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私が愛したパチ台③「天」
私が愛したパチ台③「天」
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権田マンさん
男は黙って「呑む・打つ・書く」 - 投稿日:2018/04/28 22:24
「CR 天 天和通りの快男児 (奥村遊機)」
【概要】
前のコラムで書いた、アカギのスピンオフ元の「天 天和通りの快男児」を題材にしたパチンコ台。じつはアカギほど打ち込んでおらず、思い出せるものが少ない。デッカイ「天」の形をした役物があったのは覚えています。
確認のため、一縷の望みで奥村遊機のサイトにアクセスしたら、どうやら倒産した会社のURLを利用した広告サイトらしきものになってました・・・。
【だったら何で書いたオメー】
打ち込んでは無いが、強烈に記憶に残っている点が二つあります。一つは時短モードである「赤木天上編」で、もう一つは「欠片」全回転。実は両方とも、漫画ラストの「通夜編」をモチーフにしたものです。
※原作「通夜編」とは(ザックリ&ネタばれ)
「神域の男」とまで言われた赤木しげるが、アルツハイマーにかかる。症状が進み自分が自分でなくなる前に、「赤木しげるとして」人生を終える為に、安楽死を決断。偽の葬式を行い、過去に激闘(東西決戦)を繰り広げた面々を集めると同時に、安楽死前に1人1人と『最後の』面談を行う・・・。
麻雀雑誌で麻雀漫画なのに、一切麻雀をせず、会話のみが続けられる。福本伸行はアゴが尖ったギャンブル漫画を描くだけの人間ではない、ということが感じられる一編。
【時短モード「赤木天上編」】
時短モードは、この最後の面談を待つ面々が背景として流れ、リーチになると離れに待つ赤木の元に訪れ、最期の面談と言う名の説得を行う。説得が成功すれば大当たりで、赤木が東西決戦を回想するという形で、確変モードに戻る。説得成功、とは少し趣が違うかもしれませんが。
これだけでも、原作を知っている人間はそこそこしんみりさせられますが、更に注目すべきはラスト5回転。この5回転は、安楽死装置を作動させた後の赤木の意識を再現し、最後は「飛散しろ! 赤木しげる・・・!」で、通常モードに移行・・・という中々心憎い作りとなっておりました。
【「欠片」全回転リーチ】
こちらは図柄の全回転時に、装置作動直後の様子を更に漫画を忠実に再現して映像化。ラウンド中はスペシャルラウンドとして、後日談を描いた最終話を再現しております。正直、これは文章化したくない(と言うかできん)ので、もし少しでも興味が出た人は、動画でご覧ください。多分どこかの動画サイトには残ってると思います。猫が妙に微笑ましいのが、記憶に残っております。
全体としては、多分原作がそこそこ好きな人が作ったんだとは感じられましたが、役物やら演出やらスペックやら、とにかく色々詰め込みすぎたせいで「何かをしたいという気持ちは強烈に感じるが、何をしたいのかが分からない」という、少し疲れる台となっていました。特に通常時は「何がなにやら・・・」と分かりにくい演出ばかりでした。
また、打ちたいなあ・・・とは絶対思いません。時短のセンスと全回転は、個人的には高評価でした。ただそれ以上に、スペック的にも演出的にも、通常時がキツイ。
しかし、本当に跡形もなく消えちまったなあ、奥村。
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