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ぼくがかんがえたさいきょうの牙狼

★機種に関する話 | コラム

ぼくがかんがえたさいきょうの牙狼

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岡井モノさん
「ダメです」「反応ありません」「完全に沈黙しました」 サーバーが不安定な時は使徒に襲われたネ○フみたいな雰囲気になる愉快な編集部です。
投稿日:2016/11/14 00:00

パチ7の皆さん御機嫌よう、岡井です。
パチンコもパチスロも、規制だの新基準だのでスペックダウンが囁かれている昨今、如何お過ごしでしょうか。

「あの機種がもう打てなくなる」、ホールでは新台にそっぽを向いて旧基準機に夢中という方も多いのではないでしょうか。まぁこれは新台でいきなり回収営業をぶっぱなして客を瞬時にトばしてしまうホール側にも責任はあるのですが。

さて、そんな人々が夢中になり別れを惜しむパチンコシリーズに『牙狼』があります。
別れと言ってもシリーズとしては今後も続くのでしょうが、今までのようなMAXスペックで強烈にハマって猛烈に出るというマシンはしばらく登場できないでしょう。

私は基本的にスロット派の人間なのですが、時代を象徴する台ということで、撤去前に人々が愛した牙狼に触れておきたいと最近では『牙狼 魔戒ノ花』を意識的に打つようにしています。



思えば私と牙狼の出会いはニューギンの『花の慶次』がヒットしていた時期で、似たスペックで登場した二匹目のドジョウ狙いの台という認識でした。
流行りモノということもあり数回打ったのですが、どうもその初当たりの重さが性に合わず、主人公の男が牙狼に変身して怪物をしばきまわす世界観のやたらと当たりが重い台だな、という以上の感想はありませんでした。

その後もシリーズ作が出ると何度か触ってみるのですが、やはりしっくり来ず、牙狼が怪物をしばきまわす重い台という感想は変わりません。
シリーズ累計で考えると3000回以上は回していると思いますが、大当たりは単発終了を一度経験したのみです。馬みたいなやつに乗った牙狼が勇ましく敵に突っ込んでいったら

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と出てきたのでボタンを押してみたら弾き返されて、「ウワァー!」とか言いながら灰色になる牙狼を見ていました。
さんざん投資した結果がそれかと、ウワァー! と言いたいのはこちらの方です。
それからというもの、私は牙狼を遠ざけるようになってしまいました。『金色になれ』が登場した時も、「るせぇ指図すんな! 金でも銀でも勝手になるわ!」と、まるで母親に叱られた思春期の男子中学生のような態度でした。



そんな私が『牙狼 魔戒ノ花』を打つ。
ホール備え付けの説明ボードには勇ましく剣を構える牙狼の姿が、最終的に暴力でどうにかするという世界観は変わらないということを教えてくれます。
しかしすぐに異変に気づきました、STがどうとか台の上から顔が出るとか隣のおじさんが臭いとかそういうことではありません、冴島鋼牙がいないのです。
私の中での牙狼は鋼牙が主人公だったのですが、牙狼は世襲制だったのでしょうか。

最近の台の中でも特に演出が豊富な牙狼を楽しむには、やはりストーリーや世界観を理解したいものです。どれ少しネットで調べてみるかと考えましたが、直後にスマホをポケットにしまい直しました。
私は思ったのです、すぐに答えを欲しがるのは楽しみを削る行為ではないかと。手軽に調べられるからと、すぐに最短手順や最適手段をグーグルにたずねてしまうのは勿体ない、探る楽しみ、想像の余地、そうしたものこそが遊技としての面白さではないでしょうか。

幸い今は台から発信される情報量も腹だだしいほどに多いため、ボタンを押せばキャラクターが「〇〇モードはアツいぜ!」という台の仕様から、「〇〇さんは伝説の戦士なんだ!」といった世界観の説明までしてくれます、ここから仕入れた情報をもとに想像してみるのも悪く無いでしょう。

打ってみてわかったのですが、この機種はコンサートホールや試写室といったステージ移行が頻繁におこなわれるため、思うようにストーリーの把握が進みません。
そうこうしているうちにデータカウンタの表示は「1084」、私の財布もカラになってしまいました、どうやら陰我より先に諭吉が消滅したようです。

