1日の最大負け額っておいくら？

おはようございます。
こんにちは。
こんばんわ。

おっさんだけどヤ...あ、コレはダメなやつだ。

初めて（のパチ7自由帳月間賞）を岡井さんに奪って頂き、皺で縒れたシーツをギュッと掴んでる鬼姫です。優しくしてって言ったのに...（嬉


いつもご視聴及び、コメントを頂ける皆々様！本当に有難う御座います！
皆様のお陰で今日もボクは買い物が出来ます（土下座


（閑話休題からの閑話）


最近SNSフォロワーさんの自由帳投稿が増えおり、日々楽しい記事を読めて大変幸せでございますです。
機種や遊技環境、ぱちんこぱちすろに対する書き手の熱い思い！！もう！最高っ！！

そんな「パチ7自由帳ライター」の皆々様にお伺いしてみたい事があります。


「1日の最大負け額っておいくらですか？」


最大勝ち額は、笑顔で虹色の思い出と共に涎を垂らしながら掘り起こせると思われます。

しかし、負けた記憶はそうではありません。

辛い過去。

苦渋を舐めさせられた日。

怒りで頭がフットーしそうだよぉっっ。

灰色を超えてドス黒い皆様の思い出、胃痛と共に引き摺り出し供養してみませんか？


---　ここで突然のCM　---
この機会に、パチ7さんへ投稿したことがない方も気軽に記事にしてみてはどうでしょうか？と思ってみたりしてたり☆

大丈夫。パチ7編集部の方々は怖くないよ。

きっと優しくダンディなイケメンだよ。

生娘を手解くようにリードしてくれるから心配しないで！

知らんけど。
---　CM終わり　---


そんなわけで、ボクの人生で最大負け額を記録した一子相伝のクソ眉毛さん記事となります。
（毎回この長い前置きは最早病気なので優しい目で見ていただけると幸いです。）


---　ここから回想　---

某年12月。

Sammyから発売された時速5000枚が謳い文句の「サラリーマン金太郎」
近隣店舗で年末に向けた種撒きか、連日高設定挙動の台を掴む事が出来きて人生最高の月間収支を達成し終えた11月。

ボクの懐は暖まり、財布の紐はこれでもかと緩んでいた。

ボクはホール近くの居酒屋で、ほぼ毎日並び打ちしている友人と遅めの夕食を取りながら下らない話題を楽しんでいた。

会話の最中にふと、話題が途切れる事ある。

お互い次の話を考えならが煙草に火を着け、ボクは愛飲してるマルボロメンソールライトの煙を細く吐き出した。


「そういえば近くのI店（現存する数字の大型チェーン店）がついに北斗導入するらしいな」


友人が思い出したように新たな話題を振ってくる。
I店といえば、メインホール近くに昨年オープンした中規模店だ。

パチンコ8割、パチスロ2割の設置比率でパチスロは7.6枚交換。イベント日はモーニングあり。平均設定はやや高めだが粗めの機種に好んで配分する。客層は幅広いがさほど人数も多くなく地元客が好き好きにまったり打っている印象だった。


「I店って新台には、あんまり設定入れて来ないイメージなんだけど。そもそも北斗に興味あるん？」
「全く」


ボクの質問に間髪入れずの即答である。

お互い一般で言われる不遇台が好きでメイン機種は敬遠しているはずだ。


「ただ、アイツおるやん。不動産の」


ボク達とたまに連れ打ちをする不動産業を営む共通の友人だ。
兎に角荒い台が好きで某裏モノパラダイスの情報を教えたら、わざわざH県の裏モノ聖地まで泊まりで行く筋金入りギャンブラー。


「アイツ黒鳥の新装行って北斗で2万枚近く出したらしいで」


当時2万枚の出玉は然程珍しいものではないが、解析が出揃っていない状況でその出玉性能は今後の立ち回りに影響が出る可能性がある。


「食わず嫌いだとあんまり良くないかもなぁ。1回ちゃんと打っとくか」


お互いノリ気ではないがなんとなくで週末の予定が決まった。



ー　この判断が地獄への入口だった。



数日が経過しI店の新台入れ替え当日。

北斗の導入は8台。入店は並び順で新台は事前に打つ打たないの選択が可能だ。
30人中5〜6番目で難なく新台の予約札を確保。

店内BGMが最大ボリュームで流れる中、開店時間の10時丁度に入店。
無事、内角から2台を友人と並びで抑えることに成功した。



ー　時間は前日の居酒屋に戻る。



アルコールの力はとても偉大だ。

テーブルの上に並ぶグラスたち。ボクの酩酊メーターは、暴れ馬の主人よろしくリンカーゲージを押すことなくMAXになる勢いだった。

きっとテンションのままに喋ってしまったんだろう。


「いけるいける！明日は二人共とも万枚出して夜は豪遊！これしかないな！」


ご機嫌に語るボクに友人が冷静に答える。


「出るってことはその分飲むってことやろ？オレの資金的には昼撤退も考慮せなアカンかも」
「ばっか！おめー！おめー！ばっか！全ツだろ！全ツ！わかった！投資全額持つわ！最終投資分は回収、浮いた分は折半のノリでどや！その変わり全ツな！」


