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第2回『パチンコパチスロ：パチ7ワイドショー(3月分)』

元・店長カタギリゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

当コンテンツのタイトルが『パチ7ワイドショー』に正式決定したそうです。何でしょう、この冒険心の無さ。『パチ7ブーメラン』とか『まとめられサイト』ぐらいで良かったのではないでしょうか。

以上、無駄話は終了。3月度のコメンテーターは以下の通り。

パチ7編集部
某メーカー開発者
某パチスロメーカーの現役開発者。業界歴は約10年間。今回のゲスト。

うちいく.TV：ないお
ご存知『うちいくTV』の敏腕プロデューサー。主にガヤ担当。

アドリブ兄
何故か今回の現場に連れて来られた肥満児。藤原竜也の顔マネ芸人。

パチ7編集部
パチ7編集長
当サイトの責任者。ブーメラン製造担当。

パチ7ライター：元店長カタギリ
『ホール非攻略』の人。元ホール店長。当記事のまとめ係。ブーメラン発射担当。

人妻専門の風俗店のように顔出しNGの人だらけですね。はい、続きましては3月の話題はこちら。

★2019年3月の出来事ピックアップ。

出来事

グローバルAMが第2回美観優秀店舗を表彰

注目：パチスロ6号機適合率、2カ月連続で10％台に低迷

ダイナム、PB機「信長の野望」1000台導入へ

厚労省、加熱式たばこ専用ホールは不可

エンビズ総研が新規事業に関するセミナー

ATMの撤去推進など、ギャンブル等依存症対策推進基本計画（案）示される

平成30年末の店舗数は前年比536店減の10,060店

G&Eビジネススクールが終了式を各校にて開催

ハイライツ・エンタテインメントが日電協を脱退へ

大阪府遊協、広告宣伝に関する質疑回答集を配布

注目：高射幸性遊技機設置比率、2月末は17.32%

注目：日工組、演出基盤のデータ容量上限を撤廃

日工組内規が一部変更に

日工組、4月1日から性能表示モニタの本運用へ

遊技機販売業者2業者が新規で適合

注目：パチスロ人口100万人減、日遊協が調査結果を報告

日遊協ファンアンケート、喫煙率は54.7％

注目：「ネットで6号機を盛り上げる」、国本新社長が就任挨拶

RSN　ギャンブル等依存症問題啓発週間にも活用できるリーフレット販売

注目：pp奨学金、2019年度は36名に給付

現金3,000万円を奪った疑い、販社の男性逮捕

広告宣伝規制対象の明文化を決議　東京都遊協

注目：ディスクアップのBB中に右枠下青7や左ホリホでもビタが可能と話題に！

依存症対策プロ　田中紀子さん

貴方野チェロスさん「メーカー案件マガ関係者と共演NGという圧力をかけられた」

大崎一万発さんがまとめサイトに対して「ムカつかない？人のふんどしで飯食いやがって」

コヒレさん、Twitterアカウントを削除してしまう

注目：うちいくTV ヤルヲさん、離婚を発表！慰謝料300万円の模様…

キコーナ＆でちゃう髭原人氏が派手にツイート。現役社員もTwitterで苦言を呈す

注目：ディスクアップの緑パネルの出率が低いという噂

某メーカーとホール担当者のLINEでのやり取りが流出

CTザクザク七福神のビッグ確率がおかしい？

★適合しない6号機。

【ニュースの概要】
■パチスロ6号機の型式試験適合率が2ヶ月連続で10%台に留まる ■通常はおよそ30%台

パチ7編集部
「6号機適合率、2ヶ月連続で10％台に低迷！」

※適合とは？
パチンコ・パチスロ、すべての新機種は保通協という試験機関の適合試験を通らないと、世には出てきません。試験では違法なことがないか、出玉性能が範囲内でおさまっているか、などをチェックします。試験に引っかかると、再度試験を受ける必要があります。ちなみに適合試験を受けるには100万単位のお金が必要となります。

