勝敗の行方

公営ギャンブル、
パチンコ、スロットをする上で
最も重要視すべきは勝つこと。

そんなことはまだゲームボーイスウィッチに
触れたばかりの幼児に聞いても、
同じ結論に至るかと思う。

が、しばしば誰しもに訪れる
いわゆる「エンペラータイム」に於いて、
虚しさを覚えたことはないだろうか。
僕はある。

何か買いたい物ものなく、
贅沢病もない。
求めているのがあの、
グラフがゼロを突破した後からの
「ヒリヒリ」にあると、
そう自覚してからはどこか悟っている。

あゝ僕は依存症。



しかし、そうであってもだ。
勝たなければならないことに違いはない。
何故なら打ち続けるには金がいるのだ。

戦略的な立ち回りを、
綿密に行うことが出来た時期が、
1ヶ月と続いたことはない。

覚えているのは、
1/199のキン肉マン(潜伏あるやつ)や、
AKBが出た頃は、近所に良釘な台があり
日当20k近く出ていた。

台の演出も楽しく、
愛を深めていくのだが、
連日安定してくると、
何故か不安になる。
「これはいつまでも続かない」
「ヒリヒリしたい」
「このままでいいのか？」と。

のちに、目標のない行動には、
当然に訪れることなのだとわかる。

「ヒリヒリしたい」

自分の本質がそうであると
自覚はしているが、
人生を上手くやるためのコツみたいなものは、
別ベクトルでピンとはきている。

「プラマイが最強」

ゼロであることは、
地に足が着いていると同意。
そこから地続きのどこにでも行けるのだ。



借金まみれ、リーマンと育児に追われて
こそこそと打ちに行くしかなくなって
莫大な勝ちを取りに行こうとして、
小さな勝ちを喜べなくなってる。

4000枚出して、更に求めて2000枚失う。
ここでは更に失ってるものがある。
そうです。
「時間です」

パチンコやスロットはもちろんのこと、
パチ屋が好きな僕ならば、
つくづく思う。
1ぱちでいい。5スロでよかったと。
(そこじゃない)



バンドマンをやっていたとき、
「機材のためにローンを組むのが当たり前」
だとかいう風潮があった。
おそらく昭和の名残だろう。
今は宅録や配信など、
手出しのないアピール方法が沢山ある。
安価なエフェクトやDTMソフトも多い。

まだ借金のない若人がいるなら、
心の底から言いたい。
「借金だけはやめておけ」

今日はこんなところで。
あゝ鬼がかりたい。

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