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思考停止は死を意味する② やっとパチンコのお時間
思考停止は死を意味する② やっとパチンコのお時間
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栄冠の帝王わたぼうさん
大学生→無職にジョブチェンジしたなにわパチンカス。パチンカスで物書き志望。 楽しく勝つがモットー! と言いつつも、期待値のためならなんでも打つヨ! 2014年年間収支:-216.8k 2015年年間収支:+1529.84k 2016年年間収支:+1383.23k 2017年年間収支:+2064.58k 2018年年間収支:+1167.53k 2019年年間収支:+1612.50k - 投稿日:2015/08/09 12:36
前回、現在ライトノベル業界が抱える問題について触れました。
では、何故そのような状態がいけないのか。
それは発展することを放棄しているからです。
かつて、「ライトノベルは文学たりえるか」というなんとも言えない議論が巻き起こった時代があったそうです。これは明らかに文学を支持する人たちが文学>ライトノベルという前提の下に始めてはいるんですが、それを差し引いても意味のある議論だったとは思います。
何年か前なら、ぼくは「優れたライトノベルは文学たりえる」と答えたと思います。しかしいまはちがいます。
「ライトノベルは小説にすらなれない」。こう答えます。
現状、多くのライトノベルは、小説の域にすら達していません。そして同時に、物語としてもエンターテイメントとしても、劣悪な状態にあると思います。そこには、挑戦、発想の転換、技術の向上、そして何よりクリエイターとしての魂が感じられないからです。
作り手と受け手がなあなあでやっている世界。待っているのは終焉です。先細り以外の何物でもありません。
そしてようやく、パチンコの話になります。お待たせしました。待ってませんか? そうですか…。
現在のパチンコ業界も右肩下がり、苦しい状態にあると思います。パチンコのMAX規制、スロットの新内規、AT規制、非常にツライ状態にあるでしょう。
ではその先に何があるのか。答えはひとつ。
全滅です。
7月以降のパチンコの新台を、ある領域に絞ってメーカー別に見てみましょう。
▼藤商事
7月:リング呪い再び(MAX・V-ST)
9月:着信アリ(MAX・V-ST)
▼サミー(タイヨーエレック)
7月:あしたのジョー(MAX・V-ST)
8月:ビックドリーム(MAX・確変機バトルスペック、ただし時短なし)
9月:神獣王2(MAX・確変機バトルスペック)
9月:ペルソナ4(MAX・確変機、ただし潜伏スペック)
▼サンヨー
7月:大海物語BLACK(MAX・100%ST)
8月:大工の源さん(MAX・確変機、ただし潜伏スペック)
9月:ギンパラ4(MAX・V確変機)
10月:聖闘士星矢(MAX・V-ST、突入、継続率、出玉性能のちがう2スペック)
▼大一
7月:KOF(MAX・確変機)
8月:魁!!男塾(MAX・V-ST)
▼メーシー(ユニバーサル)
7月:ミリオンゴッドライジング(MAX・100%ST、ただし潜伏ループスペック)
▼平和
7月:ルパン8(MAX・V-ST、潜伏あり)
10月:ジョーズ(MAX・確変機、ただし転落抽選仕様)
▼サンキョー(ビスティ)
8月:機動戦艦ナデシコ(MAX・V-ST)
9月:エヴァンゲリオン10(MAX・確変機バトルスペック、ただし潜伏スペック)
▼サンセイ
8月:キャプテン翼(MAX・V-ST)
10月:牙狼 ~魔界の花~(MAX・V-ST)
▼高尾
9月:リアル鬼ごっこ(MAX・V-ST)
▼ニューギン
9月:義風堂々(MAX・確変機バトルスペック、ただし事実上右打ち消化の潜伏あり)
10月:グラップラー刃牙(MAX・確変機、ただし1つのスペックは潜伏あり)
▼大都
9月:押忍! ど根性ガエル(MAX・V-ST)
▼高砂
10月:悪魔城ドラキュラ(MAX・V-ST)
▼その他
10月?:クイーンズブレイド2(高尾、MAX?)
10月?:乙女フェスティバル(平和、検定通過済み)
不明:北斗無双(サミー、発売延期か?)
不明:仮面ライダー(京楽、11月以降という話も)
もうお分かりですね? そう、これらすべてマックススペックとなっております。
何機種あるのかもう数えるのもイヤになりますが、圧巻はサミーとサンヨーでしょうか。ほとんど毎月のペースで、飽きもせずにマックスのオンパレードです。
もちろん、各社ミドルや甘デジスペックも出しておりますが、導入台数は圧倒的にマックススペックが多い!
そして何より気になるのはその仕様がどうにも回収される気しかしないこと!