パチ7編集部
「通らんすね、出玉性能の部分で。6号機が始まります、ATは何やっても良いですよ、となった時にメーカーが何をやったかというと、低ベースの機械を作り出したんですよ。で、それでコケたのが蒼天で、その真逆をやって成功したのがRe:ゼロ(リゼロ)なんですよ」

パチ7編集部
「おお……」

「これが業界の現状を象徴しています。でも、Re:ゼロの成功を見たからといって各メーカーが低ベースの機械を作るのはヤメよう、とはならない訳ですよ。で、低ベースの機械を作るために何をやるのかと言えば、あの手この手を使って試験の抜け道をくぐろうとする訳です」

パチ7編集部
「じゃあ、もう少ししたら……」

「そうですね、高ベースのAT機が打たれるんだな、という認知はされると思います」

「Re:ゼロの成功を見て、各社が真似をし始める、と。でも今から真似をしても出てくるのは相当、先の話ですよね？」

パチ7編集部
「そうですね、1年以上は先になるんじゃないですかね」

「Re:ゼロって何故、あんな風に作れたんですかね？」

「アレって純増が8枚じゃないですか？　出玉の上限に引っかからないように何通りかの型を作った、つまり数で勝負したんじゃないか、と思われがちなんですけど、実はそうじゃない。アレ、実にすんなりと型式試験で適合しているんですよ」

パチ7編集部
「ええっ？」

「設定6の作り方も凄く上手いです。星矢SPに、もう少し遊技性を持たせたような感じで（出玉が）上にブチ抜かないじゃないですか」

「単純に、こんな台が適合するんだ、と思ったんですけどね……」

パチ7編集部
「僕は100％流行らないと思っていましたね、星矢の真似で出玉も少ないゲーム性とスペックを見て。ただ、Re:ゼロというアニメのコンテンツの人気や純増枚数という良い条件が整っていましたね。アレが純増2.0枚のART機で流行ったかと言われたら……　ねえ」

パチ7編集部
「5号機からスロットを始めたユーザーにとっては、僕等の世代が最初に獣王を知った時と同じ感覚なんだろうな、って。『スゲェのが出たぞ！』みたいな」

「全国平均の稼動を見てもディスクアップより動いていますからね、Re:ゼロの方が。結局、Re:ゼロも夜の9時半からでも打てる機械ってことですよね。30分もあればワンチャン狙えるぞ、と」

パチ7編集部
「6号機、大都さんの天下になりつつありますね。……御社は大丈夫ですか(笑)？」

「大丈夫じゃないですよ、本当に。不適合の90％の方にばかり入っていますから……」

「ちなみに不適合になった機械って、どうするんですか？　再調整してトライするんですかね？」

パチ7編集部
「そうですね。でも開発陣の思いとしては、このまま世に出したい訳じゃないですか。適合率を高めるために出玉を緩くするという選択肢は出来れば採りたく無いんですよ。ただ、どうしてもリリースしなければいけないといった特別な理由がある場合は出玉を緩くする場合もあります。直近で言うと入替の自粛期間に間に合うように、とかですかね。とにかく売れる台を出してくれ、と上から言われた瞬間に開発陣は泣くしかないですね……」

パチ7編集部
「不適合になった場合の対応は、どのように行われるんですか？具体的に」

「まずは理由をチェックして、次に詳細を見ます。で、出玉率でたまたま引っかかったのであれば、リトライ。でも詳細の内容によっては『うわ、これ全部ダメじゃん！』みたいな場合もあるんですよ。こういった処理を行ってはいけませんよ、出玉の公平性を損なうからダメですよ、みたいな」

