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名機のそこ~マコトのメーカー開発インタビュー~
2018.08.21
『MID中の詳細判明!』/パチスロコードギアス反逆のルルーシュR2 C.C.ver.インタビュー
『パチスロって、面白れぇ!!』
改めてそう気付かせてくれたのがパチスロコードギアス反逆のルルーシュR2 C.C.ver. (以下ギアスC.C.)だった。
▲人気のパチスロコードギアスシリーズ第3弾。
メーカーでの試打はただ単に高設定の、設定6の実戦データを採取させてもらうだけのものではない。導入後のホールでは調べづらい事柄を探るのも、試打だからこそ出来ることだったりする。
今回の題材となっている「ギアスC.C.」でいうならば、1枚役の奪取がそれに当たる。 もはや説明不要だけど、ギアスC.C.にはRTを強制的に終了させる1枚役が存在する。それを入賞させるとどうなるのだろうか。ホールでは損をする可能性があるから出来ないことも、ショールームでの試打ならなんだってござれ。『ハニカムブランク・ランスロットブランク・ランスロットブランク』で構成されている1枚役を狙っていると、突然目を疑う出来事が起こった。
中段ラインでC.C.図柄が“揃っている”のである。
▲1枚役を狙っていると、C.C.図柄揃いが!
たしかに、C.C.図柄は揃う。通常時・BIG後のRT中に揃えばボーナス確定で、MID後のRT中に揃えば次回ボーナスまで継続する無限RT昇格orボーナス確定だ。ただし、C.C.が揃うのはソレを「狙え」というギアスC.C.を象徴するカットインが発生した場合に限る…と思い込んでいた。それなのに、カットインなしで、しかも大した演出が伴ったワケでもないのにC.C.が揃ってボーナス確定。この瞬間、全てを察した気になった。
――なるほど。
この機種は同時当選確定のC.C.揃いを、同時に成立している通常リプレイで隠しているんだなと。C.C.揃い成立時の大半はカットインが発生しないから、当然打ち手はC.C.絵柄を狙わない。狙わないからこそ通常リプレイが揃ってボーナスを煽るギアス状態へ。最終的に連続演出を経てボーナス確定となるワケだ。でも、その起点となるC.C.揃いを出目で察知できれば、ギアスC.C.の面白さを、出目によるアツさをより引き出せるハズだ。
というわけで『名機のそこ』 第2回インタビューはギアスC.C.開発者の3名様(Aさん、Bさん、Cさん)がお相手。今回は直接開発の方にお話を聞かせて頂けました!
★遊びやすいギアスシリーズを。
「実はC.C.狙いのアツさに気付いたのはショールームの試打中だったんです。そして、ギアスC.C.が名機であることを察したのもこの瞬間だったりするんです。まあ、これは俺の手柄ではなく、開発の皆さんの手腕なんですけど(笑)。ということで、今回はギアスC.C.についていろいろと質問させて頂きます。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「ではまず、ギアスC.C.を開発するにあたってテーマやコンセプトがあれば教えて下さい」
「ズバリ『出玉』ですね。ギアスシリーズと言えば尖った出玉性能が売りですから。それを150GというロングRTで表現しています。さらに、ギアスシリーズは好きだけど、初代やR2は出玉の起伏が激しすぎて、手を出しづらいという人にも打ってもらえる仕様を心掛けました」
「歴代シリーズのファンを意識しつつ、新たな層にも向けて開発したってことですね」
「そうですね。あと『通常時・150GのRT中・50GのRT中で遊技性を変える』という事も意識しました。通常時はリプ連、150GのRT中は押し順ナビ、50GのRT中はC.C.カットインにアツくなれるゲーム性になっています」
「個人的には150GのRT中のゲーム性が好きです。C.C.揃いって左第1停止、中第1停止、右第1停止で揃うフラグがあるじゃないですか。右第1停止のC.C.揃い成立時に右第1停止の押し順ナビが出たりするので、C.C.絵柄を狙わずにはいられないんですよね。右リール上・中段にC.C.が止まれば1確っていうのが気持ち良すぎます」
