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最近流行り始めている「連れ打ち」を取材してみた。

パチ7編集長ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

そもそも「連れ打ち」ってなに？

2015年あたりからでしょうか？「連れ打ち、連れパチ、連れスロ」という言葉を良く目にするようになりました。特にツイッターやツイプラなどのSNS等で良く見かけますよね？ハナビオフ会や低玉オフ会などもそうですね。

この連れ打ちには、リアルの友人と少人数で、同じ機種が好きな人と集まってなどいくつかの形態が存在するのですが、根底にあるものは同じです。

「収支よりも楽しさ重視。みんなでワイワイ打つ」

これが最近行われている連れ打ちの基本方針です。収支度外視は極端なパターンですが、少なくとも勝ちに行く、よりも楽しく打つを重視しているのが連れ打ちなんですね。

みんな並びで打つのが基本スタイル

ノリ打ちや軍団とは性質が異なる

ひょっとすると、パチ歴10年以上の皆様はこの「連れ打ち」という言葉から「ノリ打ち」や「軍団」をイメージされる方が多いかもしれません。かく言う私も当初はいわゆる「ノリ打ち」をイメージしておりました。

ノリ打ちにも様々な形態があるものの、基本的には勝ちに行くことを最優先目的としています。つまり、人数が多いというメリットを活かし、高設定台・還元台の奪取率を高め、勝率をアップさせることが目的ですね。情報戦での優位性もノリ打ちのメリットです。

最大の特徴は「収支を分け合う」ということですね。私も昔は友人と二人でノリ打ちをしておりました。どっちかが高設定を掴めれば、それだけで二人分の稼ぎは充分見込めましたし、残りの一人はストック機などで立ちまわったりも出来ましたしね。

ただこのノリ打ちの人数が多くなったりして極まってくると、段々と品行が悪くなってきたりします。並び時の横入りやルールを破ったりなどですね。ただし、そんな品行が悪い方達も昨今のイベント規制などですっかり姿を見なくなってきたところに「連れ打ち」が登場してきた。そんな印象を持っています。

●連れ打ち＝楽しさ追求、楽しさ重視
●ノリ打ち=近しい友人などがメイン、収支を分け合う
●軍団＝勝率や効率の重視、収支を分け合う

大雑把に分けますと、上記の位置づけになるかと。もちろんノリ打ちで楽しさ重視の方もいらっしゃいますし、連れ打ちにも色んなスタイルがあると思いますが、便宜上分けるとするとこんな感じかと。

軍団レベルになると、かなりシビアな打ち方になる

「連れ打ち」を推奨したい！

私が連れ打ちに興味を持ったのは、パチ7の取材企画「ホル調」をやるようになったことが発端。ホル調でお邪魔したホールで偶々隣で打つことになった両隣ユーザーさんと意気投合し、非常に楽しく打てたことが印象に残ったんですね。

私と右隣りの方がその実戦機種が大好きで、左の方がほぼ初打ち状態。この状態で左の方に色々と教えながら3人でとても楽しく打てたんです。もちろん初対面ですし、私なんかマスク被ってるんですけどね(笑)

これがきっかけで「連れ打ちって今のパチンコパチスロ界において、求められているひとつのスタイルなんじゃないか？」と思うに至り、パチ7として推奨したい！と強烈に思ったんですね。

元々、私は「ひとりで高設定を掴んで悦に浸る」というスタイルです。高設定を掴むまでの過程を含めてですね。パチスロは勝ち負けよりも高設定を掴んでナンボ、という考え。そんな私が「連れ打ち」を楽しいと思った訳です。

でもその前に連れ打ちをガンガン実施している人達を取材しよう！こうなったわけです。危ない危ない。私の特技であるフライングをぶちかましてしまうところでした。

というわけで連れ打ち密着取材！

密着させて頂いたのは「頃に会」という方々

【頃に会とは】
ひぐらしのなく頃に、うみねこのなく頃にを心から愛する人達。数少なくなった「頃にシリーズ」を求め、設置店を見つければ、みんなで並んでワイワイ打つという連れ打ちスタイル。もちろん収支は個別。画像は頃に会会長である「つっぱ氏」。一応、堅気の方である。

私とつっぱ氏は過去に面識があり、主に「頃にシリーズ」で連れ打ちをしているということも認識していましたので、つっぱ氏に取材の申し込みをさせて頂きました。

連れ打ち前日の夜、とても素敵なイタリアンレストランでお話を伺っておりましたが、あまりにもおいしい料理とお酒にやられ、ちゃんと取材出来なかったなぁ（笑）しかもですよ、結構お高い食事代をなぜかご馳走頂くという取材する側としてはあり得ない離れ業もぶちかましたわけです。

とはいえ、今回は頃に会の取材ではなく、連れ打ちの取材と体験がメインテーマ。最低限のことは、お聞きしましたよ、さすがに(笑)

