人生は大体パチンコ業界で教わった

人生は、パチンコで教わった。

とある芸人さんが出した本のタイトルを見て思った

俺は人生で大事な事は大体パチンコ業界で教わったなぁ…なんて。

パチンコ店の仕事とは一体何なのか？パチンコ店のスタッフとは何してるのか？店長は何してるのか？それ以上の役職や役員は何してるのか？

最近低迷しているこの業界で切ない気持ちを紛らわす意味も込め、少しこの場所で語って行こうかなと思いペンを取る。いやキーボードを叩く。

そもそも昔と今のこの業界は全然違う

中に居る人達も全然違う

昔はパチンコ店の店員はバカでも出来た。いや失礼かもしれないが本当にそう。

別に腕を後ろで組んで偉そうに立ってても、タバコを吸ってても、金髪でもパンチパーマでも、足し算と引き算が出来れば大体の人が雇って貰えた。いや、出来なくても雇って貰えた。住所不特定でも、国籍不明でも、なんでもアリな世界だった。

そういった人間が大した教育を受けずに上にあがるもんだから

役職も店長もどうしようもないのが多かった。

「俺昔パチンコ店で店長やってたんだよね」

なんて得意げに語るうだつが上がらなそうなおじさん。それはやめておけと言いたい。

まさに変わって行く業界に淘汰された「どうしようもない店長」でしたと公言してるような物だからだ。

どこの法人に居たんですか？と聞くと、案の定の「ああ、あそこね」なんて名前が出てくるのはもはやデフォルト

一般社員でも

パチンコ店の接客で笑顔が全く無い時代。不機嫌な顔でホールを闊歩する。無理な笑顔は求めないが少なくてもにこやかに仕事をして欲しいと願うが笑顔を見せたくないと言い退職に追い込まれる一般社員

店長クラスにいたっては

戦略も立てれず、学ぶ事すら放棄し、自分で動く事もせず、口だけが達者。口を開けば予算が無い、台が悪いと言い訳ばかり

頭は使えないが会社の金は遠慮なく幾らでも使う

部下の給料はどうでもいいが、自分の給料だけは沢山欲しい！だから下腹部だけがどんどんワガママボディ

そんな社員や店長達がどんどん淘汰されて行った訳だから健全化も進むはずだ


今のパチンコ業界に従事している人間は基本的に他業種でもやれるであろう人材が多くなった来た。それはどこの会社も人材教育に力を入れているからである。

大手ともなれば高い費用でセミナーや勉強会に行かせて貰えたり

福利厚生もヘタな上場企業よりよっぽど良い

俺はそんなパチンコ業界で人生の殆どを過ごして来た訳だ。



偉そうな事を言ったが実際俺は昔のタイプの業界人である。ヤ〇ザやゴト師、チンピラみたいのが沢山居た時代を生きて来た。

その時代は決して嫌いじゃなかった。でも今はそういう時代じゃない事もわかってる。

だから少し昔話を書きなぐって行こうと思う。

誰も見ないかもしれないぐらいのこの場所が丁度良い。



俺がこの業界に入った理由は簡単だ

「金と住む場所が欲しい」

それだけだった。


大検も受かり18歳になった事で風俗産業でも働ける年齢になった。丁度その頃にそれまで住み込みで働いていた新聞屋を飛び出した。

理由は簡単。刑務所に居た事だけが自慢のチンピラ所長の暴力と追い込みに耐えられなかったからだ。2人相部屋だったので荷物なんて殆ど無い。僅かな着替えと貴重品を持って「残りは全て処分してくれ」と吐き捨てて飛び出した雨の日は今でも忘れない。


その後行く所も無く風俗のボーイでもなろうかと考えてた時、あるパチンコ店に貼り出されている求人募集を発見した。

そこには

「ワンルーム寮有り、3食付き、手取り23万※即日入寮可能」の文字

その求人募集を発見した事で俺の人生が大きく変わって行く事になる。



その話はまた酒を飲みながら書こうと思う。

駄文失礼

8