今思い出すと、友人はコイツ大丈夫かみたいな目をしていたかもしれない。

お酒の力。肥えて緩んだ財布。
ボクは連勝という美酒に溺れて判断力がおかしくなっていたんだと思う。


「まあ、それなら...」


渋々といった感じで回答する友人を肴に、ボクは追加のアルコールを注文し夜が更けて行った。



ー　そして現在。



頭上を見上げるとカチ盛りのドル箱の山。
羨む周りの視線。
狼狽する店長を横目に終わる気配すら見せないAT。


そんな夢のような展開は訪れず、昼過ぎに7セット目の野口小隊がサンドに特攻を開始した。
ボクの台に居座る歩く眉毛は、朝から本機の最大天井に到達しようとしていた。


「大丈夫か？目ぇ死んでるで」


もう止めておけ。友人の目はそう言っていた。


「だ、大丈夫！それにもうすぐ天井やし！当たりさえすれば一撃で！悪くとも半分は返ってくるはずや！」


そう答えるボクの目はバタフライの真っ最中だ。平静を装いながら内心かなり焦っていた。

友人の初当たりは1000G超えの投資40本。
そこそこに伸びて持ち玉遊技だが、それももう少しで壊滅し打ち続けるなら現金投資が再開される。

現金投資が再開されるということは、ボクの財布で待機している福沢諭吉の虐殺が再開されるということだ。

しかも、二人で総投資110本。
等価計算でも5500枚。7.6枚なので8000枚以上の出玉が必要な状態だ。


「ほらっ！天井やけど当たった！オーラも緑で悪くないっ！いけるで！！」


延々と荒野をさ迷い、煽られ、殴り飛ばされる眉毛。やっとボクの台でもやる気を見せてくれた眉毛。

初戦...継続

2戦目...味方のレイが登場し継続

3戦目...


「おお、蹴りか！緑だしいけそうやな！」


きっと単発だろうと諦めていた友人も、最低継続ではなさそうだと踏んだのかボクの台を見て前向きに応援をしてくれている。



< ﾇｩﾜｯ!!



突然、眉毛が膝から崩れ落ちた。

雲は......動いていない。

しかしBETボタンでリンが出れば復活がある！たのむ！



渾身のMAX BET。



画面に流れる稲妻。



また荒野をさ迷い続ける眉毛を見てボクが膝から崩れ落ちた。


...

...

...そこから先は正に地獄だった。



食事休憩を取り、友人と続行か撤退かを検討した結果、ボクが謎の意地を見せ銀行から諭吉を補給。

店に戻り朝の手持ちと補給分の諭吉が殲滅された後、もう後には引けないと再度の諭吉補給に踏み切る。



「戦力の逐次投入は愚策」
頭の片隅に昔読んだ漫画のセリフがフラッシュバックしていた。



ー　21時。



何度目か分からない聖帝様の高笑いを聞きながら、ボクはついに清算ボタンを押した。
台からは嘲笑と取れる払い出し音と共に、2枚のメダルが下皿に転がっていた。


お互い無言で荷物を持ち店を出る。


タバコに火をつけると昨日の夜はあんなに美味かったマルボロメンソールライト。
今はボクの財布と同じくらいスースーしているだけの何かだった。



【総投資　190k　回収　2枚】



得たものは初打ち天井到達と、1日に11回弟より優れた兄に負けるという不名誉な記録だけだった。


「じゃぁ、また...」


なんとかそれだけを絞り出し帰路に着く。

家に帰り、生まれて始めて風呂に入りながら声を出して泣いた。

---　回想ここまで　---


長文お読み頂き有難う御座いました。

多少脚色していますがノンフィクションです。書いてて胃が痛くなってきた。

ちなみに北斗の生涯収支は、初打ちのここから一度もプラス域に浮上することなく、-470kで打つのを止めました。

今となってはいい思い出...なわけもなく以降、北斗シリーズは吐き気がするほど苦手になりました...


皆様からの胃が痛くなる「1日の最大負け額」記事で自由帳のリストが埋まる事お待ちしておりますwwww

11