誰もいないのは寂しいから

「アーシャッセー！アーシャッセー！」

「当店へようこそお越しくださいました！イベント規制が叫ばれる今、出玉に関してはアピールできません！」

「そこで、設定や出玉には期待できませんが、その分
店長の私が全力でお客様を応援させていただきます！」

「おお！お客様は海にお座りですか！素晴らしい！人間は母なる海へ最後は帰る、という名言があります！」

「知りませんか？そうです。先ほど私が作りました！」

「それはさておき！さぁ早速ご遊戯を！」

「はい！一万円入りまぁぁす！」

「早い！すぐに魚群！しかもマリンちゃんのダブルリーチ！ここは全力応援で当たりを呼び込みます！」

「ファイヤ！セイヤ！はぁぁぁ！！！ドンドコドコド…」

（ごめんねー）

「てめぇ≠/％／++@／^=$+=！」


「あぁすいません！お客様がお怒りになる前に、私が代わりに怒っておきましたから！次こそは！」

「えっ…もうやめたい…？1×9でリーチの後はお詫びで当たりやすいのに…？やめちゃう…えぇぇ…やめちゃう…」


「はい！一万円入りまぁぁす！」

「今度はエンゼルフィッシュでリーチ！魚群！今度こそ！」

「えっ応援いらない…？えぇぇ？応」

（テッテレー）

「あぁ当たりましたねおめでとうございまーす（棒）」


「えっ？でも単発だった？いいえ。当たった瞬間の笑顔は確変のような笑顔、そう、まるでエンジェルのような笑顔、エンジェルフィッシュだけに！」

「真顔！その顔も素敵です！さぁ時短中に引き戻しましょう！サメのリーチ！ノーマル！結構当たりますよ！」

（テッテレー）

「本当に当たった！えっ？えぇぇ？」

「ま、まぁ気を取り直して連チャンですよ！張り切っていきましょう！」






「…あの後当たりませんでしたね。出玉も飲まれてしまいましたか…もうお帰りですね…最後に私からささやかなプレゼントを…」

「はい、ヤクルト！」


「またあしたもお越しくださいやせぇ！！！」


「アーシャッーシタァ！」

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