仕事帰りの君にまごころを 〜序〜

お久しぶりです。
といっても投稿したのが去年の8月なんで
覚えている方などいないと思うのでまたよろしくお願いします(｀・ω・´)

今日はお小遣いが少ないとあるバス会社に努める青年のお話をさせていただこうと思います。

その青年は朝4時半起きの会社に勤めていました。

「あー...朝ってなんでこんなに辛いんだろう。
心に癒しが必要だと思うんだよねー」

自堕落で楽してばかりなのに癒しを求めるなんてなんていやらしいやつなんでしょう。
ですがそこにギャンブラーでジャンジャンバリバリジャンキーなA先輩が喋りかけてきました。

「あれ？豪は今日どうするの？」

言い回し的にお前は今日やることがあるだろ？
という顔をしているA先輩。
少しチンパンジーに似たような先輩の顔を
見ながら僕は頭の中がクエスチョンマークが離れなかった。

「え？今日って残業かなにかありましたっけ？」

なんだ忘れていたのかという顔をしてにやっと
笑うチンパンジーなA先輩。

「そりゃお前...これだろ？」

するとスロッターなら誰でもわかるアクション。
親指で第1、第2、第3ボタンを押し始めるA先輩。
その動きの流れはまるで北○神拳伝承者の無想転生のように流れる仕草。
まさか...あれはトキの動き...!?

「A先輩って北○神拳伝承者だったんですね！？」

3秒ほどくそつまらないボケで場がフリーズした後、優しいチンパンジーは苦笑いをしながら僕にこう言った。

「キー！ウキ！ウキキ！！！ウキャーーー！！！！」

間違えた。

「ばっか！違えよ！今日はまごころ2がホールに出てくる日だろ！！！」

僕の体に稲妻が走ったような感覚がした。
昔、駄菓子屋さんに置いてあったまごころ。
僕に目押し、リーチ目、RT、
スロッカスになるための英才教育をしてきたのは誰だ。
間違いない、この台のチルドレン達だ。
まごころを打っていた時はこの子供より
子供だった僕が今はなんだ。
ただのゾーン狙いしかしてない悲しい20歳じゃないか。
でもこの台のおかげで10年間楽しいスロッカスの思い出がある。

あぁ、そうか、僕はこいつに恩返しをしなきゃいけない(打ちたいだけ)。

大人になった僕がこの子供達にお小遣いをあげなきゃいけない(打ちたいだけ)。

十年間で成長した俺をこの子供達に見せてやる！(打ちたいだけ)

そして4時半に仕事が終わりマイホに着いたのが
18時半。
財布の中の仲間は樋口ただ一人。

「いくぜっ...相棒...」

まごころを君に2を取れなきゃギアスC.C verでも打とうかなと思っている心を胸に
今青年のスロッカス人生のセカンドインパクトが始まる。

続く。

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