パチ7編集部
「そういった機種は、お蔵入りに？」

「いえ、全て作り直します。そこまで開発するのに既に数億円を投じていますから」

「で、たまに仕方なく出したんだろうな、みたいな台が出てくる訳ですね(笑)」

パチ7編集部
「開発陣が誰ひとりとして出すことを知らなかったというケースもあるんですよね。最近でも開発陣がてっきりお蔵入りになるとばかり思っていた台を、上層部から『アレ、売るから』って言われたことがあって。開発の責任者、言われた当日に早退しましたよ(笑)　でも、そういうことなんですよ、売れる台を出してくれって言われるというのは」

【カタギリのちょいまとめ】

開発陣が納得していない台が会社の事情で世に出ることもある、と。なるほど、クソ台と呼ばれてしまう理由の原因のひとつが見えましたね。ちなみに遊技台の適合率は通常、概ね30％前後だそうです。それでも狭き門なのですね。

★Re:ゼロ増産で7万台!?

【ニュースの概要】
■撤去しなければならない高射幸性機がまだまだ残っている ■そもそも撤去期限は延期されている

パチ7編集部
「高射幸性遊技機の設置比率、2月末で17.32％と。減ってはいるものの当初の目標には達していませんよ、と。まあ、撤去期限が延期されたので関係ないといえばそうなんですけど」

※撤去期限とは
6号機になるタイミングで過去の5号機(特に出玉性能が高い機種)は撤去してね、という要請に対し、段階的に自主的に撤去するから猶予くださいね、というもの。元々決められていた期限が、6号機の適合数が少ないので、延期されている。

パチ7編集部
「減りましたよね、数値で見ると。まだ全然あるような気がしますけど」

「延期の理由はご存知の通り、6号機の適合が少ないからですよね。頑張って減らしてきたのに何だよとか、全日遊連は良い判断をしてくれたとか、各ホールからの意見も様々。実情としては、体力のあるホールしか撤去しきれないというところですかね。とはいえ凱旋は残るにせよ、絆も初代まどかも、ハーデスも認定切れで年内撤去になると。どうするんですかね、ホールさんは？」

パチ7編集部
「ウチの店、旧基準機の設置比率はまだ20％近くて……。で、今どうやって撤去しているかといえば、先日購入したのが1台100万円のディスクアップ導入。こんなやり方が良いはずないし、続く訳もないんですけどね……」

パチ7編集部
「Re:ゼロは導入していないんです？」

「欲しかったけど買えませんでした……」

「当たり前ですが、何でも良いから入れれば良い、って話でもないですからね」

「Re:ゼロ、最終的には7万台まで導入されるみたいですよ」

パチ7編集部
「な、7万(絶叫)!?」

「今の計画だと、そうみたいです。凱旋や沖ドキと同レベルですよ。ちなみに次の注力機も相当な台数らしいです」

「1万台も売れたら大ヒット、そう言われる時代に……。買えそうですね、カタギリさんのホールでも(笑)」

【カタギリのちょいまとめ】

秘宝伝が悲報伝と呼ばれた、正に伝説のショックを教訓にして現在絶好調の大都さん。他のメーカーさんにも頑張って頂けないとウチの店、オリンピックが開催される頃にはカラオケ店になっているかも知れません。

★新台の価格が上がる!?

【ニュースの概要】
■パチンコの演出用基板の容量上限が撤廃された ■今までの上限は64Gb(ギガビット)だった

パチ7編集部
「日工組、演出基板のデータ容量上限を撤廃。僕も知らなかったんですけど、演出用のデータ容量には上限があったんですね、64Gbの。それが撤廃されたと」

「これ、パッと見て理由は何だと思いますか？」

パチ7編集部
「……上限の撤廃によって演出の数を増やす、とか？」

「いや、上限が存在した理由ですね。何でだと思います？」

「変なモノを仕込ませないために、とかですか……？」

「これは、筐体の価格高騰を止めたかったからです。で、どこに容量を食っているかと言えば、やっぱりロムになると」

パチ7編集部
「では今後は、必然的に台の価格が上がるということ？」

「容量を実際に増やせば、ですね。でもね、それを行ったからといって販売台数が増えますか、って話なんですよ。AKBの台でさえ曲が100曲も入っているのに64（ギガビット）で収まっているんですよ？　じゃあ、容量を2倍にしたら販売台数は2倍になるのか、って言われたら絶対にならないですよ」