まぁ足りない部分は想像力で補うというのは前述した通りです。ここまで回した結果仕入れた情報をもとに、今回は岡井が想像した『牙狼魔戒ノ花』の世界を皆さんにご紹介したいと思います。正解か不正解かは知りません、あくまで想像です。





{Photo01}


主人公。普段はやさしい性格だが、感情が高ぶると黄金騎士牙狼に変身する。
演歌歌手を夢見て上京したが、運転中にホラーに襲われ命を落とす。直後に眠っていたもう一つの牙狼としての命が目覚め、自分のような犠牲者を増やすまいと闘いに身を投じていく。
変身後は軽い興奮状態となるためかやたらと威嚇行為をおこなう癖があり、ことあるごとに怖い顔をいろんな所から出してくる。
最近では変身するかと思わせてやっぱりやめる、といったフェイントも織り交ぜてくるようになった。



{Photo02}


雷牙のライバル。クールな一匹オオカミ、でも名前はクロウ(鴉)。
旅館の跡取り息子として育つが、理不尽な客にも頭を下げ続ける父の姿を見るうちに人の醜さと世の無常を感じ心を閉ざしてしまい、それ以降は丁寧で社交的な自分を演じつつも心の底では誰も信用していない。強く一人で生きるという気持ちが変身能力を生み出した。
「オマエを倒すのはこのオレだ」といわんばかりに雷牙をストーキングしながら、時に手助けしてくれる。ベジータ。



{Photo03}


雷牙の友達、お金持ちで高潔。ホラーの存在を感じ取ったり、予知のような能力を持つ。
それらの能力が時と場所を選ばずに発動しトランス状態になるため、周囲からはアブない人だと思われて友達がいない。雷牙ら一部の人間が数少ない理解者となる。
お笑い好きで雷牙達とその話をしたいのだが、自身の寡黙なキャラクターに引っ込みがつかず日々悩んでいる。



{Photo04}


悪い人。牙狼を殺すことを生きがいにするという迷惑なおじさん。
トラックドライバーを経て東北地方でマタギとして生活していたが、剣を振り回し奇声を発しながら暴れまわる牙狼に狩場を荒され続け堪忍袋の緒が切れた。
当初は平穏な生活を取り戻すことが目標だったが、いつしか狩猟民族としての血が目覚め、とにかく牙狼を殺したくて仕方がなくなり日夜罠づくりに励む。口癖は「かかったな」。



{Photo05}


マユリ様の執事。スペイン人を祖父に持つクォーターおじさん。
先代の頃より執事としての誇りをもっており、日々周囲のために甲斐甲斐しく働く。
実は全てを裏で操る黒幕。



他にも魅力的なキャラクターが多数登場します、中尾彬氏や大友康平氏が出れば激熱です。
ここからは残念ながら私は見ることはできなかった、おそらく一生見ることはできないであろうエンディング演出も考えてみましょう。





並み居るホラー達をちぎっては投げちぎっては投げしているうちに、ついにホラーを束ねる哀川翔を倒すことに成功した牙狼、喜ぶ雷牙やクロウの前に意外な人物が現れる。

ゴンザ「これは雷牙様、見事な剣技でしたな」

雷牙「ゴンザ!? どうしてここに?」

一般人であるはずのゴンザの登場に戸惑う一同、ゴンザは哀川翔を足蹴にして続ける。

ゴンザ「それにひきかえこの役立たずは……私の手を煩わせるとは」

雷牙「どういうことだ、ゴンザ、まさかお前!?」

ゴンザ「そうです、私が全ての元凶」

雷牙「嘘だ! ゴンザ、今まで家族として共に生きてきたじゃないか!」

ゴンザ「最も情報の手に入れやすい場所にいたまで、全く疑う事の無い雷牙様の姿は滑稽でございましたな、そうそう、ご両親を始末したのも私ですよ」

雷牙「そんな……父さん、母さん」

ゴンザ「残った邪魔者は……オマエダケダァー!!」

猛然と襲いかかるゴンザ、戸惑いながらも変身し応戦する牙狼。
幾度か刃を交わした後に一旦距離をとり、いよいよ最後のぶつかり合いとなる。

ゴンザ「死ネェー!」

牙狼「うぉぉぉぉぉ!」



つ[[PUSH]]



牙狼「ウワァー!」

{Photo07}



地に叩きつけられる牙狼。
その身体からは輝きも失われ、無情にも変動は767のハズレ目で停止、誰もが希望が消えゆくのを傍観するしかなかった。





その時、不思議な事が起こった!

