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販売方法の見直しを
販売方法の見直しを
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枠下蒼7さん
オリンピア、ネット、エレクトロコインジャパンで営業担当。遊技機販売業者では裏モノの製造、販売も経験。ホールスタッフ、パチス◯マニアックスでのブロガーなど多方面から業界に関わってきました。 Twitter:@wakushita_shion ヤンデレ好き - 投稿日:2024/05/16 14:36
フィールズによる「シンエヴァンゲリオン」の極悪な販売が世に広まったのが年明けのこと。例のごとく、有耶無耶にされて終了。この抱き合わせ販売は、いつからあったのだろうか?
抱き合わせ販売で思い浮かぶのは「ファミコン」や「ガンプラ」ではないだろうか。
ファミコンでは、本体(14800円)に売れ残りゲーム、いわゆるクソゲーを3-5本ほどセットにして3万円などで販売されていた。たまーーに当たりソフトも含まれていたようだが、大半は在庫処分品。
ガンプラだと300円のプラモデルのために、お城や屋台など無関係な商品を数個紐でくくられて、子供の小遣いでは厳しい値段に。中にはドダイYSや武器セット、ガンダムカラーのようなガンプラ関係の不良債権との抱き合わせもあったのだが、まだマシなほうか。
パチンコ、パチスロにも昔から抱き合わせ販売があった。多くの人が知るようになったのは、大花火ではないだろうか。大花火はアルゼ発売の体力的獲得機。発売後、じわじわと人気を集め生産が間に合わない状況に。
そこでメーカーは販売優先順位として「当社製品を多く導入してくれる御得意様(笑)」からとした。その製品が「CRラブラブカップル」と「ワードオブライツ」でした。ワードはまだ爆裂CT機として、何とか使えたもののラブラブは・・
パチコンという特殊なジャンルだったこともあり、人気はイマイチ。ゲーム性も男女がホテルに行って無事に?入室すれば大当りという、ぶっ飛んだ内容。しかも予告演出の会話内容で当落が判別可能。0%か100%か、惜しいとか激アツとかありません、言わば完全告知台で一部のマニアには大ウケでした。
そんな抱き合わせ販売ですが、自分の知る中で一番古いのは平和の「麻雀物語」ですね。
パチンコ初のカラー液晶搭載、高い連チャン性もあり、あっという間に大人気に。液晶部品の調達も追い付かず。そして平和は決断します。
『いっぱい、買ったところに「麻雀物語」を売ってあげるよ(ニッコリ)』
多少の語弊はあるかもしれないが、大筋では間違っていないだろう。そして、いっぱい買ってほしい機種が・・・
ち◯ぽこ林・・・いや「ぽんぽこ林(ぽんぽこりん)」という羽もでした。巨大トトロの首がグルグル回る羽根物です。新たに「麻雀物語」を設置したホールには、もれなく巨大トトロも設置されていました。
それ以外にも平和は恐るべき販売技術を見せ付けます。
全く別の機種である「ブラボークイーン」のセルデザインを変更して「麻雀問題クイーンver」として売り出したのです。今で例えるなら、わんパラのセルデザインを魚にして「わんパラ海物語ver」として販売するようなものでしょうか。
マジシャンのパネルを変更して「マジシャン アイムピエロver」って、これは違うか(笑)
これって詐欺・・・まあ、そんな時代でした。
そして、京楽もやってくれました。一大ブームを巻き起こした冬のソナタ。パチンコには見向きもしなかったご婦人をホールに呼び込んだ名機です。先行導入ホールには、立ち見で画面のヨン様を撮影する人で溢れたとか。当然後継機である「冬のソナタ2」にも期待がかかります。
メーカーには大量の注文が入り、希望どおりの納品が難しいとなると、京楽はこう考えます。
『こちらのオススメ機種も買ってくれたホールから納品したいよね(ニッコリ)』
そして売り付けられ・・いや、オススメされた機種がこちらです。
「羽根ぱちんこ水戸黄門」
どう見ても、無理ってわかる機種です。まあ京楽には僅かながら良心が残っていたのか「2台、またはセルで2枚」購入が条件でした。同じ台数分だけ買わされないだけ救いでしょうか。
ただ、これが後だし条件で冬ソナ2の契約後に「水戸黄門を買わないと、納期は2週間以上遅れになります♪」と。当時は機械販売業者にいたので、取引先からのクレームはメーカーではなく営業マンが浴びるという理不尽さでした。
続いてはニューギンです。今では「花の慶次」頼りのメーカーになってしまいましたが、30年前は権利物といえばニューギンでした。
さて、慶次も発売当初は期待されていなかったのか、導入も稼働もそこそこ。しかし、爆発力が話題となりバトルタイプパチンコの代表作になりました。初代慶次も人気が上がるにつれ、中古価格も高騰。メーカーも新台を増産しますが、なかなか追い付きません。そこでニューギンは考えます。
『当社のシェアを拡大してくれるホールに優先的に納品したいな(ニッコリ)』
どこも同じだな、おい。そしてニューギンがシェア拡大にと、オススメした機種がこちらです。
「バリ南国」
飛び込みタイプの役物機です。こちらを1台につき慶次を2台購入する見理が発生しました。当然、抱き合わせ機種なので人気最低・・・ではなく、一部の客層から大人気!