パチ7編集部
「何と200曲！！　……とか言われてもねえ。画質の良さにも影響するのかな？」

「変わるとは思います。もっと細かい話で言うと、これまでは映像会社が64ギガビットの容量に乗せるために作業を繰り返して圧縮していたのを、いったん作業効率を高めるために撤廃しましょう、という狙いもあるんです。でも、そうなると結局はもっと圧縮していろいろ乗せましょう、という馬鹿が出てくるわけですよ(笑)」

パチ7編集部
「ロムって価格が下がってきていますよね？　64ギガって言ったら、今はアイフォンでも少ないレベルになっていますし。このロムって、普通のものとは違うんですか？」

「ですね、パチンコ専用のロムです。ちなみに今回の撤廃はパチンコの話ですが、スロットのロムも確かに64ギガ以上のものは見たことが無いですね」

【カタギリのちょいまとめ】

この話題、とどのつまりは台の価格がまた上がるかもってことですよね。ホールスタッフは機械が重い、経営者は気分が重いというオチがつきましたね。

★海はもう止まれない!?

パチ7編集部
「パチスロ人口、100万人減！　前年比！　相当に減りましたね、こう見ると……」

「100万人も減ったとなると、そりゃホールも潰れますよね……」

「特に40代以上のユーザーの満足度が低下だそうです。今、この場には40代以上が3名（編集長、アド兄、カタギリ）。バリバリ現役で打っていますけど」

パチ7編集部
「業界人ですからね(笑)」

「ああ、確かにこの仕事をしていなかったら、もうパチスロ辞めていたかも知れない……。子供が生まれたタイミングで」

「だって編集長、今も打つ回数は少ないでしょ？」

パチ7編集部
「僕も遊技回数は減りましたね。朝から打ちに行きたいと思える機種が昔よりも少なくなりましたからね」

「ちなみに僕は打っていますよ、今月は5戦5敗です」

「支えているなあ～、業界を(笑)　とはいえパチスロのユーザーボリューム層が40代、50代であることを考えると、その層の満足度が低いというのは大変だな、と。最近の台が複雑過ぎるのも問題かな」

パチ7編集部
「ウチの母ちゃんも最近の台は打ってみても『何が起きとるか、わからん！』って言ってましたもん」

「ここ数年で言うと、海物語にさえも役モノが付きましたからね」

「ビックリしますよね。演出も凄く派手になっていて。どうしちゃったの、って」

パチ7編集部
「もう止まれないっすね、海だけに」

「……は？何が(笑)？」

「泳ぎ続けないと、みたいなヤツですよ！」

「……そう考えるとハナハナとかジャグラーって凄いよね」

「アレは動いてないから！」

パチ7編集部
「こういうの挟んでもらえると、原稿が書きやすくて助かります(笑)」

「ひとつの機種で色んな層をカバーするなんか無理だから、機種の多様性がメーカーにとっても、ホールにとっても重要すね」

【カタギリのちょいまとめ】

年間100万人規模で遊技人口が縮小しているのはパチンコ業界に限らず、実は麻雀や中央競馬でも同様の傾向が生じています。逆に、ここ10年で市場規模が10倍近くまで膨らんだのがオンラインゲーム・ソーシャルゲームの分野。庶民の娯楽の形は確実に変化しましたね。

★稼働貢献で賞与というメーカーが？

【ニュースの概要】
■パチスロメーカー『ネット』さん新社長就任で会見 ■年間8タイトル以上新機種をリリース予定

パチ7編集部
「続いてはネットさんの会見に関して。動画にスパムタグを埋め込んでいた、という話題から始まって、今回の会見。以前にネットさんで役員をやられていた国本昴大氏が10年ぶりに復帰されての社長就任ということで、パートナー企業と提携して年間8タイトル以上リリースしていきますよ、とのことらしいです」

