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自ら志願して、業界で働いてみた。
自ら志願して、業界で働いてみた。
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久兵衛さん
店の看板機種を無視してバラエティコーナーで散財するのが好きな人。大型店より中小店。珍古台LOVE。 ついった⇒ QB0083 - 投稿日:2018/04/03 00:00
初めましての方、初めまして。常連の方、ウィッス!
私、久兵衛(きゅうべえ)と申します。どうぞ宜しく。
さてさて、今回の自由帳コンテストですが、最初に言っておくことがあります。
私は今まで生きてきた中で、パチンコ・スロットに携わる仕事を一度も経験した事がありません。
ニコニコ笑顔で「こちら、お下げしても宜しいでしょうか?」言ったことありません。
「いらっしゃいませ」
「申し訳ありません」
「ありがとうございました」
いつも聞くだけです。
そんな業界未経験の私が現在の仕事を辞めずにパチンコ・スロット業界で働くことは可能なのか?
ちょっとした疑問が浮かび、次に行動へと繋がり、今回の自由帳コンテストへと結びつきました。
少しだけ長い実体験コラムとなります。お付き合いの程をよろしくお願いします。
~某月某日~
冬の寒空の下でコートを羽織り、使い古されたスマホを片手に通話をする私。
「……ハイ、そうです。土曜と祝日……あ、ハイ。今週の金曜日も大丈夫です」
通話終了。
「ふぅ……探せばあるもんだなァ」
有給休暇も含め、祝日や土曜日の休日を合わせて8日間。
私は単発のアルバイト社員として働けるように派遣会社に登録した。
~就業初日~
カーラジオから聴こえる心地の良いBGMとパーソナリティの「土曜日も頑張っていってらっしゃい♪」が心に響く。
30分程車を走らせると、山間部にある比較的大きい工場が見えてきた。
工場内は指定速度が設定されており、時速10キロ以下で走らなければならない。
ゆっくりとハンドルを切り、車を停車させロッカールームへと向かう。
途中で何人かと挨拶を交わして大体5分程で下駄箱に辿り着くと、派遣元の社員が待っていた。
真新しい紺のスーツを身に纏った社員が爽やかな笑顔で挨拶をする。
「おはようございます!久兵衛さんですね?こちらが作業着と作業靴になります」
そう言って渡された作業着と靴を受け取ると、あとは彼に聞いてくださいと
山田(仮)さんを紹介された。
この山田さんという男。
後々メッキが剥がれてクズの本心を曝け出すのだが、まだこの時はごく普通の若者であった。
山田さんはロッカーの場所を私に伝えると
「着替え終わったら第2工場の入り口に5分前集合で」と言い残してスグに去って行った。
(いや、待て。第2工場って何処だよ……)
仕方なくその辺に居た従業員の方に第2工場の場所を尋ねると、
ニコニコしながら丁寧に教えてくれた。いやー助かった、助かった。
丁度5分前に第2工場の入り口に辿り着くと、山田さんが私の所にやってきた。
「今からラジオ体操っすから、その前にタイムカード押しておいて」と言い、
近くの引き出しから新品のタイムカードと作業工程日報を渡してきた。
タイムカードを差込み打刻を終えると、聞き覚えのある音楽が工場内に鳴り響いた。
「ラジオ体操第一~ヨォーイ♪」
従業員も派遣社員も全員が体を動かしている中、山田さんは別の派遣社員の女性とお喋りをしていた。
(はァ……)
思わず溜息が出た。
ラジオ体操が終わり、課長と呼ばれた従業員がマイクを持って細々と喋りだした。
「えェ~今日も昨日と同じカンジです。頑張りましょう」
「では、安全確認~!ケガをしないか、ヨシ!!」
「ケガをしないか、ヨシ!!」←従業員全員で復唱する。
「今日も一日安全作業でいきましょう。オワリ」
出た出た安全呼称。
扱うモノこそ違えど、やっぱりココって工場なんだなと再認識することが出来た。
そして、工場内の壁だ。
チラッと壁を見れば、見覚えのある水着の女の子や巨大ロボットアニメのポスターが
ズラリと並んでいて、ついついニヤニヤして見入ってしまう。これには参った。
「久兵衛さーん、何やってンすか!こっちに集合ー!!」
山田さんが大声で私を呼んだので、再度水着の女の子をチラ見して彼の元へと歩いた。
(あの超人気“台”を作れるのか~!くぅー楽しみだなァ!!)
そう、この工場こそが私の“副業”で選んだ場所……。
(作業編に続く)
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久兵衛さんの
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このコラムへのコメント(12 件)
ありがとうございます♪
引き続き更新していきますんで宜しくお願いします!
ありがとう!!定期的に更新する予定なので宜しくです( ´∀`)
実は、派遣元の社員も結構なクズさなんですが、山田はその先をイッてましたわ。早く続きを書かねば!
副業OKな零細企業でよかったです(笑)
引き続き頑張ります!
業務上の理由で機種名は出せないのです。申し訳ない!