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パチ7自由帳月間賞
2019.10.17
【伊藤ひずみのお題帳】2019年9月分『5ねんかんのおもいで』結果発表!
はい、どうも!伊藤ひずみです!
今回のお題は『5ねんかんのおもいで』でしたね。それを絵日記形式で描いていただきました! さっそく見ていきましょう!
私は挑戦する人が大好きです。失敗したっていいじゃないですか。挑戦することに意味がある。何か新しいことに挑戦している方がいたら積極的にご紹介していきます。
■むー太@もふたんさん/僕と契約して(以下略)[最終形態]
実はむー太@もふたんさんを、こちらのコーナーで取り上げさせていただくのは前回に引き続き2回目です。先月はアナログであることを生かした仕掛けの話でご紹介させていただきました。
前回のむー太@もふたんさんの投稿↓
ねこ美さんと息子ちゃん☆全貌
今回は作品そのものの話ではなくて、その作品へのこだわりに感銘を受けたので、こちらでご紹介させていただきます。どのようなこだわりかと言うと、タイトルに「最終形態」と入っているのがわかると思います。むー太@もふたんさんはなんと最初の投稿時の仕上がりに満足できずに再投稿してくださったんですね。しかも2枚の新作を追加! お題帳にそこまで手間をかけてくださるとは! ありがとうございます! もしかしたら私が気づいていないだけで、過去に同じように修正していた方もいたのかもしれません。しかし今回それを目の当たりにして、その表現に対する姿勢に感動しました。
またお題帳はお一人様何回でも投稿可能ですので、今回のように描き直したり新作を描いたりしたときはどんどん新しく投稿していただいても、もちろん構いません! その方が新着コラムに表示されるので見てくださる方が増えるかも?
「挑戦した人々」でも取り上げさせていただいたむー太@もふたんさん。なんといっても迫力がすごい! 見た瞬間に「うお!」と声が出てしまいました。見た瞬間に思わずリアクションを起こしてしまう絵ってなかなかありません(笑) 黒い紙に白で描くという技法もすばらしいですし、絵日記と聞いてこのような作品を作る発想は私にはないので素直に脱帽です!
全体的に完成度が高いですね! 小学生っぽい字がとても小学生っぽいのはさることながら先生の字がめちゃくちゃ先生っぽい! 字って急に上手くなりませんし、字体を変えようとしても癖ってなかなか抜けません。私も漫画の中で書き文字が出てくるときは、書いたキャラによって字体を変えようとしますが上手くいかないことが多くて苦労しています。なので、こういうところで完成度が高いと思わず目が行ってしまいます。しかも内容もとても素敵な内容でした。って、え?イケメン?まったくしょうがないなぁ、それじゃあ大賞を……なんてことにはなりません(笑)
2015年の編集部による滝行の記事に衝撃を受けたことを絵日記にしてくださいました。
こちらですね↓
滝行で人は変わるのか!? みんなで滝行に行った話 in 天光寺
そして今回の投稿についた編集長のコメントから、滝行のその後の衝撃事実が判明…という無駄にドラマチックな流れになっております(笑) そして私も七星☆シューティングスターさんの言いたいことがとてもよくわかります。私もパチ7のことを知ってすぐのころに「パチンコサイトで劇ってなんだよ!」「花屋敷貸し切り!?」と、いちいち驚いていました。私自身も「漫画ワークショップ」の企画持って行ったらすぐにやらせてくれるなど、意味の分からないところ(失礼!)で見せるフットワークの軽さはパチ7の素敵なところだと思います(笑)
ゆるキャラコラボの各賞を総なめにした万枚ちゃんさん。そのときの思い出を描いてくださいました! いや~あの三冠は圧巻でしたね! 文字や絵のヘタレ具合や「ま」がひっくり返っているところなど芸が細かいなと思っていたら左手で描いたとのこと。そのアイデアがすばらしいと思いました!え?イケメン?しょうがないな(以下略)
おめでとうございます! 大賞のむー太@もふたんさんには5,000円分のパチ7オリジナルクオカードを差し上げます!