パチ7編集部
「8タイトル……！　凄いですね……」

「凄いですよね。後はレンタルプランも用意していますよ、と。レンタルプランの話は良く耳にしますけど、それってホールさんも使っているのかな？」

「ホールにしてみれば機械を安価で新台として導入できるのですから有難いですし、実際に他メーカーのレンタルプランを利用したこともありますね。稼動しなくなったら返却すれば良いのですから、新台を買って即、客飛びした時のようなリスクも少ないし、上手に活用しているホールもあると思いますよ」

パチ7編集部
「レンタルだと最終的に（返却されて）在庫を抱えてしまう訳ですから、メーカーとしてはやりたくない手段ですね」

「何でメーカーは中古機を扱わないんですかね？　結局、新台を作って売ることが目的になっているからホールを圧迫している訳じゃないですか？」

パチ7編集部
「メーカーが中古機を扱い始めたら今回のRe:ゼロみたいに増台、また増台といった売り方が出来なくなりますよね？　中古を流通させなければいけませんから。そうなるよりは新台としてエイッ！　と売ってしまえという方が、メリットが大きいんですよね、メーカーとしては」

パチ7編集部
「今、Re:ゼロって中古で200万ぐらいですよね。メーカーとしてはどう思います？」

「嫉妬というかな……。何とも言えない気分にはなります（苦笑）」

「矛盾が生じている感はありますよね、メーカーとしては。今まで儲け過ぎたから、皆で中古も大事にしていこう、みたいな切り替えがあっても良かったんじゃないかと思うんですよ、素人の考えだと」

パチ7編集部
「中古機とはいえ、自社の機械が設置されてシェアが広がれば良いことではあるし。ま、良かれ悪かれなのだろうなあ……」

「ウチの会社の場合、機械の稼動貢献に関してはあまり言われないんですよ。評価の対象は販売台数。でも別の某社の場合は稼動貢献が評価されるんですよ」

パチ7編集部
「へええええ（驚）！！」

「大手のメーカー間でも、こんなにも違うのかと。某社の場合、稼動貢献が続けば続くほどボーナスが貰えると」

「その方が健全な気がしますね。売り切って終わりじゃなくて実際に稼動するかどうかまでを、ある意味では責任を持つようなやり方ですからねえ。ま、ネットさんの話に戻りますけど(笑) 社長さんのコメントで気になったものが『ディスる前に、俺らも一生懸命やっていることを理解してくれ』って言っちゃっているんですよね。個人的にはそれを作り手が言っちゃダメだろ、って」

パチ7編集部
「そうなんすよね。作り手が言っちゃダメなんすよ、『俺を評価してくれ、GOODボタンを押してくれ』という発言は」

「言い方は悪いけど、カッコ悪いなって。それを新社長就任の場で言っちゃうって……　ま、いろいろと話題になった挨拶でした、と」

【カタギリのちょいまとめ】

某メーカーさんがリリースした機械の稼動貢献（その台の平均アウトが全国的な平均稼動の数値を上回っている状態）を重視していると知って納得。このメーカーさんの台って、確かに導入後の稼動貢献週が長く、固定ファンが長時間遊技してくれることも多いメーカーさんなのです。ただ単に売れる台ではなく、ファンに愛される機械を作ってくれるメーカーさんなのだという印象の具体的な理由を垣間見たような気がします。

あ、ネットさんの話はノーコメント。

★端玉で奨学金。

【ニュースの概要】
■パチンコ業界が運用する奨学金制度がある ■原資はホールで集まった端玉

パチ7編集部
「PP奨学金。こういうものがあるとは知らなかった、って話。皆さん知っていましたか？　パチンコ・パチスロ奨学金があるってこと？」

「え、それで学校に行けるってことですか？」

「そう。もちろん審査の上で、ですけど学生さんに給付されると。しかも凄いのが返済不要で、寄付された余り玉やメダルを1玉4円、1枚20円に換算したものが原資となっていると。こういうのもアリなんだ、と思いましてね……」