「瞬間の共有」、これに尽きますよ

連れ打ちの楽しさを一言で言うとなんですか？という質問に対するつっぱ氏の答えが上の見出し。アツい瞬間、またはアツい瞬間を外した瞬間など感情が揺れ動く場面を即座に共有出来る、もしくは連れ打ちだからこそ現れる瞬間を共有出来る、これが最高に楽しいということ。

続けてつっぱ氏。
「パチンコパチスロは所詮遊びなんだと思うんですよ。そんなに目くじら立ててやるもんでもないし、人生を賭けてやるもんでもない。遊びなんですよ。遊びなんですから、思いっきり楽しみたいじゃないですか。連れ打ちはパチンコパチスロを楽しむための手段ですね」

これね、全くの同感です。もちろんパチンコパチスロを打つ理由や目的は、人それぞれですが、個人的にパチンコパチスロは「遊技」だと認識していますので、楽しく打つことが最重要。負けてばかりだとさすがに楽しめませんけどね(笑)

ちなみにどこまで行っても「勝った負けた」があるパチンコパチスロで収支を気にせず楽しむというのは成立するんでしょうか？お金が絡むとトラブルもありそうです。

「そのあたりは注意しています。お金でトラブルになりそうな方は連れ打ちに誘いませんし、そもそも同じ考えの人としか一緒には打ちませんね。あ、あとノリ打ちは基本しません。これは絶対にトラブルの元です。そういう最低限のルールを守ってもらいたくて、頃に会という名前を作りましたし、偉いわけでもなんでもないですが、私が会長という肩書になっています」

なるほどなるほど。そもそも同じ考えの人としか連れ打ちしない、当たり前といえば当たり前ですが、頃に会という打ち出し方が良かったのかもしれませんね。連れ打ちを楽しむユーザーさん達の中では頃に会はかなりしっかりとした印象です。ある種の組織と言えるかもしれませんね。堅苦しいと思う方もいるでしょうし、逆に安心して打てると捉える方もいると思います。

少し意地悪なことも聞いてみました。収支度外視、楽しさ重視は面白い機種が存在してこそですよね？極端な話、面白い機種が無くなってしまったら、頃に会はどうなるんでしょうか？

「確かに頃にシリーズが無くなってしまったらホールでの頃に台の連れ打ちは出来ませんね。でも頃に会を通じて、知り合って仲良くなった人たちで集まって、普通に他の機種の連れ打ちをしたりすると思います（牙狼に会とか）　パチンコパチスロに限らず、頃に会でゴルフ部を作ったりもしてますし、忘年会や新年会、その他飲み会などもやってますしね。今後はＢＢＱや遠足なんかも企画してます。つまり、頃に台の連れ打ちだけが頃に会ではないんですよね。僕自身がみんなで集まってワイワイするのが好きなので、楽しい＆楽しそうなことなら頃に会はなんでもやります」

なんという結束力(笑) 連れ打ちを通して、ここまでの発展を遂げているとは。まぁなかなかここまでの結束力を築くのは難しいとは思いますが、パチンコパチスロを楽しむ、という原点・考えから発展して、他の世界でも行動を共にするというのは、なかなかに素敵なことです。願わくばパチ7もそういう方々の出会いのきっかけになったり、土台になったりというのを目指していきたいですね。

ちなみに今年の夏休みには修学旅行として、ひぐらしの舞台である白川郷にみんなで遊びに行くそうです(笑)

これらのとてもおいしい料理のお代金を、なぜか取材を受ける側のつっぱ氏にご馳走になる。取材をする側として、あまりにも失格過ぎて、開き直るレベル。

実際に連れ打ちに参加する

色々とお話を聞かせていただきましたが、やはり連れ打ちに参加してみないと楽しさは分からない。連れ打ちを推奨するにしてもまずは自らが参加しないと、ですよね。

当然連れ打ち機種は、ひぐらしとうみねこ！

当然の如く連れ打ち機種は頃にシリーズになるのですが、実は私、頃にシリーズを打ったことがありません。面白いノーマル+RTというのは知っていますし、ビタ押しで出玉率が結構変わるということは知っておりましたが、それ以外は全くの無知状態。

「連れ打ちって言うんだから、教えてくれるんでしょ♪」

くらいの素敵な心構えで予習もしてないスッピンの状態で望ませて頂きました。ビタ押しに関しては大花火のビタハズシ100%なので、絶対の自信を持っておりましたよ。私、直視は出来ませんが、目立つ図柄は見えるので、そのビタ押しなんかミスるわけがない、と前日から豪語しておりました。

ちなみにこの日集まった頃に会のメンバーさんは10名ほど。電車で3時間かけてきたという猛者もいらっしゃいました(笑)

つっぱ氏が手取り足取り教えてくれる最高の環境！

私が何を言うまでもなく、隣で手取り足取り教えて頂きながら打つつっぱ氏。本当に出来た人です。そして教え方もお上手。押し付けすぎず、私が挙動不審になると、何も言わずにレクチャーしてくれる紳士スタイル。初打ちでもなにも怖くない。

