気分上々↑↑

その昔、来店ポイントを貯めると設定６が打てる。

そんなサービスがあった。

BIG１回につき１ポイント。１００ポイントで設定６。

初めてポイントを達成した台で自身初の万枚。



これはいいサービスだ！



来る日も来る日もボッタ店に通い、ポイントを貯め、

迎えた２回目。

そこで初めて、ボッタ店の現実を目の当たりにする。


選んだ台は

お見事サブちゃん。

自身初、唯一の万枚を出した機種。

だから今回も達成してやろう。



そんな期待はすぐに裏切られる。



設定確認後に、遊技スタート。

リセット後には高い確率でボーナスを放出する。

…しかし、リセットの放出ゲーム数は無情にも過ぎていく。

１００%じゃないからまだまだ。これくらいなんともない。

黙々と打ち続ける中、


ミヒマルGTの「気分上々↑↑」と


ケツメイシの「さくら」が


エンドレスループで流れる店内。

ついに迎えた天井。

天井はボーナスを放出…するはずであった。


しかし天井を過ぎても当たらない。




やりやがった。ストック飛ばしやがった。




「ヘーイDJ！ カマせ！ yeahyeahyeah！ 気分上々の！」



いや気分下がりまくってますけど！



「さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる」



いや俺の心が散りそうですけど！



天井を１００ゲーム過ぎて当たるのはバケ。

うん知ってた。

すぐさまサブロウチャンス！

きた！ここから爆連だ！

バケ。

うん知ってた。


「気分上々の！」


うるせぇ！！



サブロウチャンスと早い解除で

なんとか投資の半分まで戻ってきた。

設定６なんだからこのままいける！


いける！


いける！



…天井バケ。


すぐさまサブロウチャンス！

BIG９０%

REG１０%

持っている玉の数がそのまま信頼度に変わる！

そしてこの状態でBIG以外見たことない！


さぁここからだっ！

設定６の力を見せつけてやれ！




バケが表示されてますけど。




あっさり消化し、連チャンゾーンも過ぎて


静かに席を立った。



闘いは終わった。

負け戦ほど面白い。そしてドラマがある。






いやドラマなんてねぇわ。


５０Ｋ負けたわ。


これが、桜の季節に散った男の物語である。

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