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賞金総額200万円!!『iスポーツ日本シリーズ2022』取材レポ

パチ7編集部ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

2022年11月12日、都内渋谷区のSpotify o-nestで、パチンコ入れ替え競技“iスポーツ”の『iスポーツ日本シリーズ2022』が開催されました。その賞金総額はなんと200万円!!　栄えある優勝を手にしたのは誰か？　当日の様子をレポートします。

▲24名のiスポーツファイターが熱い戦いを繰り広げた

iスポーツとは？

▲スピードだけでなく正確性も求められる

「iスポーツ」とは、パチンコ台を設置するスピードと、その正確性を競うスポーツ。競技は1対1で行われ、総合タイムが早い方が勝者となりますが、この総合タイムには“台の傾斜のズレ”や“道具の扱い（道具落下など）”によるペナルティタイムの加算があるため、勝負は最後まで気の抜けないドキドキの展開に。

▲実際の入れ替えにも使われる道具に

以前取材した第一回大会の時よりもレギュレーションが変わっており、道具が「げんのう」→「インパクトドライバー」に、「下げ振り」→「水平器」に変更されていたり、台の傾斜によるペナルティの加算タイムが「0.1度で5秒加算」→「0.05度で5秒加算」に変更。競技の大まかな流れは以前の取材レポートにて。

主催は「一般社団法人日本iスポーツ機構」
iスポーツの大会を開催しているのが「一般社団法人日本iスポーツ機構（NiS）」で、その目的は、iスポーツを通した人々の競技力（遊技機の取り付け精度とスピード）およびスポーツ精神の向上を目指し、健やかな社会とスポーツ文化の発展に貢献することとされています。なお、iスポーツへの参加には、iスポーツファイターの資格が必要となるため、興味のある方や賞金を目指したいぞって方は公式ホームページまで。

100万円とプライドを懸けた熱い戦い

大会の様子

事前の予選会を勝ち抜いた総勢24名のiスポーツファイターが参戦。1対1のトーナメント方式で大会は進められました。ちなみに、出場者の職業はまちまちで、本職であるパチンコ台の入れ替え業者やホールスタッフの方はもちろん、パチンコライターや普通の大工さん（パチンコに関係のない）も出場。

解説にはヒロシ・ヤングさん、井田将勝さん（フリーアナウンサー）、パーラー富士（池袋）の堀店長。レポーターには天野麻菜さん、成田ゆうこさんの姿も。力のこもった熱い実況の中、競技が行われました。

控え室では競技の映し出されたモニターを食い入るように見つめる選手たちが。会場には選手たちの応援団も駆けつけ、中には選手の名前が入ったうちわを振る人もいました。

今回の大会で使われたパチンコ台は「yes!高須クリニック～超整形BLACK～（豊丸）」。選手たちは軽々持ち上げていましたが、その重さは小学5年生男児の平均体重と同程度の約34kg。

0.05度のズレが明暗を分けた大一番！

▲今大会でもっともハイレベルな戦い

▲台の傾斜チェックを緊張した面持ちで待つ二人

▲ドラマチックな逆転勝利！

優勝は激闘を制した“ゆうちゃみ”選手！

大会の結果はというと、準決勝の勢いそのままに決勝で勝利した“ゆうちゃみ”選手（写真右から2番目）が優勝、次いで準優勝は最高齢の49歳ながら屈強な肉体と冷静なプレーが光った“くま”選手（写真左から2番目）、3位は圧倒的なスピードを誇りながら惜しくも準決勝で敗れた“みょんチッチ・ジ・エンド”選手（写真右端）、4位は汗をかきながらの懸命なプレーと笑顔が印象的だった“ゴールドマン”選手（写真左端）となりました。

なお、1位の“ゆうちゃみ”選手には賞金100万円を贈呈！　（準優勝は50万円、3位は30万円、2位は20万円）。100万円の使い道に関しては、まだ決まってないとのことでした。

インタビューでは「予選のタイムは本気でやって1分40秒くらいでしたが、それから練習してなんとか1分10秒台を出せるところまでもっていけたので、練習や研究があって早くなるんだなと思いました。入れ替えに関しても効率がすべてなので、スピードも速くなればいいなと思っています」とコメントした“ゆうちゃみ”選手。大会終わりにお話を伺ったところ、普段は入れ替え作業自体にはあまり関わっていないそうで、練習や大会を通して上達したと語ってくれました。

最後は、一般社団法人日本iスポーツ機構の大原弘代表理事が出場者たちの健闘を讃えると共に、関係者やスタッフ、協賛企業への感謝を述べ、「iスポーツを今後も拡大するために、ご支援やご協力をお願いいたします」と大会を締めくくりました。

40代のオッサンが熱く語らう、それがiスポーツ！

第一回の取材の感想でも書きましたけど…汗、iスポーツは野球やサッカーと変わらない本当のスポーツ。う～ん、例えるならスピードや技術（演技）で競うスキー競技のモーグルなんかに近いのかな。1対1の真剣勝負は本当にワクワクしましたし、めっちゃ感動しました。

しかも、素早く重たい台を運んだり、目ではわからないほどの微細な台の傾斜を調整したり、パチンコ台の入れ替えの大変さを知ることも。普段何気なく打っているパチンコも、台を設置してくれている人たちの陰なる努力や技術のおかげなんだと実感。もっと感謝しながら打とうと思います！

取材が決まった当初は賞金の話ばかりしていましたけど、気がついたら取材の帰り道に「あの選手は台の取り付けが正確だよな～」とか「トーナメント組み合わせが違かったら」とか、同行した担当編集と熱く語り合っている自分がいました。おしまい。