『朝コラ～25日目：パチスロ　サラリーマン金太郎～』検定取り消しになったあの機種の話と筆者の『サラ金論』

あしの『朝コラ』あしの朝の連続コラム～60日後に1位になるはずのSEO～

【このコラムの目標】
パチ7の検索エンジン対策（SEO）をよりパーフェクトにするため、「パチスロ」に絡めた「よく検索されるキーワード」をテーマに毎日コラムを書くぞ！　いつ筆者の心が折れるかも見どころだ！

チワッス！　あしのです。本日のキーワードは「サラリーマン金太郎」です。何回か書いるのですがこの連載、ネタの選定は手元の「よく検索される人気のキーワード」を元にしています。それによると「サラリーマン金太郎」もかなり人気のキーワードであるとのこと。まー確かに、シリーズ累計で考えるとまあまあリリースされてますからねコレ。今後新作が出ることもあるでしょうし、今のうちから種を撒いときましょう。

さあ、まずは「パチスロ_サラリーマン金太郎」で実際に検索。パチ7の順位を見てみましょう。ソレ！

1.パチスロサラリーマン金太郎～MAX～（DMMぱちタウン）
2.サラリーマン金太郎 6号機（一撃）
3.パチスロサラリーマン金太郎～MAX～（P-WORLD）
4.【純増約8枚で復活！】パチスロサラリーマン金太郎MAX（ぱちガブ！）
5.サラリーマン金太郎 MAX（パチ7）

はい5位！　ナイスです。あとこれ実際に検索してもらうと分かるんですけど、ブラウザや設定（セーフサーチ等）によっては順位がブレるみたいです。筆者の場合はGoogleChromeを使い、検索設定はほぼデフォ、ただしYouTube関連動画は除外しております。その上で5位ね！　何にせよ高順位！　パチパチパチ。

というわけで「サラリーマン金太郎」なんですが、これロデオの名機ですな。シングルボーナス搭載かつメイン小役も15枚。発売当時の煽り文句である「時速5,000枚」は今でも語り草になっとります。たまにこれを「都市伝説」と思い込んでる人がいるようですが、いやメーカー自らマジでこの文句を使ってましたし、それで当たり前に高射幸機に指名されて検定取り消しになりました。

気になる方はそのまんま「時速5000枚」で検索してみると良いです。当時のロデオのポスターが多分ヒットしますゆえ。

この辺の話は生き証人（まだ打ってるスロッター）がどんどん減ってきてるので、もう老害化しつつある筆者は事ある毎にしつこく書いて行きたいのですが、確かに当時は「めっちゃ出る」事もありましたが「それ以上にクソ負ける」時代でもありました。

なんか「昔はパチスロはいーよなー！」「楽な時代でさァ！」「クソ野郎がよォ！」みたいな事をいう若者もおるのですが、いやいやいや。地獄ですあんなもん。そりゃ筆者も設定6打ったことありますけども、1回コッキリですわい。あとは全部1だと思います。そして1の爆裂AT機を毎日打ってたらどうなるかというと、発狂して死にます。激辛にもほどある。

てかそうじゃないとあの時期にあんなにホールがばんばん大型化していった説明がつかんし、武富士が時価総額で任天堂を抜くという怪現象の原因も分からんわけです（※個人の見解です）。

なのでこれを読んだ方で「当時が羨ましい」と思ってる方がいたら、是非認識を改めていただきたいです。爆裂AT機時代はむっちゃキツかったと。生まれたのが遅くて助かったぜ。とね。

ただし！

「キツかった」のと「ツマらなかった」のは決してイコールじゃないです。そういう意味では当時の機種は死ぬほど面白かった。なんで面白かったかというと、それはもう「めちゃくちゃ出る『可能性』があったから」。要するにこれが「射幸性」なんですな。ただそれだけです。そして、それは「検定取り消し」という厳しい措置でもって規制の端緒となりました。

★「灼熱牙王」って知ってる？

煽り文句が有名、という意味では同じくロデオの「灼熱牙王」も有名です。そんな機種知らんぞ、一撃帝王の間違いじゃねぇかと思う人もいるかもしれませんが、知らないのもしょうがないです。リリースされなかったので。

