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パチンコホールの未来の姿！注目のコンビニ型ホールは流行るのか？都内初スマート遊技機専門店「スマートプレゴ池袋」取材レポート！

じくゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

2023年4月5日にグランドオープンした都内初のスマート遊技機専門店「スマートプレゴ池袋」、その後の様子を探るべく4月17日のスマスロ増台日（12時開店）にパチ7編集長とじくが突撃取材してきました。そもそもスマート遊技機専門店って何？というところですが、これはそのまま読んで字の如し。設置機種がスマート遊技機（スマスロ&スマパチ）のみで構成されている、近未来型のホール形態。少台数、小面積で運営可能なことから『コンビニ型ホール』なんて呼ばれていたりしますね。

取材日時点でスマート遊技機専門店は日本でわずか2店舗のみ。まだまだ出来たてホヤホヤの新業態ゆえに、スマート遊技機専門店ってどうなのよ？従来のホールとどう違うの？ぶっちゃけ客入りどうなのよ？と気になることだらけ。気になったら調べればいい、これがパチ7スタイル。ということで、まずは「スマートプレゴ池袋」に関する基本情報をお伝えします。

「スマートプレゴ池袋」とは？

東京・池袋駅東口（北）から徒歩2分のスマートプレゴ池袋、元々は「P-PORT PREGOプレゴ池袋南口店」地下1階スロットフロアだったものが改装されたものです。

▲左の黄色い入口がスマートプレゴ池袋、右の赤い入口がプレゴ池袋南口

かなりの検討や準備期間の後に（くわしくは記事後半を参照）、2023年3月29日からのリニューアル準備による店休を経て、同4月5日にグランドオープンしました。

立地としてはビル「ヒューマックスパビリオン南池袋」地下1階となり、地上1・2階にはパチンコと従来のメダルパチスロをあつかうP-PORT PREGOプレゴ池袋南口があります。

▲スマートプレゴ池袋へは、同ビル内の地下への階段を降りる

スマートプレゴ池袋とP-PORT PREGOプレゴ池袋南口は営業区分が分かれており、遊技メダルの利用や景品交換なども別々のものとなっています。

▲営業区分が1＆2階とは別なので、出玉の移動や景品交換などは地下フロア内のみで可能

なお、ヒューマックスパビリオン南池袋を所有する株式会社ヒューマックス（ヒューマックスグループ）と、株式会社プレゴ（ジョイパックグループ）は同じHUMAX GROUPに属しています。

筆者の推測になりますが、スマート遊技機専門店を開店するにあたって立地・施設・設備面でも本ビルが適していたのではと思われます。

機種ラインアップ

4月5日のグランドオープン時にはスマスロ68台設置、そして4月17日にスマスロ60台が増台されて計128台となりました。設置台数の内訳は以下のとおりです。

4/5 グランドオープン（店舗内合計68台）
スマスロ北斗の拳	40台
ＨＥＹ！エリートサラリーマン鏡	24台
Lバキ強くなりたくば喰らえ!!!	3台
スマスロリノヘブン	1台

4/17 増台（店舗内合計128台）
パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ	30台
Lゴブリンスレイヤー	30台

そしてスマート遊技機専門店ならではの強みと言えるでしょうか、上記のうち17台は5スロで設置されています。その中には当日の最新台『Lゴブリンスレイヤー』も含まれていました。

▲5スロでスマスロ新台を打てるのも専門店ならでは？

スマート遊技機専門店は“スマート”なのか？

さて情報やお堅い話はここまで、気になるのは実際の店内や稼働の様子です。

稼働は？

地下フロアの入口に立つと……

ほぼ全台稼働中と大変賑わっていました！ 客層としては増台初日の平日午後ということもあり、土地柄も含めて若い方が多く、抵抗なくスマスロを楽しんでいるという印象でした。

さらに広告宣伝ガイドラインに従った枚数札も用意されており、まだ午後の早い時間ながら5000枚の札が刺された台もありました。

▲景品カウンターに用意された枚数札と実際に札が刺されている様子

フロア内の音量

文章や写真では伝わりませんが、地下フロアに入って気付いたのが「何となく静かだと体感で分かる！」でした。

まあ「静かだ」というと語弊がありますが、明らかに玉やメダルをあつかう通常ホールと比較すれば「そんなにうるさくない」というのを実感できます。

▲店内の静かさを何とか全身で表現しようとしているパチ7編集長

打ち手がボタンを押す「ペチッ！」という音が聞き取れるくらいで、これなら音量を気にする人でも耳栓なしで耐えられるかも？とさえ思いました。

そしてこれは勝手な憶測ですが、「かなり静かなので、自分の台だけを爆音設定にするのがためらわれる」という雰囲気があり、爆音問題を改善する思わぬ相乗効果が生まれているようにさえ感じました。

フロア施設

店内を見まわして最初に感じたことは「島の薄さ」でした。台が対面した形を一つの島とすると、その幅は目測で1メートルくらいです。

▲島の幅や通路の広さはこれくらいでそれほど窮屈さは感じない

そして島端に玉やメダルの計数機を設置する必要がなく、その代わりに看板を設置してもまだ通路に余裕があるという環境でした。

また、それほど高くないように見える天地スペースですが、天井からは豪華な照明器具が吊り下げられ、島上に空気清浄機を設置する余裕もあり窮屈さを感じないレイアウトでした。

