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自ら志願して、業界で働いてみた。②
自ら志願して、業界で働いてみた。②
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久兵衛さん
店の看板機種を無視してバラエティコーナーで散財するのが好きな人。大型店より中小店。珍古台LOVE。 ついった⇒ QB0083 - 投稿日:2018/04/04 21:03
副業として8日間、パチンコ製造工場で派遣社員として働く事を決意した私。
初日の朝礼が終わると、年下の先輩派遣社員『山田さん(仮)』に呼ばれたので早歩きで向かうと、
同じ派遣会社の社員たちが弧を描く様に並んでおり、私もその列に加わった。
暫くすると工場の従業員らしき年配の男性がやってきて、先ずは『アースバンド』と呼ばれる静電気除去のリストバンドと、使い捨てのゴム手袋を身に付けるようにとの指示を受けた。
全員がアースバンドとゴム手袋を身に付けると、従業員が名簿を見ながら点呼を開始した。
名前が呼ばれると同時に指示された作業ラインへの移動となるわけだ。
「えー、次は久兵衛さん。久兵衛さんは、初めて?んじゃあBラインに行ってください」
そう言いながら従業員が指差した方向には、Bラインと大きく書かれたパネルがあった。
Bラインに着くと、私の他に若い眼鏡の男性(メガネくんと呼ぶ)と、山田さんが作業机の前に居た。
他はパートの社員や別の派遣会社の社員が数名。うち何人かは作業の準備を始めていた。
「メガネくんも久兵衛さんもココで待機ね。そのうち社員が来っから」
私とメガネくんにそう伝えると、山田さんはポケットから飴を出して口に放り込んだ。
「風邪でさー、喉が痛いんだよー」
「ははは……お大事に」
メガネくんが言葉を返し終えると3人の間には沈黙が訪れた。
「あの、山田さんってこの現場は長いんですか?」
私が一歩を踏み出して沈黙を破る。
「いや、木曜から。今日で3日目」
「え?あ、そうなんですね。ホラ、案内を営業さんから任されていたから長いのかと」
「ああ、そういうことか。まー、この派遣会社だと、どの現場もそんなもんだよ。ただし、ウチの社員しか入れてない現場だと、他の派遣が入らないように営業が自ら率先して案内をするようだけど」
「へぇー」と私とメガネくん。そして再び訪れた沈黙。
何か言って会話を繋げるべきかどうかの判断を脳内に送り届けようとした瞬間
「いやー、ハァハァ、お待たせしましたァー!」と小太りの社員が息を切らせながら現れた。
見た目が雷様っぽいのでこの社員は仮名で高木さんと呼ぼう。
一呼吸おいてから高木さんが喋りだした。
「山田さんは昨日と同じ作業でお願いします。残った二人には、役モノのネジ締めをやってもらおうかな」
よく見ると作業机の上にドリルが吊るされており、高木さんはそれを掴むとスイッチを押して一度だけ起動させて見せた。
「このドリルを使って、流れてきた役モノにネジを締め込んでもらいます。実際にモノが流れてきたら作業してもらいますので、ドリルの使い方だけ今は覚えてください」
高木さんからドリルを渡されると、脳裏に過去の思い出がフラッシュバックした。
これ……。
(次回に続く)
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久兵衛さんの
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このコラムへのコメント(10 件)
まさかの出会いでしたね〜。
思わず笑ってしまうくらいでしたもん(笑)
この後の展開が気になります。
大体3日に1回くらいのペースで更新予定です(笑)
人生、何の経験役立つか分かりませんな。
まさかパチ7での経験が生かされる日が来ようとは・・・!
人生何が起きるか分からないものですね(笑
ええっ!?なんか照れますなぁ~。
単にペイントツールで打ち込んだ文字を画像にして貼っただけですよ(笑
工程については追々語っていきますので少々お待ちを!
まだ言うのは早いですが・・モノが出来上がるまでに色んな工程があるんだなぁ