どういう事かと言うと、これ発表会当日に発売中止が決定したんですな。

ほとんどの人にとっては「発表会」っといってもピンとこないと思いますが、メーカーは新機種をリリースする際、事前にメディアを招いて「こういう商品を作ったよ」「応援よろしくね」「良いこと書いてね」みたいな発表会を行います。筆者も仕事がらたまに行きますが、だいたい流れとしては社長とか営業部長とかの挨拶やら説明があって、んでPV観て、順番に試打して、場合によってはメシ喰って、家に帰って速報を書く、みたいな。そんな感じです。

つまり試打するマシンとかも用意してある状態が基本だと思うのですが、そこで「発売中止」です。

これ、実際に高輪プリンスホテル（発表会によく使われる）まで行って、当日に「すいません実はこれ販売中止にします」みたいな話をその場で聞いたライターさんも当然います。もしかしたら佐々木真さんとかはそうかも知れない。ちょっと今度会った時にでも確認してみますが、とにかく、これは異例も異例だったので大きな話題になり、今でも昔から打ってるオッサン連中の間では、何かがギリギリでオクラになった時に「灼熱牙王か！」みたいなツッコミワードにもなってるとか、いないとか。ごめんなさいなってないです調子乗りました。

さて。ここまで読んで「そもそも何で中止になったん？」と思った方もおられるでしょう。これねぇ、実際の所は不明なんですよね。ただ当時のプレスリリースには「CMと製品の実態が乖離してる」みたいな事が書いてありまして、それが本当なら「誇大広告により元製品が発売中止」という奇妙な事になるわけです。

つまり、メーカーがPRとして行ってるCMはステマでもなんでもない正真正銘のコマーシャルなわけで。煽り文句に何を使おうとウソじゃない限りは別にいいんです。

たとえば「あしのキャンディ」みたいなお菓子を筆者が開発するとして、CMで「銀河の果てまでぶっ飛ぶ美味さ！」というフレーズを使ったとしましょう。それで「そこまで美味くないんで発売中止します」とはならんでしょう。

もちろん「あしのキャンディで100年生きる！」とか「万病に効く！」とかは、もうこれは誇大広告どころか別の法律にも引っかかるんでダメです。が、メーカーの法務部がそんな失敗をするわけないですし、ウソは言ってないハズなんですよ。

じゃあ、「灼熱牙王」がCMでなんと言ってたか。これなんですよね。はいこれも有名なフレーズです。

「爆進！怒涛の31連勝！」です。

これ、今残ってるチラシ類や記事、写真で確認した文言です。何か筆者の記憶と微妙に違う気がしますが、筆者が観たことあるのはCM版でありまして、そこは「余裕の31連」みたいな煽りが入ってたような……？　ちょっと定かじゃないんですけども、とにかく「31連」という文字は確定で入ってました。

おそらくウソではない。実際の仕様は分かんないんですがどうやらBタイプ+ストック+ATだった模様。後にひっそりリリースされたスペックダウン版（？）の「氷牙王」を見る限り、どうやらATは連チャンシステムに絡んだものであり出玉目的ではなし。したがって「31連」というのもボーナス連チャンだったと思われます。

……31連ってヤバいの？

はい調べてみましょう。ATとストックの組み合わせて連チャンさせるシステムは特に珍しいもんでもないですし、サミー・ロデオからも実際に「ベティ・ブープ」「旋風の用心棒」「ジェットセットラジオ」あたりがリリースされてます。

んで「ジェットセットラジオ」を例にすると一度の抽選でのボーナス連チャン回数（ATセット当選数）は最大で25連。上乗せもあるんで別に31連はそう特殊でもなんでもなさそう。んでこれらは普通に発売されております。なのになんで「灼熱牙王」だけが発売中止になったのか。というとこれはもうただ「それをCMにしちまったから」に他なりません。

この辺は筆者より当時の事情に詳しい方が沢山おられますし、あくまでざっくり分かりやすく書きますと、「プロモーションと製品の乖離」じゃなくて「CM打った事自体がダメだった」んですな。その行為で怒るところがあって、そして怒られそうな状況に、当時のサミー（ロデオ）はあったと。そういう話であります。

