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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2018.04.17

『新王即位』~ストック機キンパル襲来~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-


――「キンパル?」

Y「そう。打ったことある?」
――「いえ、まだです」

Y「早く打ったほうがいいって! マジで喰えるから」
――「はあ、そんなに言うなら…」

ハンドルを握る先輩AD・Yさんは、いつになく機嫌が良かった。初めて番組CMのディレクションを任されたからではナイ。先日、打ったキングパルサー(通称:キンパル)が、かなりお気に召したらしい。
 

▲4号機「キングパルサー/山佐」

山佐が2001年の年末に放ったAタイプストック機。言わずと知れた「4号機・ストック機」の代表格で、ストック機を世に広めた名機中の名機である。当時としては斬新なシステム面だけでなく、ドットによる前兆やリールのバウンドストップといった演出面でもプレイヤーを虜にした。システム面については追々紹介していこう。

Y「ライターのNさんが『650G以上ハマってたら打て』っていうから打ってみたわけよ」
――「へー、Nさんが!」

Nさんは某攻略誌の有名なライターさんで、もちろんウチ(制作会社)の番組にも多数出演している。

Y「そしたら1000G過ぎに当たって、そこから128G以内に4連」
――「へ~!」

Y「ついに128G抜けたと思ったら、240Gくらいで当たって、そこからまた128G以内6連よ」
――「それはスゴい!」

相槌を打ってはいるが、正直、興味はあまりなかった。というのも、当時の俺はAT機中毒真っ只中。AT機こそ至高のパチスロと信じてやまなかった。

――「でもなぁ…リノVみたいな機種ですよね」
Y「同じストック機だけど、連チャンシステムは違うかな」

――「自分が成立させたボーナスを、他人に取られるのイヤだなぁ」
Y「まだそんなこと言ってんの? 考えが古いよ」

――「そうですかね」


初のストック機として有名なのはNETの「ブラックジャック777」だ。BIGが成立すると33Gor777Gのストックタイム(ST)に突入し、ST中はリプレイ確率が大幅にアップ。そしてST中に成立したボーナスは全て一旦ストックされ、ST完走後に一気に放出される。なお、ST中は逆押しが必須で、逆押し以外だとボーナスが入賞する恐れアリ。 「ブラックジャック777」が業界に与えた影響は大きかったが、言わばこれは「目に見えるストックシステム」だ。ST中はボーナスのストック個数が表示されるため、プレイヤーがストックしたボーナスを取り逃すことはない。

対して2001年9月に山佐から登場した「スーパーリノ」は、業界初となるサイレントストック機だ。

「ブラックジャック777」とは異なり、プレイヤーは内部的にボーナスをストックしているかどうかを見抜けない。このサイレントストックがストック機のスタンダードとなり、AT機に変わり市場を席巻することになる。ちなみに「4号機のリノ」として最も印象に残っているのは「リノV」だ。ボーナス終了後5G以内が大チャンスで、そこでリプレイ以外の小役を引くと、高確率でボーナスが放出される。意図的な連チャンを分かりやすく見せたマシンだった。

いずれにせよ、俺はまだサイレントストックを受け容れられずにいた。自分が引いたボーナスが秘かにストックされたら、ヤメ時が分からなくなる。次に座った人にボーナスを取られるのでは!? そんな風に思っていた。 Yさんはハンドルを握りながら、ニヤニヤと笑っている。