パチ7編集部
「お菓子を寄付する、というのは良く見かけますけどねえ」

「どこかで規制が入ってダメになった、って話も聞いたことがあるんですよ。この端玉システム。寄付された玉やメダルを義捐金にしていたところが、玉やメダルに金銭的な価値があるという裏付けになってしまうから駄目、みたいな」

パチ7編集部
「難しいですよね。学ぶことに対するお金をパチンコから、みたいな世間のイメージもあるじゃないですか」

「まあ、ね。でも貰う側から見れば、そんなことは言っていられない状況だろうからね。だって返さなくて良いんだよ？」

パチ7編集部
「こういうのは法人がやったら良いんじゃないですか？　その方がよりスッキリすると思うんですけどね」

「ま、ホントに良いことだけど、全く知らなかったのも事実。余り玉を奨学金として活用できるのであれば、もっと他の分野の原資としても活かせるんじゃないかな」

【カタギリのちょいまとめ】

私も知りませんでした、パチンコ・パチスロ奨学金。この制度に賛同してホールに募金箱を設置してあるホールさんは現在120店舗以上（2019年5月中旬現在）。

大学を卒業してからも奨学金の返済に苦しむ人のニュースを耳にすることもありますし、返済義務が無いというのも素晴らしいですよね。奨学金利用者の皆様、是非ともパチンコ業界へ！

★最近のユーザーって凄いよね。

【ニュースの概要】
■ディスクアップのBB中ビタ押しが、中押し以外でもOKでは？というユーザーが表れる ■メーカーの開発さんが正式に回答

パチ7編集部
「ディスクアップのBB中は右枠下青7や左ホリホでもビタが可能と話題に。これ、ユーザーさんが動画投稿したヤツですよね？　凄いなあ、最近のユーザーさんは……」

「メーカー側がこの件に関して正式な回答をしている、というのも凄いですよね」

パチ7編集部
「（打ち手として）こういう域に達する方法を知りたいっす。例えばノーマル機を打つ面白さって、みんな動画を観て勉強したりするじゃないですか。でもそれは打ち方の学び方であって、台の仕組みを学べる訳じゃないですよね？」

パチ7編集部
「うん、これって本来は攻略ライターの仕事なんだと思うんだよね。もちろんライターの中にも気付いていた人はいたかもしれないし、（情報として）出さないでと言われていたのかもしれないけど。個人的には時代の移り変わりというのを象徴している出来事だなと感じさせられたね。ユーザー、スゲェなと。しかもこの動画を出しているの、ディスクアップ大会もやっている子なんだよ。ああいう動きも面白いよね」

※ディスクアップ大会
北海道のユーザーさんが中心に運営されている、Twitter上の企画。Twitterアカウントとディスクアップ愛があれば、全国どこからでも参加できる。Twitterアカウントはコチラ。

パチ7編集部
「こういう人達にちゃんとお金を払ってあげないと……」

「そう、そうなんだよ。でも、メディアが支援してしまうと『何だオマエ等、イベントやってんのか！？』とか『機種示唆じゃねぇか！』って言われかねないからね」

パチ7編集部
「でも、せめてこういう大会の優勝者には何かをあげたいですよね。……ディスクアップの実機ぐらいは」

「……こういう動きは支援させて欲しいな。店舗も特定していないし。とはいえ、下手な絡み方をしちゃうと、商用利用しようとか、示唆に使っちゃおうとかが出てきちゃうんだろうなぁ」

パチ7編集部
「5月5日のジャグラー、5月10日のゴッド。こういった日にユーザー主導で盛り上げていける動きが増えていけば良いですよね。メーカーさんも出来ないですから、そういう動きは。ギリギリで記念日を取る程度だから」

