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マイノリティ エイト・トゥ・オーオー
マイノリティ エイト・トゥ・オーオー
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岡井モノさん
「ダメです」「反応ありません」「完全に沈黙しました」 サーバーが不安定な時は使徒に襲われたネ○フみたいな雰囲気になる愉快な編集部です。 - 投稿日:2018/02/14 00:18
マイナー機というのは様々な理由で存在する。
単に人気が無くて設置されない他、もともとイベント用の限定生産であるものや、メーカー直営店等に試験導入されたはいいものの、評判が良くないためそのままお蔵入りになったりもする。
2005年頃に九州地方の某県で出会ったパチスロ『エイト・トゥ・オーオー』もそうした試験導入機のひとつだった。
正式販売されていないと思われるので、マイナー機として分類していいのかさえわからないが、私が「誰も知らない台の思い出を語れ」と言われて出すのがかつてデージーから登場した『紅蝶』、そして本機である。
パチスロ『エイト・トゥ・オーオー』の仕様は液晶非搭載のBタイプストック機で、盤面右の斧ランプ(?)が点灯するとボーナス確定。
BIG(「8」「0」「0」図柄)が揃うと800枚の払い出し、REGは(「1」「0」「0」図柄)で100枚。
最大天井は1008Gだ。
ボーナス放出契機は通常時のST解除抽選の他、100G刻みに優遇されているゲーム数解除、ボーナス後は108Gまでがいわゆる天国ゾーンでここまで回すのがセオリーとなる。
あとはどう見てもボーリング玉にしか見えないスイカ図柄が成立した時の一部で突入する「オーオーチャンス」で既定の小役を成立させた時である。
ちなみにオーオーチャンスはリプ2連やチェリーがアツいらしい。なぜ「らしい」というかは後述する。
スペックをみて歴戦のオジさんスロッターは思うだろう、「800枚の払い出しはおかしい」と。
もちろん一度のBIGで800枚獲得は不可能なので、実際にはシフト持ちこしと1G連によって400枚獲得のボーナスを2回揃えさせて800枚の獲得を実現していた。
そのため2回目のボーナスは演出上JACin扱い、この時小役が成立すれば表示上の獲得枚数は800枚を超えた。
(余談だがオジさんスロッタ―と会話する時に「昔は最大獲得711枚だったんですよね」と話をすれば、「771枚だぞ」「いや理論上773枚だ」などと嬉々としてドヤ語りをはじめるので会話に困った若い世代は試してほしい)
800枚も獲得できて連チャン性もある、そして最大天井も比較的浅い1008Gの大量獲得機なんていかにもウケそうだ。ところが結論から言うと設置店では全く人気が無かった。
思いつくだけで理由はたくさんある。
深緑のボディとパネルに「800」とデザインされただけの地味な筐体で、液晶も無いということもある。しかしそれはほんの序の口にすぎない。
少し触ればわかるのだが、コイン持ちが劣悪の一言であり、小役カットの裏モノみたいにリプレイすら揃わない。1000円使って20G回れば御の字で、あっというまにコインが吸い込まれるのだ。
さらに通常時の解除率が滅茶苦茶悪い。
解析が出ていないので詳細は不明だが、データランプが高層ビル群みたいになっているので天井上等の仕様だ。しかもストック機&告知機なので出目を楽しむ余地もほとんどなく退屈の極み。
また、チャンスゾーン的存在の「オーオーチャンス」はスイカ成立時の40%程度で突入するのだが、まず何をすればいいのかわからない。
台枠ランプがピカピカ光って、発情期のオットセイみたいな声で「オゥオゥ…オゥオゥ…」とよくわからない音声が流れる……これだけだ。この台を作った人は打ち手を困惑させることしか考えていないのか。
備え付けてあった説明冊子を見ると「オーオーチャンス中は小役がアツい! リプ2連やチェリーは大チャンス!!」と書かれているので、どうやら小役揃いを狙うゾーンだということは理解できる。
だがしかし、前述のようにこの台は基本的に小役が揃わない、本当に揃わない。20Gくらい延々発情期のオットセイと付き合うと、突然台枠ランプと音声が切れる、これがオーオーチャンスの終わりだ。全然チャンスじゃない、猥褻オットセイカーニバルに名前を変えろ。
それでも一度だけゾーン中にチェリー(体感1/600くらい)が成立したことがある、「オゥーッ!!」と絶頂をむかえたかのようなオットセイ声が台から響き、さすがにこれは当っただろうと思ったら何もなかった、オイふざけんな。
そして最大天井は1008GはBIG確定なのだが、実は1000Gに振り分け濃厚ゾーンがあり、ここでゲーム数解除されるとREGの可能性が高い。事実上仕様としての天井ストッパーであり、もうほとんど嫌がらせである。
疑似800枚獲得機という狙いは悪く無かったかもしれないが、退屈なゲーム性と悪意に満ちた仕様、そして謎のオットセイという悪夢のような三拍子が揃って誕生してしまった哀しきキメラのような台であった。
全国販売されたら天井ハイエナ機になるだろうなと危惧していたら、そもそも販売されなかったため杞憂に終わった、そして誰にも知られないまま今日に至ったのだ。
ここでみなさんに学んでいただきたい点がふたつある。
ひとつは単体では良いシステムでも、相性を考えずに掛け合わせてはいけないということ。
これはパチスロに限らずすべてに言えることで、思いつきで行動するのではなく、よく考えて加減するということはなにより肝心だ。
もうひとつは、ここまでそれっぽく書いてきたけど『エイト・トゥ・オーオー』というパチスロ台など存在しないということだ。これは岡井が思いつきで行動した結果誕生した、哀しくもおかしい、それでいてちょっぴりエッチな作り話なのだから。
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岡井モノさんの
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このコラムへのコメント(8 件)
ちょっともう獅子皇くんったらそれセクハラよ///
もう、男の子はしょうがないんだからぁ。
急に連呼しだしたあきうめさんは、ウソ800じゃない何かを飲んだと思われるので、別室で尿検査になります。
やる気まんまんでありオットピンであります。なお実物は見たことない模様。
先日つぶあんにマヨネーズかけて食べてみました。だめでした、死にました。
エッチ要素どこ?
オットセイのとこ?
ただ、ウソ800をもし飲んでいたとしたら、あべこべになるから本当になりますね。
6億円もらえない!
6億円もらえない!(必死)
釣りの腕も日本一とはなァ!