Y「五十嵐さ、もっとパチスロ詳しくなりたいんだろ?」
――「もちろんです! さすがにライターさんには敵わないでしょうが」

Y「だったら食わず嫌いしてたらダメだって」
――「だってAT機が面白すぎるんですもん」

Y「AT機で勝ててんの?」
――「いえ、さっぱり」

Y「Nさん言ってたけど、これからはストックの時代だってさ」
――「エッ…ヤだなぁ」

Y「それにストック機はAT機より立ち回りやすい。AT機ほど派手な一撃は期待できないけど」
――「立ち回り…ですか」

Y「まあ、物は試し。キンパル打ってみなよ」
――「そうですね。怖いから勉強してから」


こうして俺はYさんの勧めで、渋々キンパルを打ってみることに。内心では「絶対にストック機なんて好きになるもんか! ATこそが至高!」と思っていたが。

それから俺は攻略誌を読み漁り、キンパルの情報を集めた。幸い導入から数か月が経っていて、誌面にはストックシステムの詳細が掲載されてあった。そこまで情報が浸透していれば美味しい台など落ちていなさそうだが、当時はまだストック機の黎明期。当然、俺と同様に知識を持っていないプレイヤーも多く、ホール側も扱い方に慣れていなかったと思う。
 

 

未知のシステム『サイレントストック』

キンパルのストックシステムはこうだ。

①まずは内部的にボーナス抽選が行われる

設定 BIG REG 合算
1 1/297.9 1/606.8 1/199.8
2 1/297.9 1/606.8 1/199.8
3 1/282.5 1/512.0 1/182.0
4 1/268.6 1/442.8 1/167.2
5 1/256.0 1/390.1 1/154.6
6 1/240.9 1/364.1 1/145.0

上記の数値はあくまで「内部的なボーナス確率」。成立したボーナスは必ず一旦ストックされ、ストック後はRTに突入する。つまり、表面上はこの確率でボーナスが出現するワケではない。なお、RT突入後もボーナス抽選は継続される。上記確率は単純に「ボーナスをストックする確率」と捉えればいいだろう。
 

②ボーナス成立後はRTに突入

ボーナス未成立時の
リプレイ確率
ボーナス成立後(RT中)の
リプレイ確率
約1/7.3 約1/1.15

ボーナス成立後のRT中はリプレイ確率が大幅にアップする。これならRT中か否か簡単に分かりそうだが、そう単純ではナイ。

RT中のリプレイ確率はたしかに上がっているものの、リプレイの大半はリール制御で揃わなくなっており、実際に揃うリプレイは約1/7.3となっている。つまり、プレイヤーは外見からRT中か否かを判断できないのだ。このRTを解除しないと、内部的に成立したボーナスを揃えられない。
 

③RT解除(=ボーナス放出)条件

A. 規定RTゲーム数消化
B. 完全ハズレ(純ハズレ)を引く
C. リプレイ成立時にレアテーブルを引く


ボーナスが成立してRTに突入すると規定ゲーム数が振り分けられ、それを消化しきればボーナスを揃えられる。これを模したのが5号機AT・ART機の規定ゲーム数振り分け。また、既述の通りRT中は超高確率でリプレイが成立しており、純粋なハズレは1/16384のみ。これが完全ハズレ(純ハズレ)と呼ばれるもので、これを引いた際は強制的にRTが解除される。

残るリプレイ成立時のレアテーブルはちょっと複雑。 5号機の制御テーブルは1つのフラグに対し1本しかないが、4号機は複数の制御テーブルを持つことが許されていた。ざっくり書けば下記の通り。
 

●5号機の場合
リプレイ成立…①必ずリプレイが揃う
※成立したリプレイは必ず揃わなければならない(ボーナス中のみ例外アリ)

●4号機「キンパル」の場合
リプレイ成立…
①「テーブルA」揃わないリプレイ(ハズレ目) 
②「テーブルB」ここからさらに5つに分岐

「テーブルB1」
「テーブルB2」…この3つが揃うリプレイ(合算約1/7.3) 
「テーブルB3」
「テーブルB4」…RT解除確定! リプレイは揃わない
「テーブルB5」…揃わないリプレイ(ハズレ目)

リプレイ成立時にレアテーブル(B4)が選択される確率は1/256。実質的な確率は設定によって若干異なるが、設定3で1/781程度となっている。なお、ハズレ目のテーブルが2本あることには理由があるが、少々長くなるので割愛。

 