パチ7編集部
「全国的なイベントになれば一番、面白いよね。好きな機種を全国各地のいろんなホールで皆が同じ日に打ってさ。スマホで写真を撮りながら。それこそ、こういう時にPAA（ぱちんこ広告競技会）が介入すべきかな、って。行政に話をつけて、ファン感謝デーと同じような扱いにして、こういう動きをやっていいよ、という形にしたいね」

▲サミーさんからの回答

【カタギリのちょいまとめ】

個人的にはユーザーは昔から凄くて、今は個人の情報を全国に広める手段が増えただけだと思っています。昔の攻略誌でも一般ユーザーが発見した攻略法が掲載されることは珍しくなかったですから。

そして、ユーザー主導のイベントは大いにアリですよね。同じ場所にいなくてもリアルタイムで同じ機種で競い合えるなんて、昔では考えられなかったなあ……。個人の遊技結果を瞬時に全国に広められる時代ならではの良い企画ですね。　

★証紙を確認してみましょう。

【ニュースの概要】
■ディスクアップの緑パネルだけ、出率等が違うという都市伝説

パチ7編集部
「ディスクアップの緑パネル、やっぱり出率が低いらしい！という情報」

「これはホールに行けばすぐにわかると思うんですけど、出率が変わっているのであれば型式名が違っているはずなんですよ、絶対に。メダルの払い出し口付近に貼ってある証紙を見て（他のパネルと）型式名が違っていれば、可能性はあります。とはいえ、型式名が違っていても、普通は極めて低確率で抽選している小役の確率を変える程度なので、ボーナスの確率までいじっているとは僕は思えないですね……」

パチ7編集部
「型式名が他のパネルと一緒であれば同じ出率、という訳ですね」

「そうです、絶対に同じです」

「ということで、証紙を見てみましょう(笑)」

【カタギリのちょいまとめ】

こういう話題は大昔からありましたよね、ニューパルは赤パネルの方が荒波とか、タコスロは初期ロットの方が出る、みたいな。当時も具体的な検証は無かったですけど。

少し話は違いますけど、同一機種なのに特定の1台だけ妙に甘い、みたいなことはありましたね。私の店長時代は、そういう台は早々に撤去するか低貸しコーナーに移設していました。

★ヤルヲ離婚動画は出ません。

【ニュースの概要】
■うちいく.TVのヤルヲ氏が離婚を発表 ■発表はボートレース生放送内にて行われた

パチ7編集部
「うちいくTVヤルヲさん、離婚を発表！　慰謝料は300万円の模様」

「(この話題を取り上げてくれて)素晴らしい！」

「アレ、ボートの生放送中に発表してましたけど、あんな感じで良かったんですか？」

パチ7編集部
「実は離婚に関する話題は動画でも2～3回は撮っているんですね。僕が説教していたり、相談に乗っていたりっていうのを。でも、動画にしてみても面白く出来なかったんですよね。で、どうやったら幸せの形が出来るかなって考えていたら煮詰まっちゃって。で、生放送で吹っ切れたようにポンと言っちゃった、ってだけなんです。なので、隠すつもりも無かったんですけど、誰も幸せにならない動画ならヤメとこう、って。観てくれる人も残念な気持ちになるほうが絶対に強いと思うので、あそこでパッと言えたのが彼の中での明るく喋れるタイミングだったということだと思いますね」

パチ7編集部
「まあ、離婚はされた、と」

「……みたいですね。僕も事後（報告）だったので」

「途中の相談も無かったんですか？」

「無かったっすね」

「僕も離婚を経験しているんですけど、途中って物凄く病むんですよ……。僕は家庭裁判所まで経験しているので、その当時に自分を支えて下さった先輩には本当に恩を感じてます」