「そういう楽しみ方もありますし、C.C.絵柄を狙わずにギアス目が出て、当たっているかどうかドキドキするという楽しみ方もありますね」
「さらに、例えば中第1停止でC.C.が揃うフラグが成立している場合に、中第1以外の押し順ナビが出ることもあるじゃないですか。あれを知った時に興奮しましたよね」
「興奮ですか?」
「押し順ナビを無視しつつ、C.C.を狙ったらC.C.揃い1確目を拝める可能性もあるんですよ!! 楽しみ方が無限大すぎて震えましたもん」
「そこまで楽しんでもらえたなら開発冥利につきます(笑)」
「でも、それは僕たちが思い描いていた状況でもあるんですよ。RT中は1枚役成立時にフラッシュが発生するじゃないですか。だから、フラッシュが発生しなければ基本的にどこを狙ってもOK…つまり、C.C.を狙う人も多いのかなって」
「なるほど。導入当初はそうでもなかったと思いますけど、最近はC.C.狙いで打っている人も多い気がします。皆さんが思い描いていた意図が伝わりつつあるんだと思います」
「スペック的にはシンプルなボーナス+RT機ですけど、C.C.揃いフラグに関してはちょっと深い事をやっているので、ユーザーにその部分が浸透しているのは嬉しいですね」
★『格下げ』感のケア
「ちなみに、ギアスC.C.はGRT機の第1弾ですけど、リリースするにあたって心配な要素ってあったんでしょうか?」
「BIG直後にMIDを引いた時のRT格下げ感はちょっと心配してました」
「あー、150GのRTから50GのRTへ格下げって事ですか。でも、そういう声はほとんど聞かなかったですね。実際、自分がその状況になっても無限RT昇格のチャンスだと思ってましたし」
「そう思ってくれるユーザーが多かったみたいです」
「無限RTへの昇格があれば高設定の可能性がだいぶ高まりますし、設定を推測するうえでは大事な要素ですからねMID後のRTって」
設定 | 昇格率 |
1 | 1/ 819.2 |
2 | 1/ 655.4 |
3 | 1/ 546.1 |
4 | 1/ 409.6 |
5 | 1/ 327.7 |
6 | 1/ 273.1 |
「1度引いたらなかなかヤメられない程の差がありますからね」
「そうなんですよ。引けないからと言ってヤメる要素にもならないし、1度引けたからと言って高設定確定ってワケでもないですし、引いたら嬉しいことには変わりないんですけど難しい存在ですよね。無限RTへの昇格って」
「絶妙な確率っていうのが狙いですからね(ニヤリ)」
「俺を含め多くの打ち手が狙い通りになってると思います(笑)」
★扉ちらリプ。
▲シャッターが閉じかけて、リプレイが揃っていると…。
「話は変わって演出についてもお聞きしたいんですけど、シャッター系の演出ってあるじゃないですか。シャッターが閉じれば、ギアス状態非経由で連続演出発展が濃厚になるので、当然アツいと思うんですけど、シャッターが閉じかけて引っ込むパターンも相当アツいですよね?」
「いわゆる『扉ちらリプ』ですね」
「扉ちらリプ(笑)。まさにそんな感じですね。開発の方々のなかで通称があるってことは……」
「当然激アツですね。アツいなんてレベルじゃないです!」
「まさに確定レベル…なのかな!?」
「(ニヤリ)ただ、それはリプレイが成立していた場合に限ります。レア役だった場合もアツい事に変わりはないんですけどね」
「なるほど。では、リール下部のサブ液晶で発生するナイトメアのステップアップ演出の期待度はどんな感じなんでしょう?」
「ナイトメア系だった場合は、概ね80%ぐらいですかね」
▲下部サブ液晶ステップアップのチャンスパターン
「80%ですか。数か月前まで鉄板だと思ってたんですよ。某番組の収録中にナイトメアステップアップが発生して、実戦上確定です(キリっ)と言い切ったらあっさりハズれてしまって。あれは愕然としたなぁ」
「あまり出ないうえに、相当アツいですからね。ハズした事ない人も多いかもしれませんね」
★MID中示唆演出詳細判明!