まとめると…

A.規定RTゲーム数消化 ← ボーナス放出のメイン
B.完全ハズレ(純ハズレ)  ← プレミア的な契機
C.リプレイのレアテーブル ← 自力解除的な役割


こんな感じ。リプレイのレアテーブルによる解除は、深いRTゲーム数が選ばれてしまった際の脱出口のようなもの。まあ、なかなか引けないんですがね。


…と偉そうに解説しているが、当時の素直な感想は「なんのこっちゃサッパリ」。「揃わないリプレイ? 日本語でどうぞ」といった状況である。1つのフラグに対し制御テーブルが複数あることは知っていたが、「揃わないテーブル」があるとは! 4号機は「目押しをミスしてナイのに成立役を取りこぼす」ということが普通にあったのだ。

理論を1度に理解しようにも、そこまで優秀な脳は持ち合わせていないので、とりあえず立ち回りに不可欠な要点だけを押さえて打ちに行くことに。猫並みの脳に刻み込んだ情報は4つ。
 

①ボーナス終了後にストックがあれば、128G以内の連チャン率は設定1でも約72%!
②設定変更後は放出予定のストックが1個消滅し、RTゲーム数はリセット。つまりボーナス終了後と同じ状況
③ストックがあれば最大天井は1280G
④リプレイハズシ効果は約+22枚


勝負は朝イチ。前日のヤメゲーム数次第だが、とりあえず128G以内にボーナスが放出されれば、ストックありかつ設定変更の期待が高まる。そのボーナス終了後もストックがあれば、設定1でも128G以内の連チャンが期待できる。これさえ押さえておけば十分だろう。

 

 

コンタクト

とにかく重要なのはストックの有無。

設定1でもストックさえ残っていれば勝負になるのだから、優良店か否かは問題じゃない。頻繁に設定変更するホールなら尚ヨシだ。

実戦店に選んだのは都内のG店。高設定はそこまで期待できないものの、稼働はそれなりにある。そして決定打となったのは朝イチのメール。「本日の狙い目機種はキングパルサー」との告知があったのだ! 抽選時間に店舗前に行ってみると…客はなんと俺だけ。猛烈な不安に駆られたが、恐れることはない。朝イチの128G以内にヒットしなければ撤退すればいいだけだ。さすがの俺でもそれくらいはできる。

そして、いざ開店――。

開店時間になっても客は増えず、ゆっくり歩いてキンパルのシマへ。前日のデータを見てみると…どの台も3000~5000G程度回っている。朝イチはガラガラだが、昼~夕方から稼働率が上がるのだろう。とにかく重要なのは設定ではないので、前日5000Gほど回っていて、それなりに出ていた台に着席。ストックが残り少ない恐れはあるが、設定変更される可能性は高いハズ(下げだけど)。ストックが空になっていたり、飛ばされていなければいいのだが…。


おそるおそるサンドに1000円を投入し打ち始めると…朝イチ1G目の第1停止で強烈な違和感。

――「…今、バウンドしたような」

気のせいか、いやでも…。初打ちゆえ対応役は分からない。なにかの小役が成立している可能性が高い。中リールはオレンジを取りこぼす恐れがあるので慎重に目押ししたが…小役揃わず!! これは…? 困惑したまま次ゲームのレバーを叩くと、ドットの右側からカエルが出現し、そのまま左へ通過して行った。リール上ではなにもテンパイしていない。小首を傾げていると、第3停止で左からカエルが戻ってきて…「WIN」。ボーナス告知だ!!


朝イチ1G目で解除だと!? キンパルの衝撃的な初ボーナスはBIGだった。

前日のヤメゲーム数は分からない。変更か据え置きか判然としないが、とりあえずストックありと思って良いだろう。残りストックがあれば約72%で128G以内の連チャンだ!

「ストック機なんて」 つい先日までそう思っていた俺が、隠しきれないほど高揚していた。

「○番台のお客さま、ボーナスゲームスタート! おめでとうございます!!」

ホールとは思えないほど静まり返った店内に、マイクパフォーマンスとBIG中のBGMだけが響いている。俺は興奮を抑えつつ、覚えたてのハズシを慎重に実践した――。

 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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