もうちょい詳しく知りたい方は、POKKA吉田さんの著作を貪り読む事をオススメします。

★筆者とサラリーマン金太郎

さて表題のキーワードに話を戻します。「サラリーマン金太郎」ですな。思いっきり漫画版の方の話になるのですが、筆者、この作品ほど「面白い」と思う人と「そうじゃない」人の落差が激しい作品ってあんまり無いと思うんですね。

というか本宮ひろ志先生の作品は全般的にそうなんですが、「主人公」が放つ魅力というのがピンポイントかつ剛速球すぎるんですよ。作品の面白さの97％くらいが主人公のキャラにより作られてるんで、そこが外れると残りの3％で勝負するハメになるんです。

たとえばサラリーマン金太郎を「ビジネス漫画」として読む人というのは、おそらく半分くらいは金太郎とトンネル作業員のボスのおっさんが殴り合って和解する辺りで脱落します。残ったうちの半分は砂漠でサソリに刺されて苦しむ金太郎の元に恋人が現れた瞬間に脱落し、最後まで残った精鋭も金太郎がアラブ語ペラペラになった辺りで脱落するでしょう。

なんせこれは「ビジネス漫画」じゃないのです。

頭空っぽにして読むべきサクセスストーリー漫画なんです。「カメレオン」とかと大枠では同じ位置であり、「うはは！　金ちゃんすげえ！」が正しい読み方なのです。何故か一時期これを「ビジネス漫画」として持ち上げてた人々がおるのですが、それはもはや「ドラゴンボール」を格闘技漫画として読むのと同じくらい見当違いであり、それではこの漫画の楽しさの3％しか理解できません。

何気に筆者、サラリーマン金太郎は未だに読んでるくらい好きなのですが、「つまんなかった」という人は大抵ダマされて「ビジネス漫画」として読んでる人であるというのに気づきました。

いいですか？（真剣）

ビジネス漫画の主人公はまず泳いで社長を助けにいきませんし、奥さんが死んだからといって昔の暴走族仲間を呼び出して伝説の集会をしたりしません。無論、たまたまパチンコ屋でお金貸した知らない婆さんが実は大富豪だったりもしません。

これらは「ビジネス漫画」として読んだ際には「もう少し読んだら何か凄い勉強になることが書いてあるだろう」みたいなモチベーションを少しずつ削いでいき、どっかのタイミングで「こいつ腕力と人脈で全部解決しとるやんけ」という事実に気づいた瞬間、ページを捲る気力をへし折られる事でしょう。

繰り返しますが、筆者はこの漫画は大好きです（真剣）

ただし、ビジネス漫画としては「ナニワ金融道」の方が100倍勉強になると思います。でも、漫画としてはこっちのほうが好き。理由？　金ちゃんが凄いからです。そして、それはファンとして正しい読み方だと思っています。

それを踏まえて。

「時速5000枚！」って、如何にも「金ちゃん凄い！」でしょう。「サラリーマンをなめんじゃねぇ！」って言いながら検定取り消しになるのもまた、実に金ちゃんです。ロデオは本当に良い仕事をしました。

以上！　今日も頑張っておいで！

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この記事へのコメント（8 件）

あしの: 投稿日：2021/08/29; えびやんさん
おはざす！　へぇ！　それ初耳です。なんかそれありそう！笑　当時のまだまだぁ！　は楽しかったですなぁ……。

えびやん: 投稿日：2021/08/24; 本宮ひろしがギャンブルなんだから最悪の状況からまくれるようにしろって指示したとかなんとか聞いた事あります。当時まだまだぁ！を聞くためだけに打ってた記憶

あしの: 投稿日：2021/08/18; 貯金爆弾さん
おはざす！　千代大海ですな！（ですよね？）　CM観た時そっくりさんだと思いました！笑

貯金爆弾: 投稿日：2021/08/18; 灼熱牙王事件、懐かしいですね。

この機種、イメージキャラとして、とある力士の肖像がバンバン使われてましたよね。
で、例の事件発生時、件の力士が千秋楽まで優勝争いしてて（優勝したかどうかは失念）、色んな意味でF社は激アツだろうなぁ、と思ったものですw