パチ7編集部
「俺も去年の暮れに病んだもんなあ……」

「俺、その時に支えたもん。忘れないでね、一生。　……ま、改めてまた面白いものが作れる環境で頑張っていこう、っていう方向になったのでね」

「新たなヤルヲさんに期待、ってところですな」

【カタギリのちょいまとめ】

ヤルヲさんのケースがどうなのかは分かりませんが、パチンコ・パチスロに関わることで大切な人を悲しませたくはないですよね。私にはそういった経験があるので偉そうには言えません。

★根強く出てくる話。

【ニュースの概要】
■某メーカーさんとホールさんの抱き合わせ販売と思われるやりとりが流出してしまう

パチ7編集部
「某メーカーのホール担当者が、抱き合わせ販売を匂わせるようなラインのやり取りを晒されてしまう、と。こういうのがオモテに出てくること自体どうなのって思いますけど、やっぱり横行しているんですかね、抱き合わせって」

パチ7編集部
「ノーコメントで……」

「業界が縮小する中で『メーカーはもっと稼ぎます！』みたいな方向って限界が見えているんじゃないですか？」

「上場しちゃっているところはなんとしても売上をってのは分かるけど、逆に言うと上場企業が抱き合わせなんかして大丈夫なのかな、って。これが本当だとしたらヤバいよね。なんか暗黙のみたいな空気感あるけど」

パチ7編集部
「でも、この対応って『お客さんとラインの交換はするな』と言われる程度の話だと思いますよ」

「で、何かあったら担当者を切る、と。さっきもあった『稼働貢献によって賞与』とかの制度が根付けば変わってくるんでしょうね。しかしホールさんはしんどそう……」

【カタギリのちょいまとめ】

良い機械を導入したければ付き合う、抱き合わせ販売が嫌なら買わない。ホールがその判断をしっかり行ってくれれば良いかなと。最悪なのは、抱き合わせで買った本命機が大コケするパターン。そういう時はメーカーに罰金を支払わせたいです、マジで。

★またお会い出来ればいいですね。

はい、3月分はこんな感じです。やはり現役開発者のトークには納得させられる点が多く、非常に参考になりましたね。本編以外でも乱数生成のチップが故障してベルしか揃わなくなった台の話や、展示会用のデモ基板が入った台がそのままホールに納品された話には、一同が腹を抱えながら笑わせて頂きましたよ。

さて、当企画は来月も続くのでしょうか？　各方面からの苦情が少なければ次回またお会いしましょう……！

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
執筆：元店長カタギリ
出演：某メーカー開発者、ないお、アドリブ兄、元店長カタギリ、パチ7編集長
編集：パチ7編集長
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この記事へのコメント（6 件）

パチ７編集長: 投稿日：2019/05/17; FLEAさん
稼働貢献が評価に繋がるメーカーって、素敵やん。

パチ７編集長: 投稿日：2019/05/17; ポリンキーさん
ブーメランを期待してはいけないよ。だって狙っていないんだから(笑)

パチ７編集長: 投稿日：2019/05/17; *Luna*さん
毎月少し震えながら公開していますので、励みになります。

FLEA: 投稿日：2019/05/17; ネットには期待っ！(青文字)

ポリンキー: 投稿日：2019/05/17; ブーメラン押さえぎみ

ちょうどいいスケールで業界の話してるこのコーナーわたしは好きです

Twitterの業界人とかしつこすぎてヤダ

*Luna*: 投稿日：2019/05/16; 楽しく読ませてもらってるので、今後も続けて欲しいです！
来月末楽しみにしていまーす(/∀︎＼*)

元・店長カタギリ: 代表作：しくじり店長

シルバ〇アファミリーみたいに小さなパチンコ店の責任者から一転、雑巾がけがメインの業務となってしまった事務員へとグレードダウン。そんな設定①のスランプグラフのような半生を、隔週水曜日に連載させて頂いております。タイトルは「しくじり店長」。パチ屋の店長が平社員へと降格していく逆サクセスストーリーを、海物語シリーズの泡リーチを見つめるような気分でお読みください。