{Photo08}



マユリ様が己の殻を破り、小島よしお氏の名ギャグと共にエールを送る、復活演出だ。

牙狼「まだだ! うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

再び立ち上がり剣を構える牙狼、どこからか馬みたいなヤツも駆けつける。

ゴンザ「馬ミタイナヤツニ乗ッテ加速シタダト!? シカシソンナ直線的な動キ……」

牙狼「今だっ!」

様々な場所から牙狼の怖い顔が飛び出す、色んなとこフェイスオブガロだ。

ゴンザ「何ッ ド、ドレガ本物ダッ!?」

牙狼「貫けえっ!」

筐体右側の剣がぶっ刺さる。

その時、牙狼は眩いばかりの光を放つ、一つの矢になった。







少女「お兄ちゃん、それからどうなったの?」

穏やかな日が差す高原で、少女が青年にたずねる。

クロウ「ああ、牙狼が勝ったんだが、そのまま雷牙も行方不明になっちまったんだ」

少女「雷牙さん可哀想、もう帰ってこれないの?」

クロウ「いいや帰って来るさ ……どうしてって? この魔戒ノ花が咲く所がアイツの帰る場所なんだ」

ガッシーン!

{Photo06}








今まで岡井は大丈夫な人だと思っていましたが、大丈夫ではないみたいです。
諭吉が消滅したショックで脳にバイキンが入ってしまったのでしょうか。
牙狼ファンの人は、これが一度も当たらずに1000回転ハマった人間の悲しい妄想だと思えば、同情的な気持ちにもなれるでしょう。

30

岡井モノさんの

※本記事はユーザー投稿コンテンツです。

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このコラムへのコメント(28 件)

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岡井モノ
投稿日:2016/11/22
ヤスヲさん

ありがとうございます。想像力をこじらせた結果がコレでした。
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ヤスヲ
投稿日:2016/11/18
岡井さん、、、
もはやあなたプロのライターレベルだよ( ^ω^ )
めっちゃオモロイす(≧∇≦)
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岡井モノ
投稿日:2016/11/16
ふかちなまさん

ガロという雑誌は本当に独特の空気があり、まさにトガってた雑誌でした。作家性と商業性の両立の厳しさも体現していましたね。
私は最初期の鬼太郎夜話が好きです、今だと連載できないだろうな。
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岡井モノ
投稿日:2016/11/16
ゆーきさん

不足分は想像力でおぎなっていきましょう、結果は滅茶苦茶になりますが。
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投稿日:2016/11/16
タイトル絵のガロは、誰かふれたのかな。

ガロは1997年ぐらいまで読んでたので、2001年のガロということで、身震いがするほどのなつかしさと、当時からいつになっても休刊やむなしの状況でも、2001年まであるガロという雑誌が持つ作家に対する求心力をかんじます。

花輪末広、花輪和一、大越孝太郎、坂柱いみり、山野一(ねこぢるy)、古屋兔丸とか、イラスト見るだけで、むかしじっくり読んでた頃を思い出す。

当時は、三本義治、パルコ木下、杉作J太郎あたりの脱力系の方が好きで読んでたが。
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元ゆーき
投稿日:2016/11/15
やばいw
この牙狼だったら絶対見るw
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岡井モノ
投稿日:2016/11/15
元職長君さん

意外なヤツが黒幕、先日コナン君も言っていたから信憑性は高いでしょう。
牙狼の決め技はのど輪落としだと思います、角界を震え上がらせます。
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岡井モノ
投稿日:2016/11/15
元・店長カタギリさん

岡井は褒められていると誤解して調子に乗ったあげく、気づいたら訴訟されているんだと思います。
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岡井モノ
投稿日:2016/11/15
トリオレの三男さん

大体あってるということで、もう私の牙狼は美しい思い出のままで終わらせようかと思ってしまいました。
ゴンザレスですからね、名前だけでかなり強そうですよ。
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岡井モノ
投稿日:2016/11/15
水道橋ですらさん

普通なら誤送信と思いますが、ですらさんならこういうことをするだろうと思ってしまいます。
マユゲには私も魅力を感じて仕方がありません。

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