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7月7日に何かが起こる
7月7日に何かが起こる
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八丈島みつをさん
美麗の実機が欲しい - 投稿日:2019/10/19 19:45
初投稿です。拙い文章ですがよろしくお願いします。
1回のボーナスでMAX711枚を獲得でき、それが狂ったように連チャンする機種が存在し、
まだまだパチンコ・パチスロは盛況で、多くのホールが乱立していた頃の話。
多くのパチンカー・スロッターの皆さんには普段よく勝負するマイホールなる店舗が幾つかあると思います。私も、まるでルート営業のように特定のホールに日々通っていました。
しかしながら、たまには全然行ったことのないホールを新規開拓してみるかと思い立つことがないでしょうか。大概そんなことを考えるのはマイホでタコ負けした時だったりするのですが。
春頃だったと思います。存在は知っていたけれども一度も足を踏み入れたことのないホールに、『間違って滅茶苦茶出てしまったら特殊景品を買い取ってくれる便利な謎の店を探すのがメンドクサイな』とニヤニヤしながら入店。
普段打っていたホールは駅に近い場所でしたが、ここは駅前から少し離れた立地で客の数も決して多くない。スロット専門店でしたが初めてのホールなのでイベントの性質や設定配分などは全く分からず、データランプを頼りに、そして結局は何となく『カイジ』に着席しました。
そして打ち続けること数時間、私の頭を過った確かな手ごたえ。
『⑥だろ、これ……!』
なんということでしょう。
カイジの⑥は別格使用でとにかくハマらない。実際に一度たりともハマリが300Gを超えることがなく、緩やかに右肩上がりの美しいグラフを描いていく。鉄板の安定感よ。
客も少なくて居心地満点、さらには設定も入っている???
等価交換だし耕し放題の穴場か、ここは?
こうしてしばらくの間、私はこのホールに通うことになります。
その頃は北斗や吉宗の全盛期でしたが、大好物のマッハGOGOGOやファイヤードリフトなどが生き残っておりましたし。
そして、6月の下旬か7月に入ったばかり頃、ホールの入り口にイーゼルでイベントの告知がされていました。
『7月7日に何かが起こる!』
スロッターであれば1年に1度のスーパーフェスティバル。七夕なにそれおいしいの?
私は当時勤務シフトに融通が利く職場におりましたので速攻で休みの申請を致しました。
そして迎えた7月7日。確か15時頃の時差オープンだったでしょうか。
私が選んだ対戦機種は『リオ・デ・カーニバル』!!
この日だけは普段よりも格段に客の数が多く、角台が好みの私も焦りながら台確保。
そして開店から1時間が経ち、1回目の設定⑥発表がアナウンスされました。
すると1発ツモ!
どうりでボーナスやリオチャンスが軽いワケ。
記憶が美化されているかもしれませんがチャンス目を引いたら殆ど当たる。
そりゃあテンションMAXで意気揚々とレバーを叩いていきます。確かサッカー日本代表の試合があって、ホール内のテレビで観戦しながらリオデカを愛でていた記憶が。
この日は閉店まで打ち切ることなく5000枚オーバーでサッとフィニッシュ。疲れちゃったので。
さすがに7月7日のイベント、告知の看板に偽りなしと大満足で透明プラケースに入った薄っぺらい金の板を謎の窓口に提出。ん? これは~~?
7 枚 交 換 に 変 わ っ て た 。
脳内計算よりお金が足りないよ?
途中で景品落っことしたか?
いやいや輪ゴムで束ねてあるし。
『何かが起こる』って交換率の下げかよ! 7月7日に7枚交換に変更でスリーセブンってか!
ですが、周囲のホールが軒並み等価交換の中、敢えて7枚にしたのには訳があって、高設定の配分が以前よりも多くなりました。(たぶん)
それゆえに私も、その他の客も設定①を打つより交換が安くても高設定に期待できる店で打ちたいと思ったのでしょう。しばらくは客数が多い状態が続きました。
しかしそれは長くは続かず……。
やはり等価交換の魅力には勝てず、次第にそのホールは過疎っていきました。
そして時は流れ……。
数か月後、久しぶりにあの店に行ってみようと思い、訪ねてみると店内に客はまばら。
店内は地下と1Fの2層になっていまして、地下には吉宗と北斗が合わせて50~60台ほど
設置されていたのですが、なんと全ての吉宗と北斗の台に『調整中』の張り紙が。当然電源も
入っていません。それ以外の機種は打てる状態です。
『さては攻略法発覚か!? しまった出遅れたか! ゴールドXの時のように!』
しかしながらそんなバカなことはなく、誰もいない静かな北斗のシマを横目にタイヨーの『百萬トン』とかいう打ったこともない良く分からない台に1萬円お布施して退店しました。
賢い読者の方ならお分かりかと思いますが、ホールがお亡くなりになる前兆ステージだったということです。
7月7日が激熱みたいなツイートを見ると思い出します。
パチスロがアツかった時代の、店の名前すらも忘却の彼方に消え去った思い出。
7枚交換になって少し経った頃、鬼浜を打っていると店長と思しき初老の男性が私の台に
海物語のエビとアンコウのイラストが描かれた札を差し、私の耳元で『エビアン(設定⑤or⑥)です。水じゃないですよ』と囁いた。
バカにしているのか? いくらなんでも分かるわ!!
以上、ありがとうございました。
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このコラムへのコメント(1 件)
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これめちゃ分かります。そしてだいたい負けるんですよね。自力で見つけたお店で優良ホールに当たった経験ってもしかして俺は無いかもしれません。7枚とはいえ良いお店(?)を発見されたようで羨ましい限りです! エビアン……!