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2027年のパチキッズ①
2027年のパチキッズ①
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ポリンキーさん
連れ打ち大好きなラッコ。 コラムも漫画も携帯に指でかいてます。 やさしくしてね! - 投稿日:2018/09/12 15:01
第1話 ユビコ
高齢化社会に伴い、ホールでの遊技人口のうち高齢者が占める割合が年々増加している。
若者はただでさえカジノに行くようになっているのに、公平性という名目のもと技術介入できる機種も撤廃され、良くも悪くも高齢者にやさしい台ばかりになってしまった。
誰が打っても同じ結果。
ホールもユーザー離れに四苦八苦していた。
そんな中、さらに高齢者の健康を長時間遊技は害するとの意見があり、今までは遊技する時に禁止されていたハンドルの固定、手放しの遊技がデフォルトでできるようになる流れになっていった。
長時間ハンドルを持つという腕への負担をなくし、台を眺めるだけという大昔には見られた光景が復活したのだ。
すでに台ごとのイヤホンは完備されているのでホールは昔ほど騒がしくない。
ホールでは寝ながら打つ客が続出し、ホール側も客の確保のために寝るのに最適なリクライニングチェアを備え付けるようになってきた。
この緩和は意外なことにスロットにも適用され、いわゆる「オートモード」が備わるようになる。
ボーナスを揃えられない高齢者も安心だが、ネットのスロットサイトのように自動で稼働し続けるのでこれも寝ながら打てるようになるのだ。
すると、夜中仕事をして、睡眠をホールでとりながら稼働する人も増え、さらにはオートのまま休憩に行くことも容認されるようになったのだ。
さすがに朝きてオートにして仕事にいく、というのはだめだが、1日1回の休憩のみ許されることになった。
ただ、店内にいるのであれば台を離れていてもかまわないのでホール側もカフェスペースや、休憩室、仮眠もできる場所などの設備に力を入れるようになってきた。
専門誌も快適にすごせるホール特集や、デスクワークのできるホール特集などでページが占められた。
ホールスタッフの数も激減し、一見すると誰もいない店内で台だけが稼働しているという異常な光景を生み出すこととなる。
打ち子を雇う人も復活してきたが、やはり店内にいなければいけないのがネックになり効率は悪かった。
人のいない台の稼働や、店内にいる客の管理は指紋認証によって行われていた。
入店と退店、台の稼働開始と中止の際には指紋認証が必要になるのだ。
逆に管理はそれだけである。
指紋さえあればいいのだ。
最近、店で明らかに何台も掛け持ちをしている客をみかけた。
1人1台しか登録できないはずなのに、何故か何台も操作しているようだった。
しかもその客は朝来て店外へ出て夜帰ってきたのだが、台は稼働を続けていた。
不思議だな、と思っていたら、あるSNSに気になる書き込みがあった。
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掛け持ち客が何かをポケットから取り出しているのを思い出し、吐き気をもよおした。
※この作品はフィクションです。
SFなので実際の技術考証や法解釈は気にしておりません。
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ポリンキーさんの
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このコラムへのコメント(6 件)
もちろんオマージュです(笑)
あの作品のような、近未来ブラックユーモアが好きで今回書いてみました。
思い付いたら②は書きますね。
ジャックは書き留めてから順番にやります!
「1999年のゲームキッズ」っていう渡辺さんの小説がありましてね。
きっとそのオマージュなんだろうなと勝手に思ったこの頃。
①だからきっと②もあるはずでありがとうございます。
あとジャッ(ry
書き出しから「知ってる人」だってわかるコメントありがとうございますwwwwwwwww
知ってるって信じてた!