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第四回：1GAME×どんじゃら「百鬼夜行（変）」②

キモフラット3 ゆる調~パチンコパチスロゆるゆる調査隊~

激戦区大宮に奇跡を起こした百鬼夜行＆どんじゃら

大宮と言えば超が付くパチンコ激戦区という認識を持っている方も多いかと思う。少なくともパチンコ業界の人間にとっては最注目エリアのひとつとなっている。

なんせ楽園とマルハンが密着状態（お隣さん）でバチバチとやってる上に、楽園は現在日本一の設置台数「2103台」を誇り、マルハンも「1234台」と超大型店という状況。

上記2店舗以外にも最新設備が整った店舗、昔ながらのホール、低玉専門のホールなど大宮駅周辺だけですべての選択肢が揃っている。大宮はユーザーにとっては夢のような「パチンコの街」と言えるであろう。

そんな大宮の街で起こった百鬼夜行という奇跡（言い過ぎ？）の凄さと魅力を改めて考えてみたい。

※百鬼夜行？1GAME？という方はコチラから読んでみてください！

大宮駅周辺の店舗分布

店舗と台数

……きつい、きつ過ぎるよ、どんじゃら…。

上記を見て頂ければお分かり頂けるように「どんじゃら無理ゲー」状態と言える。台数も然ることながら、立地もよろしくない。駅のメインは楽園、マルハン側。どんじゃら周辺は人通りも少なく、しかも「地下店舗」なのである。

気付かれないことも多い地下店

よく言えば歴史を感じさせるネオン

正直、あらゆる面で不利な状況である。
「大型店が嫌い」、「人が多いのが苦手」という数少ないユーザーになんとか足を運んでもらい、そのお客さんを確実に囲い込む、という戦略しか採りようがないというのが実情だと思われる。
ちょっと出玉を出したところで大手さんの資金力、体力には勝てませんもの…。

実際どんじゃらさんに話を伺うと、「他店がやらないことをやる」、「常連さんの名前は全て覚える」という方針でいるとのこと。　うん、そうなりますよね。

ちなみに平均並び人数は10人前後、平均的な稼働人数は30人前後、強い日で100人前後とのこと。
大変失礼な言い方だが、想像以上に健闘している、という印象。

どんじゃらさんの涙ぐましい取り組み

まぁこれはよくある。

百鬼開催のきっかけとなったモノ

謎の神社

はい。ファミコン。

新機種のレビュー。

定期来店されているういち氏

予算もそんなにない（予想）なかで頑張るとなると、基本はＤＩＹ、手作りです。画像はそんな取り組みの一部。こんなに頑張っているホールがダメなホールのわけがない。良いホールさんだと思いますよ。

400人弱が並ぶという異常事態

どんじゃらさんが如何に厳しい状態で闘っているかはご理解いただけたと思う。
では百鬼夜行当日の並びはどうだったか？というと朝イチ抽選を受けた人数が「370名」という結果。
先述したようにどんじゃらさんの台数は「284台」ですよ。完全にオーバーキル状態。

一方、競合店の並びは…？

まだオープンまでに時間がある状態で整理券をいただいたので、この後も増えていると思う。ただ言えることは百鬼夜行当日、どのホールよりもどんじゃらの並びが多かったということ。
※むしろ整理券をもらった2ホール以外はほぼ並び「０」の状態だった。
※いただいた整理券は編集部員でおいしくいただきました（いや、負けたからいただかれました）

百鬼夜行は日本一の集客コンテンツなのでは？

客観的にみて、というより事実として百鬼夜行の集客力は日本一なのではないだろうか？言い換えれば「グランドオープン級」の集客力。
恐らくどんな人気ライターも、どんな媒体取材企画も敵わない。しかも実施するホールは「無料」なのである。
全国有数の激戦区かつ日本一台数が多い楽園さんと大手であるマルハンさんが存在するエリアで、たった1日とは言え稼働率で上回ったことは奇跡に近い。

ちなみに楽園新館（設置台数2103台）の当日稼働はざっと7～8割といったところ。土曜日だったとは言え、これは凄い。当然稼働数では楽園新館の圧勝だが、どんじゃらさんはほぼ満稼働だったので稼働率では勝利をしている。

広告費換算するとどうなんだろう。

集客の面だけがピックアップされがちだが、忘れてはいけないのが「認知獲得」の面。
これだけの露出と認知を獲得するのに必要な費用は結構大きな額になる。多分100万円くらいはかかるのではなかろうか？