それもそのはず、止め打ちで攻略可能だったからです。あっという間に攻略プロの餌食となり、シマ閉鎖、撤去となりました。
ここまで、自分の経験したことを書いてきましたが、ここでコンテストのテーマである『パチンコ・パチスロ、こうすりゃいいんじゃない?』という視点から考えてみます。
今でも新台のピエロには◯◯が、スマスロには◯◯が「もれなく」付いてくると言われてます。死に戻り2も新台価格が150万、さらに711枚などもオマケされます。
資力のある大手ならまだしも、中小ホールには死活問題でしかありません。これだけやられても、何処も公取委に訴えないのが不思議な業界です。
メーカーが何故、暴挙に出るのか?メーカー売上の大半は新台販売だと思います。新台を買い続けてもらわなければ、売上を維持できません。しかし長期運用される台は評価はされますが、評価がメーカーに利益をもたらすわけではありません。
つまり、次の新台を売りたくても、そのメーカー分のキャパが埋まっていたら、入る余地がありません。他社を押し退けることも容易ではないでしょう。じゃあ、どうするのか? 自分達で入れ替え場所を作ればいいわけです。
抱き合わせ用の場所を作ってメイン機種をちらつかせながら、別の機種を売り付ける。そこへ次から次へと抱き合わせ機種を送り込んでのマッチポンプ営業ですね。
そこで私は思うのですよ。「新台以外の利益ルートが無いからじゃないか?」と。新台以外での利益ルートで思い浮かぶのは修理関係ぐらいでしょうか。それでも大した金額ではないでしょう。
「車検みたいにして、メーカーに点検作業をまるなげすればいいんじゃね?」
今の遊技機は新台から三年間、認定を受けて追加の三年間。最長で六年間の設置が認められています。以前は期間が過ぎても「みなし機」として残すことも出来ましたが、今は出来ないはずです。
認定作業も自分が担当していた15年ぐらい前は目視点検、再封印程度だったかな? それほど時間もかからないし、難しい作業でもありませんでした。この作業をメーカーに担当させ、点検料を落とすようにすれば、どうだろうかと。
現在の検定期間や認定期間を廃止。一年ごとに点検を義務付ける。点検をクリアすれば、五年でも十年でも設置が可能。点検料は一台30,000円ぐらい。
古い資料ですが2020年でのパチンコ、パチスロの総設置台数は約400万台です。これを全て点検すれば1200億円。もちろん机上の空論ではありますが、何割かを点検してもらえれば、それなりの数字は生まれます。ホールも数十万の産廃を買わされるより負担は減るはずです。もちろん、それに見合うだけの機種が出てくるかという話にはなりますが。
新台販売以外にもメーカーに、正しくお金の入る仕組みの構築が、暴力的な販売を撲滅することに繋がるのではないかと考えるのです。
【追記】
メーカーの乱暴な行為をさせないために、もう一つ提案。パチスロでは3号機までは「各メーカー2機種まで」の制限がありました。4号機からは制限がなくなり、毎月のように新台を投入することが可能になりました。
パチンコは特に制限がなかったと思います。フィーバーマキシムなどは、一度に7種類登場させましたからね。
この制限を復活させてはどうかと思うのですよ。最大で年間4機種までにする。スペック違いはOKとする。パチンコなら、スマパチ、319、199、99、LTの5種類。パチスロもスマスロ、その他。
とにかく機種を乱発出来ることも、むちゃくちゃな抱き合わせ販売の手助けをしてるのではないかなと。
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枠下蒼7さんの
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このコラムへのコメント(14 件)
名目上はグループ会社としてシェアの拡大だと思います。
実際には、何かあった時に差し出す会社なのかも(笑)
子会社を立ち上げたりとかしてたんでしたっけ。
ダイイチ→オーイズミ
サミー→ロデオ
みたいに
抱き合わせで予想外の人気になったのは、ワードぐらいですかね。
他は、ほぼ産廃で惨敗してます。
抱き合わせ問題やはり闇が深い
昭和なんて、入れ替えはGW前、お盆前、年末の大回収シーズンぐらいでしたね。
パチスロは数年に一度です。
長く使う=新台が売れない=メーカー儲からないので、短命な産廃を抱き合わせるんですよね(ワイ、調べ)
ホント、新台多すぎて忙しいですよね。。。昔は新台入替なんてたまーにしか無くて、熱かったんすけどね(汗
長く使えれば、それだけ薄利営業も可能になるのでわ?(使える台があればw)
「ユニ、メーシー、瑞穂」「サミー、ニイガタ」「山佐、日活」「高砂、大東、パイオニア」
制限があったからこその知恵でした(悪知恵?)
メーカーは、お金かけるより命かけて面白い台を厳選して作れよと。
当時は抱き合わせというものが、あまり知られてなかったので「この店にも入ってるな」程度でしたね。
下半身のタイミングで止め打ちだったかな?
まあメーカーもお金かけて作った台を売り捌かないといけないのはわかるけどね
これを解決するには市場拡大が必要なんだろうね
道理でどこのパチ屋にもあったわけだ(笑)
しかしながら個人的に「ぽんぽこ林」ものすごく好きな台でした。
役物は甘め、玉の動きの自由度が高くて飽きない、
その上技術介入で継続率も上げられる良い台でした。(*_*)
未だに羽根が開く時の音をたまにくちずさんでしまいます。
(*_*)<テンテケテンテケテンテンテケテ~ン♪