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あらすぃと私。
あらすぃと私。
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インプロレスGMさん
20年程打ち散らかしてまいりました。私は何を得たのか、そして何を失ったのか。そんな事を微塵も考えずに今日も打ちます。明日も打ちます。そして呑みます。 - 投稿日:2019/01/31 21:50
青天の霹靂とは正にこの事か。
まさか「パチ7」で。いや「パチ7」だからだったのかもしれない。
今、この時代に「あらすぃ」の名前を見る事になるとは。
そのあまりにもマニアックな存在というか「つちのこ」的存在を常に時代の隅で鈍く輝かせていた「あらすぃ」。
そんな「あらすぃ」にまつわるお題が提示されるとは。
そしてその「あらすぃ」に詳しい有識者の多さに私は嬉しさと同時にこいつらどうかしているという熱い思いが胸を締め付けるのであった。
かくいう私も「あらすぃ」という人物に魅力されたと同時に「こいつ祖先から根絶やしにされればいいのに」と様々な想いを抱いてる1人である。
思い出話は幾らでもある。
と、思い「あらすぃ」の話を書いて行こうかと思ったのだが、せっかくだから久しぶりに会ってみたくなった。
指定された店に行くとなるほど「あらすぃ」の好きそうな店だ。
居酒屋&酒「モンプチ」
そこのカウンター奥に「あらすぃ」はいた。
あらすぃ 「わざわざどうも。今日は飲み代だしてくれるそうでありがとうね。まぁ座ってよ!」
飲み代をだすとは1言も言ってなかったのだが、どうやらそうらしい。
あらすぃ 「ここいいんだよ。何がいいってマスター見てよ。ひ…ひ、髭…生えてんの!!」
あらすぃは座ってた椅子から頭から落ち笑い転げていた。
あらすぃ 「いやー、ごめんごめん。いや、めんごめんご。」
とりあえず大して面白くも無い髭を生やしたマスターに強めの酒を頼んだ。
…長い夜になりそうだ。
あらすぃ 「よく普通に頼めるね。もうさ、ちょっとでもマスター見ちゃうと駄目なのよ。わら、笑っちゃって…だって、マス、マスター…ひ、髭が、ひ、ひ、髭ってるってお前…!!ビヤーッハッハッハ!!」
そう言い終えるとまたあらすぃは椅子から今度は腹部から激しく落ち3回転ほどして奥のビールケースを5箱ほどなぎ倒してから戻ってきた。いや正確に言えば最後の1箱は自分から敢えて突っ込んで行った。
あらすぃ 「いやぁ…申し訳ない。アレだね、お前はセリーヌ・ディオンかっていうね。」
マスターにお任せで出してもらったカクテルがなかなかに私好みで、なるほどいい店だ。
あらすぃ 「で、今日は何の話?ていうか久しぶりじゃないの?結婚したんだって?」
私 「あぁ…はい。」
あらすぃ 「何回目?」
私 「いや、初婚です。」
あらすぃ 「これからだね。」
確かに久しぶりだ。何年になるだろうか。それより私は今「あらすぃ」が何をしているのか。それから聞きたかった。
あらすぃ 「今?今は全国ツアー中だよ。」
予想だにしない答えだった。
あらすぃ 「ほら『翼の折れたエンジェル』って歌あるでしょ。あれが今年で20周年なのよ。その記念ツアーで色々とって感じなのよ。」
しかし、あの歌はもともと…というと
あらすぃ 「そりゃオリジナルは中村あゆみさんよ。だけどさ、祝ってもいいじゃない。例えばさ友達でも恋人でもいいよ。誰かの誕生日を祝っちゃいけないなんて話ないでしょ?それよ。」
無許可でって話なのだろうか。
あらすぃ 「だから許可とか無許可じゃないんだよね。おめでとうの心があればいいんだよ。あれ、そういう歌だからね。」
多分なのだが、そういう歌でもないし、そもそも20周年ですら無いのだが、そこは触れずに話を更に聞いてみた。
あらすぃ 「場所?それは色々だけど主に「しまむら」だね。そう「ファッションセンターしまむら」。そこで1人『翼の折れたエンジェル』を聴きながらあれでもない、これでもないと店内を徘徊するのよ。」
マスターにもう少し強めの酒を頼んで「あらすぃ」という人物を原点から聞いてみる事にした。
まずは「あらすぃ」という名前の由来からだ。
気がつけば私も「あらすぃ」と呼んでいたが、はっきりとした理由を聞いた事がなかった。
あらすぃ 「何そんな話?いまさら?あれ、言ってなかったっけ?」
少し思い出してみたのだが、やはり出て来ない。
あらすぃ 「パクチーだよ。」
え?となった。また予想だにしない斜め上からきた。パクチー?
