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回胴と銀玉に於ける他分野理論応用の考察 【幕】
回胴と銀玉に於ける他分野理論応用の考察 【幕】
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たれめさん
ストップボタン押すために仕事してる - 投稿日:2018/04/26 16:14
諸君、ハンバーガーは好きか。
私は大好きだ。結構好きだ。好きか嫌いかで問われれば好きだ。あの柔らかく包み込むようなバンズも、肉汁溢れるパティも、ほどよく溶けたチーズも、全てが愛おしい。ただしトマト、テメーはダメだ。せいぜいケチャップとして存在してろ。それ以上の主張は許さん。数ある具材の中でもピクルスが特に好きだ。あの酸味と食感を味わう為にハンバーガーを食っていると言っても過言ではない。寧ろ具材はピクルスだけでいい。ピクルスをピクルスで挟んだバーガーが食べたい。ハンバーガーとかどうでもいいからピクルス齧ってたい。
ハンバーガーを食べたくなるタイミングとして、糞ほどの大負けをした時がある。自分自身に嫌気が差し、深夜に大量の炭水化物と食品添加物を食らう事で進んで健康に悪影響を施していくという自傷行為でしか自我を保てなくなるのだ。幸か不幸か、行き付けのパチンコ屋からの帰り道に狙いすましたかのようにマクドナルドが点在している事も、この悪癖に拍車を掛けている。
そんなハンバーガーもといマクドナルドを愛して止まない私だが、世間には「マクドナルド理論」なるものが存在する。昼食の場所を決める議論に於いて「マクドナルドに行こう」と提案すると、それだけは避けようという心理から議論が活性化するというものだ。この恰も「マクドナルドが最低最悪の提案」ともいうべき、マクドナルド側からしたら不名誉極まりない暴力的な理論は果たしてパチンコパチスロに通用するのかが、今回の検証である。
今回の検証の問題は、一人では実行不可という点だ。私は友人のI藤氏に事情を明かさず協力を願う事にした。
先にI藤氏の説明をしておく。I藤氏は生粋のロリコンだ。ごく最近まで山梨へ出張に行っていた彼の現地での癒しは、近所の小学校から聞こえて来る子供達の声だったそうだ。彼の癖を加味すると一気にその狂気を増す発言である。I藤氏はそんなどうしようもないロリコン、略して「ドロリコン」である。漢字で書くなら「泥狸根」、主に田畑に生息し道行く子供を引き摺り込む日本古来の妖怪宛らの容姿をしている。そんな愛すべき糞野郎である。
検証を始めるにあたり、私はI藤氏とパチンコ屋に向かった。入店し店内をぐるりと一周した後、I藤氏に何を打とうかと問い掛けた。店内は中々活気があり、並びで打つとなると選択肢は限られる。何時もならぐだぐだと適当な台に座ってしまうところだが、ここで私は必殺の「マクドナルド理論」を炸裂させた。生粋のドロリコンであるI藤氏が絶対にチョイスしないであろう台を提案する事で、より建設的な意見を氏から引き出そうと考えたのだ。
私は「男塾打とうぜ」とI藤氏に言い放った。
I藤氏は真顔で「いいよ」と言った。
青天の霹靂である。生粋のロリコンにして犯罪者予備軍であるI藤氏が、まさか筋骨隆々な漢達が組んず解れつする台を打とうなどと言う日が来ようとは。よもや山梨への二ヶ月に渡る孤独な出張が、彼の性癖をより一層捻れた方向へ昇華させたのではあるまいかと戦慄を覚えた。
とは言え提案したのは此方側、文句は言わず着席し打ち始める。だが元々本意では無かった台、二度目の油風呂を外した辺りでもう止めたくなってきた。ふと横を見ると、サクッと当たりを仕留めたI藤氏が意気揚々とARTを消化している。良くない、これは良くない兆候だ。I藤氏がARTを取り切ったところで私は台移動を提案した。
パチスロではまさかの展開となってしまったマクドナルド理論だが、パチンコとなればそうは問屋が卸すまい。私はパチンコに河岸を変える事にした。I藤氏に「うしおととら」を打とうと提案し、氏は承諾した。
ここで予め述べておかなければならないが、「うしおととら」は最低最悪の提案では決してない。ただ非常に打ち手を選ぶ台である。原作がよくわからない、初打ちで心を鞄にしまっていたプリッツ並にバキバキに折られた、といった方は打つ事に嫌悪感を示すだろう。そういった意図を含めて提案したにも関わらず呆気なく了承されてしまい、いよいよもってこの検証は暗礁に乗り上げた。
結論から言うと、「うしおととら」の並び打ちを普通に楽しんでしまった。片方が最終決戦に行けば固唾を飲んで見守り、二人揃って嵌り始めれば本当に80分の1かと笑い合う。和気藹々とした穏やかな時間がそこにはあった。実戦終了後、氏に委細を明かしたところ「久々に打ちに行くから並びで打てれば台とかなんでもよかった」とのことだ。なんとも可愛らしいことを言うじゃないか。髭面のむさ苦しい野郎じゃなければ抱きしめていた。
検証の結果、パチンコパチスロに於いてはマクドナルド理論は実証不可であると判明した。下手な縛りを加えるよりも、気心知れた友人と連れ打ちをすれば意見も時間も自ずと建設的になっていく。心からパチンコパチスロを楽しめる友人と時間を共にすること、これこそが必勝の第一段階であるだろう。
尚、その後一人で「うしおととら」を打ちに行って3連続REGを食らっていることからも、この説はより一層の信憑性を増している。
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たれめさんの
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このコラムへのコメント(2 件)
I藤氏は少し粗末に扱うと目が生き生きとしだす、そんなナイスガイです。
あちらを立てればこちらが立たず。少し多めに負けた気になって追加でテリヤキバーガー頼むまでやりがちです。
仕事おわりにごはん食べるか打つか迷って閉店までリミットがあるパチンコ屋さんを優先し、負け、くやしくて早く帰りたいからご飯は雑にマック。よくやります。