イベ日が命日

先日、朝からジャグラーバリ強いお店に並んでいる時に「あ、今日はおばあちゃんの命日だ」と気づきました。


6年前、もともと施設にいた祖母はそろそろダメそう…と言われて構えていた我々を翻弄するように1ヶ月ほぼ眠りっぱなしのままとはいえ最後の力を振り絞って生きて、眠るように亡くなりました。


その知らせを聞いたのは、某ホールで抽選を受け再整列している時であった。


知り合いの演者の来店で、しかもその店の特日だったので遊びに来ていたわたしは母親からの着信あったため一旦列からはずれ、知らせを聞いたのだった。


家族からの電話を終えて列に戻るわたし。

演者の子が「どうしたの？」と聞いてきた。

「うん。おばあちゃんがさっき亡くなったって。」

「え！！…それはそれは…大変だね…」

「まあそろそろって聞いてたし、大往生だから。」


「そっか…仕方ないよね…」


「うん…。」

「…」

「…」



「え？？帰んねえの？？？？」

「え？」


「なに列に並び直してんの？？？」


「いや…5番だし…初めて良番引いたし…」


「いや帰れしwwww」


「うん。一応聞いたんだけど、今日はどうせ施設に置いておくし、なんもやることないから来なくてもいいっていわれちゃって…」


「そか…で、どうすんの？」

「うん…やっぱ、この前も出てたしギアス2狙いで行こうと思うんだ。」


「帰れよ！！！！！」



演者に帰れと言われたが、帰らずに無事ギアス2に着席。

すると隣に座った女が開店してすぐに連れの男と交代するという不正を働いた。


どうしようかと思ったが、そこで祖母の顔がよぎる。
祖母は学校の先生をしていたので正義感が強かった。

ここで黙っていては顔向けできない！わたしがそんなヘタレでは、おばあちゃんが安心して天国に行けない！



…とりあえず演者にチクってそこ経由で店の人に注意してもらった。
ふん！帰れ帰れ！(お前がな)


しかし何故か常連だったからか、次からやめてねみたいな注意のみで終わり、そいつは普通に打っていた。

うっすらわたしがチクった事に気づいてるのか視線が怖い。
ばあちゃん、怖いよぅ。


そんなこんなで打ち続けると、設定差があるとこも引けるし、シマ自体も盛り上がってきたし、これはツモったなと確信するのに時間はかからなかった。

ばあちゃん、オレ頑張るよ！



全飲まれ。どマイナス。

これはきっと設定4だ。
設定6以外興味ありません。

逆転するために設定はよくわかんないけど出そうなリゼロに移動。リゼロって出そうだよね。


すぐさま1つむこうのシマからセブンフラッシュの音が聴こえた。

なんか、わたしが座ってた台の辺りから聴こえてきたけど気のせいだろう。
怖くて見てないからわかんないけど。


鯨を二体だけ倒してリゼロをやめた時にふと思った。


ん？これバチが当たってる？？？？

ばあちゃん、オコ？？？？

やはり今日は帰るべきだな、と演者の子に伝えて帰ろうとその子の台までむかう。


あれ？


ゴリゴリ6挙動のガルパン打ってたはずのその子がいない！？

空台になってる？？？


喫煙所にいたので話を聞くと、ダラダラ展開で飽きたので帰るとのことだった。

わしもどマイナス。

もう仕方ないね。


「え？じゃあオレ打っていい？？」
「帰らねえのかよ」


その後、ガルパンで2000枚近く出て捲ったわたし。

バチなんて無い！
ばあちゃんは味方だ！
ばあちゃんのおかげで勝てたよ！！(演者のおかげ)


その翌年も同じ日、同じ店、同じ演者の来店があり、もちろん並んだ。


「今日はばあちゃんの一周忌！負けられない！」

「いや…去年はマジで帰れよ…って思ってたよ…」



負けました。

しかも終わった後に大井競馬でもいくべ！とトゥインクルいってめちゃくちゃ負けた。


それ以降毎年その日は負けの特異日みたいになっている。


相変わらずその店の特日なので、そのお知らせを見ると「ああ今日はばあちゃんの命日だ」と思い出すことができる。


さて冒頭に戻る。

今年は違う店だが月一ジャグラーが強い日。

暑い中抽選を受けるもゴミ番。


ジャグラーには座れず、仕方なくラブ嬢3へ。

ばあちゃん、俺に力を…！！

するといきなりCZから当たり、さらにW揃い！！

朝イチから見せ場がやってきた！！！


そう！見せ場はこの日、これだけだった！！！


その後店移動してまで打ち散らかし、今年もすんごい負け。


帰宅して仏壇に手を合わせる。

ばあちゃん…

「お前は魚嫌いだから将来体壊すよ、これ飲みな」
と謎のサプリ(EPA)を渡してきたやさしいばあちゃん。

ごめんね言うこと聞かずに…
ハンバーグばかり食べて
体も、壊してるよ…

バチあたりな孫は恐らく来年も特日だ！とあなたの命日を思い出すでしょう。


来年は七回忌。

七のつく命日だからさ…

ばあちゃん、そろそろ許してくれねえかな…

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