今日は勝てるという根拠

「今月やらかしとるね。」

仕事終わりにかっつんに会いに行った。

「5スロで11,000円。20スロのジャグラーで5,000円突っ込んだわ。」

もう頼めるのはかっつんしかいない。

僕の周りでは基本的にスロットをする人がいない。

この痛みを分け合えるのはかっつんのみなのである。

「とりあえず手持ちが無いけん案内するとこ行って。」

かっつんの指示で案内される場所へ向かう。

「ちょっと待っといてね。」

無人店舗へかっつんが消えていく。

1分も経たないうちに帰ってきた。

「とりあえずお金下ろせたけん、ちょっくら増やそうか。」

お金は無いけどパチスロを打つ気力があるのがかっつんである。

まさに、スロッカス。

しかし、気力ではハナビは打ち上がらず。

とりあえずかっつんから5,000円ほど借りれたので、今月の食費はなんとかなった。

その安堵はまさに心の隙間。

忍び寄る魔の手。

襲い掛かる射幸心。

気づいたときにはもう遅い。

僕は銀と金2を打っていた。

大丈夫。

5,000円を増やせばいいんだから。

まさに、スロッカス。

スロットで負けたときの反省は所詮その場しのぎの反省なんだ。

人間辛かったことから逃げるものだ。

それが真っ当な人間。

真人間。

だから僕は間違っていない。

大丈夫。

この連日負けているんだから勝てる。

根拠の無い自信。

現職が営業をしている僕が心に決めていることがある。

それは、根拠なくして成果上がらず。

営業で数字を上げるためには、それなりの根拠が必要になってくる。

例えば、上がるような見込みがある、毎日の行動量を他人の倍こなしているなど。

今は連日負けているから今日は勝てるという根拠がある。

・・・勝てる。

失う恐怖よりも増やす自信が勝っている自分は600枚入れて1,300枚交換することができた。

勝ったのだ。

小額の金額であれ、勝ちは勝ちなのである。

この勝ちが次の勝ちへの根拠になる。

今の勢いで友打ちも勝ちへの流れを作るしかない。

振り返れば友打ちで現状-438ｋ負けている。

438,000円。

とてつもない金額である。

かっつんは貯金はなく、むしろマイナスとのこと。

まずは、マイナスをプラスにできるようやるしかない。

そのために、今月予定している徳島下道旅打ちを成功させるしかない。

させるでなく、するのである。




P.S

銀金2は中条シナリオや終了画面が水着やART突入が1/200だったり高設定ぽかったです。

しかしまぁ供託いかないし、いっても勝てないし、駆け抜けるし、演出の強弱が滅茶苦茶だし

低設定だったら間違いなく今後打つことはないと思ってしまうんだろうなと感じた。

まさにがっ……駄目っ……!

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