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【運と命、感想】パチンコ+貧乏神+死神=?
【運と命、感想】パチンコ+貧乏神+死神=?
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くりくり。さん
マンガ読むのも描くのも好き。 下ネタはパチ7では封印を誓います。 面白かった、コメントが付くたび小躍りします。 無理しない程度に更新頑張ります。 - 投稿日:2016/08/26 17:50
くりくり。です。
いつもはマンガなんかを投稿させて頂いております。
いよいよ公演された
【運と命】
その初日公演を見て参りました。
その感想を書かせて頂きます。
編集長に「玉三郎で書いてよwww」
って言われましたが、
すっごい真面目に書きたいので辞めときます。
編集長も覚えてないでしょうし。笑
以下感想を書いていきますが
注意点があります。
1、くりくり。は観劇経験はほぼゼロです。
大学時代に友達の観に行ったくらい。
間違ったこと言ってても
「これだから素人はw」
と半笑いで見てやってください。
真面目に討論されてもついて行けません。
2、死ぬほどネタバレします。
ネタバレを見たくない場合は
必ず戻ってください。
以上、ご了承下さいませ。
さてさて、パチンコ演劇【運と命】ですが
感想は
残念なところもあったが、作り手の挑戦が伺える笑いあり涙ありの素晴らしい作品だった。
です。
以下細かく。
残念なところ
・下ネタに頼っていた所が多かった。
・ツッコミが一人で一辺倒
・泣き所でボケが入る
以上三点が残念だったかなと。
特に3つめ
「泣き所でボケが入る」
ここは本当に残念でした。
もちろん、前提コメディですから、
笑いを入れていきたいという思いもあるのでしょうが、
何回か断続的に無理にボケが入ってきた感があって
お話に感情移入できない場面があり
見ていて疲れてしまいました。
涙と笑いの波状攻撃といえば聞こえは良いですが、
笑いが負けてる時が多かったので残念です。
僕が本当に感想を述べたいと思うのはここからでして、
大まかに言うと【運と命】は
神様が沢山いるホールに来る
常連客の織り成すあたたかい物語です。
そして僕個人として感じた
作り手側の意図は
「視点を変えて、ネガティブをポジティブに」
でした。
例えばみなさんは
パチンコ+貧乏神+死神=
という式を見た時
どういったものを思い浮かべますか?
恐らくほとんどの方が
ネガティブな発想をされると思います。
「貧乏神に取り憑かれたパチンカスが
死神に取り憑かれて死ぬ」
こんなストーリーを思い浮かべて当然だと思います。
しかし、今回登場する貧乏神
最初は自分が存在しても誰も喜ばないと嘆いています。
でも周りの神様から
ホールにとってはこんなにありがたいことはない、貧乏神が居るからお店は儲かるんだ
と励まされ、視点が変わり
自分の存在意義を確認するんです。
これが序盤のお話ですね。
ここからでも、今までの常識を覆す姿勢が見て取れます。
パチンコを打たない人からすると
パチンコにいい印象を持ってる方って
少ないですよね。
まさにそこへの挑戦というのがテーマなのかなと感じました。
「変え難いものを変える」
先述した貧乏神の話もそうですよね。
そういうシーンがラストを飾ったのも印象的です。
終盤は特にすばらしく、
セツコ
(認知症の進んだ常連客、亡くなった夫がパチンコ好きでパチンコを始めた。夫は負けた時の口癖が「運を貯めてきたから奇跡が起こる」だった)
セツコの息子
(セツコの介護に疲れている。過去に生死を彷徨う事故を起こし入院していた。)
死神
(人に死期が近づくと現れる。死神なんかやりたくない気持ちもありつつ、それを運命だと受け入れている。)
貧乏神
(先述の貧乏神。中盤、死神と接触しお互い嫌われ者のため息が合う。死神にもきっと存在する意味があると死神を励ました。)
この四人を中心に感動させられました。
終盤のあらましを説明しますと
過去、息子が生死を彷徨う中、
セツコはパチンコを打っていました。
亡くなった夫の口癖を信じ、
祈る思いでパチンコで負けを重ねていました。
そんなセツコの気持ちも知らない息子は
自分が死にそうな時にパチンコをしていた母を恨みながらも
介護していました。
そしてついにセツコは自分の息子の顔すら忘れます。
悲しみと怒りが爆発する息子。
セツコは意に介さず
「負けなきゃ」と言いながらパチンコを
打ち始めます。
その時初めて息子は
自分が窮地に陥った時、
パチンコを打っていた母の真意を知ります。
そして自分の顔すら忘れた母が
自分を救うため
奇跡を信じてパチンコを打っていた気持ちだけは
強く覚えている
そしてそこに愛を感じ
今度は認知症の母のために
奇跡を起こしたいと
喜んでパチンコを打ち始めます。
以上が最後の盛り上がりのあらましです。
「パチンコで勝てたら○○する」という願掛け
