT中等関わらず常に確率が一定にならなくてはいけない
・成立後1Gは指定した1種類のみの小役フラグの確率を上昇させることができる。また成立後1Gの間はリプレイやボーナスなど(SINを含む)も抽選される
といった特徴があります。あ、意味が分からなくても大丈夫ですので軽く頭に入れておいてください。
次に、1000ちゃんに搭載されているSINを見てみましょう。
・ボーナス中以外の区間で2.8分の1で成立
・組み合わせ数が32通りあり、打ち手にとっての入賞率は約89分の1
・SINを入賞させると次ゲームの3分の1で弱チャンス目(1枚役)が成立
これを見て、なんで組み合わせが32通りもあるの?と思った方もいるでしょう。その理由としては、「シミュレーターは常に入賞させ」、「打ち手は揃えにくいように」するために、32通りものの組み合わせがあるのです。
ではこのような仕様にすることでどのような恩恵が生まれるか。ここからは僕の予想を含めたうえでの解説ですので、100%正しいとは限りませんのでご了承ください。
*SINを利用したシミュ対策
先ほども記述しましたが、シミュレーターは通常時の押し順ベルを全て取得してしまうため機械割を大きく超過してしまいます。じゃあどうすれば機械割の超過を抑えられるか?という話ですが、「押し順ベルを成立させなければ良い」のです。
1000ちゃんは2.8分の1という超高確率でSINが成立しています。
シミュレーターはこれを必ず入賞させます。そして入賞後は3分の1で弱チャンス目(1枚役)が、また2.8分の1でSINが成立します。(SINの確率は常に一定のため)
ここで気づいた方もいるんじゃないでしょうか?
そう、シミュレーターにSINを入賞させることで、次ゲームは約70%の確率でSINもしくは弱チャンス目(1枚役)が成立します。
勿論SINが成立すれば上記のループを再度繰り返すことになりますし、弱チャンス目やリプレイが成立しても次ゲームにはまたSINが成立する可能性があります。
つまるところSINを常時入賞させることで押し順ベルを成立させないようにしているわけですね。一方で打ち手からしてみれば、組み合わせが32通りもあるためそう易々と揃えらえず、揃えられなかった場合は消滅するため純増2枚のATを楽しめるわけです。
*1000ちゃん式のA+AT機のまとめ
つまるところこんな感じで1000ちゃん式のA+AT機はできているわけです。システムの中身を見てみると過去に生まれたものを組み合わせてできたものだということが分かると思います。
余談ですが、実はすでにこの台の先駆けとなった機種があります。
それが鉄拳3rdエンジェルverです。この台もA+AT機なのですが中身は1000ちゃんと同じく、リノタイプのボーナスとSINを利用しています。(4リールなのはSINの組み合わせを増やすため)
1000ちゃんと違う点としてはボーナスを軽くしATの純増を上げ、ATをメインで運用させている点ですね。
さて、ここまで解説してきましたがいかがだったでしょうか?
このコラムを読んでA+AT機の仕様をちょっとでもわかっていただけたらなと思います。
そして願わくば1000ちゃんを打ってください。面白いので。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次→https://pachiseven.jp/columns/column_detail/17410#contents
10
さんの
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このコラムへのコメント(12 件)
素敵な記事をありがとうございます(*⌒▽⌒*)
打ち手から推察できる範囲で完璧な解説となりましたね! あと真面目な解説が上手いので「小役」は単語登録しておきましょう(笑)。
実は、私も呼ばれたように昨日「1000ちゃん」打ってました。で、SIN後の1枚コンバートはどう説明するか悩んでました。今のところ今年の最優秀機種だと思っています(*⌒▽⌒*)
コメントありがとうございます!そして丁寧なご指摘ありがとうございます!
実はご指摘の通り、SIN入賞後1ゲーム後にリプレイ確率が上がるというのは僕の間違いでした。正確には1枚役の確率が上がります。(どちらも弱チャンス目のため混同してしまいました…)その為コラム内容を一部修正させていただきました。因みにツイッター上でも「SIN後の弱チャンス目って1枚役じゃね?」というご指摘を頂きました。
なのでSINとリプレイをループさせる…のではなくSIN→1枚役のループが正しい答えだと思います。誤った情報を載せてしまい申し訳ございません。
そして重ね重ねになりますが、コメントありがとうございました!まさか佐々木様にコメントを頂けるとは思っておりませんでした(笑)
一緒にお酒を飲みたい案件です(笑)。このような仮定を考えて、それを元に展開するのは、ホント楽しいですよね!
実は「1000ちゃん」の解説は逃げております。自粛もあって打ち込み不足。噛み砕けるくらい正確なところがまだ理解できていません(汗)。
ボーナス部分は良いとして、SINの役割で一緒に考えてみたい部分がありました。
「SIN消化の1Gは、リプレイ確率がアップすることで小役確率が下がる」外見事象はそうなりますが、この仮説だと大きな問題点が出てきてしまいます。
リプレイ確率を変動できるタイミングは、遊技機規則によって明文化されていて、そこに普通役物(SIN)の表記がないことです。なので、リプレイ確率がアップすることは直接関係ないことになります。もちろん、SIN入賞出目をRT突入目とすることによって、リプレイ確率を上げることは可能ですよ。ただ、SINの作動とは無関係です。
SIN消化時にリプレイを使わずに、ベースを下げるなどの効果を産むには。
そう考えると、組み合わせ総数を変化させて揃いやすくなっている反面、必ず1枚役か0枚役となってしまう。こんな作り方も考えられます。AT中にSINは普通に成立するので、1枚役入賞という事象があれば、その線も考えられます。
こういった普通役物や小役の組み合わせ変更の話は、出玉に直結する分かりやすさがないので、ほんと出てこないんですよね。
なので、SINを使って細かいスペック調整をしている……くらいでお茶を濁しております(汗)。
SIN後に成立する弱チャンス目は特殊リプレイではなく一枚役です。誤った情報を書いてしまい申し訳ございません。
ありがとうございます!そう言っていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!
とはいえ僕が凄いのではなく、役物のシステムを解説してくれている佐々木真様や前任者様が素晴らしいのです。僕はただの1000ちゃん好きのスロッカスなのです(笑)
ないはるさんありがとうございます!中身の仕組みを知るとより一層楽しめると思うので是非ともドヤ顔で説明しちゃってくださいw!
おすすめする時にドヤ顔で説明しますw
ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!