▲島上に設置された空気清浄機、「空気もきれいで静かなパチンコ屋さん」の時代が来たか？

スマスロ専門店でなく“スマート遊技機”専門店

ここまでお伝えした情報や写真のとおり、4月17日時点で設置されているのはすべてスマスロです。

そして店内の様子を見ると、

まだまだ増台予定のスペースが確保されています。現在のスマスロ設置台数は128台ですが、フロアマップを見ると最大で196台の設置が可能なようです。

▲フロアマップを見る限り、最大196台設置予定の模様

では次に何を導入予定なのか聞いてみると……何とスマパチ！

4月24日の店休をはさんで25日に『ぱちんこ新・必殺仕置人 S』（e必殺仕置人）を11台導入予定だそうです。出玉性能やCタイムも気になりますが、長時間遊技の疲労軽減を実現した「レストハンドル」にも注目の新機種ですね。

先に導入されたスマスロにばかり意識が向けられがちですが、スマパチもすでに稼働が始まっています。そして、スマートプレゴ池袋はスマスロもスマパチも設置される「スマート遊技機専門店」なのです。

▲ちゃんと見ると「スマスロスマパチ専門店」と掲示されている

今までのパチンコパチスロは主に設備面の都合から最低でも島単位、複数階店舗ならフロアで別々になることが当たり前でした。

しかし、スマパチスマスロならばそういった障壁も大きく解消され、極論すれば専用ユニットをはさんで「スマパチ→スマスロ→スマパチ→スマスロ」と交互に設置するのさえ可能でしょう（さすがに分かりにくいし台幅も異なるので実現しないと思われますが）。

スマートプレゴ池袋さんにいろいろ聞いてみた！

それではプレゴさんにいろいろ質問してみたので、スマート遊技機専門店のアレコレを教えてもらいましょう！

Q：スマート遊技機専門店を立ち上げるきっかけと、検討開始時期をお教えください。

プレゴアイコン
プレゴEX店を2店舗に分けた令和3年7月（2021年7月）から構想が始まっていました。分店にはリスク回避という目的もありますが、スマート機を推進する業界の動きに賛同していたというのもあります。ちょっとやそっと変えても仕方ないので、やるなら専門店にてしまおうということで、スマート機専門店に決めました。

Q：スマート遊技機専門店はグランドオープン費用が大幅に削減可能という話ではありますが、実際に通常店舗と比べるといかがでしたか？また、スマート遊技機専門店で不要になったものもお教えください。

プレゴアイコン
不要になったものは、自動補給設備・メダル・メダル洗浄機・計数機・各台計数機など、主に島設備です。その点で言えばもちろん出店費用は下がりましたが、メインである遊技機やその他のコンピューター設備は依然として必要になります。

Q：補給不要などスタッフさんの人員が少なくて済むという話ですが、実際に運用コストは削減できている状況でしょうか。また店舗オペレーションでの違いもお教えください。

プレゴアイコン
人にかかるコストを削減できるかと聞かれたらできますが、していません。

スタッフの手作業自体は減りましたが、遊技方法の説明をはじめとした対お客様のオペレーションの違いに対応していかなくてはならないので。今までは作業スタッフだった従業員が、営業スタッフへ変わっただけですね。

Q：通常店舗との客層の違いはありますか？

プレゴアイコン
根本的なところで大きな違いはありません。とはいえ人気機種のターゲットに依るところはあるので、現在は北斗シリーズのファンだった40代後半のお客様層が多いと感じます。

Q：スマート遊技機専門店の各種メリットと、スマートプレゴ池袋さんが考える最大のメリットをお教えください。

プレゴアイコン

設備・コスト・エネルギーなど、様々な点においてエコであることは大きいですね。

当社が考える最大のメリットは、従業員が作業スタッフから営業スタッフとなり、一歩前へ出て営業ができるというところです。手作業が減る分、お客様とのコミュニケーションを強化し、お客様それぞれの趣向や状況に合わせて遊び方の提案ができる、コンシェルジュやインストラクターのような立ち位置にしていければと思っています。

Q：今後、スマート遊技機専門店は増えていくと思いますか？

プレゴアイコン
好んで増えていくというよりも、遅かれ早かれスマート機のみの販売に切り替わっていく以上、選択肢がスマート機専門にせざるをえなくなっていく、ということですかね。ただ、それに応えうるだけの遊技機や、スマート機対応設備の供給が間に合っていないというのが現状ですので、すぐに増えていくというのは難しいでしょうね。また、設備などでの差別化が難しくなるだけに、今まで以上に遊技機の性能次第になってくるということは確かじゃないですかね。

コンビニ型店舗はアリかもしれない

スマスロスマパチの導入前、パチンコパチスロ業界団体による説明の中で「省スペースや設備投資の少なさを活かして、繁華街の小規模スペースなどを活かした“コンビニ型店舗”」の可能性を示唆していました。

正直なところスマート遊技機を促進する方便で言っているだけで、実際は難しいのでは？とも思いましたが、今回取材させてもらい「ワンチャンあるかも！」と思いました。上記のスマートプレゴ池袋さんの回答もポジティブな内容ですしね。もちろん条件に合う物件は簡単にはないでしょうし、たとえ開店してもお客様の稼働がなければ経営は成り立ちません。

ただスマートプレゴ池袋の稼働率や店内の快適さ、今後も予定されているスマスロスマパチのラインアップを考えると、スマート遊技機特有のホール形態には可能性を大いに感じざるを得ませんでした。

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