ご自身の台よりも私の台を見る頻度の方が高いのでは…

もうね、最高の環境なんですよ。その機種に精通した方々と一緒に打てるというのは。どこでアツくなるのか？どうなればアツいのか？などは漏れ無く教えて頂けるので、初打ちでもその機種の魅力を存分に味わえる。1時間ほど打てば充分にひぐらしの魅力を堪能できましたし、楽しいポイントを自分で把握できるようになります。

しかもアツい瞬間が私の台に降臨すると、まわりの皆さんがリアクションを取ってくれる。これがまた良い。パチンコパチスロを打ってて、まわりの人が喜んでくれるなんてこと、普通は無いですからね。なんか褒められている感じがして気持ちいいです。つっぱ氏の言う瞬間の共有、確かに最高です。

朝イチのボーナスがオヤシロ！

最終的には富竹ラッシュで…。

実戦は惜しくも8000円負けとなりましたが、全然OK。この楽しい時間が8000円なら安いもんよ、という受け止め方が自然と出来ちゃうんですね。

やはり連れ打ちは楽しい。パチンコパチスロのひとつのスタイルとして確立されるべきだと思わされましたよ。

え？ビタ押しがどうだったのか？だって？よしよし、下の動画を見れば全て分かるよ。さぁ、ご覧なさい。

「白7が見えないんだから、ビタ押しなんか出来るわけ無い。白7が見えてたら100%成功してましたよ」

という謎の言葉でごまかしていましたが、朝イチひぐらしに正対し、レバーONした時に衝撃が走りました。左の白7が見えないんです。左に青7が多すぎて、グチャグチャーってなっちゃうんです。

もうね、開き直りましたよ。見えていない図柄のビタ押しなんか出来るわけないんだから、むしろ出来たら褒めるべきだ、ってね。

打ち上げまでが1セット

頃に会の連れ打ちは「連れ打ち＋打ち上げ」が1セットとのこと。となれば、行くしか無いですよね。向かった先は外国の方にも大人気の鉄板焼きステーキ屋さん。画像の通りボリューム満点で旨い。

で、この席で出る話は当然当日の連れ打ちの話。あんな演出が出た、この出目でこうだった、ビタ押し成功率が何％だったなどがメイン。当然、みなさんパチスロ大好き＆頃にシリーズ大好きなメンバーなので、話は尽きませんし、本当に楽しい時間です。

趣味嗜好を同じくする人達との時間は、やはり貴重ですよ。

連れ打ちはひとつのスタイル

繰り返しになりますが、今回の取材を通して感じたことは「連れ打ちはひとつのスタイル」として確立され始めていますし、確立されるべき、ということ。

全員が全員やるべきだ、なんてことは毛ほども考えておりません。ひとりで打つ方が好きな人もいれば、勝つことを至上とする人もいます。当然、親しい友人とノリ打ちが好きな人も。それはそれでスタイルです。そして同じく連れ打ちもスタイルなんですね。こういう楽しみ方もあっていいはずです。

連れ打ちの普及はやはりネット環境とSNSの普及が大きいと思われます。昔であれば、ある機種が好きな人が集まるということはかなりハードルが高かったですし、ユーザーさん主催で連れ打ちの呼びかけなんか至難の技とも言えましたからね。

まぁ、あとは勝つこと重視の人が減ったことと、今の環境で勝つこと重視だけで打つのは非常に厳しいということも大いに関係がありそうですね。

大変長くなりましたが、ここで今回の取材で分かった連れ打ちの良さを列挙させて頂くと、

●同じ趣味嗜好の人と同じ瞬間を共有出来るので、単純に楽しい
●機種の楽しさを余すとこなく教えてもらえる
●畢竟、パチンコパチスロの楽しさに気付ける、味わえる
●価値観も近しい人達なので、パチを超えた関係にもなりうる

ということでしょうか。
今回は並びで打つという連れ打ちでしたが、連れ打ちにもいろんなスタイルがあると思いますので、連れ打ちをやられている方への取材は続けたいと考えております。

連れ打ち未経験の方、機会があれば是非参加してみてください。もう少しお待ちいただけましたらパチ7主催の連れ打ち企画も考案・進行中ですので、その際には是非ご参加ください！

最後に宣伝を入れる鬼畜スタイルでフィニッシュです(笑)

連れ打ちの注意点

連れ打ちの規模にもよりますが、人数が多いと特定の機種を占拠するという見え方にもなりえます。一般常識、ホールのルールに則って連れ打ちを楽しむようにしましょう。

また取材当日にも感じたことですが、誰かの台にアツい瞬間が訪れると、みんなで騒いでしまう瞬間がありました。ホールにはひとりで打ちたい方もいらっしゃいますし、騒ぎ過ぎると迷惑に思う方が必ず存在します。何事も程度があると思いますので、騒ぎすぎにはご注意を！

では楽しい連れ打ちライフを！

（C）竜騎士07・07th Expansion/Frontier Works・Alchemist