「あとですね、このインタビューを記事にするうえで、目玉的なネタが欲しいなと思ってまして」
「目玉…ですか」
「…はい。MID中の設定2以上確定パターンってあるじゃないですか。あの演出の発生率を教えて頂けないかなと思いまして」
「あー、なるほど。あそこの数値ですか…」
「なんとかお願いします。個人的には結構設定差のある要素だと思っているんです。だからどうしても知りたくてですね。難しいのは重々承知しているんですが、なんとかお願いします!!」
「R2の数値も最近出たばかりですしねぇ」
「…そうですよね(落胆)」
「R2は導入から2年経ってからですもんねぇ」
「…そうですよね(消沈)」
「分かりました。お教えしましょう」
「…そうですよ………えっ、マジですか(嬉)!!!!」
「ええ、お教えします。マコトさんが愛を持ってギアスC.C.を打ってくれているのが伝わってきますからね」
「あ、ありがとうございますっ!!!!」
▲本邦初公開! MID中の特定設定示唆画面出現率
▲設定2以上確定
▲設定3以上確定
▲設定4以上確定
▲設定5以上確定
「正直、どうですか数値を見てみて」
「えっと、思っていたより差がないんだなというのが率直な感想ですね(汗)。もっとデカい差があるのかと思ってました。特に5とか6はもっと設定2以上確定演出が出やすいのかと…」
「数値を知ったことによってより立ち回りが難しくなるかもしれませんね。特に2以上確定演出が出ようものなら」
「完全にヤメられなくなりそうです(笑)」
「本当に絶妙な確率だと思いますもん、自分たちでも(笑)」
★GRTが生まれた理由。
「個人的にすごく聞いてみたかったことなんですが、5.9号機ってボーナス+RT機が多いじゃないですか。その具体的な理由はどんな感じなんでしょうか?」
「まず、時間が圧倒的に足りなかったのと、ART機を作るにあたって設定差を設けるのがすごく難しかったという理由があります」
「ART抽選に関わる要素には設定差をつけられませんもんね」
「そうです。だから、その問題をクリアできる、有利区間の存在に左右されないスペックに着手した感じですね。そこで5号機初期にヒットしたスパイダーマンやリンかけの仕様が思い当たりました」
「パンクを回避するタイプのRT搭載機という意味では、GRT機も同じ仕様ですもんね」
「そうです。5.9号機とこのタイプがマッチしてたということでしょうね」
「そうですよね、どのメーカーもボーナス+RT機をこぞって出してますし。ちなみに、今は6号機の開発真っ只中だと思うんですが、6号機でもGRTタイプが登場する予定はあるんでしょうか?」
「んー、どうでしょうね。6号機は純増枚数をかなりアップさせられるんで、瞬発力のあるATがハマるとは思っています」
「純増5枚ぐらいまでは可能と言われてますもんね」
「そうですね。その反面、ノーマルタイプの性能が落ちてしまうので、ボーナス+RTがメインになることはないんじゃないかなと思います。RT自体は5号機同様使えますけど」
「まだ6号機には触れてないので何とも言えないですけど、いろんなタイプの機種が出てきてくれる事を願っています。本日はギアスC.C.だけじゃなくて、6号機の展望、さらには設定示唆演出の詳細まで、本当にいろいろありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました!」
★パチスロ打ちの幸福。
愛って伝わるんだ。
主に収支的な意味でパチスロへの愛は伝わらない事の方が圧倒的に多いけれど、それを作った人達には伝わるんだなと。それが何より嬉しかったし、ありがたかった。そして、この『名機のそこ』を読んでくれた人達に、少しでも有益な情報を伝えられて喜びを感じていたりもする。
皆さんの今後のギアスC.C.ライフが少しでも向上すれば幸いです。
★ラッシーのギアスC.C.打ち方解説記事
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- マコト
- 代表作:名機のそこ~マコトがメーカー開発インタビュー~・【回胴の探り手】マコトの味変(あじへん)回胴
岐阜県出身。3本のリールが織り成す出目演出に魅せられて、当時読者だったパチスロ必勝本に携わる仕事ができたらなという気持ちで履歴書を送付。無事、ライターとして採用してもらい、ほぼパチスロライターという仕事しか経験したことのない男が生まれてしまう。現在はパチスロ必勝本などを中心に執筆しているほか、DVD・CS番組・ネット動画などにも出演中。とにかく出目でアツくなれる機種が好き。
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