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そう言って店長はさだまさしベストを買った。
そう言って店長はさだまさしベストを買った。
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インプロレスGMさん
20年程打ち散らかしてまいりました。私は何を得たのか、そして何を失ったのか。そんな事を微塵も考えずに今日も打ちます。明日も打ちます。そして呑みます。 - 投稿日:2019/10/10 23:45
パチンコやスロットにおける『勝ち』とは皆様何だと思いますか?
シンキングタイムを差し上げましょう。
シンキングタイムは2年。
〜2年後〜
はい。答えは出ましたか?
そうですね。「タミヤ君に『テトリス』で勝つ」です。
はい、ワタクシには見えますよ。今、ここですっと読むのを止めた方。スマホをタタキ割った方。実際に2年考え抜いて「あれ?私はいったい何を一生懸命考えていたんだ?いやいや、それより買い物の途中だった。おじさんそのネギ下さい。」
おじさん「お客さん、店先で2年考え込むのやめて貰っていいですか?あと、うち『ブックオフ』なんでネギないっす。」
なんだこの話。
思い出のホールの話をしろって話ですよ。
それを冒頭からクイズと見せかけて訳の分からない話をしだすわ、最近の海物語のマリンちゃんはちょっと元気が無いんじゃないか?みたいな余計な心配をしたり。
…いや、でも本当にそう見えちゃうのよ最近のマリン姉さん。打ちました?太鼓の達人とコラボした新台。なんかね、リーチ外した後の「ごめんなさい」に妙な悲壮感が漂うのよねぇ。
〜ワタシって本当にダメな女なのよ…。ごめんなさいね…。変な期待持たせちゃって。いつもそう。バカな女ね。アタシって…。もう田舎に帰ろうかなぁ。〜
みたいな!そんな悲壮感が凄いのよ!もうそんな事言われたら『そんな事あらへんで!ワシはおまはんの事めっちゃ好きやでぇ!』と後ろから抱きついてしまうって話ですよ。
まぁ…そっからが大変なんですけどね(笑)。
笑ってる場合じゃなかった。これワタクシが怒られるアレだ。いいから本編を書けって話ですよね。書きます!はい。今すぐ。
と思わせといての〜?(笑)。
はい、書きます。ちょっと自分の馬鹿さ加減に軽く目眩がしたので思い出のホール話なんぞをね。2〜3行位でパパっとね。もうだいぶ色々と書いちゃったから。
じゃ、全部消せって話だ。
進まないなぁ。誰のせいだ!いや誰のせいでもなかったのかもしれない。なんだか色んな事に巻き込まれていっての今…思えばワタクシもあのホールもタミヤ君もそんな善し悪しは別としての思い出の中に。
20年以上前の話です。ワタクシはたいして映えない急行列車も飛ばすそんなひっそりとした街のひっそりとしたCD屋さんでバイトなぞをしておりました。その隣がワタクシの思い出のホールでして。
隣駅になると急に街が異様に栄えてそれこそパチンコ屋さんがしのぎを削り合うもんだからお客さんだって今日はこの店、明日はあっちの店だなんて盛り上がっていました。
そんなだからの事なのかいつ潰れてもおかしくないお隣のパチンコ屋さん。時折、うちの店のCDを景品として買っていって下さるのでいいお客様ではありましたが、それよりワタクシがそのパチンコ屋さんのいいお客さんでして、バイト代を持って隣に行っては羽根モノなんぞを打ってました。
当時はCR機が出た辺りで爆裂=CR機という図式が出来上がりつつあったんですね。でも、その店には無いんです。CR機が。置けなかった…んでしょうねぇ。でもワタクシは良かったんです。3000円位で遊ばせてくれれば。
でも、それじゃ商売としては…って話です。そこでその店が何を思ったか大体的なイベントを立ち上げました。
〜当店の従業員とゲーム対決!!勝ったら超開放台が打てます!〜
さすがに聞きましたワタクシ。どういう事かと。
そしたら出てきました。
タミヤ君。
もちろんタミヤ君は仮の名前です。普段いつもタミヤプラモデルのTシャツを着ているからというそれだけの理由でつけたあだ名ですが。
そんなタミヤ君とテトリス勝負をして勝ったら釘バカ空け台をどうぞ!という事なんですって。
したらタミヤ君の鬼強い事!今なら世界大会とかあったらアンタ名前残せるよタミヤ君ってな!と言う位強い。
最初の頃は珍しさもあり多少のお客さんが来たがタミヤ君の忖度なし遠慮なしのテトリスというゲームを越えた何かに立ち向かえる者が表れる事も無く暫くはまた閑散とした感じに戻ったと思われたが一月ほどしてまたワタクシも含めお客さんが戻って来たのだ。
皆、テトリスを猛練習して来たのだ。