大きく分けるとすれば、V-STの場合はガロスペ(突入50%程度、継続77%前後の一律出玉タイプ)、慶次スペ(突入50~60%前後、継続85%前後の高継続タイプ)、中間スペ(突入70~80%、継続80%前後)に分けられ、確変機の場合はV確かバトスペか潜伏ありかとなっています。
いやあ、もう、本当に…。よくもここまで打ち手を萎えさせる要素の機種ばかり揃えましたね…。特に圧倒的なガロスペ率、そして潜伏率…。ちなみにV確変の特許は豊丸産業が持っているそうです、儲かっているのかは知りませんが。
個人的に評価したいのは、まずは藤商事さん。良くもまあ、8個保留で同じようなスペックのリングと着信アリを間隔を空けずに出そうと思いましたね。リングは潜伏ありとは言え100%STスペックが受けたんだと個人的には思っておりましたが、今回はリングよりも後発の着信アリの方が導入台数が多いそうですね。リングももう終わりでしょうか…。
そしてサンヨーさんとニューギンさん、MAXの同じ機種で2スペック出そうなんて、どういう了見なんでしょうか? 謎です。
そしてそして、様々な試みをされているニューギンさんはもう1つ。右打ちに入ってもヘソ抽選継続ってシステム、大変面白いと思います。もう勘弁してくださいね。
ほとんどすべてのホールで最大設置されているのはマックススペックの台ですが、しかしそれにしても限りはあります。これだけ同じようなスペックの機種を各社が連続で出せば、当然導入される台数は制限されるのが正常でしょう。店のラインナップを全台マックスにすることは到底できませんよね。
しかしどうでしょうか? 実際のところ、新台入れ替えは厳選されているでしょうか?
また、一言に新台入れ替えと言っても、各店舗によって事情はちがいますよね? 新しいルパンが出たところで前作がまだまだ稼動しているお店もあるでしょうし、牙狼の場合は依然として金色が高稼働を保っているホールも多いはずです。ですが新台入れ替えは平均2週に1回やって来ます。
もちろん、メーカーもホールも商売です。お金を稼がなければ食っていけません。問題は、どこからどのようにお金を取るかです。
それはもちろん、ユーザーからになります。
メーカーのお客はホールです、ユーザーではありません。出版社のお客が書店のように。
ホールのお客は、もちろんユーザーです。書店のお客が本を買いに来る人のように。
新台、有名版権、あのシリーズの新作。良い宣伝材料です。
新人作家、鮮烈デビュー、有名絵師、あの作品を髣髴とさせる雰囲気、キャラクター。目を引きますね。
でも、それだけです。それが本当に良いものでない限り、お客は必ず離れていきます。
お金が無限にあるわけではないように。人が無限にいるわけではないように。必ずどこかで底を打ちます。
よく聞く言葉があります。「読んでみないと面白いかどうかわからない」。至極当たり前のことですね。その通りです。ぼくだって、自分の小説を読んでもいないのに面白くないと言われたりしたら腹が立ちます(たまにちゃんと読んでないのにあれこれと意見する同じゼミの人とかがいて、本気ではっ倒してやろうかと思うときもありますが)。
ですがもう、そんな気力もないのです。世の中のすべてのラノベを読むわけにはいきません、時間がありません。
新台をすべて打つことはできません、お金がありません。
要は、時間とお金と手間をかけるだけの価値がそこにあるのか。それに尽きます。
あなたはその小説を、本当に面白いと思って書いていますか? そのイラストが、自分の納得したものですか?
その新台、打っていて楽しいですか? 利益の取りやすさを売りにしてセールスしてませんか? 機歴を公然と振りかざしても、そろそろ売れなくなってきたんじゃありませんか?
大学で映画の授業を受けていたとき、先生は言いました。「興行収入が高い映画は総じてつまらない」
至言だと思いました。だってその通りでしたから。そりゃ、なかには面白いものもあります。しかしあのテレビドラマの映画化、あの有名俳優の主演作、あの大ヒット原作の映像化、あの有名監督の最新作。どれもこれも、それはそれはつまらなかったんですもん。
売れたものがエライ。これは資本主義経済の原則です。しかし、絶対のルールではありません。利益と内容が比例するのなら、アカデミー賞も芥川賞もいりません。オリコンチャートが正義となります。
出版社はきちんと作家を育成できていますか? 発掘して終わり、デビューさせて終わり、一本ヒットさせたら終わり…。
メーカーは、長期稼動に値する機種を作っていますか? 他社や自社の他機種と比較できていますか? ホールはその台を育成する気がありますか?
メーカーもホールも、生き残るためにはユーザーを育成しなければなりません。本当に面白い台は、負けてもまた打ちたくなる台だと、個人的には思います。ツボは人によってちがいますし、必ずヒットする保証なんてありません。
しかし、ガロスペで出す限り、ガロを超えることはありません。これだけは断言できます。
メーカーの方はいま一度、ご自身の台がホールでどのような扱いを受けているか、ご覧になってください。
出版社の方は、書店に行ってご自身が作った本がどう置かれているか見てください。たぶん、すぐに発見できないと思います。
常に革命を起こせとは思いません。しかし思考停止の物作りでは、いずれ滅んでしまうのは明白です。
いま一度、いえ、いまが最後の機会です。この時期にこそ、考え直してください。
マクドナルドは信用を失いました。ユニクロは飽きられました。吉野家や牛丼チェーンは値下げ競争で自分の首を絞めました。
パチンコメーカーは生き残れますか?
ホールはマルハン以外、生き残れますか?
11月以降、新しい自主規制の下で出てくる台に、ぼくは期待しています。
ただの1ユーザーの戯言、ご静聴いただきありがとうございます。
3
栄冠の帝王わたぼうさんの
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このコラムへのコメント(2 件)
ぼく本格派だったんですね…知らなかった…。
メーカーさんとかも苦しいとは思うんですが、新内規で新しい流れを作れたら業界も良い方向に向くと思うんで、期待してますよ業界のみなさん!(重ね重ね)
自由帳はメーカーの方やホールの方も見ていると思いますので
良い提言だと思います。さすが数少ない本格派わたぼうさんです(・∀・)