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ぱちんこと海外&外国人シリーズ：パチンコパチスロしたことある外国人さんは1%以下？アンケートを取ってみた。

長北真 Pachinko the WORLD！海外と外国人とジャパニーズパチンコ事情

English ver.（英語翻訳）はこちら

前回の記事を読んでいただいた方はこんにちは、初見の方は始めまして。Global Pachinko株式会社　長北（ながきた）でございます。

さて、前回は一般的に外国人さんを入店させた後、何が起こるのかという話をさせてもらいました。今回はどちらかというと、連れ込むまでの苦労とかそういう感じの話をしていこうと思います。

★大阪で外国人ナンパをしてきました。

▲外国人パチンコツアーに必須のアイテム。現金は両替用に念のためにです。耳栓、大事。

急に話とんだな？はい、飛ばしました！だって日常的にやってるツアー、今は各種のプライベートツアーサイトを使って、まったりと月1～2件くらい？実施してるくらいなので、あんまり語る事ないんですもの！ちょっと古い話とかも入ってくるので、比較的フレッシュ（2023年10月初めくらい）なネタからの方がいいかなと。

というわけで知る人ぞ知る大阪のパチンコホール『フリーダム天六さん』のご依頼で、「大阪でも外国人パチンコパチスロツアーやってくれ！」という事で、10日間ほど大阪でツアーやってみました。計画はこんな感じ。

・3日間で集客して、7日間×2回ツアーを実施、各4時間
・ツアー参加費は1万円＋遊技費
・原則ビラ、口頭での集客

じゃあ具体的にはどうするか？繁華街で外国人に声かけて、「ユー、パチンコ打たないか？」とナンパするわけです。文字で書くとまぁまぁめちゃくちゃですね。いわゆる、迷惑行為防止条例にもそのまんま引っかかりかねないです。一応法人を抱えている身ですし、下手打つとフリーダムさんに迷惑がかかっちゃいかねないので、まぁその辺は最大限配慮しました。

なんか探し物してるひとに声かけてまずは手伝う、その上で別れ際にビラ渡して「興味あったら連絡ちょうだい！」としてみたりとか、写真撮ってる人がいたら「撮ろうか！？」から入ってちょっと雑談。別れ際にちょっと「こういうツアーやってるもんで、ひとつヨロシク！」くらいの説明してみるとか。後はパチンコ店前でウロウロしてるひとに「お！教えるよ！」って入ってみるとか。まぁ要するに「一般的なコミュニケーション」から入ってるんで、迷惑ではないでしょ？理論です。実際自治体のおじさんたちに確認とってもみましたが、「まぁそんならいいんじゃない？」くらいの反応だったんで、この位ならセーフなんでしょう。

後は飲み屋さんの前でウロウロしてる外国人に「お！一緒に呑もうぜ！」と行ってみたり、続けて英語使えなくて集客に難儀している店舗のスタッフさんに相談、2時間くらい呼び込み手伝うからポスター張らせてくれねぇか？といってみたり、ナイトクラブで朝まで踊り明かしている外国人グループにジョインしてみたり。超アナログ。昭和の営業もかくやという感じです。

相当頑張って10日間かけ、400枚ほどのビラを配布した結果がどうだったかというと……全然ダメ！『フリーダムさんまで来店してくれた総数』でいうと、ゼロ！！

とはいえ『パチンコ自体に興味を持ってくれた方』はそれなりにいて、『近くのお店で１時間とかならいいよ！』と言ってくれた方は総数で20名ほどいらっしゃいました。なのでまぁ、大失敗何もナシ！という感じではなかったですけども、興行としては失敗ですね（1日12時間くらい歩き回ったので、時給でいったらえらいこっちゃです）。

原因としては、とにかくリサーチ不足でしたし、集客地点からフリーダムさんまで5キロ近くあるっていうのがアナログ集客とは相性が悪かったですね。何より、1年前と『外国人観光客』の属性が全然違う！

★個人ツアーが爆増していた。

このツアービジネス、先述したとおり、既に1年ほどやってきているのです。とはいえこの半年近くは他の事業だったり会社を作ってみたりとバタバタしていたので、全然やれていませんでした。

その間、外国人ツアー界隈で何が起きていたかというと、いわゆる個人ツアー（うちがやってるのと同様の形式ですね）が爆増。1年ほど前にリサーチした限りでは数件しかなかったような、法人として個人ツアーを運営（ツアーガイドを複数抱えている法人さんって意味です）が、もう何件あるか数えられないほどです。

結果どうなったかというと、『なんとなく街をフラフラしている外国人』がほとんどいなくなってしまったと。欧米系外国人5人くらいの集団、以前は『家族で日本に遊びに来ている』グループだったのが『日本に住んでるツアーガイド1人＋ツアー客4人』の構成へと変化していたっていうのも、結構に衝撃でした。他にも色々と書きたい事はあるんですけど、本筋から盛大に脱線しそうなのでこの辺にしておきますね。

★悔しいから『外国人パチンコパチスロアンケート』をとってきた。

▲初期は手書きで、後半はアプリを使用してアンケートを実施しました！

というわけで結果としてフリーダムさんへ連れ込めたか、というところでいうとノー、何の成果もありませんでした！というのがひとまずの結果。

でもそれでなんもなし！俺の10日間は虚無になりました！で済むか？済まないですよね。オトナですし、なんか持って帰らないとマズいよこれ！という感じにもなります。なので、途中から声をかけた方に色々ヒアリング、いわゆるアンケートというやつをやってみました。負けたにしても負けた理由が知りたい。これの結果がまた衝撃的だったのでちょっと共有したい、特にパチンコ業界関係者には絶対知ってほしいなと思うんですが、まずは何を聞いたのか？から。

