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低継続率の恋愛
低継続率の恋愛
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TSURU さん
現役看護師でスロット、パチンコをこよなく愛するTSURUと申します。収支を付けだしてからここ4年間、少額ですがプラス収支を維持する事が出来るようになりました!趣味の漫画でホールの事を楽しく表現出来ればと思います。 基本的にハナビとハーデスを打ち込んでいます。 よろしくお願いします! Twitter→TSURU@godnichan0406 - 投稿日:2017/04/14 03:45
一昨年の秋。吐く息もほんのりと白くなり、パチンコ屋の椅子には厚手の上着を掛けながら打つスロッターの姿。私もその一人だ。
この日は調子が良く、昼過ぎに座ったハーデスにて5000枚程出ていた。
「…そろそろ頼もうかな。」
と心の中で呟きコーヒーワゴンのお姉さんを止める。
そもそも私は滅多にコーヒーワゴンのサービスを受けない。なぜなら普通に高いから。
いつもならトイレついでに外の自動販売機でコーヒーを買う。130円で済むコーヒーをメダル20枚も使い頼まない。
しかしなぜ今回頼んだかと言うと…
そう…数日前から働いているコーヒーワゴンのお姉さんがタイプだったからだ。
とどのつまり話すきっかけ作りである。笑
「すいません。」
「はーい。何になさいますか?」
パチンコ屋のタバコにまみれた空気に、ほのかにフローラルな香りが漂う。…気がした。
「じゃぁ、アイスコーヒーで。」
「20枚になります。」
下皿のメダルをワシ掴みにし、メダルを渡す。
数分後、アイスコーヒーを持ってきた彼女に声をかけてみる。
「ありがとう。最近入ったんですか?」
驚いた表情の彼女がパチンコ屋の騒がしいBGMに気を使い、私の耳元で返事をしてくれた。
「今月入ったばっかりで、全然何も分からなくて。初めて話しかけられました。」
「そうなんですね。頑張って下さい。」
「はい。ありがとうございます。」
そう彼女は言い、隣の島へと歩いて行った。
それから数日が経ち、彼女にコーヒーを頼む回数が5度目となった。
よし、今日は彼女にLINEを教えてもらおう。…まぁ、断られて終わりだろう。
ほとんど期待はしていない。そんな気持ちの中、彼女が来た。
「今日も頑張ってますね。」
「ありがとうございます。」
「アイスコーヒーで。」
「20枚になります。」
「あ、後…」
パチンコ屋のBGMにかき消され、彼女はアイスコーヒーを入れに行った。
次だ、次来た時にLINEを聞くんだ。この時はどの機種の上乗せ特化よりも胸がドキドキしていた。そして彼女が来た。
「お待たせしました〜。」
「ありがとう。…あ、お姉さんのLINE教えてもらえませんか?」
「…」
ほんの一瞬私の方を見て沈黙する。
その後私の耳元で呟く。
「saki○○」
「え?」
「saki○○」
「あ、ありがとう。」
なんと、LINEのIDを教えてくれた。
彼女が去った後回りっぱなしのリールそのままに、すぐさまLINEで彼女を検索した。
出たアイコンが彼女であった。彼女のLINEにありがとうと送りリールを止めた。
この日はもう勝ったか負けたか覚えていない。ただただ彼女からのLINEが待ち遠しかった。
それから数日彼女とLINEでやりとりし、飲みに行くことになった。
「お待たせ〜。」
いつものコーヒーワゴンの服装と違う私服の彼女が、とても色っぽく感じた。
居酒屋に入り色んな話を聞いた。
コーヒーワゴンの最中に初めて話しかけられて嬉しっかたこと、
コーヒーワゴンのスタッフは常連にアダ名を付けていること、
保育士になるため東京に行くまでの短期バイトであること、
とても楽しくためになる時間であった。
因みに私のアダ名はケチんぼ兄ちゃん、らしい。オープンしてからコーヒーワゴンの利用が彼女が入ってからだから仕方がない。笑
二人とも他愛ない話しで盛り上がり、良い感じになったので家に誘ってみた。
「良かったら家でもう少し飲まへん?」
「ん〜、少しだけなら。」
自転車の後ろに彼女を乗せ家に向かう。
その途中に彼女の働いているパチンコ屋を通る際、スタッフにバレないように私の背中に顔を疼くめた彼女がとても可愛かった。
家に着きコートを掛けてあげて、カシスオレンジを作った。
少しお喋りをし、彼女の肩にてを回してみる。
全く抵抗は無い。
「ちょっと肩揉んでくれへん?」
「良いよ。」
愛想良く返事をし肩を揉んでくれる。
「今度は俺がするよ。」
「いいの?じゃぁお願い。」
露出した彼女の肩を揉んであげる。
「ん…気持ちいい。」
「痛く無い?」
「大丈夫。」
少し肩を揉んであげたところで後ろから彼女の頬に手を当てる。
ゆっくりと振り向かせ彼女にキスをする。顔を赤らめ前を向く彼女。
キュイン
私の中で何かの確定音が鳴った。
そのまま手を取りベッドに寝かせる。耳と唇に何度もキスをする。
「はぁはぁ…。」
彼女の息が荒くなる。
「どうしよう…私お客さんと…。」
そう言いながら両手で顔を隠す彼女。
その両手を片手で掴み上にどけて再びキスをする。
「俺は気にせんよ。」
そしてもう片方の手で彼女を触る。
「ぁ…」
パチンコ屋内であれば聞き取れないような小さな声を出す彼女。
「パチンコ玉より小さくて可愛い。」
「ぁ…あほちゃぅ…。ん〜あぁ〜」
キュイン、キュインキュインキュインキュインキュインキュインキュイン
彼女の肌はどの筐体よりも滑らかで柔らかく、
彼女から聞こえる確定音はどの機種よりも可愛く気持ちの言い音だった。
それから数ヶ月、何度か遊び彼女は東京へ行ってしまった。
彼女との時間は短いものだったが、とても楽しかったし充実した時間であった。
どれだけ高継続率のARTでもいつかは終わるのである。閉店に勝てる継続率は存在しない。
彼女は東京で保育士になる夢を叶えただろうか。
そんなことを考えながら今日もまた私は、彼女の働いていたパチンコ屋で3つのボタンを延々と押し続けている。
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TSURU さんの
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このコラムへのコメント(6 件)
ハニートラップじゃなくてすいません>_<
ただただ夢の様な天国ループでした(笑)
なんちゅう羨ましい天国な話なんすかー((((;゚Д゚)))))))
ありがとうございます!
地獄に落ちないように注意しながら頑張ります(笑)
また新しい天国を探して下さい!次回作楽しみにしてますね〜
長いようで短い天国モードでした…。
夢のある話