パチンコあるあるですよね
それをベースにここまで仕上げた脚本家の方にも脱帽です。
同時に死神は中盤
「悲しんで涙を流してくれる人がいるなら、まだ救われる!」
と激昂したシーンがありました。
色んな人の死を見てきた死神にはきっと
「死んでせいせいした」と言うような死の場面も見てきたのでしょう。
今回のセツコの死も
その悲しい結末の可能性があったのを
パチンコエピソードが救ったんです。
そして死神=死が無ければ
もし、セツコの夫が死んだという事実がなければ
セツコはパチンコを始めることもなく
息子がセツコの愛に気づくことが無かったかもしれない。
死神の存在意義というのを感じることができ
救われたのではないでしょうか。
この後死神がセツコに近づく素振りを見せなかったのも
たまたまなのか、演劇上の都合が分からないですが
すごく良かったです。
そして
セツコと息子が並んでパチンコを打つ間
「負けろ!負けろ!奇跡を起こせ」と言わんばかりに
嬉しそうに取り憑く貧乏神。
このシーンも最高に良かったです。
パチンコ+貧乏神+死神=
という式で
=ハッピーエンド
で締めくくった【運と命】
本当に感動しました。
タイトルの【運と命】
命を「メイ」と発音するのも
死神や貧乏神の使命、
あるいは死期が近づいたセツコの宿命、
決定づけられたコトという意味から来ているのかなと思いました。
つまり「運」と「宿命」どっちが勝つかという意味が暗に含まれている
そう考えると素敵なタイトルですね。
閉鎖的で収束しつつあるパチンコ
飛び交うのは暗いニュースばかり。
そこでユーザーを巻き込んで新しいことをしたい
命(メイ)に思いっきりぶつかっていく
パチ7
パチ7が主催の演劇だからこそ
生まれた作品ではないでしょうか。
涙もろい私は
終盤、表情が強く歪むほど涙を流してしまいました。
「前提」
「決まりごと」
「宿命」
「先入観」
「偏見」
全てに挑戦し、全てを覆した
そんな素敵な作品でした。
私が見たのは初日公演
今後はそれがブラッシュアップされて
もっといい作品になっていることでしょう。
あー!!!もっかい見たい!!!!
くりくり。
12
くりくり。さんの
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このコラムへのコメント(16 件)
コメントありがとうございます。
いや、大変だったと思いますよ。
パチンコ業界の人たちも来て、出演者さん達の関係者も来て、そこも考えられて作ってるんだろうなとも思いましたし!
コメントありがとうございます。
僕が思うにですが、やっぱり僕自身素人ですし、初回に見たというのもあると思います。
何の先入観も評価もないフラットな状態で観れたので。
終わりに近づくにつれ、いろんな方の感想はツイッターとかでも上がってきますしね。
僕も周りが好評の中、千秋楽を見たらどんな感想を抱いてるのかわからないです。笑
本筋の芝居をしっかりしてないのに笑いに走ったので、世界観に入ることが来なかった。
ただ、演者の方々は自分のできることを必死に演じていたとは思ってます。
コメントありがとうございます。
インプロレスさんは最終日の昼見られたんですよね??
となると、僕が見たときよりは6倍面白くなってるはず…笑
脚本家の方は本当にすごいですよね!
あとのところは、やっぱりみなさん同じ意見なのかなと…
やりたいことは伝わってきたんですけどね!
次回またあるといいですね(^o^)
本当に残念なのは、ここぞでの笑いの入れ方ですね。
あれが全くの逆効果でした。
前半の神様達の会話が長いので後半の泣かせどころに勢いが無かったのは本当に残念でした。
よくよく考えればストーリーはいいのに。
なんか勿体無いなぁと。
でも次もやって欲しいなぁと思いました!
コメントありがとうございます。
僕はそういうのまで考えてしまうだけで楽しみ方は人それぞれじゃないですかね!
実際コメディなんで笑って面白かったって言う感想が一番聞きたいでしょうし!
正直見てる最中は僕もおもしれー!!!なけるー!!!って感想しかなかったです(´・ω・`)笑
もう一回みたいですよね!
アンコール!アンコール!
くりくりのコラムみて
こんなに深く作り込まれた舞台だったと気づきました!
わたしは終始笑ってました
最後は感動。ただただ感動
日々進化しているみたいなので私ももっかい考えながらみたかったなー
コメントありがとうございます。
コラムだけ見たら重いお話ですよね。笑
もちろんコメディなので、明るいお話やギャグやコントも盛り沢山ですよ!触れてませんでしたが、笑わされたとこも多々ありました(^O^)
最後にぐっと来るって感じです!
コメントありがとうございます。
コメントありがとうございます。
明日までなので、頑張って見に行ってください!笑
文章は難しいですね、今回はネタが強かったので書けましたけど、稼働を文章で書くのとか大変だなと思いました…