最初は5人位のチャレンジャーが。そして次第にチャレンジャーの数は増えてくる。タミヤ君はそれでも強い。だが、彼のプレイスタイルが分かってくる。そして何よりも連続でプレイする事によりミスが出始めるのだ。
チャレンジャーが20人辺りでタミヤ君は1人、また1人と敗北を許してしまう。
ワタクシもタミヤ君に22戦目にして遂に初勝利を得る。
そして打った羽根モノの「道路工事」は200円で打ち止めた。
タミヤ君はそれでも強かった。1日に100人位と対戦しても突破出来るのは10人いるかいないかだった。
そんな10人が打てるのは羽根モノ。
打ち止め制だから4000発で終了。しかも等価じゃないの。2・5円交換なの。だから8500円位なのよ。せいぜいそこまでしても。
しかしそれ以上の喜びがあったのだ。もう何なら開放台が打てるという事よりタミヤ君を負かした!という思いでお腹一杯だったりするのだ。
当時思えばワタクシ達もチャレンジャー達もタミヤ君も仲良く楽しくテトリスで遊んでいた。そりゃ開放台は打ちたいが次第に友達感覚になりテトリスやりにホールに行くといっても本当に過言では無かったかもしれない。
実際、タミヤ君とのテトリスに敗けてもそのホールで打っていくお客さんも増えた。
それで良かったのだが、店長がヒートアップした。
そりゃ流行ってる店からしたらまだまだ寂しく見えるかもしれない。
更にイベントを強化した。
タミヤ君に三連勝したら好きな台の釘を自由にお客さんが打っていい!と来たのだ。
ちょっと落ち着いていいですかワタクシ。
今、ふと読み返してみてもどうかしてるぞ。
話盛ってるんじゃないの?と思われてもおかしくない。しかし実際にあったのです。そして実際に表れたのです。タミヤ君に三連勝した猛者が。
その猛者に金槌とパチンコ玉が先に着いた棒を渡す店長。命釘と周りの電チュー付近の釘を空けまくる猛者。ワタクシはさすがに何だこれは…となった。
そして猛者達は連日タミヤ君に勝負をしては開放台を打ち、釘を空けてく…そんな日々が僅かだが続いた。
そう、突然の閉店をしたのだ。
ワタクシがCD屋でバイトしてる時に店長が来た。
「やりすぎたよ。怒られちゃった。」
と言って何枚かのCDを買って去っていった。
あれからタミヤ君も見ていない。
その店は三年程前に行ったらもちろん営業はしてないが建物だけは残っていた。
もう何年「テナント募集」と貼られているのか。
そして今だに急行は止まらないそんな駅だった。
タミヤ君、ワタクシは今だにテトリスやってるぜ。なんなら5連勝だって出来るかもだよ。
そう、ワタクシはあのホールでパチンコを打ちたいのでは無いんだ。タミヤ君とテトリスをしたいんだ。
そんな思い出のホールの話でした。
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インプロレスGMさんの
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このコラムへのコメント(10 件)
ありがとうございます!!人というのはよく深いものですねぇ。程々でいいんですけどね。ただ、あのテトリス空間は程々を度外視した世界大会みたいな雰囲気でした(笑)。
素晴らしい予選作品でした。
気がついたらタミヤ君話にワタクシも書いていて熱くなりました。つい先日のあしのさんの文書講義コラムから何を学んだんだ!ワタクシと(笑)。
寄り道したかったんです!なんて言いますか、思い出のホールを書くとなると、どうにもしんみりといいますか、懐古主義的な文書になりがちだったので、とりあえず前半思い切りふざけました。そしてその前半部分がまぁ長い事。ここだけの話、実は今回優勝狙ってるんですって!ワタクシ。
書いちゃいましたね。また悪い癖バリバリの本編に全然行かないっていうね(笑)。にしても当時のホールイベントってガセも含めて好きでしたねぇ。何かそんなガセイベの煽りも含めてパチンコってそんな感じだったよねと。そんな感じが好きだったんですよ。今はお上品になりすぎてますよ。いいじゃん、パチンコだよ!って思うのに…。
自分のも含めてコンテストにはコメントするまい(読むけど)と思ってるのに。
プロさん書いちゃうんだもん。
そして前置き長いわ!(笑)
なんか当時のホールって色々イベント(ガセも含む)打ち出してて面白かったなと。
今だとなーんにもない。設定もない。つまんない。の三拍子で、あの頃が懐かしいなぁと思うわけです。
きっと今ならネット対戦とかで「テトリスのタミヤ」ないし、「タミヤのテトリス」とか呼ばれて実戦動画の再生数めちゃ行ってたりするんじゃなかろうか?
そんなifを思う、2019年 初秋。