あらすぃ 「そうパクチー。」
私はてっきり「嵐」辺りの単語からとおもっていたのだがちがったようだ。
あらすぃ 「いや、もうパクチーが好きで好きでそれこそ「嵐」のように食ってたのよパクチー。だからそこから。」
じゃ「嵐」でもと思ったがあらすぃは目の前で存分に語り終えた表情でトミカをライターで炙りだしていたので話を変える事にした。
あらすぃと言えば今回のお題でもそうだが数々の逸話、必殺技を編み出した人物である事は寄せられた有識者の皆様のコラムでもお分かりの事だろう。
あらすぃの必殺技と言えばまず浮かぶのが機種に対応した『ヴァージョン打法』であろう。
話は20年程遡る事になるだろうか。
当時スロットでは「〜ヴァージョン」みたいなくくられ方をした台があった。
有名な所で言えば「貯金ヴァージョン」と「注射ヴァージョン」であった。
実際「貯金」とはボーナスをストックして一定の所で放出するといったタイプで「注射」とはノーマルな台に違法なプログラミングをするといった、いわばどちらも『裏モノ』と言われた非合法な台達であった。
あらすぃはそれらの台に合わせて融合するという周りのプロとは一種違う形で向き合っていた。
「貯金ヴァージョン」の台に対しては打たずに打ったつもりで貯金するという実にシンプルな発想でそれらの台を一切触る事なく攻略する事に成功した。
「注射ヴァージョン」に対しても自ら『ヒロ○ン』をバンバン打ち込んでパチ屋に行かずそこら辺の河原で1人ダッシュを何本も決め込み「私こそが大宇宙のコスモエンジェル。電波の波をさまよう漆黒のカルマ。太陽神様ありがとうございます。太陽神様ありがとうございます。」とチャクラ全開にする事でそれらの台を攻略する事に成功したと本人は言っている。
その影響か、あらすぃはその頃から精力的に活動を始める。
輝かしい功績と言えば、まず浮かぶのが
「人の話を聞かないグランプリワールド大会」日本人代表としての参加であろう。
世界各国から人の話を聞かない猛者達が集まり如何に人の話を聞かないかを争う大会で、あらすぃは最初の参加するにあたっての必要事項を聞いてなかった時点で優勝したのだ。
あらすぃ 「え?何の話?」
いまだ、その能力衰えずと言った所か。
他にも西新井にあった「パチンコ大学」を出禁という優秀な成績で卒業。
「おふくろの味コンテスト」にもおふくろでもないのに勝手にエントリーし、『ブラジャー丼』という全裸にブラジャーを着け冷や飯をかっこむというおふくろ感と昭和感を融合させたその1品は審査員達の度肝を抜き審査会場であった駒込が消滅したのは報道でご存知の方もいらっしゃるだろう。
あらすぃ 「よく覚えてるなぁ(笑)。でもあれで『ブラジャー打法』が出来たんだよ。」
おや?私の記憶には無いのだが、まさかここで私の知らなかった必殺技が聞けるとは。
あらすぃ 「あ、ごめん。そんなの無いや。」
マスターが無言で次のお酒を差し出してくれた。
本当にいい店だ。あらすぃのいない時にまた来よう。
あらすぃ 「あれ?じゃあれ覚えてる?いや、自分で言うのはアレかもしれないけどさ、映画撮ったじゃない。」
「カンヌ事件」である。
突然映画を撮るといい『生きる』を当然無許可でリメイクし、挙げ句の果てにはオリジナルにいない幼妻ロリ巨乳の『篠崎愛』役として自ら体当たりの演技をしてそれをカンヌが当時あらすぃの住んでいた田端を消滅させたのは当時の「スクリーン」をお持ちの方ならご存知のカンヌ豆知識であろう。
あらすぃはグラスに入った何だか分からない液体をたゆらせながら語り始めた。
あらすぃ 「今の…パチンコやスロット業界って言うの?たまに聞かれるんだけど今後はどうなる?みたいな事をさ聞かれるし、あらすぃも考えるのよ。」
散々、謎の液体が入ったグラスをたゆらせて一口も飲まずに置いたあらすぃはワンテンポ置いて言い放った。
あらすぃ 「「ゾンビランドSAGA」は出るならパチンコだね。「グリッドマン」はスロットだね。」
と言うと謎の液体が入ったグラスから先ほどライターで炙っていたトミカを取り出しサインペンで『トーマス』と書き残し
あらすぃ 「最後にとっておきの必殺技…見せようか?」
しかし、もしここでまたなんかやらかしたらこの店から半径50キロは消滅してしまう恐れがある。
なので、いやもういいよ。全国ツアー頑張って。とだけ言うと。
全国ツアーなんだそりゃ?いや人生は全国ツアーみたいなものだな。違うわ。
と言い店を出て行った。
うん、しばらく会わなくていいや。
もし、もしあなたの住んでいる近くで地域がまるごと消滅なんて事があった時。きっと近くにあらすぃはいるでしょう。
あらすぃは膝が弱いので膝を蹴るとむーと言います。
〜完〜
1月末までかと思ってたら締め切られてた!
まぁ…外伝…みたいな感じで。
9
インプロレスGMさんの
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このコラムへのコメント(6 件)
まさかのですね(笑)。
もちろん私の住んでいる墨田区が消滅したのは言うまでもないですな。
インプロレスさんに執拗にやれと言われたこともあり、いざお題をやってみたらまさかの展開。
「インプロお題遅刻事件」である。
最近、何が面白いのか自分の中でも相当揺らいでおりまして。
なので今回は意味とかではなく「考えるな!感じろ!」的な内容になりました。
結果、読み返してみて自分でも訳が分かりませんでした。
とりあえず今の自分は傾いておるという事にしました。
って言われてもな話ですな(笑)。
まぁ締切関係なく隅に追いやられる内容ですからね(笑)!
そんな内容に一週間も費やしたぜ!
そして自分でも読み返して、途中でスマホをそっと閉じたぜ!
まぁ…そんなのを送るなって話ですね(笑)。
あかん!この「なんで?」って考えるやつが捕らわれていくぅ‼️
確認した上でしっかり読みました。
正確に言えば、ゾンビランド辺りで一旦携帯を置き、食事後に「あ、途中だっけ」って気づいて読み返しました(どうでもいい)