初めてのスロット編-第一章①-　～忘れた鞄とヤツとの出会い～

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の続き。行くでガンス。

なんだかんだ無事に中学を卒業して、短い春休みを経て、
高校の入学初日を迎えた。


下宿との契約は済んでたけど、初日はまぁ実家からって事で、
バスと電車を乗り継いで高校へと向かった。

頭の中は色んな人からの忠告でいっぱいだった。


｢とにかく目立つな！高校は中学ほど甘く無い！」


忠告の内容はまぁこういった所だ。
煙草がバレりゃ謹慎、喧嘩すりゃ謹慎、コ悪さしたらオプションで退学も有。

高校デビューの逆を行く必要があった。
高校引退。みたいな。良く分からんけど。


実際いい子にしようと決めていたと思う。俺も大人にならねばなー。
みたいな。　良く分からんけど。

そして電車を降りて校舎に歩いてる途中に気がついた。



｢カバンがねぇ・・・・」



電車だ。電車の中だ・・。何をやってんだ俺は・・。
どこの世界に入学初日に鞄を置いてくる馬鹿がいるんだよ・・。
取りに戻ったら遅刻だろうなぁ。遅刻は謹慎なのかなぁ。ま、、いっか。


この日から卒業までの三年間。藤原少年は一度も高校に教科書を持っていかない
と言う記録を打ち立てる事になるが、それはまた別のお話。


初日は短かった。説明メイン。
特にトラブルも無く目立たず過ごし、煙草も我慢出来た。

なんだやれば出来るじゃん。自分で自分を褒めちゃおう！みたいな。

さーて駅に鞄を取りに行って帰るべ。と思ってたら、
クラスのヤツが話しかけてきた。


｢藤原君・・　二年生のWさんって人が呼んでるよ・・・」


教室の出口に視線をやる。いる。デカイのが。１８０はある。あれはでかい。
あ、目があった。笑顔だ。しかも嫌な笑顔だ。大人が余裕ぶって子供に向ける類の笑顔。


嫌な予感がした。一気に心拍数が上がる。防衛本能ってヤツかもしれない。

っていうか俺が何したって言うんだよ（色々してる）
いい子にしてたじゃん（一日だけ）
目立ってないじゃん（今日だけ）

極めて悲観的な覚悟を決め、その先輩の元に足を運ぶ。
頭をペコッと下げる。


この人が初めて出会ったスロプロと呼ばれる人種で
そして俺にパチスロを教えてくれる事になる人。


サヨナラして、1５年経った今も、最も記憶に残るスロッター。


そんな人間との出会いだとは、俺はまだ知らない。




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次回！初めてのスロット編-１章②-
～クランキーと目押しの才能～

に続く！乞うご期待！
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【近況報告】

明日からバイオ６が稼働するのねん。期待大なのねん。

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