【評価ポイント】
今回、作品数こそ少なかったのですが、武尊さんもクオリティが高かったですし、万枚ちゃんさんもさすがの出来。七星☆シューティングスターもおもしろかったし、全体的にレベルが高かったです! 悩んだのですが、むー太@もふたんさんの絵の迫力に負けました。
「最終候補」の欄でも描きましたが、見た瞬間に思わずリアクションをしてしまうのは、その作品にとても大きなパワーがあるということだと思います。それが感動なのか、恐怖なのか、驚きなのかは作品にもよるとは思いますが、そんな感情を動かすだけでなくリアクションまでさせてしまう作品というのは、やはり素晴らしいと思います。私もそんな作品を作っていきたいと再確認させていただきました。
今回は「アイデアの出し方」についてお話したいと思います。毎回お題帳のお題が出たときに、その場でちょっと考えて思いつかなかったら「今回はパス」とあきらめていませんか? アイデアはひらめくもので、自分の力ではどうにもならない。優れたアイデアを出せるのは一部の天才だ…なんて思っているのではないでしょうか。
確かにニュートン、アインシュタインのような、世界の常識を変える革新的なアイデアを思いつくには天才的な才能が必要かもしれません。しかし、お題帳にしろ、仕事にしろ、日々の暮らしにしろ、必ずしもそんなに超天才的なアイデアが必要なわけではありません。むしろそのとき必要なのは「ちょっとだけ優れたアイデア」なのではないでしょうか? 実はそのくらいのアイデアであれば方法を知れば誰でも作ることができます。
『アイデアの作り方』(ジェームス・W・ヤング著)というそのものズバリなタイトルの世界的な名著があります。1975年にアメリカで刊行されたもので、もはや古典ともいえる本ですが、現在でも十分に通用する内容となっております。日本語訳では100ページほどの本当に薄い本なので、ぜひ一度手に取ってみることをおススメします。 かいつまんで内容をお話しすると、この本ではアイデアを出すためには5つの段階があるとされています。
1、データ(資料)集め
2、データを組み合わせ、考え抜く
3、考えを一旦寝かせる
4、ひらめきの瞬間、アイデアの誕生
5、アイデアを具体的にする
アイデアを出すというと机の上でウンウンと唸るものというイメージから、いきなり考え始めてしまう方も多いのではないでしょうか? しかし、ヤングは、まずは資料を集めるべきである、と言っています。 今回のお題「5ねんかんのおもいで」で考えてみると、いきなり考え出すのではなく、自分が自由帳に投稿した記事、パチ7内の過去の記事、手帳…それらを見直すことから始めて、何か思いついたものや使えそうなものはメモしていきます。何も見ていないときよりスムーズに様々な事柄を思い出すことができるはずです。
また今回のお題のように自分の昔の過去をネタにするときは、必ずしも記録してあるとは限りません。そんなときにはマインドマップやマンダラートを使いましょう。強制的にあなたの脳から記憶を引っ張り出してくれます。
▲マインドマップ
▲マンダラート
ポイントは資料にしろ、何にしろ、外部の刺激を受けてアイデアを出しているところです。ウンウンと唸るだけではなく、外に目を向け他の刺激を受けることで人間は脳から記憶やアイデアを掘り起こすことができるのです。また注意点として、この段階では「おもしろくなりそう」とか「これはつまらなそう」とか判断はしてはいけません。とにかく今は材料集めのときです。
とにかく脳を自由にして、思いついたもの、目に入ったものから受けた刺激で発想したものをそのままメモに書いていきます。質ではなくて量を出す段階なのです。 そして一通り思いついたものを書き出せたとしましょう。そうしたら2段階目。ここで、この本で最も重要な考え方が登場します。
それは「アイデアとは既存のアイデアの組み合わせである」ということ。どんなに新しいと思えるアイデアでも、実は今まで存在したアイデアの組み合わせに過ぎない……という考えです。詳細は省きますが、この考え方は後に出版される様々なアイデアに関する書籍の中でも頻繁に出てくる考え方です。
「企画」と名の付く本を2~3冊パラパラめくれば1冊は同じことを言っている本に出会うのではないでしょうか。 その考え方に基づき、メモから2つ取り出し新しい組み合わせを考えます。
お題帳の場合、「お題」が一つ目の要素として、それにどんなものを組み合わせればよいかを考えていくとやりやすいと思います。このときも「おもしろくなりそうか」ではなく「どんなパターンがあり得るか」という視点がよいでしょう。ランダムに2つ取り出しどんどん組み合わせてみる…といった具合です。
そして、この本の面白いところは、3段階目まで考え抜いたら一度、問題を放棄せよと訴えているところです。
そうすると歩いているとき、シャワーを浴びているとき、トイレに入っているときなどに「わかった!」と、ひらめきが突然やってくる…というのです。急にオカルトじみてきたように感じた方もいるかもしれません。しかし実は心理学的にも研究されていて、どうやら表面的に考えることをやめても、脳は自動的に思考を進めているんだそうです。
よく「アイデアはトイレにいるときに降ってくる」「寝ようとしたときに思いついて飛び起きる」といったエピソードを作家が語るときがありますが、まさにこの瞬間のことだと言えましょう。このエピソードだけ聞くとアイデアとは「ひらめき」だけが重要であるかのように感じるかもしれません。しかし実はそれまでの行動が重要である、というのがこの本のみそです。
多くの作家がひらめくまでに、資料を集め、それを咀嚼し、どう使うかを散々考え抜いているのです。その下準備があった上でのひらめき、というわけですね。
そして最後にそのアイデアを具体化していきます。多くの人がよいアイデアを思いついたときはテンションが上がるのですが、この具体化の段階でつらくなってやめてしまう場合も多いです。特に漫画はアイデアを思いついてから、完成までに長い期間がかかるのでモチベーションの維持が大変。完成までもっていくための様々な障壁があるのですが、そのあたりの話は長くなりそうなのでまた別の機会に譲るとしましょう。
ということで再度まとめますと、アイデアを生む段階には5つあります。
1、データ(資料)集め
2、データを組み合わせ、考え抜く
3、考えを一旦寝かせる
4、ひらめきの瞬間、アイデアの誕生
5、アイデアを具体的にする
アイデアというと4の瞬間だけがクローズアップされがちで、資料の収集など「アイデアの材料集め」をないがしろにしている方も多いのではないでしょうか? とにかく材料を集めて、思いつく限りに書き出して、とことんこねくり回したら、一度寝かせる。そしてこの過程は回数を重なれば重ねるほどスムーズになっていきます。ぜひ試してみてはいかがでしょう?
それでは今回も長くなってしまいましたが以上です。
次回のお題【ひずみのマンガお題】『これが俺の流儀!(オカルト等)』 も募集中です! ぜひまたご参加よろしくお願いいたします。
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- 伊藤ひずみ
- 代表作:伊藤ひずみのお題帳
漫画家。『のぞまこ。』『パッチくん』『若葉レバーオン!』『ロックンリール』など。パチンコで初めて触った台はCR海物語、スロットは初代北斗の拳。ぽっちゃりだったころのマリンちゃんの方がエロかったと思う今日この頃。
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