銀チャの憂鬱～あきうめサイド～　前編

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８月１２日

本当だったらこの日に連れ打ちを予定しており、

東京大決戦だ！と

お互い盛り上がっている中

急な仕事で休みが飛び、全てキャンセルになる。


このまま今年は会えないのだろうか。

飲み会で上司の下ネタに付き合うふりをしながら

ツイッターを眺めていると

「明日は夕方３時には終わってスロット打つよ」

この一文でもう飲み会なんて吹っ飛ぶ。

銀チャが打ちに行く予定のホールは

俺が仕事している所から１駅。

合間になら駆けつけられるかもしれない。

さらに

「朝４時頃にはコミケに参加してるよ」

仕事をしている近くで

コミケを開催しているのだ。

タイミングがあったら会いましょうと約束する。



８月１３日　朝

仕事でコミケの近くを通ったので

「もうそろそろ出ますか？　駅辺りで少し待ちましょうか？」

とメールすると

「いやもう並んでるんだ」

絶望。

並んだらもう列から離れられない。

そう思っていた俺は

少し前に近くを通った事を伝え

メールすると、

列から離れても問題ない事がわかる。


すでに通り過ぎていた場所へ戻り

待っていると

銀チャ登場。

ツイッターのように盛り上がって

どんちゃん騒ぎ！



…ではなく、お互い人見知りなもんで

会話に困る。



それでも探り探り話題を見つけ、

色んな話をして微妙な盛り上がり、

また夕方、銀チャのホールへ向かうと約束して

別れたのだが、

「お腹出てきちゃってさー」という

銀チャを見て

俺と身長は一緒。

でも

横幅が違う。

マッチ棒みたいな銀チャ。

ジェンガみたいなあきうめ。

倍以上の差がついているのに、


「痩せないとだめだねー」 と言っている銀チャを見て




「コイツは一回シメなアカン。」




そう思ったのだった。


2ショット写真も撮ったが

シュッとした銀チャと

二重アゴの眼鏡のおっさん。


その写真を見た瞬間から




本格的に痩せよう。




そう思った事も付け加えておく。

いつもなら文句を言いながら異様な集団を見ているが

今年は銀チャのおかげで

笑顔で舌打ちしながら仕事場へと戻るのであった。



後編へ続く

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