隣の芝生は青く見える？

遡る事、約20年前...

『なんでいつも自分の隣は、設定に関係なく簡単そうに出るんだろう？』

気づいたらこんな事を気にするようになっていた。

とある日の事...

4号機後期にリリースされた『北斗の拳SE』

初代と比べてマイルドなスペックになって遊びやすくなったと当時は言われており、高設定でも万枚overはなかなか出にくかった印象。

そんな中、イベント日にはかなりの頻度で万枚に迫る出玉を叩き出していたスーパーマリオ似のおじ様がいた...(以下、マリオジ。

マリオジは根っからの北斗ファンなのか、私が目撃した日はいつもニコニコしながら全ツしていた。

そしてとあるイベント日に、凄まじい箱の量を積み上げてジェッターに流しているマリオジの姿が！

今でも鮮明に記憶に残っているその数なんと15653枚...!?

周りの常連客からは、ただただマリオジやべぇ...とか、あれサクラじゃね？とか囁かれていたが、そうはならんやろ！と私も少し興味を持ち始めた。

真相を確かめるべく、しばらくの間マリオジを観察してみる事にした。

稼働率も落ち目な時期であった為、直接居合わせなくてもデータ履歴から、いつでもマリオジがブン回していたのは確認できた。

約1ヶ月程度のデータを収集した後、満を持して仲の良いホールスタッフに真相を聞いてみた。

すると...

『マリオジ、平日でもニコニコしながら10万くらいはいつも突っ込んでるよ』...と。

«うしの脳に電流走る！»

そこで一気にパチンコ・パチスロに対する意識がガラッと変わった。

『機械割は正直で、波が緩かろうが荒かろうが、時間を掛ければ行き着く先は一緒』だと。

そしてサクラや打ち子でもない限り、同じ環境で平打ちする以上は大して差がないと...

ならば理論に基づいて自分だけの立ち回りやホールの癖を見抜く力を備え、信じて回し続ければ結果は自ずとついてくると冷静に考えるようになった。

そして他人の出玉に一切翻弄されないメンタルが自分に備わった事で、自分の感情や立ち回りがブレる事は一切なくなり、今に至る。

要約すると...
★他人の収支なんてわからなくて当然だから、いちいち気にしても仕方ない。
★大半の客が負けているから、パチ屋の営業が成り立っている。
★回し続ければその動きに見合った結果が自ずとついてくる。

もし、自分が苦しい展開だったとして、見知らぬ客が隣に来てオスイチ決めて爆出ししたとしても、『他の台で負けて今ここで取り返そうとした結果なんだな...』と思うようにして...

『人は人、自分は自分』

と、しっかり割り切れるようになったと感じる。

マナーの悪い客が気になる事は多々あるが、その日の出玉で差をつけられてイライラするくらいなら、正直家スロを買って楽しんだ方が良いと思う。

そう自分に言い聞かせ、満を持して家スロを購入した。

ここからはオカルト要素満載だが、長年打ってると自分の中のバイオリズム的なものがなんとなく予想出来るようになり、実際の結果も大きく逸れにくい。

ならば、負けると予想した日にわざわざホールに出向く必要もなく、家で下ブレくらってやり過ごせばいい。

そう思い始めてからというもの...家で特大ハマリすると脳汁が出始める異端児になってしまったではないか...?!

周りの人からは変な人(牛？)だと思われているのは重々承知しているが、なんと言われようとこのスタイルを崩す気は毛頭にない。

全ては自分が家で作り上げたアームに忍耐力や集中力を兼ね備えて、ホールに出陣して結果を出すだけ。

この乱数調整ループが決まり始めると、他人の勝ちも素直に喜べるくらいにはメンタルが安定する。

SNSが盛んな現代だからこそ、交友関係を幅広く持って有意義な人生を送る為に、まずは自分の立ち振る舞いからしっかりしていきたいと常々思う。

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