ヒアリング対象：外国人、特に欧米系を中心に、19歳未満の家族連れではない349名

設問：
①国籍、年齢、性別を教えてください
②パチンコを知っていますか？
③パチンコを遊んでみたいと思いますか？
④実際にパチンコを遊んでみましたか？
⑤（パチンコを遊んだ方向け）パチンコを遊んだ感想は？
⑥（パチンコを遊んでいない方向け）パチンコを遊ばなかった理由は何ですか？
⑦パチンコを遊技する際、1時間当たりの最大の負けは幾らぐらいになると思いますか？

もうちょっと細かく設問はあったし、パチンコツアーの内容についてなんかの希望も聞いたりしたんですが、その辺は一旦端折ります。大枠で『パチンコ、どう思う？』について、ということで分けるとこういう感じになりました。国籍、年齢、性別ベースで詳細な数字っていうのは数字がややこしくなるし、これもザックリの説明にしておきますが、結果は以下です。

こんな感じです。数字について色々言いたい事はあるんですが、変なバイアスが入っちゃってもよくないので、これからの文章を読む前に、ちょっと考えてみてください。どう思いました？

考えてみていただけましたか？ありがとうございます。そしたら総括してみます。

④実際にパチンコを遊んでみましたか？
実際に遊んでみた：2人、遊んだ事はない：347人

⑦パチンコを遊技する際、1時間当たりの最大の負けは幾らぐらいになると思いますか？
1万円以下:5人、3万円以下:10人、5万円以下:13人、5万円以上:321人

この2つが、特に衝撃的でした。遊んだことある人、少なすぎる！数字をちょっと読み解いてみると、

全体の60％が知っている
全体の40％が遊んでみたいと思っている
全体の0.57％が実際に遊んでみた

ということになります。雑な計算をすると、遊んでみたいと思った人のうち、約1％が実際に入店して、遊んでいるという計算になりますね。どーゆーこと？で、⑦の回答がちょっと意味を成してくるワケです。

パチンコを1時間遊んだら最大5万円以上負けると思っている：321人/349人中

1日ではないですよ。1時間での負け額が最大5万円以上と思っているわけです。

全体の90％以上が『何も知らないで入店したら、命のやり取りが発生するレベルで負けかねない』と思っている。世紀末かな。まぁこれも当然といえば当然、海外メディア上で紹介されているジャパニーズパチンコは、『ジャパニーズカジノ』という名目で紹介されちゃっているわけです。間違ってはいないし、むしろ適切な表現かもしれない。

でもですね、カジノっていうのはパチンコと違い、お客さんが毎日通ってくれることを期待してないですし、なんならその国に住んでいる人をターゲットにしてないわけですね。『庶民の娯楽』からまったく対極、セレブの時間潰しなわけです。

すいません、相変わらず前置きが長いですね。

つまり何が言いたいか。カジノでは賭けられる額が自分で決められる、ので、1時間に5万はおろか、数百万、数千万円負ける事も可能なわけです。っていうかこの位の額なら日常的に負けてる人すらいます。世界的にはその感覚が一般的です。他にも色々原因はあるにしろ、それに比較すると「パチンコは庶民の娯楽」っていうところは、どうにか外国人・海外にも伝えていかないといけないのかなあと、思ったりするわけです。

★パチンコツアー参加者募集！

▲もちろん英語でパチンコパチスロの楽しみ方をお教えしますよ！

外国人向けパチンコツアー情報はこちら

日本の伝統的な娯楽、パチンコを外国人の皆さんに紹介する特別なツアーを企画しました。このツアーでは、英語が堪能でパチンコに精通したインストラクターが同行し、パチンコの基本から上級テクニックまで丁寧に指導します。

鮮やかなライトとユニークな音が特徴のパチンコは、80年以上もの間、日本で愛されてきたゲームで、ツアーは2時間と短時間ですが、パチンコの歴史や遊び方等、様々な知識が習得できます！

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この記事へのコメント（4 件）

長北真: 投稿日：2024/01/07; ポリンキーさん
カウンター近辺に遊び方マニュアル、みたいなのは大阪でもちょこちょこ見ましたね。でもめちゃめちゃ英語だったりしたので、そこについてしっかりサポートできる会社、どこかにないでしょうかねってなりました。
専用コーナー等、色々なサービスを充実させるのも必要ですけど、まずは知ってもらう、というのが第一かなぁと思います。

長北真: 投稿日：2024/01/07; ししょーさん
英訳問題はまた別の機会（というかNoteで書いちゃったし、いつ書こうか問題）で触れるとして、タバコ問題は結構根深かったですよね。
本質的には『楽しさを伝える』ことができれば問題は自然と解決していくのかなぁと。

ポリンキー: 投稿日：2024/01/07; 昔銀座のピーアーク(いまもうない)の店先に外国人むけの案内カウンターがあり、パチンコの遊び方を教えます！みたいなことが英語で書いてありましたね。

中に入ると入り口のちょっとしたスペースに数台パチンコがあり(1パチ)そこで英語しゃべれるスタッフに教えてもらいながらやれる、みたいな感じだったと思います(うろ覚え)。

外国人専門店は無理でも、外国人観光客専用のコーナー、みたいなのがあったら来てくれるんですかね。

ししょー: 投稿日：2024/01/05; そうなんだよね
前の職場に外人さんいて、楽しそうと言われたけど、日本語でも換金の仕組みを理解させたり、ボーナスの概念だったり、目押しだったりが難しいのにそれを英語で伝えると言うのは無理と思ったもんね
あと当時は騒音よりもタバコの煙が難敵だったりね
ただ、興味持ってる人は多いと思うんだよなあ、こんなに楽しいんだからね