恐らくどんじゃらさんくらいの規模で考えると、折込チラシ3～4回分くらいにあたると思われる。

※実質的な効果はもっと大きいと思われる。集客費用換算についてはもはや不可能。

百鬼夜行の魅力とは？（ユーザー視点）

①高設定（還元台）があるという信頼性
②「楽しさ」重視のユーザーが多い（ガチ勢が少ない）

この2点が大きいと個人的には考える。

①に関して。
1GAME側からそのような要求をする、ということは決してない。
「もし抜いたら、ブログ等でボロッカスに叩きます」というだけである。これはホールにとって結構怖い。ブログ村で上位常連てつ氏のブログで叩かれたら再起不能になりかねない。
また1GAME側も百鬼の理念に同意してくれるホールでしか開催しないという姿勢なので、彼らが主催する百鬼夜行は抜群の信頼性を持ち得ている。
こういったことが可能なのは「無料」だからである。利益をとらなければならない企業活動とは全く無関係の活動だからこそ、1GAMEはどこにも阿る必要はなく、そういった姿勢を取りえるのであろう。

②に関して。
今回の百鬼で特に感じたのは「超ガチ勢（いわゆる軍団系）」がほぼいなかったということ。これは「高設定が入っている＝勝てる」ではないということを彼らが理解しているから、ということもあるとは思う。
一番の要因は「てつ氏のブログを見て、参加しているユーザーが大半」ということだ。
てつ氏のブログでは氏の考え、理想、過去百鬼の模様などが明確に書かれているので、百鬼に対するイメージが出来ている参加者が多い。
つまり大半の人が楽しみに来ているということだ。イメージが出来ている人が多いから共感も生まれやすい。言い切ってしまえば同志に近い。
証拠、と言えるかどうかは分からないが、どんじゃら店長ブログにも書かれていた通り、「並び時、抽選時、入場時の混乱がほぼ皆無だった」ということは皆が共通意識をもって参加していたことを窺わせるに充分だと思う。

百鬼夜行の魅力とは？（ホール視点）

①認知の獲得、圧倒的集客力
②好感（良いイメージ）の獲得

①に関して。
「無料」なので、最強の費用対効果を期待できる。まぁでも過去店舗を見ても分かる通り、「赤字」になることを覚悟しなければならないが、それを補ってあまりある広告効果は得られるはず。

②に関して。
今後1GAMEの活動が順調に進めば、より一層「百鬼をやるホール＝気合の入ったホール」という図式が強固なものになっていく。このイメージを獲得するのは、イベント規制が存在する今、長く地道な努力が必要なはず。

百鬼夜行の難しいところ

ユーザー側視点で考えると「高設定（還元台）はあるが、勝ちやすいわけではない」ということであろう。
楽しみに来ているユーザーであれば問題ないが、稼働が良すぎて立ち回りなんか出来ない状況。純粋に勝ちたいのであれば、通い慣れた店で打った方が良いと思う。まぁでもこれはユーザー側の受け取り方次第なので、デメリット（リスク）とは言えないが。

ホール側視点で考えると「常連さんが嫌がる可能性」及び「その後の囲い込みが難しい」という点。
言い方は悪いが、普段静かで台を選び放題だったホールが突如満稼働という状況になるので、事前に常連さんに伝えておかなければ折角の常連さんが離れてしまう可能性がある。
また百鬼に来るユーザーは遠方から来る場合が多い、つまり努力しても通ってくれる可能性が低いということ。これは百鬼に限らずに言えることである。

百鬼夜行の未来予測

多分、大手さんがやりたがりますよ。百鬼。いや、間違いないですよ。ホールもユーザーも1GAMEも全員メリットありますからね。
大手さんで派手な結果が出れば一気に1GAMEさんは全国区になるでしょう。当然コケたらダメージデカいでしょうけど。。。

そうなると恐らく弊害も出てきますよね。
大手が百鬼をやっちゃうと、そのあとに中小はやり難くなりますよね。だって大手と比べられるとキツイですもん。なんか上手いやり方が必要でしょう。

1GAMEがデカくなれば組織としてきっちりやらなきゃいけなくなったり、やりきれないことも増えてきそうですね。でもまぁ、このあたりは当然把握されているでしょうし、1GAMEの皆さんだったら乗り越えていくはずです。

というわけでパチ７は、そう遠く無い未来1GAMEが全国区になっていると予想します。
全国区になったらパチ7の宣伝をお願いします（台無し感）！

「どんじゃらＨ店長＆てつ氏アンケート」も実施しています。下記リンクよりどうぞ！
ただし文字だらけなので、気力が無いときはご覧にならない方が良いと思います(笑)