ぼくは星矢に魅せられました

2017年夏に登場して以来人気の高い「パチスロ 聖闘士星矢 海皇覚醒」。
打つまでは僕はその「人気な理由」が分からなかった。

「確かに一撃性能は高いけど、あまりに重すぎじゃねぇか？」
「頑張ってGB突破しても駆け抜けたらしんどすぎねぇか？」
「おは天が大いにありうるし天井行ってGB突破できなかったら辛くねぇか？」

そう思って食わず嫌いならぬ食わず怖い的な対象となっていた。

先月、とても恵まれた状況が続き、大きく月間収支をプラスにもっていけた。
ここで僕はひとつの考えが頭に浮かんでいた。
「食わず嫌いはやめよう」


もし「食わず嫌いしてた台に設定が入る見込みがある」としたら？
その時は「勝てる可能性があるから打つ」のか、「台が苦手だから打たない」のか。

こういう時に「事故待ちだし……」「ボナが重いし……」「版権が……」
っていう考えが今までの立ち回りを大きく阻害していた。

それに気づいた僕は思い切って星矢に力を入れている店に某日突貫した。

財布に入っている5、6万円。

これが飛んでもおかしくない。

まあ幸い収支プラス分があるから、これでダメだったとしてもリスクは比較的少ない。

お店のデータや配置を見つめ、どこがアツそうなのかチェックはしていたものの、立ち回りとしては浮き足立っていたのかもしれない。

星矢に見事座れ、周りが埋まっていく中黙々と打ち出す。
初打ちの洗礼か、星矢の伝統芸能なのか、当たり前のようにおは天GB。
小役を数えながら「しんどいなー」とか思いながら星矢はあえなく初戦敗北。

「次も天井なのこれ？」

そんな絶望がよぎるが、まだGB１回しかチャレンジしていない。
まだ踏ん張ろう、そう思って諭吉3枚目を投入。

この後は幸いなことに軽い当たりがぽんぽんと続くものの、3戦目に行けない星矢。
しかし、4回目のGBで「勝率80％over」の文字が。
タイミングバッチリの強チェ。もろたで工藤！

最後は敵の強攻撃に肝を冷やしたがアテナ復活が入り手に汗握るドラマチックな勝利をかざる。

ここで入った聖闘士ラッシュは駆け抜けてしまった。

が、50ゲームで不意に現れる女神ステージ。
スイカからの小宇宙チャージCZ勝ち取りからのラッシュ直撃は腰が浮いた。
SPモードの可能性があるが、もしそうでないからこれは通常直撃。
高設定見込みが生まれた。

ここでこの聖闘士ラッシュがその真髄を僕に魅せてくれた。

チャ目Bで+300ゲーム乗せ
弱チェでストック獲得
アルデバランで+300ゲーム乗せ
ミロで130ゲーム乗せ
アイオリアで260ゲーム乗せ

なんだこの台は……そう思いながら気づいたら約5700枚が出ていた。

とても薄いところを引っ張りまくっていたとはいえこれはヤバい。
演出バランスもさることながらこれはヤバい。
脳内麻薬が大変なことになっていた。
アドレナリンドハドバである。

それにしても、事故らせて大勝できたものの、設定が入っていたのかは正直わからない。
最初の天井を除けばGBは軽かったが、それだけではなんとも言えない。
あの直撃がSPモードではない通常直撃だったら高設定の見込みが立つものの……。
ちなみに一応、GB終了画面で高設定示唆は1度出た。


こうして、コテポンは星矢沼に囚われていったのであった……。
オチはない。続きを書くかもわからない。
あるかもしれないしないかもしれない。

4